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ASUS ROG Strix SCAR 18 G835(2025)の実機レビュー

更新日:
ROG Strix SCAR 18 G835の写真
CPU Core Ultra 9 275HX
GPU RTX 5080 Laptop
RTX 5090 Laptop
メモリ 64GB
ストレージ 2TB SSD
画面サイズ 18.0型
画面種類 2560x1600 240Hz
質量 約3.48kg
バッテリー 90Wh
価格 RTX 5080:66万円台~
RTX 5090:78万円台~
史上最強クラスのノートPC

ASUS ROG Strix SCAR 18 G835シリーズは、グラフィックス性能、CPU性能、ディスプレイ性能のいずれも最高峰品質で、史上最強クラスのゲーミングノートPCです。

CPUには、最新世代の中でも最も性能の高いGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載。

CPUも最新のCore Ultra 9 275HXの高性能プロセッサーを搭載しています。

ディスプレイは、18型と大画面のminiLEDを採用し、色域も100% DCI-P3と広く、リフレッシュレートも240Hz高く、非光沢で映り込みが少なく、品質が高いです。

販売サイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 9 275HX、GeForce RTX 5090 Laptop、64GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「 ROG Strix SCAR 18 G835の特徴」のみお読みください。

 

ROG Strix SCAR 18 G835の特徴

史上最高レベルのスペック

ROG Strix SCAR 18 G835シリーズは、現時点で、ノートPC用最高性能GPUのGeForce RTX 5090 Laptopに、最新のインテル Core Ultra 9 275HXを搭載した、史上最高レベルの性能のゲーミングノートPCです。

ゲームは高い画質や高いフレームレートでゲームが出来ますし、クリエイティブワークも快適です。

ご覧のように、GPU性能、CPU性能ともに、従来のものと比較して、非常に高いスコアが出ています。CPUに関しては、かなり高いCPU電力で動いていました(詳細は後述します)。

GPU性能(3DMark Steel Nomad)
RTX 5090 Laptop 5898
RTX 4090 Laptop 4919
CPU性能(CINEBENCH 2024 マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Core i9-14900HX 1748

 

非常に高い性能であるため、人気ゲームのモンハンワイルズが、フレーム生成無しでも高いフレームレートが出ており、快適にプレイすることができます。

モンハンワイルズもフレーム生成無しで快適に動作

 

18型のmini LEDディスプレイ搭載

ROG Strix SCAR 18 G835は、ノートPCとしては大きい18型のディスプレイを搭載しています。画面が大きく、解像度も2560x1600ドットと高めなので、オープンワールドやRPGのゲームは映像が高精細で綺麗ですし、FPS系のゲームなどは遠くにいる小さなターゲットを見つけやすいです。

240Hzとリフレッシュレートも高いので、動きの速いFPS/TPSゲームなどもやりやすいです。

また、DCI-P3 100%の色域なので、クリエイティブワークにも使用することができます。非光沢なので映り込みも少なく作業がしやすいです。

18型、DCI-P3 100%のmini LEDディスプレイ

 

放熱性能が高い

本製品は、ベイパーチャンバーに、トリプルファンを採用し、放熱性が非常に高くなっています。これにより、高い性能のCPUおよびGPUを、高い電力で動作させることができ、ハイパフォーマンスでありつつ、温度も抑えられています。

詳細は後述しますが、実際に高い負荷をかけても、CPU温度、GPU温度ともに、問題ない温度でした。

ベイパーチャンバー、トリプルファンを採用

 

ツールレスで底面カバーを開けられる

ROG Strix SCAR 18 G835は、ドライバーなどを使わなくても、簡単に底面カバーを空けることができます。底面にあるレバーをスライドさせ、底面カバーを下にずらすだけです。

ツールレスで、底面カバーを開けられる

 

空いているM.2スロットあり

底面を開けると、空いているM.2スロットがあるので、ここにSSDを増設することも可能です。なお、パーツの増設はメーカー保証対象外となるので、自己責任でお願いします。

