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HP OMEN MAX 16のインテルモデルとAMD モデルを比較しながらレビュー

更新日:
OMEN MAX 16の写真

ハイクラス・ゲーミングノートPC

HP OMEN MAX 16 (2025年モデル)は、最大でCore Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5090 Laptop、PCIe Gen5 SSDを搭載することができる高性能ゲーミングノートPCです。

ディスプレイも高い解像度で、色域も広めで、ゲームもクリエイティブワークもできる品質です。

また、高い性能の割には、他社より価格が抑えられています。

  インテルモデル AMDモデル
CPU Core Ultra 7 255HX
Core Ultra 9 275HX
Ryzen AI 7 350
Ryzen AI 9 HX 375
GPU RTX 5060 Laptop
RTX 5070 Laptop
RTX 5070 Ti Laptop
RTX 5080 Laptop
RTX 5090 Laptop
RTX 5060 Laptop
RTX 5070 Laptop
RTX 5070 Ti Laptop
RTX 5080 Laptop
メモリ 24GB / 32GB / 64GB 24GB / 32GB
ストレージ 1TB PCIe Gen4
1TB PCIe Gen5
1TB PCIe Gen4
画面サイズ 16型 16:10
画面 2560x1600 IPS液晶
2560x1600 OLED
2560x1600 IPS液晶
価格 22万円台~ 21万円台~

販売サイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 9 275HX、RTX 5080、1TB PCIe Gen5 SSD

Ryzen AI 9 HX 375、RTX 5080、1TB PCIe Gen4 SSD

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP OMEN MAX 16の特徴」のみお読みください。

 

HP OMEN MAX 16の特徴

非常に高い性能で、価格も良心的

本製品は、最大で、Core Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5090 Laptop、PCIe Gen5 SSDという構成にすることができ非常に高いゲーミング性能です。

また、GeForce RTX 5060やRTX 5070などのミドルクラスGPUを搭載したモデルもあり、価格を抑えることも可能です。

さらに他社に比べて価格も安いです。例えば、RTX 5080 Laptopを搭載したモデルの場合、他社だと50万円は超えますが、本製品は30万円台で購入することが可能です。

高い性能で、価格も比較的安い

 

高い冷却性能

OMEN MAX 16は、OMEN Cryo Compound(液体金属と金属グリスを組み合わせたハイブリッド素材)を採用しています。液体金属は、優れた熱伝導率である一方、液漏れのリスクがありますが、金属グリスとのハイブリット素材にすることで、その短所を補っています。

さらに、ヒートパイプに加え、ベイパーチャンバーを採用することで、冷却性能を高めています。

Fan Cleanerテクノロジー(ファンを定期的に逆回転させてホコリを排出)を採用することで、高い冷却性能を維持するような設計にもなっています。

ベイパーチャンバーを採用

 

ベイパーチャンバーが広範囲をカバーしているので、ゲーム中の表面温度をサーモグラフィーで確認すると、熱が分散していることが分かります。

ゲーム中の表面温度

 

Unleashed(非制限)モード

HP OMENシリーズでは、電源モードを変更することができますが、そこにUnleashed(非制限)モードが追加されました。

ただ、このモードにしても、CINEBENCH 2024および3DMark Time Spy、FF14ベンチマークはほとんど伸びませんでしたし、騒音値が大分高くなりました。フレームレートが上がるゲームもあるのかもしれませんが、今回は「パフォーマンス」モードと特に違いを感じませんでした。

動作モード

 

2560x1600、最大240Hzのディスプレイ

解像度は2560x1600と高めで、リフレッシュレートも最大240Hzと高いです。ゲームにも、クリエイティブワークにも適したディスプレイです。

見やすいディスプレイ

 

Nキーロールオーバー & RGBライティング

キーボードは、Nキーロールオーバーおよびアンチゴーストに対応しており、素早いキー入力も、正確に認識します。ライティングは、キー毎に変えることができます。WASDキーや、よく使うキーだけ色を変えてもいいでしょう。

RGBキーボードバックライト

 

空いているM.2スロットあり

空いているM.2スロットがあるので、ここにM.2 SSDを増設することも可能です。

空いているM.2スロット

 

インテルモデルとAMDモデルがある

HP OMEN MAX 16は、インテルCPUを搭載したモデルと、AMD CPUを搭載したモデルがあります。

インテルモデルのほうが、Core Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5090 Laptop、PCIe Gen5 SSDといった高い構成にすることが可能です。性能重視ならインテルモデルのほうがおすすめです。

