レノボ ThinkPad E590 の実機レビュー

更新日:2019年2月9日
ThinkPad E590
CPU Core i3-8145U
Core i5-8265U
Core i7-8565U
GPU Intel UHD 620 /
Radeon RX 550X
メモリ 最大32GB
ストレージ SSD / HDD /
SSD + HDD /
HDD+Optane
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
HD TN 非光沢
質量 約2.1kg~
バッテリー 最大 約14.3時間
価格[税別] 6万円台~
仕事用のメインPCとしておすすめの15.6型ノートパソコン

ThinkPad E590は、キーボードが打ちやすく、テンキーも搭載し、液晶も見やすく、仕事用PCとして優秀な15.6型ノートパソコンです。

Word、Excel、PowerPointでの文書作成や、メール作成、原稿執筆など、快適に作業することができるでしょう。

価格は、税込みで6万円台から購入することができます。特にCore i3-8145Uのモデルがコスパが高くおすすめです。

従来モデルのThinkPad E580と比較すると、選べるパーツはわずかに変わっていますが、実機を見る限り、筐体は変わっていません。

公式サイトはこちら

レビュー機は、当サイトの購入品です。

レビュー機の構成

Core i3-8145U、8GBメモリ、128GB PCIe SSD、Radeon RX 550X、FHD液晶

【更新内容】
2019.02.05 初稿
2019.02.09 ストレージ増設時に出るエラーと対処方法を追記

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad E590の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad E590の特徴

仕事がはかどる製品

ThinkPad E590は、仕事で使うならおすすめのノートパソコンです。

キーボードが打ちやすいため文書の作成がしやすく、テンキーも搭載しているので数字も打ちやすいです。液晶にはIPSパネルのFHD液晶を搭載しており、画面も見やすく目に優しいです。スペックも、文書作成などの用途なら必要十分です。

仕事がはかどる製品

 

Core i3-8145Uを選択可能

ThinkPad E590は、意外と選択できる製品が少ない「Core i3-8145U」を選択可能です。

Core i5(Core i5-8250UやCore i5-8265U)のCPUを搭載できるノートPCは非常に多く、色々なことをやりたい人にとってはいいCPUですが、人によってはややオーバースペックでもあります。Microsoft Officeの使用、Web閲覧、YouTubeなどの動画再生といったような軽めの作業であれば、Core i3-8145Uでも十分です。

ThinkPad E590は、このCore i3-8145Uを選択することで、価格をグッと下げることができます。非常にコスパが高く、資料作成など仕事用途で使うユーザーにおすすめです。

Core i3-8145Uを選択可能

 

Core i3なら税込6万円台からと安い

ThinkPad E590は、Core i3-8145Uを搭載した場合、6万円台(税込)からという安さで購入することができます。しかも、Core i3-8145、4GBメモリ、128GB SSD、HD液晶とそこそこそ使えるスペックで、この価格です。HD液晶をFHD液晶にしても、+3,000円程度です。

Core i5を搭載したモデルはそれほど安いわけでもありませんが、本製品にはキーボードが他の製品よりも打ちやすいというアドバンテージがあります。総合的に見れば、Core i5のモデルもおすすめです。

2月3日(日)の価格
2月4日(月)の価格

 

デュアルストレージ構成にすることが可能

ThinkPad E590は、2.5インチハードディスクドライブと、M.2 SSDの合計2台のストレージを搭載することが可能です。あえて、M.2 SSDのみ搭載し、あとから自分で2.5インチストレージを増設するのもいいと思います。

また、HDD + Optaneメモリーの構成にすることもできます。Optaneメモリーをキャッシュとして使うことで、アクセス速度が向上します。キャッシュに無い読み込みはHDDと同等に遅くなるなど、一部の条件では、そこまで速い速度は出ませんが、大容量かつ高速ストレージを、安価に実現したい方にはいいでしょう。

デュアルストレージ
ストレージ増設時にエラーが出る場合

空いている2.5インチベイにSSDを増設したところ、PC起動時に以下のようなエラーが表示され、ストレージが認識されませんでした。

 2102 detection error on hdd0(main hdd)

対処方法としては、Lenovo Vantageのソフトから、BIOSを最新へアップデートするといいです。そうすることで、エラーは表示されなくなり、ストレージも正常に認識されるようになりました。

 

約180度開く液晶

ノートパソコンを使っているときに、「液晶がもう少し傾けばいいのに」と感じたことはないでしょうか?ThinkPad E590は、液晶を約180度開くことができるため、このような不満を感じることはありません。自分の好みの角度に液晶を調節することが可能です。

