HP ENVY 14-ebの実機レビュー

更新日:2021年4月26日

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-1165G7
GPU Intel Iris Xe
GTX 1650 Max-Q
GTX 1650Ti Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ 最大1TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0インチ
液晶種類 FHD IPS 光沢 タッチ
sRGB 100%
質量 約1.52kg
バッテリー 最大15時間
価格[税込] 16万円台
持ち運べるクリエイター向けノートPC

HP ENVY 14-ebは、約1.52kgと軽く、持ち運びに便利なクリエイター向けノートPCです。

GeForce GTX 1650 Max-Qや1650Ti Max-Qの外部グラフィックスに、sRGBカバー率100%の液晶を搭載しており、動画編集などもできるスペックです。

CPUはHシリーズではなく、一般ノート向けのCore i7-1165G7ですが、パフォーマンスモードにすれば、45WのCPU電力で動作しており、Core i7-10750Hに匹敵する性能が出ます。

2021.4.26 レビューに使用したサンプル機(メーカーからの貸出機)は「非光沢」液晶であったため、記事でも「非光沢」と掲載しておりましたが、実際に販売されている製品は「光沢」液晶であるとのことです。訂正してお詫びいたします。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1165G7、16GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti Max-Q

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP ENVY 14-ebの特徴」のみお読みください。

 

HP ENVY 14-eb の特徴

GeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しながら約1.52kg

HP ENVY 14-ebは、GeForce GTX 1650Ti Max-Qの外部グラフィックスを搭載しながら、約 1.52kgと質量を抑えたノートPCです。例えば、GeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載した高級機種のThinkPad X1 Extremeは約1.7kgですが、本製品はそれよりも軽いです。

CPUは、高い性能のHシリーズのCoreプロセッサーではなく、Core i7-1165G7を搭載しています。ただ、「パフォーマンス」モードにすると、HシリーズのCore i7-10750Hに近いベンチマークスコアが出ていました。

ウェブでの表示に使用する写真の編集、YouTubeへ掲載するための動画の編集などを行うことができるスペックです。

動画編集などもできるスペック

 

sRGBカバー率100%の液晶を搭載

HP ENVY 14-ebは、sRGB カバー率100%の色域のディスプレイを搭載しています。ウェブ用のコンテンツを制作するクリエイターにはちょうどいい色域だと思います。

さらに、解像度は1920x1200となっており、アスペクト比が16:10なので、通常のフルHD液晶よりも縦方向の表示可能な領域が少し広く、作業がしやすいです。

クリエイターも使えるディスプレイ

 

Core i7-1165G7の割にかなり高いスコア

HP ENVY 14-ebのCPUには、Core i7-1165G7が搭載されています。「HシリーズのCoreプロセッサーじゃないんだ~」と思う方もいると思いますが、本製品は、CPU電力が45Wと高めに設定されており、かつACアダプターが135Wと、高いCPU電力で動作させるための余裕を持った容量になっています。これにより、同じCPUを搭載した他のPCよりも約40%も高いスコアが出ていました。

これはHシリーズのCore i7-10750Hにも匹敵するスコアで、画像編集や動画編集ソフトが快適に動作します。

ただし、これは「パフォーマンスモード」という高い性能が出るモードにしたときのスコアで、デフォルトのモードでは、他のPCとそこまで変わらないスコアです。

CINEBENCH R23
Core i7-1165G7 6591 [HP ENVY 14-eb]
4720 [他のPC]
HP ENVY 14-ebはパフォーマンスモードで実行

 

大容量バッテリーを搭載

HP ENVY 14-ebは、約63Whの大容量バッテリーを搭載しています。これは、14型のノートPCとしては、かなり大きめの容量です。より電力を消費するGeForce GTX 1650Ti Max-Qを搭載しているものの、比較的長いバッテリー駆動時間です。

長いバッテリー駆動時間

 

指紋認証に対応

HP ENVY 14-ebは、矢印キーの左隣に指紋センサーを備えており、指紋認証を使用したWindowsへのログインが可能です。

なお、IRカメラは搭載していないので、顔認証には対応していません。

指紋認証対応

 

やや残念なポイント

カードスロットですが、フルサイズのSDカードには対応しておらず、microSDカードしか使えません。クリエイター向けに作られたノートPCなので、フルサイズのSDカードに対応して欲しかったです。

