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HP OMEN 16 (2025年モデル)の購入レビュー - 品質高めでコスパも高い

品質高めで、コスパも高いゲーミングノート
HP OMEN 16 (2025年モデル)は、品質が高めで、価格も抑えられたゲーミングノートPCです。
ディスプレイは、2.5K、240Hz、100% sRGB、非光沢で、どんな用途にも使いやすいです。キーボードは26キーロールオーバーに対応し、冷却性も高いです。
RTX 5050、5060、5070 Laptopのモデルがあり、用途に応じて選ぶことができます。
インテルモデル | AMDモデル | |
CPU | Core 5 210H Core i7-14650HX |
Ryzen AI 5 340 Ryzen AI 7 350 |
GPU | RTX 5050 Laptop RTX 5060 Laptop RTX 5070 Laptop |
|
メモリ | 16GB / 24GB / 32GB | |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 | |
画面サイズ | 16型 16:10 | |
画面 | 2560x1600 IPS 非光沢 | |
価格 | 16万円台~ | 16万円台~ |
販売サイト
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-14650HX、GeForce RTX 5070、32GBメモリ
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目次
お忙しい方は、「HP OMEN 16の特徴」のみお読みください。
HP OMEN Transcend 14の特徴
2560x1600 最大240Hzのディスプレイ
HP OMEN 16は、解像度は2560x1600と高めで、リフレッシュレートも最大240Hzと高いディスプレイを搭載しています。色域は100% sRGBとなっており、ゲームだけでなくクリエイティブ作業でも使えるでしょう。多用途で使えるディスプレイです。

高いコストパフォーマンス
HP OMEN 16は、コスパの高いゲーミングノートPCです。2560x1600、240Hzのディスプレイを搭載しつつ、価格が抑えられています。
いくつかモデルがありますが、GeForce RTX 5070 Laptop GPUを搭載した最上モデルでも22万円台です。


CPU性能はややダウン
CPUは、最大でインテルモデルがCore i7-14650HX、AMDモデルがRyzen AI 7 350を搭載しています。従来のOMEN 16はCore i7-14700HXだったので、実は性能が若干ダウンしています。
特にRyzen AI 7 350は、デフォルトTDPが28Wのプロセッサーで、RTX 5070 Laptopとの組み合わせとしては、性能がやや低いです。個人的には、RTX 5070 Laptopモデルなら、Core i7-14650HXのほうがいいかなと思います。
冷却性能が強化
従来機種と比べると、ファンのブレード枚数を増やし、ファンとシャーシ間のギャップを30%拡大させ、CPUとGPU上に新たなヒートパイプを追加しています。さらに約45℃で柔らかくなり密着性が向上する相変化材料(PCM: Phase Change Material)を採用。これらの進化により、前機種比で1.49倍もエアフローを改善しているそうです。

SSDの増設やメモリ交換が可能
本製品は、空いているM.2スロットがあるので、後からSSDを増設することも可能です。また、メモリもスロット式なので、後から交換することができます。なお、パーツの増設・交換は自己責任でお願いします。


各用途の快適度
OMEN 16 (2025年モデル)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 高いスペックで、ディスプレイも見やすく快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 高解像度ディスプレイで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% Adobe RGBの色域はありませんが、100% sRGBディスプレイを搭載し、外部GPUも備わっており、画像編集などにも適しています。 |
動画編集 | ◎ | 独立グラフィックスを搭載し、動画編集も快適です。 |
ゲーム | ◎ | RTX 5050~5070 Laptopに、高リフレッシュレートディスプレイを搭載し、ゲームも快適です。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、16型、2560x1600ドット、60~240Hz(可変リフレッシュレート)で、見やすいです。インテルモデルのRTX 5060およびRTX 5070搭載PCはG-Sync、AMDモデルはFreeSyncに対応しています。
詳しい特性は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定での色域は広めです。最大輝度は、仕様では500nitとなっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 79% |
Adobe RGBカバー率 | 79% |

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれて、赤と緑色がやや強めに発色していることが分かりますが、そこまで気にはならないでしょう。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

