HP OMEN 40L DESKTOPの実機レビュー

サイズ | ミニタワー |
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CPU | Core i7-12700K |
GPU | GeForce RTX 3080 GeForce RTX 3070 Ti GeForce RTX 3070 |
メモリ | 16 / 32 GB (最大64GB) DDR4-3733MHz |
電源 | 800W 80PLUS Gold |
OS | Windows 11 Pro |
価格 | 26万円台~ ※1 |
※1 クーポン適用時の価格
HP OMEN 40L DESKTOPは、内部の見えるシースルーパネルに、RGBライティングが特徴的な、"魅せる"構造にこだわったハイクラスゲーミングPCです。
CPUにはインテル第12世代Core i7-12700Kに、GeForce RTX 3070~RTX 3080のグラフィックスを搭載可能で、性能も高いです。
サイドパネルはワンタッチで開く構造になっているので、内部へアクセスしやすく、メンテナンス性も抜群です。
見た目、性能、メンテナンス性の3つが揃った高い水準の製品です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
ハイパフォーマンスプラスモデル 【S2】Core i7-12700K、GeForce RTX 3070 Ti、メモリ16GB、800W電源
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目次
お忙しい方は、「HP OMEN 40L DESKTOPの特徴」のみお読みください。
HP OMEN 40L DESKTOP の特徴
"魅せる"構造にこだわった外観
HP OMEN 40L DESKTOPの最大の特徴は、高級感と美しさを感じさせる外観です。筐体はやや黒みがかったスモーククリアのフロントパネルと、内部の見える強化ガラス製シースルーサイドパネルを採用し、内部で点灯するRGBライティングが非常にクールです。
配線も綺麗にまとめられており、メーカー製のパソコンとは思えない美しさです。光るパーツの選定、綺麗な配線をしようとすると、なにかと大変ですが、HP OMEN 40L DESKTOPなら「購入ボタン」を押すだけで、美しいデザインのパソコンが手に入ります。


ワンタッチで開くサイドパネル
HP OMEN 40L DESKTOPの両方のサイドパネルは、トップパネルにある[INTERNAL ACCESS]というボタンを押すだけでパカッと開く構造になっています。
開いたあとサイドパネルはそのまま倒れたりせず途中で止まる構造になっているので、文字通り指先ひとつで開くことができます。
ツールレスで内部へアクセスが可能なので、メンテナンスがしやすいです。


ミニタワーでも十分な拡張性
HP OMEN 40L DESKTOPは、標準で1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載していますが、ストレージのカスタマイズが全くできません。そのため、ストレージが足りなくなったら自身で増設することになります。
ただし、HP OMEN 40L DESKTOPは、ミニタワーサイズでも右側面内部に3.5インチHDDを2台、2.5インチSSD/HDDを2台マウントできるスペースがあります。また、M.2スロットにも1つ空きがあります。決して多いとは言えませんが、十分な拡張性だと思います。


OMEN Gaming Hub
プリインストールされているHP OMENオリジナルの管理ツール「OMEN Gaming Hub」からは、スポットごとの細かいRGBコントロールができる「OMEN Light Studio」や、簡易的なLEDコントロール、CPUとメモリのオーバークロックなどが可能です。そのほか、ファンや電源などのパフォーマンス設定や複数人でのライブチャット機能も搭載されています。



OMEN 40LとOMEN 45Lの違い
OMEN 40LとOMEN 45Lのモデルの仕様は下表の通りです。OMEN 45Lは上位モデルなのでCPUとGPUもワンランク上のものが搭載可能です。
また、下表には書かれていませんが、OMEN 40LのCPU水冷クーラーのラジエーターサイズが120mmに対し、上位モデルのOMEN 45Lは240mmとなっています。さらに、OMEN 45Lではラジエーターがケース上部に隔離されているため、冷却性に優れています。そのため、サイズが縦に大きく、重量もあります。
ハイパフォーマンスモデル | エクストリームモデル | |
OS | Windows 11 Pro | |
CPU | Core i7-12700K | Core i9-12900K |
GPU | RTX 3080 Ti | RTX 3090 |
メモリ | 32GB DDR4-3733MHz (最大64GB) | |
ストレージ | 2TB PCIe Gen4 SSD | |
価格[税込] | 374,000円 | 437,800円 |
ハイパフォーマンス モデル |
ハイパフォーマンス プラスモデル |
ハイパフォーマンス エクストラモデル |
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OS | Windows 11 Pro | ||
CPU | Core i7-12700K | ||
GPU | RTX 3070 | RTX 3070 Ti | RTX 3080 |
メモリ | 16GB DDR4-3733MHz (最大64GB) | ||
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD | ||
価格[税込] | 236,500円 | 254,100円 | 275,000円 |
実際にサイズを比較してみると、横幅は同じ204mmですが、ラジエーターを上部へ切り離して設置している分、40Lが467mmに対し、45Lの方が555mmと縦に大きいです。重量も40Lが約18.7kgに対し、45Lが約22.6kgとかなり違いがあります。