ただし、AMDモデルのほうが、CPUのTDPが低い(発熱も低い)ので、パーツの温度を低めに保ちつつ、安定して動かすならAMDモデルのほうがいいと思います。また、同じグラフィックスのモデルを比較した場合、AMDのモデルのほうが安くなっています。

 

各用途の快適度

OMEN MAX 16の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高いスペックで、ディスプレイも見やすく、Web閲覧やOffice作業が快適です。
動画鑑賞 綺麗なディスプレイで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
外部GPUを搭載し、画像編集も快適です。印刷用の画像編集をするなら、OLEDディスプレイモデルがいいでしょう。
動画編集 CPUもGPUも性能が高いので、動画編集も快適です。
ゲーム 最大GeForce RTX 5090 Laptopを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは2種類あり、1つはIPSディスプレイでsRGB 100%、もう1つはOLEDディスプレイでDCI-P3 100%となっています。前者は非光沢で、後者はこちらの海外の記事を見ると、光沢パネルのようです。どちらも、解像度は2560x1600です。リフレッシュレートは可変で最大240Hzです。

今回、IPSディスプレイを搭載しています。詳しい特性は、下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定での色域は広めです。最大輝度は、仕様では500nitと高いです。

  カバー率
sRGBカバー率 95%
DCI-P3カバー率 73%
Adobe RGBカバー率 73%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線は、ずれが少ないので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきも感じません。

画面への映り込み

フリッカーを計測する装置が故障してしまい正確には計測できませんが、カメラで撮影し簡易的に確認してみたところ、フリッカーはありませんでした。

※カメラで簡易的に計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、240Hz動作時で2~3フレーム前くらいまで残像がありました。

普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像なので、本製品の残像は、少ないと言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

OMEN MAX 16のキーボードは、キー自体は押しやすいと思いますが、キーピッチが約18.4×18.4 mmとやや狭いです。また、「@」や「*」などのキーが狭い点が気になります。テンキーが要らないので、それらのキーを大きくして欲しかったです。

なお、Nキーロールオーバー、アンチゴースト対応です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

RGBキーボードも搭載しています。

バックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

ここでは、電源モードを「最適」モードにしたときと、「パフォーマンス」モードにしたときとで、各種ベンチマークスコアを計測します。

Legion Space

 

 

CPU

今回のレビュー機では、インテルモデルがCore Ultra 9 275HXを、AMDモデルがRyzen AI 9 HX 375を搭載しています。

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りで、Ryzen AI 9 HX 375も高めのスコアではありますが、Core Ultra 9 275HXのほうがかなり高いスコアです。

CINEBENCH 2024
OMEN MAX 16のCINEBENCH 2024のインテルモデルのスコア画像
Core Ultra 9 275HX
OMEN MAX 16のCINEBENCH 2024のAMDモデルのスコア画像
Ryzen AI 9 HX 375
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
2013 [パフォーマンス]
1482 [最適]
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Core Ultra 7 255HX 1662
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 375 1305 [パフォーマンス]
1240 [最適]
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Ryzen 7 260 991
Ryzen AI 7 350 951
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13620H 900
Core i5-13450HX 886
Core 7 240H 858
Core Ultra 7 255H 834
Ryzen 7 250 831
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen AI 5 340 608
Core Ultra 7 258V 603
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
133 [パフォーマンス]
133 [最適]
Core Ultra 7 255HX 130
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 375 121 [最適]
120 [パフォーマンス]
Ryzen AI 7 350 116
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core 7 240H 112
Core i7-13620H 111
Ryzen AI 5 340 111
Ryzen 7 260 106
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 250 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 7 8840HS 98
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、今回は、GeForce RTX 5080 Laptopを搭載しています。最大グラフィックスパワーは175Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。なお、モードを変更してもGPUクロックなどに変化はありません。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3DMarkのスコアは下の通りで、「パフォーマンス」モードであればかなり高いです。ただ、「最適」モードだとかなりスコアが落ちます。ゲームをするなら、「パフォーマンス」モードにしたほうがいいと思います。フレームレートが少し下がってもよければ「最適」モードにして、パーツの温度を低めに保って動かしてもいいでしょう。

3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
インテルモデルのGeForce RTX 5080 Laptop GPU
AMDモデルのGeForce RTX 5080 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop
(インテルモデル)
175W 5363 [パフォーマンス]
175W 4091 [最適]
RTX 5080 Laptop
(AMDモデル)
175W 5261 [パフォーマンス]
175W 4053 [最適]
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Laptop 105W 2893
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5060 Laptop 115W 2675
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :本製品で選択できるグラフィックス(ただし、最大グラフィックスパワーは異なる可能性があり、その場合はスコアもやや変わってきます)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

