HP Spectre x360 14 の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i7-1195G7
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
PCIe SSD + Optane
液晶サイズ 13.5インチ
液晶種類 1920x1280 IPS タッチ
3000x2000 有機EL タッチ
質量 約1.36kg
バッテリー 1920x1280:約15時間
3000x2000:約10.5時間
LTE 対応
価格[税込] 14万円台~
画面比率3:2の有機ELディスプレイを搭載可能

HP Spectre x360 14は、画面アスペクト比が3:2の珍しいノートPCです。Webページや文書ファイルをより下のほうまで一度に確認できます。

また、3000x2000、DCI-P3 100%の有機ELディスプレイを搭載できるのも特徴です。画像編集やRAW現像などをするような方にも適しています。

デザインも高級感があり、地位の高い方に最適でしょう。

ヒンジが360度回転し、ペンも利用することができます。画像編集ソフトなどでオブジェクトを選択するときにもペンがあると便利です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD、1920x1280

 

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目次

お忙しい方は、「HP Spectre x360 14の特徴」のみお読みください。

 

HP Spectre x360 14の特徴

画面比3:2で作業しやすい

一般的なノートパソコンは、動画の視聴に適した16:9の画面比率のディスプレイを採用しているケースが多いですが、これだと縦長のWebページや文書ファイルを開いた時に見にくくなります。

MacBookやXPS 13など、16:10の画面比率を採用したノートPCもいくつかありますが、本製品はそれらよりも縦の比率が高い「3:2」の画面比率となっています。これにより、Webページや文書ファイルをより下の方まで確認することができ、作業がしやすくなります。

アスペクト比3:2

 

豪華なデザイン

HP Spectre x360 14は、美しくカットされゴールドに輝くエッジが特徴的なボディで、非常に豪華なデザインです。人とは違うパソコンを持ち歩きたい方におすすめです。

豪華なデザイン

 

変形できる 2 in 1 PC

HP Spectre x360 14は、タブレットなどの形状に変形できる2 in 1 PCです。タッチのみで操作するときや、ペンで操作するときなどに便利です。

変形できる2 in 1 PC

 

アクティブペンも使用可能

HP Spectre x360 14は、HP MPP アクティブペンも同梱しています。MPP方式で、4096段階の筆圧検知と、傾き検知に対応しています。

HP MPP アクティブペンを使用可能

 

試し書きしてみましたが、斜めにゆっくりと線を引くと、線が揺らぐ現象(ジッタ―)が、製品の特性上発生しますが、まずまずの使い心地だと思います。簡単なイラストなら十分描けると思います。

アクティブペンでの試し書き

 

キーボードが改善

従来のSpectre x360 13は、Enterキーが左端に無い点が、人によっては嫌だという方もいました。しかし、HP Spectre x360 14では、Enterキーが左端に配置されるようになりました。さらに、EnterキーやBackspaceキー、半角/全角キーが大きくなり、指のホームポジションが中央よりになったことで、タイプミスすることが少なくなりました。

従来のSpectre x360 13のキーボード
新モデルのキーボード

 

長いバッテリー駆動時間

HP Spectre x360 14は、約66Whのバッテリーを搭載しています。一般的なモバイルノートは、40~50Whが多いので、いかに多いバッテリー容量かがわかると思います。

ただし、3000x2000のディスプレイは消費電力が高いので、バッテリー駆動時間が短くなります。ご注意下さい。

 

3000x2000ディスプレイには有機ELを採用

HP Spectre x360 14の3000x2000(3K2K)ディスプレイモデルは、DCI-P3 100%の有機ELパネルを搭載しています。色が鮮やかに発色できるという点に加え、黒を表示するときに発光素子が光らないため、引き締まった本物の黒を表現することが可能です。

さらに、色域を変換するモードも搭載されており、sRGB、Adobe RGBなどのモードへ変更することも可能です。なお、仕組みとしては、ファームウェアに色情報が格納されており、それを呼び出しているそうです。

