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レノボ ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)の実機レビュー

CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB DDR4 |
ストレージ | 256GB ~ 1TB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約1.7kg |
バッテリー | 最大約13.0時間 (45Wh) |
価格[税込] | 7万円台~ |
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、価格の安いノートPCです。
安くても、十分な性能プロセッサーと、比較的見やすいFHD液晶を搭載し、長時間の作業も快適です。
ポート類が豊富なのも特徴です。
メモリはオンボード + スロットの構成で、スロットメモリは換装することができます。また、M.2 SSDも増設可能です。
ビジネス用ノートPCではありますが、スリムで質感の良いボディなので、家庭用にも適しているでしょう。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 7730U、16GBメモリ、512GB PCIe SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) の特徴」のみお読みください。
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)の特徴
高いコストパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、一般用途であれば快適に使える処理性能を備えつつ、7万円台~(税込)と、コスパの高いノートパソコンです。
おすすめなのは、Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSDの構成です。このスペックでも、8万円台(税込)で購入することができます。

7万円台~
スリムで扱いやすいボディ
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、室内用のノートPCとしては標準的な15.6型のサイズで、質量は約1.7kg、厚みは約18.9mmと、扱いやすいスリムなボディです。
ちょっとした移動や、収納がしやすいです。部屋やデスクを移動して作業をしたり、ノートPCごと移動して作成した資料を他の人に見せる、といった使い方ができます。また、使わないときは収納しておくことで、デスクを広く使用することもできます。
また、ボディには、底面以外の多くの部分でアルミニウム素材が使用されています。堅牢性や質感が高めなので、人目に触れる場所でも使いやすいです。仕事用として使われることが多い機種ですが、スリムで質感の良いボディなので、家庭用ノートPCにも適していると思います。

セルフカスタマイズがしやすい
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、自分でメモリやストレージを換装・増設することができます。
メモリは、オンボードメモリ + スロットメモリという構成になっています。オンボードメモリは8GBに固定されていますが、スロットメモリの方は増設や換装が可能です。
ただし、8GBより大きい容量のメモリをスロットに挿しても、デュアルチャネルで動作するのは、オンボード8GB + スロット8GBの部分のみとなるのでご注意下さい。

ストレージに関しては、メインストレージのSSDに加えて、空きのM.2スロットがありました。試しに、Type 2280 M.2 SSDを増設したところ、デュアルSSD構成で正常に動作しました。
ストレージの増設ができると、ストレージ容量に不足を感じるようになった場合でも、既存のSSDの換装を行うよりも手軽にストレージ容量を増やすことができます。
なお、カスタマイズモデルでは、ストレージにType 2280 M.2 SSDを選択することもできます。そのため、構成や選択によっては、Type 2242用のM.2スロットが空きとなっている場合があるかもしれませんので、ご注意ください。また、メモリ・ストレージのカスタマイズを行うためには、裏蓋を開ける必要があります。自信がない方は、最初から大きめの容量のメモリ・ストレージ構成を選択しておくといいです。


インターフェイス
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、下の画像のように充実したインターフェイスを備えています。
SDカード経由での画像や動画の取り込み、有線LANでのネット接続が可能ですし、USB-Cポートは、データ転送だけでなく、Power Deliveryや、DisplayPortにも対応しています。仕事用として使う場合でも、周辺機器との接続で困ることはほとんどないと思います。


