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GIGABYTE AORUS 5の実機レビュー

更新日:2020年8月12日
CPU Core i7-10750H
GPU GeForce RTX 2060 /
GTX 1660Ti / 1650Ti
メモリ 16GB
ストレージ SSD(最大3基)
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.2kg
バッテリー 48.96Wh / 41Wh
価格[税込] GTX 1660Tiモデル:
14万円台~
液晶品質が高めのミドルスペック・ゲーミングノート

GIGABYTE AORUS 5は、GeForce GTX 1660TiやRTX 2060などを搭載したミドルスペックのゲーミングノートPCです。

もちろん144Hz駆動の高リフレッシュレートに対応し、さらに色域も広めです。

おすすめはeスポーツタイトルも高設定で快適にプレイできるGTX 1660Ti搭載モデルで、コストパフォーマンスが高いです。

メモリやストレージはカスタマイズ可能で、最大64GBメモリ、8TB SSD(3基の合計)の構成も可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、 16GBメモリ、GeForce GTX 1660 Ti、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「GIGABYTE AORUS 5の特徴」のみお読みください。

 

GIGABYTE AORUS 5の特徴

色域が広めの144Hz駆動液晶

GIGABYTE AORUS 5は、GeForce GTX 1660Tiなどを搭載したミドルクラスのゲーミングノートPCです。このクラスのノートPCは、液晶が残念な機種も多いですが、本製品は、144Hz駆動に対応し、かつ色域も広め(搭載計測でsRGBカバー率:96.4%)で映像が色鮮やかです。残像、遅延も少なくゲームもしやすいでしょう。

144Hzの高リフレッシュレート液晶でゲームが快適

 

価格も高くはない

色域が広めの液晶を搭載している場合、価格が高くなりがちですが、GIGABYTE AORUS 5はそうでもありません。同じくらいの品質の液晶を搭載し、価格が非常に安いLegion 550Piと比較しても、そこまで大きく変わりません。Legion 550Piはメモリやストレージのカスタマイズが出来ませんが、本製品はそれができるというメリットもあります。さらに「レノボはちょっと・・・」という方も多いので、そういった方にも本製品はいいと思います。

ライバル機種との比較
  AORUS 5 レノボ
Legion 550Pi
CPU Core i7-10750H
グラフィックス GTX 1660Ti
メモリ 16GB
ストレージ 512GB
液晶 15.6インチ FHD IPS 144Hz
価格[税込] 153,780円 143,948円
※価格は2020年8月12日現在

 

GTX 1650Ti ~ RTX 2060のラインナップ

GIGABYTE AORUS 5はエントリークラスのGeForce GTX 1650Ti、GTX 1660Ti、RTX 2060を搭載したモデルがラインナップされています。

予算が少ないならGTX 1650Ti、コスパ重視ならGTX 1660Ti、レイトレーシングやDLSS機能を使いたいならRTX 2060がいいと思います。GTX 1660Tiでも、高めのグラフィック設定でゲームができるでしょう。詳しくはゲームベンチマークをご覧ください。

AORUS 5のシリーズ一覧
  AORUS 5
MB-7JP1130SH
AORUS 5
SB-7JP1130SH
AORUS 5
KB-7JP1130SH
CPU Core i7-10750H
グラフィックス GTX 1650 Ti GTX 1660Ti RTX 2060
メモリ 16GB(最大32GB) 16GB(最大64GB)
バッテリー 41Wh 48.96Wh
ACアダプター 120W 180W
価格[税込] 138,578円 153,780円 179,080円
※価格は2020年8月12日現在
グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2070 SUPER 8074
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
ミドルレンジ RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5682
RTX 2060 Max-Q 5676
エントリー Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
緑色のバーが、AORUS 5で搭載されているグラフィックス

 

トリプルSSD構成が可能

GIGABYTE AORUS 5のストレージは、デフォルトでは512GB PCIe SSDが搭載されていますが、パソコンショップアークなら、最大3基のSSDを搭載することが可能です。M.2 SSDが2つ、2.5インチSSDが1つ搭載可能で、最大で2GB+2GB+4GBのストレージ容量にすることができます。これだけあれば、動画編集目的で購入する方も、容量不足になることは少ないと思います。

トリプルSSD構成が可能

 

WINDFORCE冷却システム

GIGABYTE AORUS 5は、2つの巨大ファンと4つのヒートパイプ、3つの通気口を搭載し、CPUとGPUを効率良く冷却。高負荷時でも安定した性能を実現してくれます。

実際にパフォーマンスモードでの100%のCPU使用率になるエンコード中や、GPU負荷の高いゲーム中でも、温度は高くなり過ぎず、PC表面の温度も低く保っていました。

2基のファンと4本のヒートパイプ、3つの通気口で内部を効率よく冷却

 

