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レノボ ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)の実機レビュー
CPU | Core i3-1315U Core i5-1335U Core i7-1355U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB DDR4 |
ストレージ | 256GB ~ 1TB SSD |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約1.4kg |
バッテリー | 約12.8時間 (45Wh) |
価格[税込] | 8万円台~ |
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル) は、性能・機能・価格のバランスがいいノートPCです。
最新の第13世代インテルCPUに視野角の広いFHD液晶を搭載し、Thunderbolt 4、SDカード、LANポートなどインターフェイスも揃っています。約1.4kgと比較的軽く、ちょっとした移動も楽です。
底面カバーを開けられるなら、メモリ(1スロット)やストレージの増設も可能です。
8万円台からと価格も高くありません。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1335U、16GBメモリ、256GB PCIe SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル) の特徴」のみお読みください。
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)の特徴
扱いやすい質量の14型ノートPC
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)は、比較的扱いやすい14型ノートPCです。
ホームノートPCとして一般的な15.6型や16型よりもサイズが小さく、質量も約1.4kgとそれほど重くありません。片手でも持ちやすく、宅内での移動がしやすいです。宅内やオフィス内で移動して自由な場所で使うホームモバイルとしておすすめです。
また、14型で1kgを切るような超軽量モバイルノートPCほどではありませんが、このぐらいの質量であれば、外に持ち出せなくもないです。頻度は高くないものの、時々外に持ち出して使う必要もあるという方にも、宅内兼時々持ち出せるノートPCとして使いやすいと思います。
一般的な画面比16:9のFHD液晶
最近は、画面比16:10のWUXGA(1920x1200)液晶を搭載した機種が増えていますが、ThinkBook 14 Gen 5が搭載する液晶は、一般的な画面比16:9のFHD(1920x1080)液晶なので、間違えないようにしてください。
なお、液晶には視野角が広いIPSパネルを採用しています。ただし、当サイト計測でsRGBカバー率65.8%と色域は狭いです。色鮮やかな画面で写真や動画を見たい方や、クリエイター向けソフト作業を行いたい方にはあまり適していません。
第13世代Core搭載で8万円台~
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)は、最新のインテル第13世代Core (U)、比較的見やすいIPS液晶、堅牢性が高めのアルミボディという構成でありながら、「8万円台~」と良心的な価格設定となっています。
オンボード+スロットのメモリ構成
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のメモリは、オンボード(8GB) + スロットメモリの構成となっています。オンボードメモリのみの機種が増えている中、メモリスロットを備えているのは、自分でカスタマイズしたいユーザーにとっては一つの訴求ポイントとなるでしょう。
購入価格を抑えたい場合などは、8GBメモリのモデルを購入して、後からスロットメモリを増設するということもできます。なお、オンボード8GB+スロットメモリ8GBの構成なら、すべてのメモリ領域がデュアルチャネル動作になるので、速度が上がり、グラフィックス性能もアップします。
M.2 SSDの増設が可能
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)の内部を確認すると、メインストレージのSSDの他に、空きのM.2スロットがありました。Type 2280 M.2 SSDを増設してみましたが、正常に認識され、デュアルSSDとして問題なく使用できました。
14型ノートPCでデュアルSSDにできる機種は最近減っているように思うので、大容量ストレージを必要とする方には嬉しい特徴です。
なお、購入時のカスタマイズでは、デュアルSSD構成は選択できません。デュアルSSDにする場合は、自分でカスタマイズしなくてはなりません。
充実のインターフェイス
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)は、LANポート、SDカードリーダーなども備えており、インターフェイスが充実しています。別途ドングルやアダプターなど用意しなくても、多くの周辺機器などが接続できます。
また、USB3.2 Gen2 Type-Cポートに加えて、Thunderbolt 4ポートも備えており、どちらのポートもPower Delivery、DisplayPortに対応しています。そのため、USBドックや、Thunderboltドックを使用すると、外部ディスプレイ、外付けキーボード・マウスなどをケーブル1本で脱着できるので、卓上ではメインPCのような感じで使うこともできます。
ライバル機種との比較
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のライバルとなりそうな機種との簡単な比較を行います。
今回比較するのは、第13世代Coreを搭載した14型ノートPCで、レノボのIdeaPad Slim 5i Gen 8 14型と、デルのInspiron 14 (5430)です。
レノボのIdeaPad Slim 5i Gen 8 14型は、28Wクラスまたは45WクラスとCPU電力が高いCPUを搭載しており、処理性能が高いです。また、画面比が16:10です。有機ELを搭載したモデルもあります。しかも、コスパが非常に高いです。コスパや処理性能を重視する方や、有機ELディスプレイに魅力を感じる方は、こちらを選ぶといいです。
次に、デルのInspiron 14 (5430)は、15Wクラスまたは28WクラスのCPUを搭載しています。鉄板構成のCore i5、16GBメモリの構成で比較すると、3機種の中で最安でした。価格重視ならこちらが良いと思います。
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)は、上記の2機種よりも少し軽いです。また、ポート類も充実しています。メモリスロットや、空きのM.2スロットがあり、増設・換装しやすいのもポイントとなっています。画面比16:10の液晶にこだわらければ、ビジネスシーンなどでも使いやすい機種です
一見すると似ていますが、それぞれ特徴が異なる機種なので、用途や重視する部分などにより、自分に合った機種を選ぶといいでしょう。
レノボ ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル) |
