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HP ENVY TE02(クリエイター向けPC)の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
サイズ | ミニタワー |
---|---|
CPU | Core i7-12700K Core i9-12900K |
GPU | RTX 3060 Ti / 3070 Ti / 3080 Ti |
メモリ | 32GB / 64GB / 128GB |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
電源 | 600W 80PLUS GOLD / 800W 80PLUS GOLD |
価格[税込] | 21万円台~ ※1 |
※1 クーポン適用時の価格
ENVY TE02は、かっこいいデザインのクリエイター向けデスクトップPCです。スペックだけでなく、筐体のデザインにもこだわる方におすすめです。
第12世代Core + NVIDIA Studio対応グラフィックカードに、大容量メモリという構成なので、多くのクリエイティブワークに快適に使用できます。
その他にも、内部へのアクセスが容易だったり、SDカードリーダーやThunderboltポートを備えていたりと、クリエイターにとっての使いやすさが考えられたデスクトップです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-12700K、GeForce RTX 3060 Ti、32GBメモリ、1TB PCIe SSD
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目次
お忙しい方は、「ENVY TE02の特徴」のみお読みください。
ENVY TE02の特徴
クリエイターに合うかっこいいデザイン
ENVY TE02は、横幅が約165mmと比較的スリムで、スタイリッシュなデザインのクリエイター向けデスクトップPCです。
スペック的にはゲーミングデスクトップでいいけど、仕事に使うには筐体のデザインにちょっと抵抗を感じるという方もいるでしょう。ENVY TE02であれば、机や、インテリアなどにもこだわったクリエイターのオフィスに設置しても違和感がありません。クリエイターだからこそ、使うパソコンのデザインにもこだわって、かっこいいものを使いたいという方におすすめです。
クリエイターも満足の十分な性能
HP ENVY TE02は、下表のような3つのモデルがあります。
第12世代Core + NVIDIA Studio対応のグラフィックボードを搭載していることに加えて、最小でも32GB、最大で128GBと余裕のある容量のメモリを搭載しているのもポイントです。
ハイパフォーマンス モデル |
ハイパフォーマンス プラスモデル |
エクストリーム モデル |
|
OS | Windows 11 Pro | ||
CPU | Core i7-12700K | Core i9-12900K | |
GPU | RTX 3060 Ti | RTX 3070 Ti | RTX 3080 Ti |
メモリ | 32GB | 64GB | 128GB |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
高性能のCPU・GPUと、大容量メモリを搭載することで、画像編集、グラフィックデザイン、4K/8Kの動画編集、3DCG作成といった高いパフォーマンスを必要とするクリエイティブな作業に快適に使用することができます。
ワンタッチで開けられるサイドパネル
HP ENVY TE02は、背面の「INTERNAL ACCESS」ボタンを押すだけで、サイドパネルを開けることができます。ツールレスで内部に簡単にアクセスできるので、パーツの増設・換装だけでなく、掃除やメンテナンスもしやすいです。
重いグラボ搭載時も安心
HP ENVY TE02の内部を見ると、グラフィックカードは、サポートステイで固定されていました。
最近のグラフィックボードは大型化しているため、自重で斜めに下がってしまい、大丈夫かなと感じることがありますが、HP ENVY TE02では、そのような心配は無用です。性能の高いグラフィックボードを搭載する場合でも、安心です。
なお、メーカーページでは、最大288mmまでのグラフィックボードを搭載することが可能となっています。
SDカードリーダーやThuderbolt 4ポートを搭載
HP ENVY TE02は、トップパネルに、ポート類とSDカードリーダーを備えています。クリエイター向けデスクトップらしく、SDカード経由での写真や動画の取り込みがしやすいです。
また、背面には、Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートを搭載しており、最大40Gb/sのデータ転送速度で、映像出力も可能となっています。ポータブルSSDなどからのデータ取り込みを高速で行いたい時などに便利だと思います。
ほぼ同サイズのゲーミングデスクトップもあり
HPでは、HP ENVY TE02とほぼ同サイズのゲーミングデスクトップ、HP OMEN 25L Desktopがあります。
HP ENVY TE02の方が全体的にスペックが高めですし、ポート類などもクリエイター向けの構成となっているので、クリエイティブな作業における使いやすさは上だと思います。ただ、HP OMEN 25L Desktopでも、画像・動画編集など、作業内容によってはクリエイティブな用途にも使うことはできます。ライティングのある派手な外見が良いなど、場合によってはHP OMEN 25L Desktopも検討してみてみるといいかもしれません。
[本機器] HP ENVY TE02 |
HP OMEN 25L Desktop | |
OS | Windows 11 Pro | |
CPU | Core i7-12700K Core i9-12900K |
Core i7-12700F |
GPU | RTX 3060 Ti RTX 3070 Ti RTX 3080 Ti |
RTX 3060 RTX 3060 Ti |
メモリ | 16GB / 64GB / 128GB DDR4-3200 |
16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD | |
サイズ | 約165x396.1x448mm | 約165×396×448mm |
レビュー記事 | ー | レビュー |
パフォーマンスのチェック
各種ベンチマークソフトを実行し、パフォーマンスのチェックしていきます。
今回は、Core i7-12700K搭載モデルをチェックしています。標準時のPL1は125Wに設定されており、この設定のまま計測を行っています。
CPU
CINEBENCH R23の結果は以下のとおりです。
シングルコア、マルチコアのどちらも、PL1:125W時のCore i7-12700Kとしては、標準的なスコアが出ています。最新の第13世代Coreにこだわらなければ、十分高い処理性能を備えており、クリエイティブな作業も快適にこなすことができるでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