各用途の快適度

GIGABYTE AORUS 5の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、液晶も見やすいです。
動画鑑賞 見やすい液晶で、スペックも十分です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
性能は十分です。液晶の色域は当サイトの計測ではsRGBカバー率が96.4%と、Web用の編集になら使えると思います。DTP用には色域が足りません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能は十分高く、快適に動画編集ができます。色域は、DCI-P3ほど広くありませんが、YouTubeへの投稿や家庭で楽しむくらいなら十分な広さです。
ゲーム GTX 1660TiやRTX 2060を搭載し、液晶も144Hz駆動に対応しており、快適にゲームができることでしょう。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は「エンターテイメント」「パフォーマンス」の2つでパフォーマンスモードを変更できますが、ここでは「パフォーマンス」にして計測しています。動作モードを変更するには、プリインストールされている「AORUS GAMING CENTER」から「Power Modes」を選択します。

「AORUS GAMING CENTER」からパフォーマンスモードを変更

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。144Hz環境で快適にプレイするには常に144 fps以上を維持する必要があります。

GTX 1660Tiなら、PUBGやフォートナイトの場合は中設定、Apex Legendsでは低設定で144 fpsを超えます。VALORANTでは高設定でも144 fpsを常に超えます。下位モデルのGTX 1650Tiだと設定を下げても144 fpsを維持できないゲームもあると思うので、144Hzの高リフレッシュレート液晶を最大限活かすためにも、GTX 1660Ti搭載モデルをおすすめします。

軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 低設定 193 fps
高設定 113 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2060 123 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 82 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
1920x1080 低設定 312 fps
高設定 238 fps
※プラクティスモードで計測(マルチスレッドレンダリング有効)
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 200 fps
高設定 143 fps
最高設定 106 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高設定)
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps
RTX 2060 110 fps
GTX 1660Ti 106 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 103 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測

軽い部類の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 191 fps
145 fps
ウルトラ 108 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 122 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 108 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 107 fps
Radeon RX 5500M 86 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

各ゲームのフレームレートは、目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

負荷の重いゲームも、高設定以上で快適なプレイが可能です。GTX 1650Ti搭載モデルだと、重いゲームをプレイする場合、性能不足を感じることがあると思うので、GTX 1660Ti搭載モデルがおすすめです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 10569 / 105 fps
標準品質 8025 / 85 fps
高品質 6083 / 60 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 66 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX1660Ti 60 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
Radeon RX 5500M 39 fps
GTX1050Ti 26 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 114 fps
83 fps
最高 69 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 104 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 94 fps
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 75 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 53 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 96 fps
68 fps(81 fps)
最高 53 fps(70 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 SUPER 73 fps(94 fps)
RTX 2080 SUPER Max-Q 65 fps(85 fps)
RTX 2070 65 fps(85 fps)
RTX 2060 53 fps(70 fps)
GTX 1660Ti 53 fps(70 fps) [レビュー機で計測]
RTX 2060 Max-Q 50 fps(64 fps)
Radeon RX 5500M 43 fps(56 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(46 fps)
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※カッコ内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 107 fps
58 fps
ウルトラ 47 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 77 fps
RTX 2060 52 fps
GTX 1660Ti 47 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 44 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 18644 / 154 fps
高(ノート) 16459 / 123 fps
最高品質 14335 / 99 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 99 fps
GTX 1660Ti 99 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
Radeon RX 5500M 73 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 103 fps
高品質 88 fps
最高品質 78 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 95 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 78 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 Max-Q 75 fps
Radeon RX 5500M 68 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 21230(すごく快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

144Hzの高リフレッシュレートに対応し、色域も広く比較的見やすいです。なお、最大輝度は、当サイトの計測では399cd/m2と比較的明るめです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.4%、sRGB比は99.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ一直線となっており、どの色も揃っていて優秀です。自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、調光によるフリッカーは発生していませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約55msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

本製品の液晶パネル(120Hz)について「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は、1秒間に表示されるフレーム数が2倍以上多いにも関わらず、2フレーム前までの残像しか表示されていませんでした。残像は少ないです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約18mm、縦:約18.5mmです。キーストロークは約1.6mmです。十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパットの表面はサラサラしていて、とても操作しやすいです。クリックボタンの押しやすさは普通です。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。明るさは4段階で調整できます。


キーボードバックライト

 

LEDキーボードバックライトは、前述したプリインストールされている「AORUS GAMING CENTER」から「LED Keyboard」を選択します。キーごとに色を変えることはできません。


LED Keyboard

 

同じく、「AORUS GAMING CENTER」の「Flexikey」からキーボードマクロやマウスマクロも設定することが可能です。


Flexikey

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。「パフォーマンス」と「エンターテイメント」で計測した結果を掲載します。