約180度開く液晶

 

従来モデルとの比較

ThinkPad E590と、従来モデルのThinkPad E580とを比較します。

実機を確認した限りでは、ボディに違いはなさそうです。CPUに最新のWhiskey Lake-Uを搭載できるようになった点、ストレージにOptaneメモリーを選択できるようになった点、選べる外部GPUがRadeon RX 550Xになった点が、主な違いです。

また、据え置きで使われることが多いと思われる製品なので活用されるか分かりませんが、急速充電にも対応しており、1時間で約80%充電することが可能です。

CPUは最新のものになったと言っても、それほどベンチマークスコアは変わりません。旧モデルを持っている方は「新モデルが出てしまった」とガッカリする必要はないと思います。

2018年モデルとの比較
  ThinkPad E590 ThinkPad E580
画像
CPU Core i3-8145U
Core i5-8265U
Core i7-8565U
Core i3-7130U
Core i3-8130U
Core i5-8250U
Core i7-8550U
ストレージ SSD / HDD /
SSD + HDD /
HDD+Optaneメモリー
SSD / HDD
SSD + HDD
GPU CPU内蔵
Radeon RX 550X
CPU内蔵
Radeon RX 550
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
HD TN 非光沢
主な
インター
フェース
USB 3.1 Gen 1 Type-C
USB 3.1 Gen 1 x 2
USB 2.0
HDMI
LAN
microSD
USB 3.1 Type-C
USB 3.0 x 2
USB 2.0
HDMI
LAN
microSD
質量 約2.1kg~
バッテリー 最大 約14.3時間
急速充電対応
最大 約13.0時間
サイズ[mm] [幅] 369
[奥行] 252
[高さ] 19.95
価格[税込] 6万円台~ 6万円台~
価格は、2019年2月4日時点のものです

 

ライバル機種との比較

ThinkPad E590のライバル機種と比較します。

今回は、本製品および、コスパが高くて人気のHP Pavilion 15-cu0000と、ideapad 520とを下表に比較します。なお、価格は税別表示で掲載しているためご注意下さい。

ThinkPad E590は、Core i5の構成で揃えた場合、今回比較した機種の中では、価格が最も高いです。ただし、パーツの選択肢が多く、液晶も非光沢で、なによりキーボードが打ちやすいです。長く使おうと思うならば、少し高くてもThinkPad E590はおすすめです。価格が高いと言っても、今回安い機種を選んで比較しただけで、一般的な15.6型ノートPCよりは安くなっています。

また、他の機種はCore i3-8145Uを選択できません。価格を抑えた構成にしたいなら、ThinkPad E590がおすすめです。

ライバルとの比較
  [本製品]
ThinkPad E590
HP
Pavilion
15-cu0000
レノボ
ideapad 520
画像
CPU Core i3-8145U
Core i5-8265U
Core i7-8565U
Core i5-8250U
Core i7-8550U
Core i5-8250U
ストレージ SSD / HDD /
SSD + HDD /
HDD+Optaneメモリー
HDD
SSD + HDD
SSD
GPU CPU内蔵
Radeon RX 550X
CPU内蔵
Radeon 530
CPU内蔵
液晶サイズ 15.6型 15.6型 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
HD TN 非光沢
FHD IPS 光沢 FHD IPS 非光沢
質量 約2.1kg~ 約2.07kg 約2.2kg
サイズ[mm] [幅] 369
[奥行] 252
[高さ] 19.95
[幅] 376
[奥行] 248
[高さ] 24
[幅] 378
[奥行] 260
[高さ] 22
同等構成時の価格の比較
  ThinkPad E590 HP
Pavilion
15-cu0000
レノボ
ideapad 520
CPU Core i5-8265U Core i5-8250U Core i5-8250U
メモリ 8GB 8GB 8GB
ストレージ 256GB SSD 128GB SSD
+1TB HDD
256GB
価格[税別] 91,500円 77,000円 71,020円
2019年1月12日時点の価格です

 

各用途の快適度

ThinkPad E590の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、動画鑑賞、 Office作業 Core i3を選択しても十分なスペックです。液晶は作業領域を広く使えるFHD液晶をおすすめします。
RAW現像・画像編集 CPUにCore i5やCore i7を選択すれば、ある程度快適に動くと思います。ただし、液晶の色域がそれほど高くありません。画像を扱うソフトにはあまり向いていないと思います。
動画編集 短い動画をつなぎ合わせるだけの簡単な編集なら大丈夫かもしれませんが、エフェクトや色補正などをたくさん行い本格的な編集をするならスペック不足でしょう。また、Radeon RX 550Xを搭載できますが、対応していない編集ソフトが多く、GPUによる高速化が使えないケースが多いと思います。
ゲーム Radeon RX 550Xを選択できますが、それほど高い性能ではないので、ゲーム向きではないです。ただ、2Dゲームや、古い軽めのゲームならできると思います。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