レノボ IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型 |
デル Inspiron 14 (5430) |
|
画像 | |||
CPU | Core i3-1315U (15W) Core i5-1335U (15W) Core i7-1355U (15W) |
Core i5-1340P (28W) Core i7-1360P (28W) Core i5-13500H (45W) Core i7-13620H (45W) |
Core i5-1335U (15W) Core i7-1355U (15W) Core i7-1360P (28W) |
メモリ | 8GB / 16GB DDR4-3200 |
16GB LPDDR5-5200 |
8GB / 16GB LPDDR5-4800 |
PCIe SSD | 256GB / 512GB / 1TB | 512GB / 1TB | 256GB / 512GB / 1TB |
液晶サイズ | 14.0型 | ||
液晶種類 | FHD IPS | WUXGA IPS WUXGA 有機EL |
WUXGA 広視野角 |
ポート | USB3.2 Gen1 x2 USB3.2 Gen1 Type-C Thunderbolt 4 HDMI SD LAN |
USB3.2 Gen1 x2 USB3.2 Gen1 Type-C x2 HDMI micro SD |
USB3.2 Gen1 x2 Thunderbolt4 HDMI SD |
指紋センサー | 有り | 無し | 有り |
質量 | 約1.4kg | 約1.46kg | 約1.531kg~ |
レノボ ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル) |
レノボ IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型 |
デル Inspiron 14 5430 |
|
CPU | Core i5-1335U | Core i5-1340P | Core i5-1335U |
メモリ | 16GB | ||
SSD | 512GB | ||
液晶 | FHD IPS | WUXGA 有機EL | WUXGA |
価格 | 124,410円 | 98,881円 | 93,679円 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 第13世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能は十分です。液晶も一般用途にちょうどよく、快適に作業ができるでしょう。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、すぐにオンライン会議が出来ます。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの色鮮やかさに欠けますが、普通に動画鑑賞することが出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭いため、画像編集等の用途にはあまり適してません。 |
動画編集 | △ | CPU内蔵グラフィックスのパフォーマンスはそれほど高くありませんでした。FHD動画のカット編集のような、簡易的な作業であればできるかもしれませんが、できればもう少しグラフィックス性能が高い機種の方がいいと思います。 |
ゲーム | △ | 負荷の低いゲームであれば出来なくもありませんが、ゲームをするなら、GeForce RTX ~といった外部グラフィックスを搭載したノートをおすすめします。 |
ディスプレイのチェック
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のディスプレイのチェックです。
搭載していたパネルは「LEN140FHD」でした。
標準的なFHD解像度の液晶です。非光沢で、視野角が広く、フリッカーも発生していないので、比較的見やすい液晶です。Officeソフトでの作業など一般的な用途にちょうどいいです。ただし、色域が狭いので、色鮮やかな表示で写真や動画を表示したい方には向いていません。最大輝度は、当サイトの計測では267cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。ノートPCのキーボードとしては標準的な数値です。主要なキーのサイズが揃っていて、キーの配置にも目立ったクセはありません。普通にタイピングできるキーボードだと思います。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさも普通です。
キーボードバックライトを搭載しているので、薄暗い場所でもタイピングがしやすいです。
パフォーマンスのチェック
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のパフォーマンスをチェックします。
本製品は、「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、最も高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で、ベンチマークを計測しました。
CPU
プロセッサーには、PBP(プロセッサー・ベース・パワー):15Wクラスのインテル第13世代Core (U)を搭載しており、Core i3-1315U、Core i5-1335U、Core i7-1355Uと3種類のCPUから選ぶことができます。
今回は、Core i5-1335U搭載モデルをチェックしており、ベンチマークスコアは以下のとおりです。
マルチコアでは、1世代前のCore i7-1255Uや、PBP:28WクラスのCore i5-1240Pの代表的なスコアを超える値が出ています。シングルのスコアも順当な数値でした。
一般的な用途であれば、快適に動作する処理性能を備えています。
なお、動作モードを変更しても、スコアに大きな差はありませんでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200です。メモリ帯域幅は普通でした。オンボード + スロットメモリの構成なので、スロットメモリの増設・換装はできます。
なお、8GBメモリの場合は、オンボードメモリのみのシングルチャネル動作となるので、メモリ帯域はもっと狭くなります。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックス性能のチェックです。
本機器は、CPU内蔵グラフィックスを搭載しています。ベンチマークのスコアはそれほど高くないので、ゲームや動画編集などを行うのにはあまり向いていません。ただし、Officeソフトでの作業や動画閲覧など一般的な使い方であれば、問題なく使用できます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4 SSDの割にそれほど速くないように感じるかもしれませんが、搭載しているSSDのスペックがRead:3300MB/sだったので、仕様通りの性能で動作しています。通常の用途には十分な速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-C接続の周辺機器を試した結果が次の通りです。
USB3.2 Gen2 Type-Cと、Thunderbolt ポートを備えており、どちらもPower Deliveryと、DisplayPortに対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