ツールレスで、底面カバーを開けられる

 

アニメーションが表示できる天板

天板には、810個のLEDが埋め込まれており、アニメーション映像を流すことができます。イベントなどで、自社ロゴや自身のYouTubeチャンネルなどをアピールするときなどに活用できるでしょう。

 

映えるイルミネーション

本製品の底面の周りには、全てRGBライトバーが搭載されており、幻想的でとても綺麗です。何かのイベント会場で使えば、とても映えると思います。

映えるLEDイルミネーション

 

各用途の快適度

ROG Strix SCAR 18 G835シリーズの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
大きな画面で、スペックも高く、快適に作業可能です。
動画鑑賞 大きく、色鮮やかなディスプレイで、スピーカー音もいいので、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
色域の広いディスプレイで、スペックも高いので、画像編集系の作業も快適です。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、ディスプレイもDCI-P3カバー率100%と広色域なので、動画編集にも適しています。
ゲーム 非常に高いグラフィック性能で、CPU性能も高く、高リフレッシュレートに対応し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ROG Strix SCAR 18 G835のディスプレイは、mini LEDを採用しています。通常の液晶よりも黒色と白色の表現力が高く、最大1000cd/m2の輝度でDisplayHDR1000に対応し、コントラスト比が高いです。また、色域もDCI-P3 100%クラスと広いです。画面サイズも18型と大きく、解像度も2560x1600と高めです。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、下表の通りで広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 99%
Adobe RGBカバー率 88%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢ディスプレイですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)はあります。ただし、約20kHzと高めの周波数だったので、ほとんど気にならないという方が多いと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzのディスプレイで1~2フレーム前くらいまでの残像がありました。1秒間に60フレームしか更新しない普通の液晶は、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCのディスプレイよりも、かなり残像が少ないことが分かります。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、十分なキーピッチで、キートップもやや湾曲しており、しっかりとした打鍵感もありつつ、底付きの衝撃は抑えられており、割と打ちやすいです。Nキーロールオーバーにも対応しています。実際にゲームをしてみて、操作しやすかったです。

タッチパッドの使いやすさは、普通です。ゲーム時に邪魔なら、Fn+F10で無効にすることも可能です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

RGBキーボードバックライト搭載です。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、下図のように動作モードを変更することができます。

ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

動作モード

 

CPU

ROG Strix SCAR 18 G835シリーズは、Core Ultra 9 275HXのCPUを搭載しています。

CINEBENCH 2024の結果は以下の通りで、今まで計測したことのあるノートPCの中で、最も高いスコアが出ていました。

CINEBENCH 2024
~ CPU性能の評価 ~
AORUS MASTER 16のCINEBENCH 2024のスコア画像
Core Ultra 9 275HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202 [Turbo]
1996 [パフォーマンス]
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137 [Turbo]
136 [パフォーマンス]
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 9 275HX

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、ノートPC最高峰の性能のGeForce RTX 5090 Laptop GPUまたは、RTX 5080 Laptopを搭載しています。

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。CUDAコア数は10496基と多く、VRAMは24GBもあります。また、「Turbo」モードにすることで、GPUクロック数が上がっています。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3Dmarkのスコアはご覧の通りです。従来のGeForce RTX 4090よりも、10~20%高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5090 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493 [Turbo]
23176 [パフォーマンス]
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 4070 Laptop 140W 12545
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Steel Nomadの3DMark Steel Nomadのスコア画像
GeForce RTX 5090 Laptop
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898 [Turbo]
5575 [パフォーマンス]
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

続いてDLSSの機能を3DMarkのソフトを使ってテストします。DLSSをオフにしたときと、DLSS(超解像技術およびフレーム生成)をオンにしたときのフレームレートを掲載します。

GeForce RTX 5090 Laptopは、マルチフレーム生成(4x)に対応しているので、従来のRTX 4090 Laptopのフレーム生成(2x)に比べて、大きくフレームレートを伸ばすことができます。