フリッカーを計測する装置が故障してしまい正確には計測できませんが、カメラで撮影し簡易的に確認してみたところ、フリッカーは確認できませんでした。

残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、240Hz時で、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。
普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと言えます。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、26キーロールオーバーに対応しています。
仕様では、キーピッチ : 約18.0×18.4 mm、キーストローク : 約 1.5 mmとなっています。
キーピッチは若干狭いです。また、「半角/全角」や左「Ctrl」キーなど、一部のキーが小さくなっています。
従来モデルはテンキーがありませんでしたが、新モデルではテンキーが搭載されています。個人的にはテンキーは不要なので、もう少し、キーにゆとりが欲しかったです。
タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードのライティングは、4つのゾーンで色を変更することが可能です。

パフォーマンスのチェック
電源モード
OMEN Gaming Hubというソフトから、電源モードを変更することができます。ここでは、「最適」モードにしたときと、「パフォーマンス」モードにしたときとで、各種ベンチマークスコアを計測します。

CPU
今回、Core i7-14650HXを搭載していますが、比較的高めのベンチマークスコアです。ただ、「最適」モードだと、かなりスコアが落ちるので、ゲームをするときは「パフォーマンス」モードがいいと思います。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
今回、グラフィックスには、GeForce RTX 5070 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは115Wでした。

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。

3DMark Time Spyのスコアは下の通りです。従来機種のOMEN 16のGeForce RTX 4070 Laptopと比較すると、約6%程度の伸びにとどまっています。ただし、マルチフレーム生成が使えるので、対応しているゲームであれば、フレームレートを大きく伸ばせるでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、比較的速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~

ゲームベンチマーク&フレームレート
Core i7-14650HX、GeForce RTX 5070 Laptopモデルで計測したゲームの平均フレームレートはこちらです。「パフォーマンス」モードで計測しています。
![]() 劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 低 | 107 fps |
ノーマル | 82 fps | |
最高 | 54 fps | |
2560x1600 | 低 | 85 fps |
ノーマル | 68 fps | |
最高 | 42 fps |
ASAは、ノーマル設定なら、快適に遊べるフレームレートが出ていました。
![]() 重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | フレーム生成OFF | フレーム生成ON |
1920x1200 | 最低 | 93 fps | 164 fps |
中 | 89 fps | 160 fps | |
高 | 83 fps | 131 fps | |
ウルトラ | 65 fps | 100 fps | |
2560x1600 | 最低 | ー | 150 fps |
中 | ー | 125 fps | |
高 | ー | 109 fps | |
ウルトラ | ー | ー |
モンハンワイルズは、1920x1200およびウルトラ設定でも、フレーム生成なしで60 fpsを超えていました。
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | フレーム生成 OFF | フレーム生成 4x |
1920x1200 | 低 | 143 fps | ー |
ウルトラ | 109 fps | 285 fps | |
レイトレ:オーバードライブ | 63 fps | 137 fps | |
2560x1600 | 低 | 136 fps | ー |
ウルトラ | 73 fps | 189 fps | |
レイトレ:オーバードライブ | 50 fps | 正常に動作せず |
サイバーパンク 2077は、1920x1200、レイトレーシング:オーバードライブの設定でも、60 fpsを超えています。さらに、マルチフレーム生成を利用することで、大きくフレームレートが伸びています。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 206 fps |
高品質 | 134 fps | |
2560x1440 | 軽量品質 | 167 fps |
高品質 | 102 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 標準(ノート) | 175 fps |
最高品質 | 131 fps | |
2560x1600 | 標準(ノート) | 130 fps |
最高品質 | 87 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト
|
---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 低設定 | 190 fps (1% Low: 94 fps) |
中設定 | 176 fps | |
最高設定 | 102 fps | |
2560x1600 | 低設定 | 160 fps |
中設定 | 126 fps | |
最高設定 | 73 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1200 | 3D解像度:100% 描画距離:最高 メッシュ:低 |
234 fps (1% Low: 89 fps) |
2560x1600 | 231 fps |
フォートナイトは、DirectX 12の低設定またはパフォーマンスモードにすれば、快適にプレイ出来ていました。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 低設定 | 298 fps |
高設定 | 215 fps | |
2560x1600 | 低設定 | 236 fps |
高設定 | 155 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 高設定 | 504 fps |
2560x1600 | 高設定 | 484 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 非常に低い | 296 fps |
ウルトラ | 198 fps | |
2560x1600 | 非常に低い | 261 fps |
ウルトラ | 128 fps |
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