ストレージ

SSDは、インテルモデルのみ、PCIe Gen5 SSDを搭載することができます(インテルモデルでもPCIe Gen4のSSDはあります)。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
左:PCIe Gen5 SSD、右:PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen5 SSD 13574
11508
PCIe Gen4 SSD 7300
6376
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測した平均フレームレートを掲載します。動作モードは「パフォーマンス」にしています。

インテルモデルのほうがCPU性能が高いので、ゲームによってはインテルモデルのほうが平均フレームレートが大分高くなっています。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 172 fps 139 fps
ノーマル 123 fps 104 fps
最高 83 fps 73 fps
2560x1600 143 fps 125 fps
ノーマル 104 fps 88 fps
最高 71 fps 65 fps
ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 最低 103 fps【197 fps】 77 fps【155 fps】
101 fps【188 fps】 77 fps【153 fps】
ウルトラ 94 fps【167 fps】 76 fps【148 fps】
2560x1600 最低 【167 fps】 【153 fps】
【175 fps】 【152 fps】
ウルトラ 【146 fps】 【137 fps】
※【】内は、フレーム生成をオンにしたとき
アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 161 fps 135 fps
ウルトラ 146 fps【436 fps】 118 fps【419 fps】
レイトレ:オーバードライブ 64 fps【209 fps】 64 fps【215 fps】
2560x1600 162 fps 135 fps
ウルトラ 113 fps【290 fps】 108 fps【291 fps】
レイトレ:オーバードライブ 50 fps【163 fps】 52 fps【169 fps】
※【】内は、フレーム生成 x4にしたとき
アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1080 軽量品質 231 fps 199 fps
高品質 192 fps 153 fps
2560x1440 軽量品質 229 fps 195 fps
高品質 158 fps 148 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 172 fps 173 fps
166 fps 164 fps
ウルトラ 161 fps 152 fps
2560x1600 171 fps 170 fps
156 fps 154 fps
ウルトラ 144 fps 135 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 標準(ノート) 216 fps 180 fps
高(ノート) 208 fps 173 fps
最高品質 179 fps 161 fps
2560x1600 標準(ノート) 186 fps 165 fps
高(ノート) 178 fps 159 fps
最高品質 138 fps 132 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 低設定 235 fps
(1%Low:121 fps)
180 fps
(1%Low:94 fps)
中設定 190 fps 171 fps
最高設定 116 fps 115 fps
2560x1600 低設定 216 fps 179 fps
中設定 166 fps 159 fps
最高設定 86 fps 89 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
289 fps
(1%Low:99 fps)
194 fps
(1%Low:67 fps)
2560x1600 286 fps 202 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 低設定 297 fps 289 fps
高設定 296 fps 285 fps
2560x1600 低設定 297 fps 281 fps
高設定 285 fps 278 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 高設定 708 fps 491 fps
2560x1600 高設定 663 fps 289 fps
※プラクティスモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 Core Ultra 9
RTX 5080
Ryzen AI 9
RTX 5080
1920x1200 非常に低い 410 fps 254 fps
中型 405 fps 251 fps
ウルトラ 388 fps 248 fps
2560x1600 非常に低い 355 fps 246 fps
中型 322 fps 241 fps
ウルトラ 295 fps 233 fps

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

Core Ultra 9 275HXおよびRTX 5080(175W)のモデルは非常に高速でした。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375
RTX 5080(175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
42秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen 7 250
RTX 5060 (115W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

どちらのモデルも、動画の書き出しは速いです。 

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分26秒
Ryzen AI 9 HX 375
RTX 5080 (175W)
2分29秒
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分54秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Core i7-14650HX
RTX 5060 (115W)
3分03秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5060 (115W)
3分15秒
Ryzen 7 260
RTX 5050 (110W)
3分18秒
Ryzen 7 7435HS
RTX 4050 (140W)
4分15秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

インテルモデルは、エラーで計測出来なかったため、AMDモデルの結果のみ掲載します。

Blender Benchmarkのスコア画像
GeForce RTX 5060 Laptopで実行(AMDモデル)
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 6919
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 140W 5467
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 5060 Laptop 115W 3637
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020

AMDモデルは、ベンチマークを計測するとダウンするので、インテルモデルで計測した結果のみ掲載します。

SPECviewperf 2020のベンチマークスコア画像
インテルモデル

 

質量のチェック

今回レビューしている機材の質量は下表の通りで、やや重いです。なお、モデルによって、重量は変わってきます。詳細は仕様をご覧下さい。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  インテルモデル AMDモデル
PC本体 2.746kg 2.650kg
ACアダプター 956g 1017g

