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レノボ ideapad Y700 の実機レビュー

コスパの高いGTX960機
レノボ ideapad Y700は、GeForce GTX 960Mを搭載したゲーミングノートPCです。
価格も安く、コストパフォーマンスは高いです。
黒をベースに、キーボード枠、スピーカーなどの赤で統一されたパーツが配置され、格好いいと思います。
液晶は、フルHDとUHD(4K)が用意されており、どちらも視野角の良いIPS液晶です。
ストレージは、M.2 SSD と ハードディスクの同時搭載が可能です。
メーカー直販サイト:
レノボ 公式サイト
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
ideapad Y700の基本スペック
ideapad Y700の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年9月4日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Core i7-6700HQまたはCore i5-6300HQです。本機はCore i5-6300HQです。 |
グラフィックカード GeForce GTX 960Mを搭載。ビデオメモリはCore i7搭載時が4GB、Core i5搭載時が2GBです。Optimus対応です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイド液晶です。フルHD(1920×1080)非光沢IPSまたはUHD(3840x2160)光沢IPS液晶を選択できます。本機は、フルHD非光沢IPSです。ただし、見た目はハーフグレアに近いです。 |
|
M.2 SSD SATA接続のM.2 SSDを選択できます。本機は128GB SSD。 |
2.5インチ HDD M.2 SSDの他に2.5インチHDDを選択可能です。本機は500GB HDDです。 |
メモリ 8GBまたは16GBのメモリを選択できます。本機は8GBです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
バッテリー駆動時間 最大 約6.3時間(JEITA2.0)です。 |
その他 薄さ26mm、重量約2.6kgです。 |
特徴1 - 高いコストパフォーマンス
ideapad Y700は、GeForce GTX 960Mのグラフィックスを搭載しながら価格も安く、非常にコストパフォーマンスの高い製品です。
下の表は、GeForce GTX 960Mを搭載したゲーミングPCの価格を比較したものです。他社のPCは、可能な限りideapad Y700の構成に近づけて価格を出しています。この表を確認すると、ideapad Y700が最も安いことが分かります。なお、他社のPCは税抜き表示されている場合が多いため、もし、ご自分でメーカーサイトを確認するときはご注意下さい。
| ideapad Y700 | M社 | D社 | S社 | H社 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 液晶 | 15.6型FHD | 15.6型FHD | 15.6型FHD | 15.6型FHD | 15.6型FHD |
| CPU | Core i7-6700HQ | Core i7-6700HQ | Core i7-6700HQ | Core i7-6700HQ | Core i7-6700HQ |
| メモリ | 16GB | 16GB | 8GB | 16GB | 8GB |
| グラフィックス | GTX 960M(4GB) | GTX 960M(2GB) | GTX 960M(4GB) | GTX 960M(2GB) | GTX 960M(4GB) |
| SSD | 128GB SSD | 128GB SSD | なし | 250GB SSD | 250GB PCIe SSD |
| HDD | 500GB | 500GB | 1TB | 1TB | 1TB |
| 価格(税・送料込) | 128,898円 | 138,888円 | 140,378円 | 153,424円 | 143,424円 |
特徴2 - スタイリッシュなデザイン
ideapad Y700は、専用グラフィックスを搭載しながら、ボディは薄く、スタイリッシュなデザインです。キーボード周りやスピーカー、USB端子などが赤で統一されている点もかっこいいです。

スタイリッシュなデザイン
特徴3 - JBLスピーカー搭載
ideapad Y700は、JBLスピーカーを搭載し、迫力あるサウンドでゲームを楽しむことが可能です。
実際に聴くと、ノートパソコンは、クリアでヌケの良い高音で、サブウーファーも搭載しているため、奥行きのある重低音を実現しています。ノートパソコン用の小さいスピーカーで、このくらいの音が出れば十分でしょう。