モード変更画面
各モードの色域

 

ただし、有機ELには、長時間同じ画面を表示し続けると、焼き付きが起こるというデメリットがあります。そのため、本製品はダークモード(エクスプローラーなどの背景が黒いモード)に設定されています。また、時間が経つと画面を消す設定は解除しないようにしたほうがいいでしょう。

 

プライバシースクリーンは微妙

HP Spectre x360 14の1920x1280液晶モデルは、プライバシースクリーン機能が搭載されています。この機能は、F1キーを押すと、画面が白濁化し、斜めから見たときに見にくくなる機能です。これにより、周囲からののぞき見を防止することができます。

プライバシースクリーンOFFとON
ONとOFFを切り替えるF1キー

 

ただし、プライバシースクリーンをOFFにしようがONにしようが、正面から見たときの視認性があまりよくありません。私の目が敏感なのかもしれませんが、画面の端がやや暗く感じるのと、画面全体がややぼやけて見えます。外付けするタイプの覗き見防止フィルターよりはましですが、個人的にはあまり好きなディスプレイではありません。

3000x2000有機ELディスプレイのほうが個人的にはいいと思います。

プライバシースクリーンをOFFでも見づらく感じる

 

残念な点

HP Spectre x360 14のやや残念な点としては、剛性が高く質感の良いボディと引き換えに、約1.36kgと持ち歩き用に使うにはやや重い点が挙げられます。

また、前述した通り、プライバシースクリーン付きの液晶は、正面から見ても、やや見にくく、個人的には目が疲れます。

これらが気にならなければ、色々な用途で使えるノートPCだと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動きます。画面比が3:2であるため、より下のほうまでコンテンツを表示でき、作業しやすいです。
動画鑑賞 画面比は動画向きではありませんが、ディスプレイの表示が綺麗で、スピーカー音もいいので、動画鑑賞は快適です。ただし、プライバシースクリーンを搭載していないモデルがいいと思います。
RAW現像
画像編集
有機ELディスプレイならディスプレイの色域が広く、色域変換機能もあり、RAW現像や画像編集に適しています。ただし、こちらもプライバシースクリーンを搭載していないモデルがいいと思います。また、メモリは16GBにしておきましょう。
動画編集

第11世代Coreプロセッサーを搭載しており、FHD動画なら、複雑なエフェクトなどを加えなければ、編集できると思います。
ゲーム 軽いゲームでグラフィック品質を落とせば、高めのフレームレートが出るゲームもありますが、できるなら外部グラフィックスを搭載したモデルがいいと思います。

 

ディスプレイのチェック

HP Spectre x360 14には、1920x1280と3000x2000のディスプレイがありますが、ここでは、「プライバシースクリーン機能付き」の1920x1280ディスプレイについてチェックします。

プライバシースクリーン機能付1920x1280ディスプレイ

前述しましたが、プライバシースクリーン機能があるせいで、正面から見ても見にくいです。あまりおすすめはしません。最大輝度は、当サイトの計測では655cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は94.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや赤色が強く発色しており、また明部がグニャっとしています。ただ、プロファイルがいくつか用意されており、HP Display Controlから適用できるので、これによって目的に応じた見やすい発色に変更することができます。基本は「デフォルト」でいいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
HP Display Control

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

今回、画素のほうにピントが合わなくて画素形状を撮影できませんでした。なお、背景を白にすると、タッチパネル特有の電極線がやや目立ちます(ただし、これは他のタッチパネル対応ノートPCも一緒です)。

画面拡大

アンチリフレクションコーティングにより反射がやや抑えられています。ただ、どちらかと言うと光沢寄りです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Spectre x360 14のキーボードは、前述したように、Enterキーなどが大きくなり、打ちやすくなっています。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mmです。キーストロークは約1.4mmです。キートップはわずかに湾曲している気がします。