HD(1366x768)液晶とFHD(1920x1080)液晶を選択できますが、今回はFHD液晶の特性について紹介します。

今回搭載されていたパネルの型番は「AUO B156HAN02.1」でした。なお、他のパネルが搭載されることもあり、その場合は以下の特性は変わってきます。

最大輝度は、当サイトの計測で、232cd/m2でした。やや低めの最大輝度です。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや赤と青が強めに発色していることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は、やや狭いです。画像編集など、色を補正するような作業には向いていません。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきがややありますが、ほとんど気にならないでしょう。

画面拡大

 

非光沢液晶ですので、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

キーボードおよびタッチパッドのチェック

前述した通り、ThinkPad E590のキーボードは非常に打ちやすいです。

実測で、キーピッチは約19x19mm、キーストロークは2mm弱となっており、十分な数値です。キートップは湾曲しており指にフィットし、底付きの衝撃も軽減されており、非常にタイピングしやすいです。
テンキーも搭載されており、このテンキーの幅も十分にあります。矢印キーも一段下がっており、操作しやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

ただし、一部のキー幅がやや狭くなっています。兄弟機種の14型のThinkPad E490なら、テンキーが無い代わりに、キー幅が狭くなっていません。テンキーを使わないなら、ThinkPad E490にするのもアリだと思います。

一部のキー幅は狭い

 

また、多くのノートPCの左下のキーは、「Ctrl」、「Fn」の順番に並んでいますが、ThinkPadシリーズは、「Fn」、「Ctrl」の順番になっています。最初は押し間違えることがあるかもしれません。どうしても慣れない方は、Lenovo Vantageという付属のソフトから、キーを入れ替えるといいでしょう。

FnとCtrlキーの位置
FnとCtrlキーは入れ替え可能

 

タッチパッドは操作しやすいです。また、トラックポイントも搭載しているため、慣れている方は、手をホームポジションに置いたままマウスポインターを操作できるので便利です。

タッチパッド&トラックポイント

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、多くのPCで採用されているUシリーズの第8世代インテルCoreプロセッサーです。汎用的に使えるのはCore i5-8265Uですが、Web閲覧やOfficeの操作などといった軽い作業しか行わないのであれば、Core i3-8145Uでも十分です。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U 602
Core i7-8550U 580
Core i5-8265U 542
Core i5-8250U 536
Core i3-8145U
[レビュー機で計測]
340
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

グラフィックス

外部グラフィックスとしてRadeon RX 550Xを選択可能です。3DMark のスコアはGeForce MX150とほぼ同等の性能でした。ゲーム向きではありませんが、グラフィックスを使って処理が高速化するアプリを使う場合には搭載するといいでしょう。ただし、GeForceには対応していても、Radeonには対応していないアプリも多いので、利用するアプリの仕様をよく確認しておくと良いでしょう。

また、従来機種のThinkPad E580では、Radeon RX 550を搭載可能でしたが、このGPUよりも、グラフィック性能はやや上がっています。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GTX 1050Ti 2310
GTX 1050 1787
GeForce MX 150 1074
Radeon RX 550X
[レビュー機で計測]
1003
Radeon RX 550 870
Intel UHD 620 380
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、SSD、HDDの他に、HDD + Optaneメモリーの構成も選択可能です。また、M.2スロットと2.5インチベイを搭載しており、ダブルストレージ構成にすることも可能です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe SSD
[レビュー機で計測]
1301
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
Core i3-8145U
PassMark Performance Test 9.0
Core i3-8145U
3DMark
Radeon RX 550X
TMPGEnc Video Mastering Works によるエンコード時間
  TMPGEnc
VMW 7
TMPGEnc
VMW 6
x265でエンコード (※1) 45分24秒 42分40秒
QSVでエンコード (※2) 3分41秒
VCEでエンコード (※3) 2分32秒 2分45秒
NVENCでエンコード (※4)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※3 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
※4 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 6(SSD)
128GB PCIe SSD