JBLスピーカー搭載
特徴4 - 人気のGeForce GTX 960を搭載
ideapad Y700は、ゲーミングノートPCに搭載されるグラフィックスの中では人気の高いGeForce GTX 960Mを搭載しています。
なお、グラフィックスのメモリはCore i7搭載時が4GB、Core i5搭載時が2GBとなっています。今回は、Core i5搭載モデルであるため、GeForce GTX 960M(メモリ:2GB)となります。
ゲームベンチマークを計測した結果が下表です。なお、グラフィックドライバーバージョンは、最新の「372.70」です。中程度のグラフィック品質設定なら、平均フレームレートが60fps近く出るゲームが多いです。
今回、ゲーミングノートPCによく用いられているCore i7-6700HQではなく、ワンランク下のモデルのCore i5-6300HQを搭載していますが、ベンチマークスコアはCore i7-6700HQを搭載したPCとほとんど変わりありません。Core i5-6300HQだからといって、スコアが下がることはなさそうです。
| 製品名 | レノボ ideapad Y700 | |||
| 基本スペック | Core i5-6300HQ GeForce GTX 960M(2GB) |
|||
| ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 9677 (非常に快適) | ||
| 高品質 ★ | 6284 (非常に快適) | |||
| 最高品質 | 4345 (とても快適) | |||
| ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 8802 (快適) | ||
| 標準品質 | 8540 (快適) | |||
| 最高品質 | 7043 (快適) | |||
| ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:3 | 27394 (快適) | ||
| 描画:6 | 7285 (快適) | |||
| バイオハザード6 | ― | RANK S (6449) | ||
| モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 8324 | ||
| ドラゴンクエストX | 標準品質 | 14280 (すごく快適) | ||
| 最高品質 | 12531 (すごく快適) | |||
| ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 59 fps | ||
| 中品質 | 38 fps | |||
| 最高品質 | 24 fps | |||
| ファークライ プライマル | 低い | 44 fps | ||
| 高い | 33 fps | |||
| 最高 | 23 fps | |||
| ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 74 fps | ||
| 高品質 | 33 fps | |||
| 最高品質 | 22 fps | |||
| GRID Autosport | ウルトラロー | 210 fps | ||
| ミディアム | 113 fps | |||
| ウルトラ | 51 fps | |||
| Metro Last Light | Low | 69 fps | ||
| High | 46 fps | |||
| Very High | 37 fps | |||
| スリーピングドッグス | 低品質 | 125 fps | ||
| 高品質 | 53 fps | |||
| 最高品質 | 24 fps | |||
| ★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。 |
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Oculus RiftおよびHTC ViveのVRシステムの動作チェック結果です(下図)。本製品でVRを動作させるのは困難です。
⇒2017.4.17 計測方法にミスがあったため掲載を取りやめました。
GPU-Zで確認したGeForce GTX 960Mの情報は次の通りです。

GeForce GTX 960Mのグラフィックカードのスペック
特徴5 - ダブルストレージ搭載
ideapad Y700は、M.2 SSDとハードディスクの2台のストレージを搭載したモデルが用意されています。
ハードディスクは、データ領域にしたり、バックアップ領域にしたりと、システム領域と分けて使うことができるので便利です。
ただし、M.2 SSDはPCIe接続ではなくSATA接続です。また、容量が128GBと、少なくはないですが、多くもないです。ゲームをたくさんインストールする方は、容量が足りなくなる恐れもあります。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
ideapad Y700は、フルHD(1920×1080)非光沢IPS液晶とUHD(3840x2160)光沢IPS液晶から選択可能です。ここでは、前者のフルHD液晶について特性を記載します。
フルHD(1920×1080)非光沢IPS液晶
IPSパネルであるため、視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや緑色が下がっています。このことから、実際の画面は、やや緑色が強調された画面になっています。
色域は、やや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは感じません。

本製品の仕様は、"非光沢"となっていますが、実際に見てみるとハーフグレアに近いです。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19cm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。ただし、テンキーおよび「,」や「*」のキーピッチは約16~17mmと狭くなっています。キートップは若干湾曲しているようです。キー配列は、右側の「Atl」キーが無いことくらいで、後は普通です。底つきの感覚は比較的柔らかいです。ただし、この個体だけだと思いますが「O」のキーだけ引っかかりがあります。

キーボード全体図

キーの拡大図1

キーの拡大図2
キーボードバックライトは赤く点灯します。明るさは2段階で調節できます。


キーボードバックライト
タッチパッドの操作性、クリックボタンの押しやすさは普通です。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUは、HQシリーズのCore i プロセッサーで高い処理性能です。グラフィックスは、GeForce GTXシリーズの中ではミドルローに位置します。ストレージはM.2 SSDを選択できますが、PCIe接続ではなくSATA接続です。
普通のノートPCよりは高いパフォーマンスですが、ゲーミングノートPCの中ではエントリー~ミドルクラスの性能です。
Core i5-6300HQ、8GBメモリ、GeForce GTX 960M(2GB)、128GB M.2 SSD、500GB HDDでの構成でのベンチマークスコアは次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0

3DMark v2



PCMark 8 - Home accelerated

動画のエンコード時間
| Core i5-6300HQ GeForce GTX 960M(2GB) |
|
|---|---|
| x265でエンコード (※1) | 24分49秒 |
| x264でエンコード (※2) | 12分46秒 |
| NVENCでエンコード (※3) | 06分49秒 |
| QSVでエンコード (※4) | 06分55秒 |

ストレージのベンチマーク

128GB M.2 SSD
SDカードのベンチマーク

UHS-Ⅰ対応カード



