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レノボ Legion Pro 7i Gen 10(16型 Intel)の実機レビュー - 驚愕の性能

更新日:
Legion Pro 7i Gen 10の写真
CPU Core Ultra 9 275HX
GPU RTX 5090 Laptop
RTX 5080 Laptop
RTX 5070 Ti Laptop
メモリ 32GB DDR5-6400
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 16.0型 16:10
画面種類 2560x1600 OLED 240Hz
質量 約2.72kg
バッテリー 80Wh
価格 49万円台~
驚愕の性能のゲーミングノート

Legion Pro 7i Gen 10は、Core Ultra 9 275HXに最大でGeForce RTX 5090 Laptopを搭載することができる驚愕の性能のゲーミングノートです。

ディスプレイには16型の有機EL(OLED)ディスプレイを採用し、2560x1600と高解像度で、DCI-P3カバー率も100%と広色域です。240Hzの超高リフレッシュレートにも対応しており、映像が綺麗なだけでなく、応答速度も速いです。

今回、GeForce RTX 5080 Laptop搭載モデルをレビューしましたが、ハイエンドモデルの中でも一際性能が高く、RTX 5090 Laptopに迫るパフォーマンスでした。

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5080 Laptop、32GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「Legion Pro 7i Gen 10の特徴」のみお読みください。

 

Legion Pro 7i Gen 10の特徴

最大でCore Ultra 9 275HX+RTX 5090を搭載できる

Legion Pro 7i Gen 10は、Core Ultra 9 275HXに最大でGeForce RTX 5090 Laptopを搭載することができるハイエンドゲーミングノートです。

今回レビューしたのはRTX 5080 Laptop搭載モデルですが、同CPUとGPUを搭載する他社製品よりも高いスコアを出していました。負荷が重いモンスターハンターワイルズでは、2560x1600解像度、最高設定、フレーム生成なしでも快適にプレイができる性能です。負荷が軽いeスポーツタイトルでは高いフレームレートで優位にプレイができ、クリエイティブワークも快適です。

3DMark Steel Nomad
RTX 5090 Laptop 5898
RTX 5080 Laptop 5509
RTX 5080 Laptop 4705
モンハンワイルズ ベンチマーク(2560×1600、ウルトラ、フレーム生成OFF)
RTX 5090 Laptop 90 fps
RTX 5080 Laptop 90 fps
RTX 5080 Laptop 84 fps
モンハンワイルズでは、2560x1600解像度、ウルトラ設定、フレーム生成なしでも快適

 

高解像度・広色域・240Hzの有機EL(OLED)ディスプレイを搭載

Legion Pro 7i Gen 10は、16型、2560x1600解像度の有機EL(OLED)ディスプレイを採用しています。黒が映える高コントラストなディスプレイで、色域もDCI-P3 100%クラスと高色域なので、鮮やかな映像でゲームを楽しむことができます。また、240Hzの超高リフレッシュレートにも対応しているので、シューティングにおいては、滑らかで残像感の少ない映像でゲームがしやすいです。クリエイティブワークにも適しています。

黒が映える高コントラストな有機EL(OLED)ディスプレイを採用
鮮やかで残像感の少ない映像でゲームがプレイできる

 

美しいRGBイルミネーション

Legion Pro 7i Gen 10のRGBイルミネーションは、キーボード、本体正面、背面の排気口、天板のロゴが光るようになっており、幻想的でかっこいいです。点灯パターンも多く、ゾーンごとにも設定できるので、カスタマイズで好みの配色にすることもできます。

キーボード、本体正面、背面の排気口、天板のロゴが光るRGBイルミネーション

 

4つのスピーカー内蔵で立体的なサウンド

Legion Pro 7i Gen 10は、キーボード上部に2箇所、背面左右に2箇所、計4つのスピーカーを内蔵しています。音質は一般的なゲーミングノートとしては普通の音質ですが、4つのスピーカーを内蔵することにより、立体的なサウンドでゲームを楽しむことができます。

キーボード上部と背面左右に計4つのスピーカーを内蔵

 

空きのM.2 SSDスロットあり

Legion Pro 7i Gen 10の底面カバーを開けてみると、空のM.2スロットが1つあります。ここにSSDを増設することも可能だと思います。ただし、パーツの増設・交換については、メーカーも当サイトも保証はできませんのでご了承下さい。

