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レノボ ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition の実機レビュー
CPU | Core i7-1260P |
---|---|
メモリ | 32GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB SSD |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | 2.8K 有機EL |
質量 | 約1.15kg |
バッテリー | 最大 約21.7時間 |
WWAN | 5G対応 |
価格[税込] | 30万円台~ |
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは、ThinkPad生誕30周年を記念して作られた、1000台限定の特別仕様モデルです。
ロゴが懐かしのRGBカラーになっており、ヒンジ部分にはシリアルナンバーも刻印され、自分だけの特別なThinkPadを所有することができます。
製品自体は、モバイルノートとしての性能が高く、人気も高い製品です。
なお、このPCを単品で購入するよりも、ディスプレイとマウスの3点セットのモデルのほうが安いので、そちらを購入したほうがお得でしょう。
※レビュー機は、メーカーからの貸出機です。
セール情報
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目次
お忙しい方は、「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionの特徴」のみお読みください。
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionの特徴
懐かしいRGBロゴ
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは、ThinkPadの生誕30周年を記念して、10月に1000台限定で発売されたモデルです。
特徴的なのは、懐かしいRGBロゴが入っている点で、今現在のThinkPad X1 Carbonとは異なる特別感のある製品です。ThinkPadファンにはたまらない製品でしょう。
また、天板はカーボンファイバーを採用しており、織り目が見えるところが、かっこいいです。
また、パームレスト部分には、「30th Anniversary Edition」のプリントが入っいます。
シリアルナンバーが刻印
さらに、ヒンジ部分には日本独自のJから始まるシリアルナンバーが刻印されています。もちろん同じ番号はなく、世界に1つしかないため、とても限定感があり、所有欲を満たします。
RGB色のトラックポイントキャップも付属
RGBカラーのトラックポイントキャップが付属している点も嬉しいです。通常の赤ではなく、緑や青のトラックポイントにしてみるのもいいのではないでしょうか?
非光沢の2.8K有機EL搭載
ディスプレイには2.8K有機ELディスプレイを搭載しています。有機ELディスプレイとしては珍しく非光沢なので、作業もしやすいです。また、100% DCI-P3クラスの広色域ディスプレイなので、画像編集などの用途にも使えるでしょう。
32Gの大容量メモリ
本製品は、32GBもの大容量メモリを搭載しています。ThinkPad X1 Carbonは、オンボードメモリとなっており交換することができないので、32GBものメモリを搭載しているのは嬉しいです。重いソフトを複数搭載するような方でも、メモリ不足になることは少ないでしょう。
5G対応でどこでもインターネット通信
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionは、5Gモジュールも搭載しており、SIMカードを挿入すれば、どこでもインターネット通信をすることができます。外出先でPCを使うことが多い方に最適でしょう。LTEだけではなく5Gにも対応しているので、場所が良ければ、かなり速い通信速度が出ます。
その他の特徴
ThinkPad X1 Carbonのその他の特徴は、以下のリンク先をご覧ください。
ディスプレイのチェック
前述しましたが、ディスプレイには、2.8K有機ELを搭載しています。
フリッカーがある点が少しきになりますが、色域は広く、非光沢で映り込みも低減されており、まずまずの見やすさではないかと思います。
最大輝度は381cd/m2です。その他の特性については下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は非常に広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 97% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionのキーボードは、他のThinkPadシリーズと同様に、キートップが大きく湾曲しており打ちやすいです。「@」や「*」などの一部のキーが小さくなっていますが、そこまで気にはならないでしょう。
トラックポイントも搭載し、手をホームポジションにおいたまま、カーソルの操作ができるので便利です。
パフォーマンスのチェック
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionのパフォーマンスをチェックします。
「電源モード」を変えても、ベンチマークスコアにほぼ差がなかったため、ここでは、デフォルトの設定で計測したスコアのみを掲載します。
CPU
CPUには、Core i7-1260Pを搭載しています。他の機種で計測したときよりも、やや低めのスコアでしたが、モバイルノートパソコンで行う多くの作業は快適でしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは32GBも搭載しています。LPDDR5-5200のメモリで帯域も広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