3DMark NVIDIA DLSS feature test
~ DLSSの機能テスト ~
GeForce RTX 5090 Laptop
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 235 fps [DLSS4 FG 4x]
138 fps [DLSS4 FG 2x]
35 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 199 fps [DLSS4 FG 4x]
115 fps [DLSS4 FG 2x]
29 fps [DLSS OFF]
RTX 4090 116 fps [DLSS3 FG 2x]
30 fps [DLSS OFF]
※DLSS有効時のDLSS Super Resolutionは「Performance」に設定
※ FG:Frame Genaration

 

ストレージ

ストレージには、2TBのSSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6869
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。ここでは、参考までに、従来のGeForce RTX 4090 Laptopと、1つ下のグレードのGeForce RTX 4080 Laptop とも比較しています。

GeForce RTX 5090 Laptopは、ほとんどのゲームが、2560x1600ドットの最高画質でもプレイできる高いフレームレートが出ています。

なお、GeForce RTX 5080と比較した場合は、平均すると10%くらいのフレームレートの伸びです。一方、GeForce RTX 4090と比較した場合は、平均すると5%くらいのフレームレートの伸びとやや少なめです。ただ、重いゲームほど、フレームレートに差があるようでした。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
W(ワット):最大グラフィックスパワー
 :レビュー機で計測したスコア
ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 110 fps
ノーマル 95 fps
最高 84 fps
2560x1600 107 fps
ノーマル 84 fps
最高 64 fps
※フレーム生成ON(DLSS)
他のGPUとの比較(2560×1600、最高)
RTX 5090 Laptop 175W 64 fps
RTX 4090 Laptop 175W 59 fps
RTX 5080 Laptop 175W 53 fps
ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 最低 108 fps 201 fps
104 fps 194 fps
ウルトラ 98 fps 170 fps
2560x1600 最低 104 fps 197 fps
103 fps 180 fps
ウルトラ 90 fps 148 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、ウルトラ、フレーム生成ON)
RTX 5090 Laptop 175W 148 fps
RTX 4090 Laptop 175W 129 fps
RTX 5080 Laptop 175W 138 fps
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1080
(ウィンドウ)
120 fps(上限)
120 fps(上限)
最高 120 fps(上限)
2560x1600 120 fps(上限)
120 fps(上限)
最高 119 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、最高)
RTX 5090 Laptop 175W 119 fps
RTX 4090 Laptop 175W 116 fps
RTX 5080 Laptop 175W 103 fps
アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 235 fps
高品質 199 fps
2560x1440 軽量品質 233 fps
高品質 161 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、高品質)
RTX 5090 Laptop 175W 161 fps
RTX 4090 Laptop 175W 153 fps
RTX 5080 Laptop 175W 143 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1200
(ウィンドウ)
171 fps
167 fps
ウルトラ 162 fps
2560x1600 170 fps
155 fps
ウルトラ 144 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、ウルトラ)
RTX 5090 Laptop 175W 144 fps
RTX 4090 Laptop 175W 143 fps
RTX 5080 Laptop 175W 138 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準(ノート) 213 fps
高(ノート) 208 fps
最高品質 186 fps
2560x1600 標準(ノート) 185 fps
高(ノート) 236 fps
最高品質 139 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、最高品質)
RTX 5090 Laptop 175W 139 fps
RTX 4090 Laptop 175W 139 fps
RTX 5080 Laptop 175W 127 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 255 fps
中設定 192 fps
最高設定 123 fps
2560x1600 低設定 240 fps
中設定 175 fps
最高設定 94 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
302 fps
2560x1600 288 fps (1% Low:93 fps)
※バトルロワイヤル ソロで計測
他のGPUとの比較(2560×1600、パフォーマンス)
RTX 5090 Laptop 175W 288 fps (1% Low:93 fps)
RTX 5080 Laptop 175W 277 fps (1% Low:96 fps)
RTX 4090 Laptop 175W 265 fps (1% Low:86 fps)
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 298 fps
高設定 298 fps
2560x1600 低設定 299 fps
高設定 278 fps
※トレーニングモードで計測
他のGPUとの比較(2560×1600、高設定)
RTX 5090 Laptop 175W 278 fps
RTX 4090 Laptop 175W 276 fps
RTX 5080 Laptop 175W 253 fps
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 694 fps
2560x1600 高設定 672 fps
※プラクティスモードで計測
他のGPUとの比較(2560×1600、高設定)
RTX 5090 Laptop 175W 672 fps
RTX 4090 Laptop 175W 632 fps
RTX 5080 Laptop 175W 611 fps
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 非常に低い 460 fps
中型 439 fps
ウルトラ 377 fps
2560x1600 非常に低い 370 fps
中型 337 fps
ウルトラ 261 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、ウルトラ)
RTX 5090 Laptop 175W 261 fps
RTX 4090 Laptop 175W 275 fps
RTX 5080 Laptop 175W 262 fps

