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HP Pavilion 15-cu0000の実機レビュー

更新日:2019年7月16日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-8565U
Core i5-8265U
グラフィックス Radeon 530
Intel UHD 620
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ HDD
SSD + HDD
光学ドライブ DVDライター
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 フルHD IPS
質量 約2.07kg
バッテリー 約9時間
価格 7万円台~(税抜)
多くの方にちょうどいい

Pavilion 15-cu0000は、多くの方にちょうどいいスペックの15.6型ノートPCです。

UシリーズのインテルCoreプロセッサーに、フルHD IPSの見やすい液晶を搭載しており、一般的な用途であれば、快適に作業できるでしょう。

また、光学ドライブを搭載している点や、SSD + HDDの構成を選択できる点も特徴的です。

価格は7万円台からと比較的安いのに、見た目は高級感があり、他の人に自慢できるデザインです。

1年間のなんでも相談できるサポートのセット販売もあり、初心者にもおすすめです。

HP ダイレクト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-8250U、8GBメモリ、1TB HDD

 

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目次

お忙しい方は、「Pavilion 15-cu0000の特徴」のみお読みください。

 

Pavilion 15-cu0000の特徴

人気のスペックで万人におすすめ

Pavilion 15-cu0000は、HPで一番人気だったPavilion 15-cc100の後継機種です。いくつかのマイナーチェンジが施されていますが、基本的な部分に大きな変化はありません。

15.6型フルHDのIPS液晶、必要十分なスペック、リーズナブルな価格と条件がそろっており、「一般ユーザーがPCを1台だけ所有するとしたらこんなPCがいいな」というツボを押さえていると思います。

ただし、液晶は光沢で、ここは好き嫌いが分かれるところです。

人気の秘密

 

光学ドライブを搭載

最近は、クラウドストレージやストリーミング配信、ダウンロード配布などによりCDやDVDを活用する機会が大分なくなり、PCも光学ドライブが省略されることが多くなってきました。ただし、まだまだ仕事や授業で光学ドライブを活用するケースもあると思います。Pavilion 15-cu0000は光学ドライブを搭載している貴重な製品です。

光学ドライブ搭載

 

ボディカラーは2種類でデザインもいい

Pavilion 15-cu0000のボディカラーは、ロイヤルブルーとモダンゴールドの2色から選択可能です。

派手ではなく、すっきりとした、受け入れられやすいスタンダードなデザインです。プラスチック素材のボディですが、頻繁に触れるキーボード面には、アルミニウム素材が使用されています。パーツの継ぎ目が目立たないユニボディで、剛性とデザイン性にも優れています。

タッチパッドの縁にはダイヤモンドカット加工が施してあり、角度によってはキラッと輝きます。

ロイヤルブルーとモダンゴールド
キラッと縁が光るタッチパッド

 

グラフィックスにはRadeon 530を搭載可能だが・・・

Pavilion 15-cu0000のCore i7モデルには、外部グラフィックスとしてRadeon 530を搭載しています。

とはいっても、Radeon 530のグラフィックス性能は、CPU内蔵のインテル UHD グラフィックス 620と大差ありません。唯一メリットがあるのは、4GBのビデオメモリを積んでいるので、メインメモリの消費を抑えることができることぐらいです。無いよりはいいかな、程度に考えていいと思います。

 

デュアルストレージ構成が可能

Pavilion 15-cu0000は、一部を除き、多くのモデルがSATA SSD 128GB + HDD 1TBのデュアルストレージ構成となっています。

SSDを搭載することで、Windowsやアプリの起動速度が速いです。また、1TBの大容量のHDDも搭載しているので、動画や写真などのかさばるデータも容量を気にすることなく保存できます。

ただし、残念ながら、SSDのみの構成としたり、SSDを大きな容量に変更したりといったカスタマイズはできません。128GBのSSDでは容量が少ないと感じる方も多いと思うので、256GB以上のSSDが選べると良かったです。

 