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマーク機能を使ったスコアをいくつか掲載します。

Radeon RX 550Xは、基本的にはゲーム向きではありませんが、ドラクエXのような軽いゲームであれば、快適に動作します。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
~ Radeon RX550X ~
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 2232 (重い) 22 fps
標準品質
高品質
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 5669 (とても快適) 38 fps
高(ノート)
最高品質
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 11024(すごく快適)
※約5500で60fps

 

GPU-Zで確認したRadeon RX 550Xの情報は次の通りです。

グラフィックカードのスペック

 

質量のチェック

ThinkPad E590の質量をチェックします。

メーカー公表値では、約2.1kgとなっています。

当サイトによる計測値は、1.954kgとメーカー公表値よりも大分軽い質量でした。今回、Radeon RX 550Xを搭載していますが、このグラフィックスを搭載しなければ、もっと軽くなると思われます。ただ、HDDを搭載すると、今回の計測値よりもやや重くなると思います。

ACアダプターについては、45Wと65Wの両方の質量を掲載しています。65WのACアダプターだとやや重くなりますが、急速充電に対応しているというメリットがあります。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.954kg
45W ACアダプター 247g
65W ACアダプター 284g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad E590のバッテリー駆動時間のチェックです。

45Whのバッテリーを搭載しており、バッテリー駆動時間は次のようになっています。本製品をバッテリー状態で動かすことは少ないと思いますが、参考までにご覧ください。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
JEITA2.0測定方法 ※1 約10.4~14.3時間
動画再生時 ※2 8時間04分
PCMark 8 Work テスト ※3 4時間24分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ動作音は聞こえません。動画再生程度の負荷でも動作音はほぼ聞こえません。

ただ、CPUにもdGPU(外部グラフィックス)にも負荷のかかるAMD VCEを使ったエンコード時は、やや高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
上段/左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
上段/左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
上段/左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
下段/左から1番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
下段/左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(AMD VCE)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

いずれも普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

低めの負荷のときは、温度はほぼ気になりません。高めの負荷のときも、キーボード面はやや暖かくなりますが、パームレストの温度はそれほど上がらないため、比較的快適に使えるでしょう。

ただし、2.5インチHDDを搭載すると、右のパームレスト当たりが、やや暖かくなると思われます。タイピング中に手が暖かくなるのが苦手な方は、HDDは搭載しないほうがいいと思います。2.5インチSSDの増設なら、それほど発熱しないでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad E590の外観写真を掲載します。

左右のベゼル幅が狭くなっておりスッキリとしています。ボディも比較的薄型です。

 

天板はつや消しですが、ツルツルとした素材です。ThinkPadのロゴは立体的になっています。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

スピーカーは底面に配置されています。勝手に点数をつけると、10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶は、ほぼ180度開きます。液晶を結構傾けて使う方におすすめです。反対側に座っている人に画面を見せるときも便利です。

 

インターフェースは、次の通りです。LAN、HDMI、USB Type-Cポートが搭載されているのはいいですが、SDカードスロットがmicro SDカードのみ対応です。フルサイズのSDカードは挿入できません。

 

底面はフラットです。

 

底面カバーを外したときの画像です。CPUとGPUを、1つのファンで冷却しています。

 

メモリは2スロットあり、換装できそうです。

 

M.2 SSDにはヒートシンクが装着されており安心です。換装も出来そうです。

 

今回、2.5インチハードディスクは選択していませんが、マウンター(固定装置)もコネクタも付いていました。このあたりはさすがThinkPadだと思います。なお、増設後エラーが出る場合は、BIOSをアップデートしてみて下さい。

 

ACアダプターの画像です。今回は65WのACアダプターですが、ThinkPad E590に付属していた45WのACアダプターも合わせて掲載しておきます。サイズは65WのACアダプターのほうが大きいですが、急速充電に対応しているというメリットがあります。

 

まとめ

以上が、ThinkPad E590の実機レビューです。

キーボードが打ちやすく、テンキーも搭載し、液晶も(FHD IPSなら)見やすく、CPUなどのスペックも十分で、とても仕事がしやすい製品です。

特に、本製品はCore i3-8145Uを搭載したモデルが安くておすすめです。そこそこの性能でありながら、税込み6万円台で購入できます。Core i3-8145U、FHD液晶、SSDの構成にすれば、かなり快適に使えるのではないかと思います。

ストレージも2台搭載可能で、バックアップ領域にしたり、データ保存領域にしたり、外付けHDDを接続しなくても、色々な使い方ができます。

ビジネスパーソン、ライター、小説家、プログラマーなど、タイピングすることが多いユーザーにおすすめの製品です。

 

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