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GeForce RTX 2060 SUPER のベンチマーク

更新日:2019年8月5日

NVIDIAから発表されたRTXの新シリーズGPU「GeForce RTX 2060 SUPER」が、2019年7月9日より発売となりました。ここでは、ZOTAC製の「GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI」のグラフィックカードを用いて、ゲームのベンチマーク(フレームレート)などを計測した結果を掲載します。

目次

GeForce RTX 2060のスコア結果【概要】

性能はRTX 2070と同等

お忙しい方のために、GeForce RTX 2060 SUPERのベンチマークスコア結果を、いくつか先に掲載します。

ベンチマークや設定内容にもよりますが、GeForce RTX 2060 SUPERは、通常モデルのRTX 2060と比較した場合、16%ほどスコアが上昇しています。また、通常モデルのRTX 2070と比較すると同等のスコアとなっています。

公式発表においてもRTX SUPERシリーズは、無印版より15%ほど性能が向上しているそうなので、順当なスコアが出ていると思います。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 10602
GTX 1080Ti 8958
RTX 2070 8605
RTX 2060 SUPER 8475
RTX 2060 7302
GTX 1080 6957
GTX 1070Ti 6794
GTX 1070 6003
GTX 1060 6GB 4018
GTX 1060 3GB 3678
GTX 1050Ti 2173
GTX 1050 1787
※当サイトの計測値
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
~ 3840x2160、最高設定 ~
RTX 2080Ti 56 fps
RTX 2080 46 fps
GTX 1080Ti 42 fps
RTX 2070 37 fps
RTX 2060 SUPER 37 fps
GTX 1080 31 fps
RTX 2060 30 fps
GTX 1070Ti 29 fps
GTX 1070 25 fps
※当サイトの計測値

 

GeForce RTX 2060 SUPER の仕様

無印RTX 2060の上位モデル、それがSUPER

RTXの新シリーズとして突如発表されたRTX 2060の上位モデル、「GeForce RTX 2060 SUPER」。これと同時にそれぞれの上位モデルである「GeForce RTX 2070 SUPER」と「GeForce RTX 2080 SUPER」も発表されており、以降はGeForce RTX SUPERシリーズとして、無印版と置き換わるそうです。

無印版のスペックと比較すると、CUDAコアは2176基に増え、メモリ容量は8GBになり、TDPは175Wに上昇しました。RTX 2070によく似たスペックですが、やや劣ります。ただし、動作クロック数はRTX 2070よりも高く、このおかげでRTX 2070と同等のスコアになっていると思われます。

ネーミングからして、「ぜってぇ買ってくれよな」とでも言いそうなRTX SUPERシリーズですが、無印のRTX 2060が発売されたのが今年の1月だったことから、早くも約半年で上位モデルが登場したことになります。特に最近、無印版を購入してしまった人にとっては、痛恨のモデルチェンジとなりそうです。

グラフィックカードの仕様の比較
  GeForce
RTX 2070
GeForce
RTX 2060 SUPER
GeForce
RTX 2060
コードネーム TU106
GPUアーキテクチャ Turing
CUDAコア 2304基 2176基 1920基
RTコア 36基 34基 30基
Tensorコア 288基 272基 240基
定格クロック 1410MHz 1470 MHz 1365 MHz
ブーストクロック 1620MHz 1650 MHz 1680 MHz
Giga Ray/秒 6G Ray/秒 6G Ray/秒 5G Ray/秒
メモリタイプ GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリ容量 8GB 8GB 6GB
TDP 175W 175W 160W
※RTコア・・・レイトレーシングに最適なコア
※Tensorコア・・・AIで用いられるディープラーニングに最適なコア

 

テストに使用したカード

今回使用したグラフィックカードはZOTAC製の「GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI 」です。デュアルファン仕様のオリジナルクーラー「IceStorm 2.0」を搭載しています。グラフィックカードの全長は約210mm、高さは約41mmと、他のRTXシリーズに比べて小柄です。また、「FireStorm」というソフトを使えば、オーバークロックやファンコントロールも可能となっています。

GeForce RTX 2060でレビューした、「GAMING GeForce RTX 2060 Twin Fan 」と外観は全く同じです。

使用したグラフィックカード

「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI」

 

グラフィックカードの正面と背面です。デュアルファンの外装はプラスチック製、背面はメタルプレートで保護されています。

 

映像出力端子はDisplayPort x 3 (v1.4) 、 HDMI 2.0b x 1 となっています。USB Type-Cはありません。

補助電源には8ピンコネクタを1本使用します。

 

バックプレートはアーマーのように側面も覆っており、小柄ながらも耐久性は高いです。

 

GPU-Zの結果は、次のようになっています。

 

ゲームベンチマークスコア

GeForce RTX 2060 SUPERのゲームのベンチマークスコアを掲載します。
テストに使用したPCの環境は以下の通りです。

テスト機の構成

サイコム「G-Master Spear Z370」
Core i7-8700K、16GBメモリ、GeForce RTX 2060 SUPER (8GB)、500GB SSD