前機種Pavilion 15-cc100との比較

Pavilion 15-cu0000と前機種Pavilion 15-cc100を比較し、変化した部分をご紹介いたします。

下図は、メーカーサイトで紹介されていた前機種との比較ですが、わずかですが筐体がコンパクトになっています。写真で比べると、狭額ベゼルとまではいきませんが、ベゼルはやや狭くなり、見た目もカッコよくなっています。

若干コンパクトに

 

その他、変化した部分を下記の表にまとめました。

質量が軽くなったのに、バッテリー駆動時間は約20%延びています。自宅のみで使う場合でも、ACアダプターを外して使うことはあると思います。バッテリー駆動時間が延びるのは歓迎です。また、45分の充電で50%チャージできるHPファストチャージ機能も搭載しており、バッテリー周りの性能は向上しています。

一方、搭載可能な外部グラフィックスの性能はダウンしています。Passmarkのベンチマークソフトでは、Radeon 530より、前機種で選択できたGeForce MX130 のほうがスコアが高いです。

前機種Pavilion 15-cc100との比較
  [本製品]
Pavilion 15-cu0000
[前機種]
Pavilion 15-cc100
GPU Radeon 530搭載可能 GeForce MX130搭載可能
質量 約2.07kg 約2.17kg
バッテリー 約9時間 最大 約7時間30分
グラフィック性能の比較
GeForce MX130 1891
Radeon 530 1190
Passmark - Videocard Benchmarksを参照

 

その他に、ディスプレイを開いたときに底部が持ち上がるリフトアップヒンジを搭載していますが、前機種よりも傾斜角が上がっています。タイピングがしやすくなっており、熱対策の点でも有利になっています。デザインはほぼ変わりませんが、スピーカーグリルが幾何学的なデザインに変わり、少しかっこよくなっています。

幾何学的なデザインのスピーカーグリル

 

ライバル機種との比較

最後に、同等のスペックを選択できるデルのNew Inspiron 15 5000との比較を行います。両機種とも光学ドライブを搭載した15.6型ノートPCです。

ここでは、Core i5-8250Uを搭載したモデルを比較します。

ライバル機種(Core i5搭載)との比較
  [本製品:構成2]
Pavilion 15-cu0000
New Inspiron 15 5000
CPU Core i5-8250U
ストレージ HDD 1TB
液晶種類 フルHD IPS フルHD
質量 約2.07kg 約2.28kg
サイズ 376x248x24[mm] 380x258x22.7[mm]
バッテリー 約9時間 不明 42WHr
価格[税別] 74,800円 67,983円

 

基本スペックは同じですが、Pavilion 15-cu0000の方が軽量でコンパクトです。また、Pavilion 15-cu0000のディスプレイはIPS液晶となっており、視野角が広いです。一方、価格はデルのNew Inspiron 15 5000のほうが安いです。

ただし、Pavilion 15-cu0000は、「なんでも相談サービス」がセットになったキャンペーンを実施中です。これは通常だと1年で11,400円かかる有償サポートで、365日他社製ソフトを含め、PC、周辺機器などの質問や相談を行うことができるサービスです。サポートが不要な方は、New Inspiron 15 5000の方が安いですが、PCの設定や使用にそんなに自信がないという方であれば、Pavilion 15-cu0000のサポートセットはおすすめです。

このように、HPにはデルのような○○円引き、〇%オフという表示よりも、サービスやオプションをセットにして、価格も下がっているキャンペーンモデルが販売されることが多々あるので、内容をよくチェックすることをおすすめします。

 

各用途の快適度

Pavilion 15-cu0000の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、動画鑑賞、 Office作業 SSDを搭載しているモデルならスペックは十分です。また、液晶は視野角が広くて見やすく、キーボードも普通に打てて、スピーカーもまずまずであるため、Web閲覧、動画鑑賞、Office作業はしやすいでしょう。
RAW現像・画像編集 SSDを搭載すればライトに使う分なら問題ないと思います。ただし、ハイアマチュアレベルの方が使うには、ややスペック不足です。
動画編集・ゲーム ソフトにもよりますが、外部グラフィックスを搭載しても性能は低いので、スペック不足のケースが多いです。

 