空きのM.2スロット

 

各用途の快適度

Legion Pro 7i Gen 10の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
大きな画面で、スペックも高く、快適に作業可能です。
動画鑑賞 大きく、色鮮やかなディスプレイで、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
色域の広いディスプレイで、スペックも高いので、画像編集系の作業も快適です。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、ディスプレイもDCI-P3カバー率100%と広色域なので、動画編集にも適しています。
ゲーム 非常に高いグラフィック性能で、CPU性能も高く、高リフレッシュレートに対応し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

Lenovo Legion Pro 7i Gen 10のディスプレイのチェックです。

16型、WQXGA(2560x1600)、240Hzの有機EL(OLED)ディスプレイを搭載しています。
DCI-P3カバー率が100%と広色域で、ゲームもクリエイティブワークも快適な、高品質のディスプレイです。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき

当サイトで計測した色域は、下表の通りでとても広いです。最大輝度は、当サイトの計測では485cd/m2と高めです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 94.5%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、映り込みはあります。

画面への映り込み

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、ほとんど残像が映らなかったので、シューティングゲームのような競技性の高いゲームにも向いてます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmでした。キートップは湾曲しています。「\」が小さいのと、Enterとテンキーの隙間が広く取られていない点はデメリットです。

キーボードは普通の打ちやすさですが、ゲームをガチプレイするには少し物足りないと思います。

タッチパッドの操作性およびクリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

ゲーミングノートとしては珍しく、交換用のキーキャップも付属しており、WASDキーの色を替えたりすることもできます。

キーの拡大図

 

キーボードのRGBイルミネーションは写真の通り明るくて鮮明です。色の切り替わりもスムーズです。細かい輝度設定、14種類の発光パターンの他、ゾーンでも色を設定することができます。

キーボードバックライト
ライティング設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品は、管理ツールの「Legion Space」から下図のように動作モードを変更することができます。[Fn]+[Q]キーでも動作モードを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

また、動作モードに応じて電源ランプの色が変わるので、現在の動作モードが一目で分かって便利です。

「Legion Space」または[Fn]+[Q]キーで動作モードを変更
「静音」モードは青、「バランス」モードは白、「パフォーマンス」モードは赤に点灯する

 

CPU

Legion Pro 7i Gen 10は、CPUにCore Ultra 9 275HXを搭載しています。
CINEBENCH 2024のスコアは以下の通りで、マルチコア、シングルコアともに、非常に高いスコアが出ています。ゲームもクリエイターソフトも快適に動作する性能です。

CINEBENCH 2024
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 9 275HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
2113 [パフォーマンス]
1870 [バランス]
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1267
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
135 [パフォーマンス]
134 [バランス]
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 370 118
Ryzen AI Max+ 395 116
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスには、最新世代のGeForce RTX 5080 Laptopを搭載しています。メーカーにより設定される最大グラフィックスパワーは175Wでした。なお、「Legion Space」からGPUのオーバークロックが可能ですが、今回は試していません。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー
「Legion Space」からGPUのオーバークロックが可能

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。「パフォーマンス」モードにすることで、GPUクロック数が上がっています。VRAMは16GBでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

Lenovo Legion Pro 7i Gen 10では、同じ RTX 5080 Laptopを搭載する他社ノートよりも数段高いスコアが出ていました。また、前世代最高性能であるRTX 4090 Laptopよりも高いスコアが出ています。ハイエンド製品の中でも高めの性能だと思います。ただし、「バランス」モードになると数段性能が落ちます。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 9 275HX
GeForce RTX 5080 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493
RTX 5080 Laptop 175W 23146 [パフォーマンス]
17327 [バランス]
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 5070 Ti Laptop 140W 17394
RTX 5070 Ti Laptop 120W 15341
RTX 4070 Laptop 140W 12545
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 9 275HX
GeForce RTX 5080 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop 175W 5509 [パフォーマンス]
3949 [バランス]
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 4060 Laptop 140W 2714
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

続いてDLSSの機能を3DMarkのソフトを使ってテストします。DLSSをオフにしたときと、DLSS(超解像技術およびフレーム生成)をオンにしたときのフレームレートを掲載します。こちらは「パフォーマンス」モードで計測しています。