また、タッチパッドのクリックボタンを押すと、「カチッ」ではなく「カチ・カチッ」と2回押される感触があります。個体差があるのかもしれませんが、やや気になります。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックです。画面が16:10である点もいいと思います。
オンライン会議 標準的な性能のWebカメラ、マイクを搭載しています。スピーカーは比較的良いです。問題なくオンライン会議が出来るでしょう。
動画鑑賞 動画向きの画面比ではありませんが、色鮮やかで、比較的スピーカー音もいいので、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
sRGBカバー率 約100%で、RAW現像や画像編集にも使えるでしょう。ただし、Adobe RGBを100%カバーするような色域まではありません。ウェブコンテンツクリエイター向けの液晶です。
動画編集 もっとスペックの高いPCと比べると、書き出しや(手振れ補正などの)分析処理に時間がかかってしまうものの、動画編集も割と快適に出来るスペックです。
ゲーム 決して高い性能のグラフィックスではありませんが、グラフィック品質をやや落とすことで、ゲームをすることも出来ます。

 

ディスプレイのチェック

HP ENVY 14-ebのディスプレイのチェックです。パネルは不明です。

クリエイターでも使える品質のディスプレイです。タッチパネルにも対応しています。最大輝度は、当サイトの計測では432cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線に近く、ほとんどズレがありません。バランスのとれた自然な発色です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。レビューにしたようしたサンプル機は非光沢液晶でしたが、実際に販売されている製品は「光沢」液晶だそうです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP ENVY 14-ebのキーボードのチェックです。

キーピッチ : 約18.7×18.4mm、キーストローク : 約1.3mmです。キートップはわずかに湾曲している気がします。キーを押したときにしっかりとした打鍵感があります。矢印キーがやや小さいのが気になりますが、あとは普通の大きさです。キー配列は、特に変なところはありません。

なお、下の画像のように、F8キーにはミュート機能、F12キーの隣にはカメラのON/OFF機能が割り当てられています。オンラインミーティングなどに使用する場合でも、不用意に音声や映像が流れてしまうリスクを低減することができます。

前述しましたが、タッチパッドのクリックボタンがやや違和感があります。クリックすると、カチッという音が2回鳴り、クリック感も2回あります。個体によっては発生しないのかもしれませんが、HPのタッチパッドはたまにこのようなものがあります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトを搭載しているので、暗所での作業もしやすいです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP ENVY 14-ebのパフォーマンスのチェックです。

この製品は、システムコントロールのソフトから、以下の動作モードを変更することができます。デフォルトでは「最適」になっています。ここでは、この「最適」と最も高い性能が出る「パフォーマンスモード」の2種類について、ベンチマークを計測します。

システムコントロール

 

HWiNFOを確認すると、PL1(Power Limit 1)は45Wになっています。これは上の「最適」でも「パフォーマンスモード」でもどちらも同様です。ただし、状況によってCPU電力は変化します。

HWiNFO

 

CPU

HP ENVY 14-ebのCPUはCore i7-1165G7です。

パフォーマンスモードにすると、一般的なノートPCに搭載されているCore i7-1165G7のスコアよりも40%ほど高かったです。これは、HP ENVY 14-ebのCPUのPL1の設定が45Wと高めであることに加え、135WのACアダプターを搭載しているためです。パフォーマンスモードでCINEBENCH R23を実行しているときは、PC全体の消費電力が約90Wになっており、一般的なノートPCに付属している65WのACアダプターでは出せない電力です。HシリーズのCore i7-10750Hに匹敵するスコアで、CPUパワーを使う編集作業を快適に行うことができます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1165G7 6591 [パフォーマンスモード]
5141 [最適化]
4720
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Core i7-1165G7 1487 [パフォーマンスモード]
1447
1395 [最適化]
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。

「パフォーマンスモード」にすると、約45Wと高いCPU電力で推移していますが、CPU温度は90度を超えておりやや高めです。「最適」のモードにすると、約26WとCPU電力は下がりますが、CPU温度は80度台前半と、比較的問題ない温度まで下がります。

普段は「最適」で使い、速く書き出しを終わらせたいときだけ「パフォーマンスモード」にするなど、使い分けるといいと思います。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
最適化
パフォーマンスモード
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
最適化
パフォーマンスモード
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
最適化
パフォーマンスモード
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

DDR4-3200のメモリを搭載しており、十分な速さです。容量は16GBで、クリエイター向けのノートPCとしては標準的です。物足りないと思う方もいると思いますが、CPUやグラフィックスとのバランスを考えると、妥当な容量だと思います。なお、オンボードメモリなので、購入後のメモリの増設や換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
30.37GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスについては、GeForce GTX/RTXシリーズとしては、ローエンドクラスのグラフィックスとなります。ただし、CPU内蔵のIntel Iris Xeグラフィックスなどと比べると高い性能です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti Max-Q
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti Max-Q
36705 [パフォーマンス]
36698 [最適化]
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Ryzen 7 4700U 13861
Ryzen 5 4500U 12126
Core i7-1065G7 11084
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、512GB PCIe SSDまたは1TB PCIe SSDとなっています。RAWデータや動画を保存する場合、これでも不足するかもしれませんが、クリエイター向けノートPCとしての最低ラインの容量は確保出来ています。今回、1TB SSDを搭載していますが、速度は比較的速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3372
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。なお、ここではパフォーマンスモードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