 

バッテリー駆動時間のチェック

OMEN MAX 16のバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、83Whとやや大きめです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。性能の高いゲーミングノートなので、そこまでもちません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間  
(1) MobileMark 25 最大 6時間45分 後日掲載とのこと
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 3時間4分 2時間49分
(1) メーカー公表値
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

インテルモデル(Core Ultra 9 275HX)も、AMDモデル(Ryzen AI 9 HX 375)も、パフォーマンスモードにすると、CPU電力がかなり上がります。特にインテルモデルは高いCPU電力で動作しています。

CPU温度は、インテルモデルでパフォーマンスモードにすると、100℃まで上昇し、高い温度です。AMDモデルはパフォーマンスモードでも問題ありません。

CPU電力
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

次は、ゲーム時のCPU温度およびGPU温度を掲載します。

こちらも、インテルモデルでパフォーマンスモードにすると、CPU温度が100℃まで上がっており、高い温度です。それ以外は問題ありません。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

負荷が低いときは、動作音はそれほど気になりません。FF15ベンチ時は、「バランス」モードであればややうるさい程度ですが、「パフォーマンス」モードでゲームをすると割とうるさいです。

騒音値
  インテルモデル AMDモデル
アイドル時 約29dB 約29dB
動画編集時 約29dB 約29dB
FF15ベンチ時 (バランス) 約44dB 約42dB
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約53dB 約45~51dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをしても、パームレストの温度はほぼ上がらず、WASDキーあたりもそこまで高い温度ではないため、不快感はありませんでした。

PC本体の表面温度

 

サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

高性能ゲーミングノートなので、消費電力は高めです。

消費電力
  インテルモデル AMDモデル
アイドル時 約15W 約8W
動画編集時 約65W 約55W
FF15ベンチ時 (バランス) 約177W 約153W
FF15ベンチ時 (パフォーマンス) 約281W 約235W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

外観のチェック

外観のチェックです。

シャドウブラックのカラーで、キーボードおよび正面側が光ります。

 

天板にはOMENのロゴが入っています。

 

ボディの高さは、普通です。

 

スピーカーの音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

XXX YYYのスピーカー写真

 

フルHDカメラを搭載し、IRカメラもあります。

XXX YYYのWebカメラの写真

 

側面、背面のインターフェイスはご覧のようになっています。

USB-Cは、インテルモデルがThunderbolt4、AMDモデルが40GbpsのUSB-Cとなっています。どちらもPower Delivery、DisplayPort 2.1に対応しています。HDMIは2.1です。LANは、最大2.5Gbps対応です。

 

ヒンジは、下図の角度まで開きます。

 

底面の通気口は大きくとられています。

 

底面カバーを外したときの画像です。

ベイパーチャンバーが大きく取られています。SSDスロットは2つあり、下のスロットが空いています。

 

メモリスロットは2つです。

 

ACアダプターは330Wと大容量です。

 

まとめ

以上が、OMEN MAX 16のレビューです。

最大でCore Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5090 Laptop、PCIe Gen5 SSDが搭載可能な高性能ゲーミングノートPCです。

液体金属と金属グリスを組み合わせたハイブリッド素材のOMEN Cryo Compoundに、ベイパーチャンバーを用いており冷却性も高いです。

ディスプレイも、2560x1600と解像度が高く、最大240Hz(可変)とリフレッシュレートも高く、色域も広めで、多くの用途で使いやすいです。

インテルモデルは、CPU性能が高く、高いフレームレートが出ます。ただ、Core Ultra 9 275HXだと、CPU温度が高めでした。このPCの場合、 Core Ultra 7 255HXと、RTX 5070 TiまたはRTX 5080くらいの構成がちょうどいいのかなと感じます。

AMDモデルは、インテルモデルよりフレームレートが落ちる代わりに、CPU温度は高くありません。また、価格も安いです。Ryzen AI 7 350+RTX 5070 Tiモデルが26万円台で売られており非常にコスパが高いので、AMDモデルを買うならこの辺りが狙い目だと思います。

なお、インテルモデルの一部は、OLEDディスプレイとなっています。こちらの海外の記事を見ると、光沢パネルのようなので、苦手な方はご注意下さい。

 

ハイクラスゲーミングノートPC

HP OMEN MAX 16

特徴

  • GeForce RTX 5060 ~ 5090 Laptop搭載
  • 2560x1600、最大240Hzのディスプレイ
  • 高い冷却性

こんなあなたに

  • 高い性能のゲーミングノートが欲しい方
  • 高性能でも価格が抑えられた製品が欲しい方
  • 価格21万円台~

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