GeForce RTX 5080 Laptopは、マルチフレーム生成(4x)に対応しているので、フレーム生成前と比べると、大幅にフレームレートが向上しているのが分かると思います。

3DMark NVIDIA DLSS feature test
~ DLSSの機能テスト(3840×2160) ~
RTX 5090 Laptop 175W 235 fps [DLSS4 FG 4x] 138 fps [DLSS4 FG 2x] 35 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 219 fps [DLSS4 FG 4x] 128 fps [DLSS4 FG 2x] 31 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 199 fps [DLSS4 FG 4x] 115 fps [DLSS4 FG 2x] 29 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 140W 167 fps [DLSS4 FG 4x] 96 fps [DLSS4 FG 2x] 24 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 120W 144 fps [DLSS4 FG 4x] 85 fps [DLSS4 FG 2x] 21 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Laptop 105W 133 fps [DLSS4 FG 4x] 76 fps [DLSS4 FG 2x] 14 fps [DLSS OFF]
RTX 4090 Laptop 175W 116 fps [DLSS4 FG 2x] 30 fps [DLSS OFF]
※DLSS有効時のDLSS Super Resolutionは「Performance」に設定
※ FG:Frame Generation

 

ストレージ

ストレージには、1TBのSSDを搭載しており、非常に高速です。カスタマイズでは、1TBの2nd SSDを追加することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
7043
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GPU動作モード

本製品は、dGPUモードへ変更することができます。ゲームを起動すると、dGPUモードへ自動で切り替わることが多いので、ここでは全てのゲームをdGPUモードで計測しています。

GPU動作モード

 

以下、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。なお、「パフォーマンス」モードで計測しています。

本製品はRTX 5080 Laptopを搭載する製品の中でも一際高いパフォーマンスを持ったゲーミングノートPCだと思います。ほとんどのゲームベンチマークにおいて、RTX 5090 Laptopに迫るスコアを出しており、タイトルによってはRTX 5090 Laptopを超えます。 ほとんどのゲームが2560x1600解像度、最高設定で快適に動作する性能です。最新のゲームも怖いものなしでしょう。
「モンスターハンターワイルズ」では、特別重い「緋の森」でも2560x1600解像度、ウルトラ設定、フレーム生成なしで平均フレームレートは60 fpsを超えており、かなり高いパフォーマンスです。
「Oblivion Remastered」などの負荷が重いオープンワールドでも、2560x1600解像度、最高設定で60 fps以上で快適にプレイができ、フレーム生成を有効にすることで、より高いフレームレートで遊ぶことも可能です。

DOOM: The Dark Agesのようなマルチフレーム生成に対応したFPSゲームであれば、2560x1600解像度、最高設定でも240 fps以上の滑らかな映像でプレイすることも可能です。