Thunderbolt4ポートでは、Thunderboltドックも含めて、今回試した機器は全て使用できました。
なお、USB-Cアダプターでの給電に関しては、どちらのポートも出力が30W以下のものの場合、充電はできていますが警告が表示されます。できれば、45W以上の出力があるUSB-Cアダプターの方がいいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | 〇 | 〇 | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できていました。
質量のチェック
ThinkBook 14 Gen 5の質量は、メーカーの仕様表では「約1.4kg」となっています。当サイトの計測結果は以下の通りで、仕様値よりもわずかに重めでした。14型ノートPCとしては、そこまで軽いわけではありませんが、比較的扱いやすく、宅内での移動がしやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.465kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 311g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は45Whと普通です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でも比較的長い時間の動作が可能です。ブラウザや、Officeソフトなど複数のアプリを使って少し負荷のかかる作業を行う場合は、(3)に近いバッテリー駆動時間になると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8.8時間 |
(2) 動画再生時 | 10時間50分 |
(3) CPU22%、GPU6%の負荷 | 4時間06分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
充電速度は、普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、プライバシーシャッターが付いており、カメラを使用しないときは物理的に映らないようにすることができます。なお、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、1080pのFHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては解像度が高めなので、細部も比較的きれいに映っています。やや寒色系の色が強めの色味ではありましたが、オンラインミーティングなどにも普通に使用できると思います。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に2.0W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「インテリジェント・クーリング」でも、「エクストリーム・パフォーマンス」でもほぼ同じで、CPU電力は概ね14W前後で推移し、CPU温度はほぼ60℃以下に保たれています。高負荷時でも低めのCPU温度なので、心配なく使用できます。
- インテリジェント・クーリング時
- エクストリーム・パフォーマンス時
静音性のチェック
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると動作音が少し上がりますが、似たような構成の他機種と比べても低めの動作音です。静かな場所でも比較的使用しやすいと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかるとキーボード面の温度が少し上がりますが、パームレスト部の温度は低く保たれています。高めの負荷がかかる場合でも、不快感なくタイピングすることができます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
15WクラスのCPUなので、消費電力は低いです。
外観のチェック
ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)の外観をチェックします。
スタンダードなデザインです。アルミ素材を使用したボディなので、堅牢性も高めです。
ボディカラーはミネラルグレーです。無難なカラーで、ビジネス用途でも、プライベートでも使いやすいです。
天板は、ThinkBook特有のデュアルトーンになっています。
閉じた状態では、厚みが約17.9mmとスリムです。
電源ボタンに指紋センサーが統合されています。
側面のインターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、USB4 Type-C(Thunderbolt 4対応)、HDMI、LANポート、SDカードリーダー、ヘッドホン/マイク・コンボ端子を備えています。充実したポート構成です。
液晶面は約180度開き、フラットになります。
底面にもアルミ素材が使用されています。
底面を外すと、内部は以下の画像のようになっています。大きめの冷却ファンが1つと、2本のヒートパイプを備えており、CPUをしっかり冷却できます。
メモリは、オンボード+スロットメモリです。スロットメモリは、増設・換装ができます。
ストレージにはType 2242のM.2 SSDが搭載されていました。スペーサーを外せば、Type 2280のSSDへの換装もできそうです。
空きのM.2スロットもあります。購入時のカスタマイズでは2nd SSDは選択できませんが、購入後に自分でM.2 SSDの増設を行うことができます(自己責任になります)。
ACアダプターは65Wです。ケーブルまで含めるとややかさばるので、外に持ち出す場合は、もう少し小型のUSB-Cアダプターの方が便利だと思います。
まとめ
以上が、ThinkBook 14 Gen 5 (第13世代インテル)のレビューです。
14型で、約1.4kgと扱いやすいサイズと質量のノートPCです。宅内やオフィス内の自由な場所で使うホームモバイルとして使いやすく、重さがあまり気にならなければ、時々外に持ち出すこともできるでしょう。
15Wクラスの第13世代Core Uシリーズプロセッサーを搭載しており、一般的な用途には十分の処理性能を備えています。液晶は、最近流行りの画面比16:10の液晶ではありませんが、視野角が広いIPS液晶で、フリッカーも発生していないので、比較的見やすく、長めの時間の作業にも適しています。
インターフェイスとしては、Thunderbolt 4ポート、LANポート、SDカードリーダーなども備えており、数や種類が充実しており、外部機器との連携で困ることは少ないでしょう。
また、メモリスロットや、空きのM.2スロットを備えており、購入後にメモリの換装・増設、ストレージの増設などのセルフカスタマイズがしやすいのも嬉しいです(カスタマイズは自己責任です)。
上記のことに加えて、アルミボディで質感もよく、全体的なバランスがいい機種で、「8万円台~」と価格設定も良心的です。
全体的なバランスがよく、カスタマイズもしやすい機種なので、一般ユーザーだけでなく、ちょっとした玄人ユーザーにも好まれる製品だと思います。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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