CPU

CPUには最新のCore i7-10750Hを搭載しています。ゲーミングノートとしては標準的な性能です。また、「エンターテイメント」より「パフォーマンス」の方がスコアがやや高くなります。

CPU性能の評価
~ CINEBENCH R20 ~
パフォーマンス
エンターテイメント
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 4800H 4387
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i9-10980HK 4014
Core i7-10875H 3557
Core i7-10750H 2880 [パフォーマンス]
2664 [エンターテイメント]
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2113
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[[パフォーマンス]、[エンターテイメント]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

選べるグラフィックスは次の通りです。ここでも、「エンターテイメント」より「パフォーマンス」の方がスコアが高いですが、それほど大きな差ではありません。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

パフォーマンス

エンターテイメント
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5682 [パフォーマンス]
5373 [エンターテイメント]
RTX 2060 Max-Q 5676
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[パフォーマンス]、[エンターテイメント]と書かれていないグラフィックスは、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1660Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。パソコンショップアークならもっと容量の多いSSDへ換装することも可能です。さらに、合計3基までSSDを搭載することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2937 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれていないストレージは、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

SPECviewperf 13
GeForceGTX 1660Ti
Blender Benchmark
GeForceGTX 1660Ti(CUDA)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。こちらは、「パフォーマンス」モードで計測したもののみ掲載します。また、レビュー機で計測したもののみ緑色のバーにしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

そこそこ速いです。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
81秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

速い書き出し時間です。編集作業自体も快適です。

Core i9-10980HK/32GB
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i7-10750H/16GB
GeForceGTX 1660Ti
4分59秒 [レビュー機で計測]
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒 (MacBook Pro 13インチ)
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒 (MacBook Air)
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
49分32秒
※テストに使う元動画およびエフェクト内容を変更しました
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコード時間では他の機種で計測したものより遅いです。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 14分24秒
NVENCでエンコード (※2) 57秒
QSVでエンコード (※3) 2分46秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分12秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 12分21秒
14分24秒 [レビュー機で計測]
Core i5-10300H 18分13秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには最大で「2.2kg」と記載されており、実際に計測した質量は約2.1kgとやや軽い結果となりました。ACアダプターは小型です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.108kg
ACアダプター 617g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

GTX 1660Ti搭載モデルのバッテリー容量は48.96Whです。ゲーミングノートとしては普通もしくは少なめの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、ゲームをするとそれほど持ちません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) 動画再生時 4時間47分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間01分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。また、以下のチェックでは一部を除いて「パフォーマンス」で計測しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

パフォーマンスのモードにすると、やや騒音値が上がります。どちらにしろ、やや高めの騒音値です。

騒音値
エンターテイメント
パフォーマンス
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しており、"普通~やや高め"の温度です。問題ない範囲だと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しており、やや高めの温度ですが、問題ない範囲でしょう。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中はそれなりに温度が高くなりますが、パームレスト部分はそれほど熱を持ちません。ただ、夏場はエアコンの効いた部屋でプレイしたほうがいいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GIGABYTE AORUS 5の外観のチェックです。

筐体はブラック一色でシンプルなデザインです。


 

天板にはAORUSのロゴが印字されています。

 

電源ボタンとヒンジ部分です。ヒンジは結構固く、液晶が思ったところでピタッと止まってくれます。

 

閉じた時の画像です。後ろから見ると厚みがあります。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは底面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

ACアダプターは薄型で、ゲーミングノート用としてはそれほど大きくありません。

 

コネクタ部分は排熱口には当たらない設計になっています。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GIGABYTE AORUS 5のレビューです。

Core i7-10750Hのプロセッサーおよび144Hzの高リフレッシュレート液晶に、GTX 1650Ti or GTX 1660Ti or RTX 2060を搭載したミドルクラスのゲーミングノートです。

色域が比較的広いので、色鮮やかな映像でゲームができます。またゲームだけでなく、画像編集や動画編集などの用途にも使えると思います。

色域が広めのゲーミングノートPCとしては、価格もそれほど高くはありません。

ストレージにSSDを3つ搭載できる点もメリットです。

GIGABYTEのAERO 15シリーズほど薄くはないものの、質量の実測値はそれほど変わらず、持ち運び出来ないこともない質量です。

ただし、動作音はやや大きめかなと思います。

 

液晶色域が高めのミドルスペック・ゲーミングノート

GIGABYTE AORUS 5

特徴

  • ミドルスペックのゲーミングノート
  • 広めの色域の144Hz液晶
  • 比較的コスパが高い

こんなあなたに

  • ミドルスペックで問題なく使えるゲームノートが欲しい方
  • 価格(GTX 1660Ti)14万円台[税込]~

 

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