外部グラフィックスを搭載していないノートパソコンとしては、高めのグラフィック性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4のSSDを搭載しており高速です。容量も512GBあります。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーの仕様表では、「約 1.15kg」となっています。通常のThinkPad X1 Carbonの最低質量よりもやや重くなっていますが、これは5Gモジュールを搭載しているためかと思います。
当サイトによる計測値は次の通りで、仕様値とほぼ一緒です。十分持ち運びできる軽さです。
質量 | |
PC本体 | 1.152kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 256g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
今回、2.8Kの高解像度液晶を搭載していることもあり、そこまで長いバッテリー駆動時間ではありませんが、軽い負荷ではあれば、7~8時間程度ならバッテリー駆動できるでしょう。ただ、Officeソフトを使いながら、ブラウザで次々色々なページを見たりなど、やや負荷をかけると、4時間くらいしかバッテリーがもたないのではないかと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 最大 約21.7時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ― |
(3) 動画再生時 | 7時間46分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
1080pの高解像度のWebカメラを搭載しており、画質も比較的綺麗です。また、IRおよび人感センサーにも対応しています。
スピーカー
ウーファーとツイーターを搭載しており、音質は比較的良いです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6~7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
最初は28W前後のCPU電力で推移しますが、CPU温度が100℃前後と高くなっています。そのため、28Wを維持することができず、18W前後までCPU電力が落ち、それに伴ってパフォーマンスも落ちます。そのため、CINEBENCH R23の結果の通り、Core i7-1260PのCPUにしてはそこまで高いベンチマークスコアではありません。
CPU電力が下がった後のCPU温度は、80℃台なので問題ありません。
静音性のチェック
動作音(静音性)については、比較的静かだと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度は、ファンと排気口周りが熱くなりますが、パームレスト部分はそれほど熱くならないため、快適に使えると思います。底面は温度が高くなる箇所あるので、膝の上にPCをおいて作業をするときは、底面火傷に気をつけましょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
Core i7/2.8Kディスプレイのモデルなので、アイドル時の消費電力はやや高めです。エンコード時の消費電力は、CPU使用率が100%から70%まで落ちたときを計測しているので、そこまで高くありません。
外観のチェック
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition の外観のチェックです。
前述の通り、ロゴがRGBカラーなのが特徴的です。
天板はカーボンファイバーの繊維が見えるようになっています。
高さは15.36mmとなっており、薄型です。
側面には、 Thunderbolt4が2つ、USB3.2 Gen1が2つ、HDMI、マイク/ヘッドホン端子、SIMカードスロットがあります。SDカードスロットが無いのは残念です。
電源ボタンには指紋センサーが統合されています。
ヒンジは180度開くことができます。
底面の給気口は小さめです。
ACアダプターは65Wです。薄型で角が丸くなっているので持ちやすいです。電源ケーブルも細くて持ち運びしやすいです。
まとめ
以上が、ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Editionのレビューでした。
ロゴがRGBカラーで、シリアルナンバーまで付いている限定モデルです。ThinkPadファンで、特別感のあるPCが欲しい方におすすめです。
ディスプレイが見やすく、タイピングもしやすく、性能も十分で、持ち運びもしやすいです。5Gにも対応し、どこにいてもインターネットに接続することができます。
そこまで放熱性が高いわけではなく、パフォーマンスについては思ったほど高くありませんでしたが、モバイルノートで行うような一般的な作業であれば、十分な性能だと思います。
1000台限定の特別仕様モバイルノート
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition
特徴
- RGBカラーのロゴ
- シリアルナンバーが刻印
- 人気のモバイルノートの特別仕様モデル
こんなあなたに
- 特別感のあるモバイルノートが欲しい方
- 長年のThinkPadファン
- 価格33万円台
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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