 

DLSS4対応ゲームを試す

GeForce RTX 5090はDLSS4に対応しているのも強みです。

下表は、DLSS4に対応したサイバーパンク2077の平均フレームレートです。DLSS4の目玉機能のマルチフレーム生成「4x」を有効にしたときのフレームレートも掲載します。「4x」にすることで、1つのフレームから3つのフレームが追加で生成されます。フレーム生成をOFFにしたときと比べるとかなりフレームレートが上昇しているのが分かります。

GeForce RTX 4090 Laptopは「2x」まで(1フレームにつき1枚のフレームの追加)しかフレームを生成できないので、RTX 5090の「4x」にしたときと比べると、大分フレームレートに差があります。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
1920x1200 ウルトラ 158 fps 246 fps 406 fps
レイトレ:オーバードライブ 66 fps  117 fps 215 fps
2560x1600 ウルトラ 117 fps 173 fps 286 fps
レイトレ:オーバードライブ 55 fps 97 fps 172 fps
他のGPUとの比較(2560×1600、レイトレ:オーバードライブ)
RTX 5090 Laptop 175W 172 fps [フレーム生成 4x] 97 fps [フレーム生成 2x] 55 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 4090 Laptop 175W 97 fps [フレーム生成 ON] 54 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 158 fps [フレーム生成 4x] 88 fps [フレーム生成 2x] 48 fps [フレーム生成 OFF]

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

現像時間はかなり速いです。パラメーターを変更して画像を現像するときも、サクサク動きます。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4090(175W)
26秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Core i9-14900HX 39秒
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

Photoshopの中でも処理に時間のかかるニューラルフィルターも、かなり速かったです。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Ryzen AI Max+ 395 42秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
44秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
46秒
Core i9-14900HX
RTX 4090(175W)
55秒
Core i7-14650HX
RTX 4060 (140W)
1分2秒
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分20秒
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
3分13秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
3分31秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分33秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Core Ultra 9 275HX 1分14秒
Core i9-14900HX 1分27秒
Core i7-14650HX 1分29秒
Core Ultra 7 255H 1分36秒
Ryzen AI Max+ 395 2分01秒
Core Ultra 7 258V 2分31秒
Ryzen AI 9 HX 375 2分32秒
Ryzen 7 8845HS 3分09秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度も速いです。動画編集自体も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
2分26秒
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
2分54秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
3分34秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるx265エンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード(x264)

CPUのみで実行するx264エンコードですが、従来のCore i9-14900HXと比べて、かなり速くなっています。

Core Ultra 9 275HX 1分37秒
Core i9-14900HX 2分28秒
ハードウェアエンコード

NVENCを使ったハードウェアエンコードについても、従来のGeForce RTX 4090 Laptopよりかなり速くなっています。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
1分08秒 (NVENC)
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
1分08秒 (NVENC)
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
1分22秒 (NVENC)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
Blender Benchmarkのスコア画像
GeForce RTX 5090 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 6708
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020
SPECviewperf 2020のベンチマークスコア画像