パフォーマンスのチェック
HP OMEN 40L DESKTOPのパフォーマンスのチェックします。
CPUにはCore i7-12700K を搭載しています。なお、デフォルトのPL1設定は125Wとなっており、いずれのベンチマークも、この設定のまま計測しています。

CPU
Core i7-12700Kですが、下記の通りCINEBENCH R23のスコアは非常に高いです。ゲーミング性能高いプロセッサーです。その他の用途でも快適に動く性能です。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
HP OMEN 40L DESKTOPに搭載できるグラフィックカードは以下の通りです。ハイクラスのグラフィックスを搭載しており、フルHDから4Kまで幅広くゲームをプレイすることが可能です。
~ グラフィックス(ゲーム向け)性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR4-3200を搭載しており、初期設定では3200MHzですが、前述した「OMEN Gaming Hub」からオーバークロックすることで、3733MHzで動作します。

~メモリ性能の評価 ~




:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のデスクトップPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
ストレージ
ストレージでは1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。下記の通り高速です。カスタマイズで容量を増やしたり、追加でSSDを増やしたりすることはできません。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
GeForce RTX 3070 Ti搭載モデルでのゲームベンチマークスコアです。「最高」のグラフィック品質設定において、フルHDだけでなく4Kでも、60 fpsで動作するゲームがほとんどです。フレームレートが足りない場合でも、DLSSでパフォーマンスを伸ばすことができるので、幅広く対応できます。
レイトレーシング環境だと、4Kではやや重いですが、WQHDでならDLSSとの併用で快適にプレイが可能です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアはCore i9-11900K搭載PCで計測した代表値)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
ウルトラ | 1920x1080 | 105 fps |
2560x1440 | 67 fps | |
3840x2160 | 32 fps | |
レイトレ : ウルトラ | 1920x1080 | 78 fps |
2560x1440 | 62 fps | |
3840x2160 | 41 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
エクストリーム | 1920x1080 | 109 fps |
2560x1440 | 94 fps | |
3840x2160 | 68 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファークライ6(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12900K | ||
最高 | 1920x1080 | 129 fps |
2560x1440 | 107 fps | |
3840x2160 | 69 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
品質:最大 | 1920x1080 | 100 fps |
2560x1440 | 77 fps | |
3840x2160 | 47 fps | |
レイトレ :最大 DLSS : 高性能 |
1920x1080 | 86 fps |
2560x1440 | 76 fps | |
3840x2160 | 53 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
ウルトラ | 1920x1080 | 126 fps |
2560x1440 | 92 fps | |
3840x2160 | 52 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
高品質 | 1920x1080 | 136 fps |
2560x1440 | 105 fps | |
3840x2160 | 63 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
最高 | 1920x1080 | 146 fps |
2560x1440 | 115 fps | |
3840x2160 | 67 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
最高 | 1920x1080 | 178 fps |
2560x1440 | 128 fps | |
3840x2160 | 70 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
最高 | 1920x1080 | 195 fps |
2560x1440 | 153 fps | |
3840x2160 | 84 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
エルデンリング
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
最高設定 | 1920x1080 | 60 fps(最大) |
2560x1440 | 60 fps(最大) | |
3840x2160 | 55 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト(Ver.19)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti |
Core i7-12700K | ||
最高設定 | 1920x1080 | 150 fps |
2560x1440 | 105 fps | |
3840x2160 | 57 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i7-12700K | |||
高設定 | 1920x1080 | 283 fps | |
2560x1440 | 208 fps | ||
3840x2160 | 120 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i7-12700K | |||
ウルトラ | 1920x1080 | 324 fps | |
2560x1440 | 217 fps | ||
3840x2160 | 108 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
モンスターハンターライズ(DX12)
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品質 | 解像度 | RTX 3070 Ti | |
Core i7-12700K | |||
高設定 | 1920x1080 | 200 fps | |
2560x1440 | 162 fps | ||
3840x2160 | 85 fps |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。高性能パーツを搭載しているため、いずれも高速です。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー


パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
PL1=125Wなので、CPU電力は125Wで推移し、CPU温度は70℃前後で推移しており、問題ない温度です。
ゲーム時のCPU、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPUおよびGPU温度は下図の通りです。
CPU温度は70℃台後半、GPU温度も70℃後半で推移しており、こちらも問題ない温度です。


静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、作業に集中しづらいです。
ゲーミング。デスクトップPCとしては普通の騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
高性能パーツを搭載しているので、消費電力はそれなりに高いです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
電源オフの時は下記のような外見です。

電源を入れるとフロントパネルのダイヤ型のLEDとファンが点灯します。フロントパネルはやや黒みがかったスモーククリアパネルとなっています。


フロントパネルの横に15mmほどの隙間があり、ここから吸気します。

フロントパネルは写真の突起部分を押しながら開くと外すことができます。奥にはホコリをキャッチするメッシュパネルがあります。


フロントパネルのLEDの給電方法は下記のようになっているので、外してもケーブル断線の心配はありません。

トップパネルのインターフェースは斜めにカットされています。USBを抜き差ししやすそうですが、この幅が狭いため、逆に抜き差ししにくいです。USB端子が4つもあるのは便利です。

トップパネルも、フロントパネルを取り外したあと、後ろから押すだけで簡単に取り外すことができます。


右サイドパネルはシンプルです。

左サイドパネルは内部の見える強化ガラス製です。

背面のインターフェースです。こちらのUSB端子は少なめです。


底面です。マグネットで吸着するメッシュフィルターがあります。


底面からも吸気できるようにインシュレーターは高めです。


ケース内部のチェック
右側面ケース内部
右側面ケース内部です。ケーブル類はここで綺麗にまとめられています。また、3.5インチHDDを2台、2.5インチSSD/HDDを2台増設できるスペースがあります。
電源は、PC主要パーツ部分と分けられており、電源からの熱により、CPUとGPUの温度が上がってしまうということがありません。搭載されていた電源は、CoolerMaster製の800W 80PLUS GOLDです。モジュラー式ではありません。
LEDコントローラーが搭載されています。
右サイドパネルには吸音シートなどは貼り付けられていません。

左側面ケース内部
ケース内部です。ケーブル類はすっきりと綺麗にまとめられており、エアフローも確保されています。サポートステイで固定された歪みのないグラフィックカードが綺麗です。

Z690チップセットのMicro ATXマザーボードです。メーカーは不明です。OMEN独自のマザーボードだと思います。

CPUクーラーにはCoolerMaster製の水冷クーラーが採用されています。ラジエーターサイズは120mmで、背面に設置されています。

GeForce RTX 3070 Ti搭載モデルのグラフィックカードで、こちらもメーカーは不明です。サポートで補強されており、自重による傾きがありません。補助電源は12ピンでした。





M.2 SSDにはWestern Digital製のWD_Black 1TB M.2 SSD (PCIe Gen4 SSD)が搭載されています。ヒートシンクは装着されていませんでした。空きスロットが1つあるので増設も可能です。


ケース内上部にLEDテープが貼り付けられています。

斜めから見た画像
斜めから見た画像はご覧のようになっています。


まとめ
以上が、HP OMEN 40L DESKTOPのレビューです。
内部の見えるシースルー筐体とRGBライティングが特徴的な、"魅せる"構造にこだわったゲーミングPCです。
Core i7-12700Kに、ハイクラスのグラフィックスが搭載でき、WQHDから4Kまで、どんな解像度のモニターでも、幅広くプレイができる性能です。
両サイドパネルは、ワンタッチで開くので内部へのアクセスがしやすく、パーツの換装やメンテナンス性も優秀です。
ガラスサイドパネルにしては冷却性、静音性も良く、快適にゲームができると思います。
RGBライティングも、操作のないアイドル時などはオフになるなど、省エネ設定も可能です。
自作でもここまで綺麗なPCを組むにはそれなりの知識と経験が必要となります。性能だけでなくデザインにもこだわりたいというユーザーにはおすすめです。
見た目と性能を兼ね備えたゲーミングPC
HP OMEN 40L DESKTOP

特徴
- 見た目にこだわったクールな筐体
- ガラスサイドパネルとRGBライティング
- 4Kゲームも可能な高性能パーツを搭載
こんなあなたに
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