前述したとおり、パフォーマンスモードにすると、45WのCPU電力で動くため、Core i7-1165G7にしては非常に速いです。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

JPEGのノイズを削除するニューラルフィルターは、シングルコアで動作しているように見えるので割と時間がかかっていますが、それ以外はそこまで遅くは感じません。快適に作業できるでしょう。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約23秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約7秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約4秒
被写体を選択 約3秒
スマートシャープ 約1秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出し時間はやや長いですが、FHD動画の書き出しは短いです。編集自体も特に問題なく出来ます。

4K動画の書き出し
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3070
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti Max-Q
9分14秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti Max-Q
2分27秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※FHD/30p動画(約10分)に対して、上と同様にして書き出したときの時間

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

HP ENVY 14-ebのUSB Type-Cポートは、Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort 1.4に対応しています。

Power Deliveryについては、18WのPD充電器は使用できませんでしたが、30W以上のPD充電器なら使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP ENVY 14-ebの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.52kg」とあり普通です。当サイトの計測値もほぼ仕様値通りです。外部グラフィックスを搭載したクリエイター向けノートPCとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.529kg
ACアダプター+電源ケーブル 437g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP ENVY 14-ebのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量をソフトで確認すると、約63Whでした。大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りで、比較的長い駆動時間です。なお、HPのバッテリー駆動時間の仕様値は、Mobile Mark 2018で計測しており、他のPCに多いJETIA2.0ではありません。メーカーの仕様値同士で比較は出来ないのでご注意下さい。

バッテリー駆動時間
  Iris Xeモデル GTX 1650Ti MQモデル
(1) Mobile Mark 2018 最大15時間 約12時間30分
(2) PCMark 10 Modern Office 11時間53分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 6時間35分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

高速充電にも対応しており、約30分の充電で、0%から50%までのチャージが可能となっています。

当サイトで計測したアイドル時状態での1時間あたりの充電容量は次の通りです。ACアダプターの容量が大きいの普通のノートパソコンよりも充電速度が速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
67%(約42Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

パフォーマンスモードだと高めのCPU温度です。最適モードなら問題ない範囲です。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

静音性のチェック

HP ENVY 14-ebの動作音(静音性)のチェック結果です。

全体的に高めの騒音値かなと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷をかけると、左パームレストの上に置いている手のひらがやや暖かく感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時の消費電力は低めです。高い負荷をかけると、外部グラフィックスを搭載していることや、CPUが高めの電力で動いていることもあり、やや高めの消費電力になります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP ENVY 14-ebの外観のチェックです。

ボディはアルミニウム素材で出来ており高級感があります。ただし、ディスプレイの周りは樹脂製です。

 

天板もシルバーで、HPロゴもシンプルでかっこいいです。

 

スピーカーはキーボードの上に配置されています。最大音量が大きく、音質もまずまずです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。なお、顔認証には対応していません。

 

HP ENVY 14-ebのインターフェイスは、下の画像のとおりです。

USB x2、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。写真や動画の編集に適した機種なので、出来ればフルサイズのSDカードリーダーであれば、もっとよかったと思います。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

ACアダプターは、135Wと大容量です。

 

まとめ

HP ENVY 14-ebは、GeForce GTX 1650Ti Max-Q等の外部グラフィックスを搭載しながら、約1.52kgと軽く、外出先への持ち出しもしやすいノートPCです。

CPUはHシリーズではなく、一般ノート向けのCore i7-1165G7であるため、「なんだ~」と思う方もいると思いますが、パフォーマンスモードにすれば、45WのCPU電力で動作しており、Core i7-10750Hに匹敵する性能が出ます。

外出先でも動画編集をしたりするような方や、自宅でライトに動画編集などをいつつ、たまに外出先へPCを持っていくような方に最適だと思います。

ただし、クリエイター向けのノートPCなので、micro SDカードスロットではなく、フルサイズのSDカードスロットであれば良かったです。

 

持ち運べるクリエイター向けのノートPC

HP ENVY 14-eb

特徴

  • GTX 1650Ti Max-Q搭載で、約1.52kgと軽量
  • sRGBカバー率100%のクリエイター向き液晶
  • 大容量バッテリー

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