液晶ディスプレイのチェック

Pavilion 15-cu0000の液晶ディスプレイのチェックです。

最大輝度は、258cd/m2と普通です。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。青と赤が下げ調整(実際の画面は青と赤が薄くなる調整)ですが、極端でもないため違和感はそれほどありません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は狭く、鮮やかさはいま一つです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

 

光沢液晶ですので、映り込みはあります。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは約18.7×18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなっており、標準的な数値です。普通に打てると思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや重い(力が必要)です。押しやすいとは思いませんが、この機種はマウスを使う方がほとんどなので、あまり気にしなくてもいいでしょう。

タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、現在多くの最新ノートPCに搭載されているUシリーズの第8世代インテルCoreプロセッサーです。標準的な性能で、ほとんどの作業において困ることはありません。Core i5とCore i7のどちらがいいかは、やれることは変わらないので、Core i5で十分だと思います。

※現在は、選べるCPUが、Core i7-8565U、Core i5-8265Uに変わっていますが、性能はそれほど変わりません。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8550U 580
Core i5-8250U
[レビュー機で計測]
509
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

Pavilion 15-cu0000は、外部グラフィックスとしてRadeon 530を選択できますが、CPU内蔵のIntel UHD 620と、グラフィックス性能はほとんど変わらないため、積極的に採用する必要はありません。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GTX 1050Ti 2310
GTX 1050 1787
MX 150 1074
Radeon 530 424
Intel UHD 620
[レビュー機で計測]
318
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、HDDまたはSSD+HDDを選択可能ですが、できるだけSSDが搭載されたモデルを選びましょう。体感速度がまるで違います。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe-NVMe SSD 1500~3000
SATA SSD 550
HDD
[レビュー機で計測]
96
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
Core i5-8250U
3DMark

インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間

x265によるエンコード時、クロックダウンは起こっていませんでした。

  Core i5-8250U
Intel UHD 620
x265でエンコード (※1) 29分43秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分12秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコードしたときのCPUクロック
CrystalDiskMark 6(HDD)
1TB HDD
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

質量のチェック

Pavilion 15-cu0000の質量のチェックです。

15.6型のノートPCとしては、比較的軽量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.063kg
ACアダプター 299g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

メーカー公表値は、約9時間となっており、当サイトで計測した時間は次の通りです。

"普通~やや長め"の駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1
PCMark 8 Work テスト ※2 5時間33分
動画再生時 ※3
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもわずかに動作音が聞こえますが、高い負荷をかけたときは、他のノートPCより静かです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

全体的に低めの温度です。安心して使えるでしょう。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。65℃前後で推移しており、問題ない温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

低めの温度で、手が熱くなることなく快適に使えるでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Pavilion 15-cu0000のモダンゴールドの外観写真を掲載します。

キーボード面にアルミ素材を用い、スタンダードなモデルであるにも関わらず、非常に上質な高級感のあるデザインに仕上がっています。指紋なども目立ちにくく実用性も高いです。

 

天板です。

 

スピーカーについては、最大音量は大きめですが、やや耳障りに感じます。勝手に点数をつけると、10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

また、分かりにくいかもしれませんが、スピーカーグリルは、平面ではなく、起伏があって特徴的なデザインです。

 

排気口はキーボード上部にあります。

 

液晶は、下図のような角度まで開きます。

 

インタフェースは、光学ドライブに、LAN、USB Type-C、フルサイズのSDカードスロットなどがあり、種類が豊富です。

前機種からインターフェイスの配置が少し変わったものの、内容に変化はありません。

 

底面には出っ張りなどはなくスッキリしています。

 

ACアダプターは小型ですが、電源ケーブルはやや太めです。

 

まとめ

以上が、HP Pavilion 15-cu0000のレビューです。

スタンダードな構成で価格も安く、万人におすすめのノートパソコンです。

また、比較的リーズナブルな製品にも関わらず、デザインはよく、人前で使っても恥ずかしくありません。

最近のノートPCにしては珍しく光学ドライブも搭載しています。

パーツの温度や表面温度も低めて、安心して使えます。

ただし、SSDの容量が128GBとやや少なめです。256GB以上のSSDも選べたら良かったです。

 

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