ライバル機種との比較
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のライバルとなりそうな機種との簡単な比較を行います。
今回比較するのは、Zen 3世代のRyzenを搭載した15.6型のノートPCで、HPのPavilion 15-eh (AMD)と、デルのInspiron 15 (3535)です。
HP Pavilion 15-eh (AMD)は、タッチ対応液晶を搭載しているので、指で画面にタッチして直接操作することができます。子どもや年配の方も使いやすいので、ファミリー向けのノートPCとして使いやすいです。
デルのInspiron 15 (3535)は、最低価格がThinkBook 15 Gen 5 (AMD)よりも安いです。ただし、最低価格のモデルに搭載されているRyzen 3 7320U搭載モデルは、Zen 2世代のプロセッサーなので、処理性能はあまり高くありません。また、プラスチック素材のボディは質感が高くありませんし、その他にも価格を下げるために抑えられている部分があります。
一方、ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は、Ryzen 5搭載のおすすめ構成で比較すると、3機種の中で最も安いです。しかも、アルミ素材を使用したボディなので質感がよく、ポート類も充実しており、目立って抑えられている部分はありません。コストパフォーマンスの高さが際立っています。オフィスや家での作業用や仕事用としてバランスが良く、おすすめです。
レノボ ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) |
HP Pavilion 15-eh (AMD) |
デル Inspiron 15 (3535) |
|
画像 | ![]() |
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CPU | Ryzen 3 7330U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7530U Ryzen 7 7730U |
メモリ | 8GB / 16GB | ||
PCIe SSD | 256GB / 512GB / 1TB | 256GB / 512GB | |
液晶サイズ | 15.6型 | ||
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 | FHD IPS 光沢 タッチ | FHD 広視野角 非光沢 |
バッテリー | 45Wh | 41.04Wh | 41Wh |
質量 | 約1.7kg | 約1.71kg | 約1.63kg~ |
価格[税込] | 7万円台~ | 9万円台~ | 7万円台~ |
レノボ ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) |
HP Pavilion 15-eh (AMD) |
デル Inspiron 15 (3535) |
|
CPU | Ryzen 5 7530U | ||
メモリ | 16GB | ||
SSD | 512GB | ||
価格 | 89,980円 | 99,000円 | 91,680円 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | Zen 3世代のRyzenを搭載し、快適に動作します。液晶も一般な用途にちょうどよく、快適に作業ができるでしょう。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、すぐにオンライン会議が出来ます。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイは色鮮やかさに欠けますが、普通に動画鑑賞することが出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭いので、画像編集等の用途にはあまり適してません。 |
動画編集 | △~○ | グラフィックスはCPU内蔵で、一般用途向けの性能です。FHD動画のカット編集のような、簡易的な作業であればできると思いますが、頻繁に動画編集を行うなら、外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。 |
ゲーム | △ | 負荷の低いゲームであれば出来なくもありませんが、ゲームをするなら、GeForce RTX ~といった外部グラフィックスを搭載したノートをおすすめします。 |
ディスプレイのチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のディスプレイのチェックです。
搭載していたパネルは「LEN156FHD」でした。
画面比16:9の標準的なFHD液晶です。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、比較的見やすいです。Web閲覧、メール、Officeソフトでの作業といった一般的な用途にちょうどいい液晶です。ただし、色域が狭いので、写真や動画を表示するとやや色鮮やかさに欠けます。最大輝度は、当サイトの計測では333cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測したsRGBカバー率は、59.4%でした。狭い色域です。

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、周りの物の映り込みが低減されています。少しギラツキを感じますが、それほど気にならない方が多いと思います。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認しました。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。
アルファベットキーのサイズは揃っており、キーの配置も標準的です。全体的にみて、普通の打ちやすさのキーボードです。一般的な4列テンキーも付いているので、数字の入力もしやすいです。
タッチパッドの操作性や、クリックボタンの押しやすさも普通です。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードにはバックライトが付いています。薄暗い場所でもタイピングがしやすいです。

パフォーマンスのチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のパフォーマンスをチェックします。
本製品は、「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、最も高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で、ベンチマークを計測しました。

CPU
プロセッサーには、TDP:15WのAMD Ryzen 7030シリーズを搭載しています。Ryzen 3 7330U、Ryzen 5 7530U、Ryzen 7 7730Uの3種類のCPUから選ぶことができます。
今回は、Ryzen 7 7730U搭載モデルをチェックしており、ベンチマークスコアは以下のとおりです。
他の機種で計測したときよりも低めのスコアでしたが、CPU電力は「インテリジェント・クーリング」のモードでも16W前後出ていたので、標準的な性能は出ています。一般的な用途なら、快適に使用することができる性能です。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200です。メモリ帯域は普通でした。オンボード + スロットメモリの構成なので、スロットメモリの増設・換装が可能です。
なお、8GBメモリの場合は、オンボードメモリのみのシングルチャネル動作となるため、メモリ帯域はもっと狭くなります。
~メモリ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックス性能のチェックです。
本機器のグラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークのスコアはそれほど高くありませんが、CPU内蔵グラフィックスとしては普通の性能で、動画視聴やOfficeソフトでの作業などには十分です。ただし、本格的なゲームや動画編集には向いていません。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。チップセット側がPCIe Gen3対応なので、PCIe Gen3に近い速度になってはいますが、通常の用途には十分な速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-C接続の周辺機器を試した結果が次の通りです。
USB3.2 Gen2 Type-Cを2ポート備えており、どちらも本機器への充電と、Video-outに対応しています。なお、USB-Cアダプターによる給電に関しては、出力が18W / 30Wのものでも充電できてはいましたが、警告が表示されます。USB-Cアダプターを使用する場合は、45W以上の出力があるものがいいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で表示できていました。