eスポーツタイトルのような競技性の高いゲームでも、高いフレームレートで優位にプレイができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
W(ワット):最大グラフィックスパワー
 :レビュー機で計測したスコア
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 111 fps 196 fps
ウルトラ 101 fps 173 fps
2560x1600 105 fps 181 fps
ウルトラ 90 fps 146 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、ウルトラ、フレーム生成ON)
RTX 5090 Laptop 175W 148 fps
RTX 5080 Laptop 175W 146 fps
RTX 5080 Laptop 175W 138 fps
RTX 4090 Laptop 175W 129 fps
RTX 5070 Ti Laptop 140W 118 fps
RTX 5070 Ti Laptop 120W 96 fps
重い部類のゲーム
緋の森「タマミツネ」- (実際にプレイ)
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 88 fps 158 fps
ウルトラ 77 fps 126 fps
2560x1600 85 fps 146 fps
ウルトラ 67 fps 109 fps
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
黒神話:悟空 ベンチマーク
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 145 fps 217 fps
最高 73 fps 125 fps
2560x1600 120 fps 181 fps
最高 64 fps 106 fps
※DLSS SR:低→40(パフォーマンス)、高→55(バランス)、最高→65(クオリティ)
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
DOOM: The Dark Ages
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成 x4
1920x1080 130 fps
ウルトラナイトメア 108 fps 348 fps
2560x1440 98 fps
ウルトラナイトメア 78 fps 258 fps
※フレーム生成有効時のDLSSは「クオリティ」
※キャンペーンのカリームで計測
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
Clair Obscur: Expedition 33
解像度 品質  
1920x1200 122 fps
エピック 95 fps
2560x1600 96 fps
エピック 72 fps
※DLSSはすべて「クオリティ」
※序盤のルミエールで計測
オブリビオンアイコン
重い部類のゲーム
The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 114 fps
最高 88 fps 162 fps
2560x1600 100 fps
最高 67 fps 129 fps
※DLSS SR:高→バランス、最高→クオリティ
※ブラヴィルで計測
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 205 fps
2560x1440 173 fps
他のGPUとの比較(2560×1440、高品質)
RTX 5080 Laptop 175W 173 fps
RTX 5090 Laptop 175W 161 fps
RTX 4090 Laptop 175W 153 fps
RTX 5080 Laptop 175W 143 fps
RTX 5070 Ti Laptop 140W 127 fps
RTX 5070 Ti Laptop 120W 99 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 最高品質 186 fps
2560x1600 137 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、最高品質)
RTX 5090 Laptop 175W 139 fps
RTX 4090 Laptop 175W 139 fps
RTX 5080 Laptop 175W 137 fps
RTX 5080 Laptop 175W 127 fps
RTX 5070 Ti Laptop 140W 122 fps
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1200 最高設定 298 fps
2560x1600 253 fps
※トレーニングモードで計測

 

DLSS4対応ゲームを試す

GeForce RTX 5080は、DLSS4 マルチフレーム生成に対応しているのも強みです。

下表は、DLSS4に対応したサイバーパンク2077の平均フレームレートです。マルチフレーム生成「4x」を有効にしたときのフレームレートも掲載します。「4x」にすることで、1つのフレームから3つのフレームが追加で生成されます。フレーム生成をOFFにしたときと比べるとかなりフレームレートが上昇しているのが分かります。

ここでも本製品のスコアは高く、RTX 5090 Laptopを搭載する製品よりも高いスコアが出ていました。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
1920x1200 ウルトラ 161 fps 260 fps 434 fps
レイトレ:オーバードライブ 65 fps 117 fps 214 fps
2560x1600 ウルトラ 118 fps 178 fps 299 fps
レイトレ:オーバードライブ 55 fps 98 fps 176 fps
DLSS SRは「自動」に設定
他のGPUとの比較(2560×1600、レイトレ:オーバードライブ)
RTX 5080 Laptop 175W 176 fps [フレーム生成 4x] 98 fps [フレーム生成 2x] 55 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5090 Laptop 175W 172 fps [フレーム生成 4x] 97 fps [フレーム生成 2x] 55 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 4090 Laptop 175W 97 fps [フレーム生成 ON] 54 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 158 fps [フレーム生成 4x] 88 fps [フレーム生成 2x] 48 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 140W 134 fps [フレーム生成 4x] 76 fps [フレーム生成 2x] 43 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 120W 95 fps [フレーム生成 4x] 53 fps [フレーム生成 2x] 28 fps [フレーム生成 OFF]

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

現像時間はかなり速いです。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4090(175W)
26秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度も速いです。動画編集自体も快適に行えます。

4K動画の書き出し
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
2分19秒
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
2分23秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
2分26秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
3分34秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるx265エンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード(x264)

CPUのみで実行するx264エンコードでは、Ryzen 9 9955HX3Dと同じ書き出し時間です。

Core Ultra 9 275HX 1分37秒
Ryzen 9 9955HX3D 1分37秒
Core i9-14900HX 2分28秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分53秒
ハードウェアエンコード

NVENCを使ったハードウェアエンコードについても、従来のGeForce RTX 4090 Laptopよりかなり速くなっています。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
44秒(NVENC)
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
45秒(NVENC)
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
1分22秒 (NVENC)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.264/AVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 5080 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 7160
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 140W 5467
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「2.72kg」と記載されており、実測値はそれより軽く、2.57kgでした。
ゲーミングノートPCとして重さは普通ですが、ACアダプターが大きくて重いので、持ち運びには向きません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.57kg
ACアダプター 1240g