HP ENVY TE02では、以下のようなグラフィックカードを搭載したモデルがあります。
画像編集や、4K動画編集ぐらいであれば、今回チェックしているRTX 3060 Ti搭載モデルでも十分快適に使用できます。一方、8K動画編集・3DCG作成など、さらに高いグラフィックス性能を必要とする作業をより快適に行いたい方は、上位のグラフィックスを搭載したモデルを選択するといいです。
他のグラフィックスのスコアも掲載しておきますので、パーツ選択時の参考にしてください。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリには、DDR4-3200メモリを搭載しており、帯域幅は普通です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。リード最大7000MB/前後のGen4 SSDですが、ほぼ最大値に近い速度が出ています。また、書き込み速度も速いので、動画の書き出しなどにおいて、ストレージの書き込み速度がボトルネックになることはなさそうです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。
今回、SSDの速度が速かったこともあり、4K動画の書き出し速度はかなり速かったです。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードも、十分な速度です。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
上位構成ほどではありませんが、Lightroomの書き出しも十分な速度が出ています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、ターボブーストが終了した後は、125W前後で推移しています。CPU温度は、ターボブースト時は95℃前後と高めですが、その後は80℃前後と問題のない温度を保っています。
CPUに高い負荷のかかる作業を行う場合でも、CPU温度は心配ないと思います。
静音性のチェック
ENVY TE02の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時、Premiere Proプレビュー時、Premiere Pro書き出し時は、同じような構成のゲーミングデスクトップPCよりもやや低めの騒音値です。動画編集などの作業を行っているときでも、騒音はそれほど気になりません。ただし、CPUに高い負荷がかかるエンコード時は、動作音が50dB以上になり、高めの騒音値となります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
外観のチェック
外観のチェックです。
カラーはナチュラルシルバーです。横幅が約165mmと比較的スリムですし、ゲーミングデスクトップとはまた違った、スタイリッシュなデザインです。
フロントパネルには、「hp」のロゴが配置されており、鏡面になっています。
トップパネルには無数の通気口があります。
トップパネルには、左から、マイク入力、ヘッドホン/マイクコンボジャック、SDカードリーダー、電源ボタン、USB-C、USB x3が配置されています。
側面パネルには、「ENVY」のロゴが入っています。側面の前方には、吸気用のスリットが設けられています。。
底面は、画像のようなメッシュになっており、吸気しやすくなっています。
背面のポート類です。USB、USB-C、LANポートに加えて、Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートも備えています。また、今回の GeForce RTX 3060 Tiのグラボの映像出力用ポートには、HDMI、DisplayPort x3を備えています。
ケース内部のチェック
ケース内部です。
余ったケーブルがやや見えていますが、大体は裏面にまとめられているので、比較的すっきりとしています。
120mmのフロントファンが配置されており、フロントのサイドスリットから吸気を行う構造になっています。ただ、下側に配置されており、サポートステイがある影響で、CPUには直接風が届きにくくなっています。
背面上部の92mmリアファンが設けられています。
チップセットは、「インテル Z690H」です。CPUの冷却は、空冷クーラーで行います。
メモリには、KingstonのHyperX FURY DDR4-3200メモリを搭載していました。
ストレージには、Western DigitalのPC SN810 NVMe SSDを搭載していました。なお、ヒートシンクは装着されていませんでした。
グラフィックボードの下には、空きのM.2スロットがあり、固定用のネジもついていました。M.2 SSDを増設することができるかもしれませんが、今回は確認していません。
今回、グラフィックカードにはRTX 3060 Tiを搭載しています。サポートステイで固定されているので、重量のあるグラフィックカードが自重で斜めにならないので、安心です。なお、メーカーサイトによると、最大288mmまでのGPUを搭載することが可能となっています。
ケース内の前方中央付近には、2.5/3.5インチ兼用のストレージトレイが1つ設けられています。つまんで引き出すタイプなので、脱着がしやすいです。
電源は、CoolerMaster製の600W 80PLUS GOLDです。上位モデルは、CoolerMaster製の800W 80PLUS GOLDを搭載しているようです。
ケース内部からではなく、底面から直接新鮮な空気を吸気し、背面から排気しています。
斜めから見た写真はご覧のようになっています。
まとめ
以上が、ENVY TE02のレビューです。
比較的スリムで、スタイリッシュなデザインのクリエイター向けデスクトップPCです。クリエイティブな仕事をしているので、使用するパソコンのデザインにもこだわりたいという方に適した機種です。おしゃれなオフィスなどにも、違和感なく設置することができます。
第12世代Core + NVIDIA Studio対応グラフィックボードを搭載し、最大でCore i9-12900K + RTX 3080 Tiと高いスペック構成も選択できます。また、32GB~128GBとメモリの容量も大きいです。そのため、負荷の高いクリエイティブな作業にも快適に使用できます。
ケースは、ワンタッチで内部にアクセスでき、メンテンナンスがしやすいです。トップパネルのSDカードリーダーや、Thunderbolt 4対応ポートも、使い方によっては便利だと思います。
やや気になる点を挙げるならば、ストレージの拡張性があまり高くないことと、CPUに高い負荷をかけた時の騒音値が高めだったことがあります。このあたりが気にならなければ、ハイデザイン・ハイスペックのクリエイター向けデスクトップPCとして使いやすい機種だと思います。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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