質量のチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)の質量は、メーカーの仕様表では「約1.7kg」となっています。当サイトの計測結果は以下の通りで、仕様値よりも少し重めでした。15.6型ノートPCとしては、普通の質量だと思います。宅内での移動や、収納なども比較的しやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.755kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 314g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は45Whと普通です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。やや負荷のかかる作業をすると、(3)に近いバッテリー駆動時間になると思います。宅内向けのノートPCとしては十分な時間です。別の部屋で使用する場合などは、ACアダプターをつながなくても、バッテリー駆動でそこそこの時間使用できます。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約11.9時間 |
(2) 動画再生時 | 9時間26分 |
(3) CPU12%、GPU6%の負荷 | 5時間8分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
充電速度は、普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、1080pのFHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては解像度が高めなので、細部まで比較的はっきりと映っています。明るめで、色味も自然な画像でした。
なお、選択するモデルや、カスタマイズの内容によっては、720p HDカメラを搭載する場合があります。



※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
スピーカー
スピーカーは、底面のフロント側に2.0W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「インテリジェント・クーリング」では、CPU電力は16W前後でほぼ落ち着いて推移し、CPU温度は概ね50℃台と低めの温度に保たれています。
「エクストリーム・パフォーマンス」では、CPU電力は約25Wを軸に時々アップダウンを繰り返しながら推移しています。CPU温度はほぼ70℃台に収まっています。
どちらのモードでもCPU温度は心配のない範囲に保たれています。負荷が高めの作業を行う場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードに変更して使用してもいいと思います。
- インテリジェント・クーリング時
- エクストリーム・パフォーマンス時




静音性のチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると動作音が少し上がりますが、エンコードのような高い負荷をかけても低めの騒音値です。静かな場所でも使用しやすいと思います。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかるとキーボード面の温度が少し上がりますが、パームレスト部は低めの温度に保たれています。エンコードのような高い負荷がかかると、左手に少し温かみを感じますが、不快に感じるほどではありません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
15WクラスのCPUなので、消費電力は低いです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)の外観をチェックします。
オーソドックスなデザインです。ボディカラーはミネラルグレーです。落ち着きがあり、家でもオフィスでも使いやすい、無難な色です。

天板には、アルミニウム素材が使用されています。デュアルトーンデザインがThinkBookらしいです。

閉じた状態では、厚みが約18.9mmとスリムです。

電源ボタンに指紋センサーが統合されています。

側面のインターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、LANポート、SDカードリーダー、ヘッドホン/マイク・コンボ端子を備えています。数・種類ともにポート類は充実しています。


液晶面の開く角度です。約180度開き、フラットになります。

底面です。底面カバーには樹脂素材が使用されています。

底面を外すと、内部は以下の画像のようになっています。大きめの冷却ファンが1つと、2本のヒートパイプで、CPUを冷却しています。

メモリは、オンボード+スロットメモリです。スロットメモリは、増設・換装ができます。

ストレージにはType 2242のM.2 SSDが搭載されていました。

空きのM.2スロットもあります。試しに手持ちのType2280 M.2 SSDを増設してみましたが、正常に認識され、使用できました。

ACアダプターは65Wです。

まとめ
以上が、ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)のレビューです。
「7万円台~」と入手しやすい価格で、十分な性能を備えた15.6型ノートPCです。在宅や、オフィスでの仕事用として使用されることが多い機種ですが、ホームノートPCとしても使いやすいです。
液晶は、宅内用のノートPCとしてオーソドックスなサイズの15.6型FHD液晶です。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、一般的な作業用としてちょうどいいです。長めの時間画面に向かうような場合でも、目が疲れやすいということもないと思います。
メモリスロットや、空きのM.2スロットもあり、購入後に自分でメモリやストレージの増設・換装を行うこともできます。なお、自分でパーツを増設する自信がない場合は、メモリは16GB、ストレージは512GBぐらいを選んでおくといいと思います。
インターフェイスには、SDカードリーダーや、LANポートもありますし、Power DeliveryとDisplayPortに対応したUSB-Cポートも備えており、不足を感じることはほとんどないでしょう。
このように、全体的なバランスが良く、目立って欠けた部分がありません。しかも、ボディにはアルミニウム素材が使用されており、質感も比較的いいです。
ただし、ディスプレイの色域は広くないので、画像編集などの用途には適していません。また、画面比が、最近スタンダードな16:10ではなく、16:9なのでご注意下さい。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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