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「3.48kg」と記載されており、実測値はそれより軽く、3.3kgでした。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 3.300kg
ACアダプター 987g

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が100W前後で推移しています。Core Ultra 9 275HXは、プロセッサー・ベース・パワー(PBP):55Wなので、高いCPU電力で動作させて、パフォーマンスを引き出していることが分かります。それでも、CPU温度は80℃前後に抑えられており、問題ない温度です。

「Turbo」モードでは、150Wとさらに高いCPU電力で動いています。CPU温度は90℃前後と高くなってしまいますが、100℃までは達していないので、長時間このような負荷をかけなければ大丈夫です。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を下に示します。

どちらのモードでも、CPU、GPUともに、問題ない温度に収まっています。安定してゲームができるでしょう。

ゲームにもよりますが、Prime95と違いCPUへの負荷は低くなるので、「Turbo」モードで動かしてもいいと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ゲーム時はそれなりにうるさいです。ヘッドホンをすればそこまで気にはなりません。

騒音値
アイドル時 FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(Turbo)
約27dB 約49dB 約53dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い性能の割には、表面温度はそこまで高くありません。特にパームレスト部分やWASDキーの温度はそれほど上がらないので、実際にゲームをしていても不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているので高い消費電力です。

消費電力
アイドル時 FF15ベンチ時
(パフォーマンス)
FF15ベンチ時
(Turbo)
約30W 約243W 約276W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ボディのカラーはブラックで、前述したように底面のイルミネーションがかっこいいです。

 

天板には、アニメーションを流すことができます。

 

高性能パーツを搭載しているので、高さはややあります。

 

1Wx4のスピーカーを搭載しており、音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で採点すると6~7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

AORUS MASTER 16のスピーカー写真

 

Webカメラは1080pの解像度で、やや赤みが強いですが、画質は比較的綺麗です。なお、顔認証にも対応しています。

AORUS MASTER 16のWebカメラの写真
AORUS MASTER 16のWebカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

側面のポート類は下図の通りです。Thunderbolt5が2つも搭載されています。HDMIは、試した限りでは、4K/120Hz/RGBで出力できていました。LANは2.5G対応です。

 

ヒンジが開く最大の角度は、下図の通りです。

 

底面は、前述の通り、レバーをスライドさせて、底面カバーを下にずらすことにより、簡単に外すことができます。

 

底面カバーをはずしたときの内部はご覧のようになっています。3つの冷却ファンに、ベイパーチャンバーで冷却しており、冷却性は高いです。

AORUS MASTER 16の内部の写真

 

メモリスロットは2つで、交換可能です。

AORUS MASTER 16のメモリの写真

 

M.2 SSDは、Type 2280でした。

AORUS MASTER 16のSSDの写真

 

空いているM.2スロットもあります。

AORUS MASTER 16のSSDの写真

 

ACアダプターの容量は380Wと大容量で、サイズも大きめです。

 

まとめ

以上が、ROG Strix SCAR 18 G835のレビューでした。

ノートPC用のGeForce RTX シリーズ グラフィックスとしては、最高性能のGeForce RTX 5090 Laptopを搭載し、非常に高い性能のゲーミングノートPCです。

2560x1600の解像度でも、多くのゲームが、最高品質のグラフィック設定でプレイすることができますし、DLSS4のマルチフレーム生成に対応しているゲームなら、かなりフレームレートを伸ばすことができます。

また、CPU性能も高く、ディスプレイの品質も良く、冷却性も高く、最高レベルの品質のゲーミングノートPCです。

天板にアニメーションを流せるのもユニークですし、底面の周りやキーボードなどが光る点もかっこいいです。

 

史上最強クラスのノートPC

ROG Strix SCAR 18 G835

特徴

  • 最上位のGeForce RTX 5090 Laptop搭載
  • Core Ultra 9 275HXの高性能CPU搭載
  • 18型大画面で、品質も高いディスプレイ

こんなあなたに

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  • RTX 5080モデル66万円台~
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