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの温度を確認しました。

「バランス」モードでは、CPU電力は最初130W付近まで上昇してからすぐに下がり、90W前後で推移しています、CPU温度は最初94℃まで上昇してからすぐに下り、75℃付近で推移しており、問題ない温度です。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は最初200W付近まで上昇してからすぐに下がり、150W前後で推移しています、CPU温度は最初104℃まで上昇してからすぐに下るものの、それでも95℃前後と高いCPU温度で推移しています。

Core Ultra 9 275HXのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は55Wなので、かなり高いCPU電力で動作させて、パフォーマンスを引き出していることが分かります。ただ、「パフォーマンス」モードだとCPU温度は90℃を超えており、心配になる温度です。CPUエンコードなどを行うときは、長い時間、「パフォーマンス」モードでは動かさないほうがいいと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を下に示します。

「バランス」モードでは、CPU温度は70℃台、GPU温度は70℃前後とこちらは問題ない温度です。

「パフォーマンス」モードでは、CPU温度は90℃台前後とやや高めですが、ギリギリ大丈夫かなと思います。GPU温度は80℃台前半とこちらは問題ない温度です。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「バランス」モードなら、ゲーム時も動作音がそれほど気にならずに使えると思います。「パフォーマンス」モードの場合は、それなりの動作音がしますが、ゲーミングノートPCとしては、普通の動作音です。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
(バランス)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
約27dB 約46dB 約53dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームをすると、キーボードの中央部分が熱くなってきますが、パームレスト部分やWASDキー周りはそれほど熱くなりません。実際にゲームをしても、ほとんど気になりませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているので高い消費電力です。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
(バランス)
FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
約27W 約220W 約347W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Legion Pro 7i Gen 10の外観のチェックです。

ボディは、エクリプスブラックというカラーです。サンドブラスト加工のアルミボディとRGBライティングが高級感があってかっこいいデザインです。

 

天板には「LEGION」のロゴがあり、こちらもRGBライティングに対応しています。背面の排気口は宇宙船のような、独特なデザインをしています。

 

ボディは、Core Ultra 9 275HXにRTX 5080 Laptopというハイエンドパーツを搭載している割には薄い方です。

 

ディスプレイ上部に約500万画素の内側カメラとマイクを搭載しています。

 

側面のポート類は下図の通りです。右側面にUSB3.2 Type-Aが2ポート、LANポート、左側面には電源、HDMI、USB Type-C、Thunderbolt 4があります。USB-AとUSB-Cがそれぞれ2ポートずつ備わっており、コントローラーや周辺機器が接続しやすいです。

 

ヒンジが開く角度はご覧の通りです。デスクにPCを置いてゲームをする分には十分な角度です。

 

底面はシンプルな構造ですが、吸気しやすいようゴム足は高めです。

 

底面カバーを開けたときの画像は下の通りです。SSDとメモリにアクセスするにはさらにネジを外してカバーを開ける必要があります。

 

内部はこのようになっています。3つの冷却ファンに、ベイパーチャンバーで冷却しており、冷却性は高いです。

 

メモリスロットは2つで、交換可能です。

 

M.2 SSDです。

 

空のM.2スロットもあります。

 

ACアダプターの容量はなんと400Wと大容量で、サイズが大きいので、手提げカバンに入れての持ち運びには向きません。ただ、割と薄いので、キャリーバック等へ入れるなら、問題ないでしょう。

 

まとめ

以上が、Legion Pro 7i Gen 10のレビューです。

Core Ultra 9 275HXに、最大でGeForce RTX 5090 Laptopを搭載することができるハイエンドゲーミングノートです。今回、GeForce RTX 5080 Laptop搭載モデルでテストしてみましたが、同CPUとGPUを搭載する他社製品よりもスコアが高く、RTX 5090 Laptopにも迫るほど、性能を引き出していました。

ディスプレイも有機EL(OLED)を採用し、広色域で応答速度も速いので、ゲームだけでなくクリエイティブワークにも適しています。

RGBイルミネーションも幻想的でかっこよく、ボディも高級感があります。

ガチゲーマーの方やプロのクリエイターの方で、ノートPCが欲しいという方におすすめです。

 

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特徴

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