比較的速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

割と速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


質量のチェック
質量のチェックです。
当サイトによる実測値は、以下の通りで、ゲーミングノートとしては、やや重い部類です。
質量 | |
PC本体 | 2.393kg |
ACアダプター | 810g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、83Whと大きいです。

バッテリー駆動時間は次の通りで、あまり長くありません。
インテルモデル | AMDモデル | |
(1) MobileMark 25 | 最大 6時間30分 | 最大 7時間 |
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 2時間6分 | ー |
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、今回搭載しているCore i7-14650HXのベースパワーは、55Wです。
「最適」モードの場合、動作安定時のCPU電力は、約55Wで推移していましたが、「パフォーマンス」モードにすると、約90Wの高いCPU温度で推移していました。
CPU温度は、「パフォーマンス」モードでも、80℃前後で推移しており、問題ない温度です。
- 最適
- パフォーマンス


FF15ベンチ実行時の温度
次は、ゲーム時のCPU温度およびGPU温度を掲載します。どちらのモードも、問題ない温度です。
- 最適
- パフォーマンス


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
負荷が低いときは、動作音はほとんど聞こえません。FF15ベンチ時は、「バランス」モードであれば、ややうるさいと感じる程度です。「パフォーマンス」モードはうるさく感じます。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
動画編集時 | 約31dB |
FF15ベンチ時 (バランス) | 約46dB |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) | 約52dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲームをしていても、表面温度は気になりませんでした。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
ゲーミングノートなので、消費電力はそれなりにあります。
騒音値 | |
アイドル時 | 約9W |
---|---|
動画編集時 | 約68W |
FF15ベンチ時 (バランス) | 約165W |
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) | 約195W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
外観のチェック
外観のチェックです。
シャドウブラックというカラーで、シンプルな見た目です。

天板にはOMENのロゴが入っています。

ボディの高さは、25.4mmと普通です。


スピーカーの音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

WebカメラはFHD画素です。

USB Type-Cが、10Gbpsのものが1ポートしかないのが残念ではありますが、PowerDelivery、DisplayPort出力には対応しています。
映像出力ポートは、このUSB Type-Cと、HDMIのみです。もう1つくらい映像出力ポートが欲しいところでした。HDMIは2.1対応です。



ヒンジは下図の角度まで開くことができます。

底面には吸気口があります。吸気しやすくするため、高めのゴム足が付いています。

底面カバーを外したときの画像です。
冷却ファンは2つ、ヒートパイプは4本で、背面と側面の4方向から排気します。冷却性能は高めだと思います。
メモリスロットは2つです。
SSDは、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。
空いているType 2280のM.2スロットもあります。
ACアダプターは230Wで、薄型です。

まとめ
以上が、OMEN 16 (2025年モデル)のレビューです。
2560x1600ドット、240Hz、100% sRGB、非光沢の汎用性の高いディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。ゲームもクリエイティブワークも、普通の作業も、快適に行うことができるでしょう。
グラフィックスには、GeForce RTX 5050、5060、5070 Laptopのモデルがあります。各モデルの価格は割と抑えられており、このディスプレイを搭載していることを考慮すると、いずれのモデルもコストパフォーマンスは高いです。
空いているM.2スロットもあるので、容量が足りないと感じたら、後からSSDを増設することもできます。メモリもスロット式なので、交換可能です。
インテルモデルと、AMDモデルがあります。RTX 5060 Laptopまたは5070 Laptopの場合、インテルのCore i7-14650HXのCPUとの組み合わせがバランスがいいと思います。Ryzen AI 7 350だと、性能がやや低く感じるかもしれません。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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