タッチパッド広くて感度もいいので操作しやすいです。クリックボタンは普通の力で押せます。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Spectre x360 14のパフォーマンスのチェックです。

Core i7-1165G7の詳細

まず、今回搭載されているCore i7-1165G7 のデフォルトの状態の設定内容を確認すると、ご覧のようになっています。

HWiNFOによる表示内容

 

また、本製品は、モードを変更することができ、各モードによって、PL1、PL2(PL:Power Limit)の値が下表のように変わってきます。デフォルトの「最適化」ではPL1が18Wですが、「パフォーマンスモード」にするとPL1が30Wとなり、処理速度が大分変わってきます。

HP独自のサーマル管理によるCPU電力違い
システムコントロール
  最適化
(デフォルト)
パフォーマンス
モード
冷却モード 静音モード
PL1 18W 30W 8.5W 15W
PL2 42W 51W 8.5W 18W
各モードのPL1、PL2(PL:Power Limit)の設定

 

CPU

以下はCINEBENCH R23のベンチマークスコアです。最適化(PL1:18W)にするとCore i7-1165G7にしては低めのスコアですが、パフォーマンスモード(PL1:30W)にすると妥当なスコアになります。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 4700U 6499
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
4661 [PL1:30W]
3457 [PL1:18W]
Core i5-1135G7 4000
Core i7-1065G7 3965
Core i3-1115G4 2454
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1165G7 1447
1387 [PL1:30W]
1322 [PL1:18W]
Core i5-1135G7 1294
Core i3-1115G4 1265
Ryzen 7 4700U 1214
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-1065G7 1126
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力、CPUクロック、CPU温度の推移を確認します。

最適化(PL1:18W)にすると13~18Wで推移していますが、パフォーマンスモード(PL1:30W)にすることで18~30Wで推移しています。ただし、どちらも一定ではなく、上がったり下がったりを繰り返しています。CPU温度は、最適化(PL1:18W)なら60~80℃台前半なので問題ない温度ですが、パフォーマンスモード(PL1:30W)にすると75~100℃で推移しており心配になる温度です。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
最適化(PL1:18W)
超高パフォーマンス(PL1:30W)
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
最適化(PL1:18W)
超高パフォーマンス(PL1:30W)
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
最適化(PL1:18W)
超高パフォーマンス(PL1:30W)
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

メモリの速度はご覧の通りで、普通の速さです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。

Passmark Performance Test 10.0 - MEMORY MARK
~ メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ

 

グラフィックス

グラフィックスについても、最適化(PL1:18W)とパフォーマンスモード(PL1:30W)では大分スコアが変わってきます。パフォーマンスモード(PL1:30W)にすれば、GeForce MX330を超える高いスコアが出ています。ただし、GeForce GTX 1050よりはかなり下がりますし、Core i7-1165G7でゲームをすると動作が不安定である印象があるので、ゲームをするならGeForce GTXシリーズを搭載したノートPCのほうがおすすめです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
19244 [PL1:30W]
15677
14496 [PL1:18W]
GeForce MX330 16714
Radeon Graphics
(Ryzen 9 4900HS)
16322
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
3258
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は読み込みは速いです。書き込みは普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。なお、ここでは、パフォーマンスモード(PL1:30W)で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

現像時間はまずまずの速さです。Ryzen 7 4700Uとほぼ同等でした。編集作業自体も快適です。有機ELディスプレイなら画面も綺麗で、RAW現像に最適でしょう。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
90秒 [PL1:30W]
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-1065G7
16GBメモリ
99秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しはやや時間がかかるので、FHD動画の編集くらいがちょうどいいです。編集作業自体も、FHD動画なら、ワープスタビライザー(手振れ補正)など重いエフェクトをバンバン使わなければ、十分快適です。

Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分50秒 [PL1:30W]
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort出力に対応しているので、多くのUSB Type-C機器が動作します。充電に関しては18Wの充電器は使えませんでしたが、30W以上なら使えました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはありません。

 

質量のチェック

HP Spectre x360 14の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.36kg」とあり、頻繁に外出先へ携帯する方は、やや重く感じるかもしれません。ちょっと部屋を移動するだけなら十分軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.347kg
ACアダプター+電源ケーブル 290g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Spectre x360 14のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約66Whで大容量です。バッテリー駆動時間も長いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約15時間
(2) PCMark 10 Modern Office 13時間36分
(3) 動画再生時 9時間18分
(4) PCMark 8 Work 5時間05分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23のスコアです。バッテリー駆動時でもそれほどスコアは変わりません。

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-1165G7 3457
3322
 :電源接続時のスコア
 :バッテリー駆動時のスコア

 

急速充電に対応しており、メーカーの公表値では、充電開始45分で約50%の充電を行うことができます。当サイトで計測したアイドル状態での1時間あたりの充電容量は次の通りです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
57%(約37Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。ここでは、「最適化(デフォルト)」で実行しています。

静音性のチェック

HP Spectre x360 14の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

60~80℃台前半を行ったり来たりしており問題ない温度です。ただし、下には掲載していませんが「パフォーマンスモード」にすると温度が70~100℃を行ったり来たりするようになり、やや高めの温度になります。

x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

パームレストはそこまで温度が上昇しないので、割と快適に使えます。裏面は他のノートPCと同様に熱いので膝の上に載せて作業をするときは気を付けましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル用プロセッサーなので、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Spectre x360 14のの外観のチェックです。

カラーは、アッシュブラックとポセイドンブルーがありますが、今回はポセイドンブルーです。キーボードは英語キーボードとなっていますが、実際には日本語キーボードが搭載されます。

 

天板にはHPのロゴがありますが、シンプルで、素敵なロゴだと思います。側面がゴールドになっており、非常に高級感のあるデザインです。

 

スピーカーは、キーボードの上と底面側の合計4か所に配置されているクアッドスピーカーです。音質は良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6~7点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラを搭載していますが、下図のキー(右から3番目)を押すことによって、物理的にカメラを隠すことができます。また、顔認証にも対応しています。

 

薄型のボディです。

 

側面のポート類です。右上の斜めにカットされた部分にUSB Type-Cポートがある点が特徴的です。

 

ヒンジは360度回転するので、下の図のように変形することが可能です。

 

底面です。冷却ファンは2つあるようです。

 

ACアダプターは65Wです。電源ケーブルが太いのは残念です。

 

まとめ

以上がHP Spectre x360 14のレビューです。

いくつか特徴がありますが、画面比率が3:2となっている点がとてもユニークです。Webページや文書ファイルを開いた時に、他のノートPCよりも、より下の方まで表示できます。

また、ゴージャス感のあるデザインも特徴的です。ペンも使え、バッテリー駆動時間も長く、有機ELディスプレイも選択できます。

斜めから画面を見にくくするプライバシースクリーンを搭載できるのも特徴の1つですが、個人的にはあまり好きではありません。この機能をオフにしても、正面から見たときに画面が見づらいです。普段使っているときの見やすさを重視する方は、(バッテリー駆動時間は短くなってしまいますが)3000x2000の有機ディスプレイモデルのほうがおすすめです。

また、約1.36kgとそれほど軽くもありません。頻繁に外へ持ち出す方はしんどいかもしれません。

 

画面比率3:2の有機ELディスプレイ搭載可

HP Spectre x360 14

特徴

  • 画面比率が3:2で下のほうまでよく見える
  • 3000x2000の有機ディスプレイを選択可能
  • 高級感のあるデザイン
  • ペン対応の2 in 1 PC

こんなあなたに

  • 画像編集などもする方
  • デザイン性に優れたノートPCが欲しい方
  • 価格14万円台[税込]~
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