重い部類のゲーム

重い部類のゲームでは、1920x1080の解像度の場合、どれも最高設定で60fpsを超えています。特にグラフィックメモリも増えたことから、ワイルドランズなどの負荷の高いゲームも、最高設定で60 fpsを超えるようになりました。フルHD/60Hzの液晶でプレイするなら、ほとんどのゲームが、最高のグラフィック設定でプレイできると思います。高リフレッシュレートの液晶でプレイするなら、もう少し上位のビデオカードがいいと思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 14580 / 145 fps
標準品質 11797 / 118 fps
高品質 8934 / 89 fps
2560x1440 軽量品質 10909 / 109 fps
標準品質 8125 / 81 fps
高品質 6488 / 64 fps
3840x2160 軽量品質 6035 / 60 fps
標準品質 4378 / 43 fps
高品質 3752 / 37 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080Ti 120 fps
RTX 2080 109 fps
RTX 2070 94 fps
RTX 2060 SUPER 89 fps
RTX 2060 79 fps
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 134 fps
112 fps
最高 102 fps
2560x1440 最低 125 fps
85 fps
最高 70 fps
3840x2160 最低 76 fps
47 fps
最高 36 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080Ti 120 fps
RTX 2080 113 fps
RTX 2060 SUPER 102 fps
RTX 2070 95 fps
RTX 2060 85 fps
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 158 fps
112 fps
ウルトラ 64 fps
2560x1440 124 fps
85 fps
ウルトラ 51 fps
3840x2160 74 fps
49 fps
ウルトラ 31 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080Ti 87 fps
RTX 2080 77 fps
RTX 2070 66 fps
RTX 2060 SUPER 64 fps
RTX 2060 58 fps
重い部類のゲーム
モンスターハンター ワールド
1920x1080 132 fps
108 fps
最高 81 fps
2560x1440 126 fps
74 fps
最高 54 fps
3840x2160 97 fps
38 fps
最高 27 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080Ti 115 fps
RTX 2080 100 fps
RTX 2070 82 fps
RTX 2060 SUPER 81 fps
RTX 2060 69 fps

 

中程度の重さのゲーム

中程度の重さのゲームでは、2560x1440の解像度でも、60 fpsを超えるゲームが多いです。WQHD/60Hzの液晶にちょうどいいのではないかと思います。ファークライ ニュードーンなどのタイトルでは、4K解像度でも60 fpsを超えます。

中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 187 fps
128 fps
最高 117 fps
2560x1440 134 fps
97 fps
最高 91 fps
3840x2160 75 fps
53 fps
最高 50 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 165 fps
RTX 2080 140 fps
RTX 2070 117 fps
RTX 2060 SUPER 117 fps
RTX 2060 100 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高)
RTX 2080Ti 83 fps
RTX 2080 68 fps
RTX 2070 56 fps
RTX 2060 SUPER 50 fps
RTX 2060 44 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(デスク) 20045 / 174 fps
高(デスク) 16899 / 130 fps
最高品質 16213 / 121 fps
2560x1440 標準(デスク) 18185 / 146 fps
高(デスク) 15001 / 103 fps
最高品質 13748 / 92 fps
3840x2160 標準(デスク) 15102 / 102 fps
高(デスク) 8188 / 54 fps
最高品質 7000 / 47 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高品質)
RTX 2080Ti 156 fps
RTX 2080 138 fps
RTX 2070 126 fps
RTX 2060 SUPER 121 fps
RTX 2060 116 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高品質)
RTX 2080Ti 77 fps
RTX 2080 62 fps
RTX 2070 49 fps
RTX 2060 SUPER 47 fps
RTX 2060 41 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 121 fps
107 fps
最高 98 fps
2560x1440 116 fps
103 fps
最高 93 fps
3840x2160 87 fps
75 fps
最高 69 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 100 fps
RTX 2080 100 fps
RTX 2070 98 fps
RTX 2060 SUPER 98 fps
RTX 2060 94 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高)
RTX 2080Ti 78 fps
RTX 2060 SUPER 69 fps
RTX 2080 64 fps
RTX 2070 52 fps
RTX 2060 43 fps

レイトレーシングのスコア

レイトレーシングとは

レイトレーシングとは、映像技術の1つで、視点からスクリーンに対して光線を出し、反射と屈折を計算し、物体のリアルな光の反射、屈折、陰影を表現することで、花火や照明などの光の反射による陰影、車のボディや鏡、眼球に映り込む物体など、視点の外の映像も表現することができます。これにより、写実的でリアルな描写が可能となります。「RT Core」を搭載したRTXシリーズでは、負荷の高いレイトレーシングの処理も、リアルタイムで可能となります。

Port Royal

3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」の結果です。テストの解像度は2560x1440で実行されています。結果ではRTX 2070と同等のスコアです。

RTX 2080Ti Graphics score 7860
Graphics test 36.39 fps
RTX 2080 Graphics score 6037
Graphics test 27.95 fps
RTX 2060 SUPER Graphics score 4884
Graphics test 22.62 fps
RTX 2070 Graphics score 4834
Graphics test 22.38 fps
RTX 2060 Graphics score 3734
Graphics test 17.29 fps
他のグラフィックスとの比較
RTX 2080Ti 7860
RTX 2080 6037
RTX 2060 SUPER 4884
RTX 2070 4834
RTX 2060 3734

 

バトルフィールドV

リアルタイムレイトレーシング機能である「DirectX Raytracing(DXR)」を有効にした時のバトルフィールドVの平均フレームレートです。検証テストでの解像度は1920x1080です。フレームレートを向上させるDLSS機能はオフにしています。結果ではRTX 2070よりもやや高いスコアです。

DXR対応ゲーム
バトルフィールドV
RTX 2080Ti 140 fps
最高 86 fps
RTX 2080 125 fps
最高 69 fps
RTX 2060 SUPER 120 fps
最高 63 fps
RTX 2070 110 fps
最高 60 fps
RTX 2060 98 fps
最高 49 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、最高)
RTX 2080Ti 86 fps
RTX 2080 69 fps
RTX 2060 SUPER 63 fps
RTX 2070 60 fps
RTX 2060 49 fps

 

Quake II RTX

全面レイトレーシングによる技術デモ「Quake II RTX」の平均フレームレートです。検証テストでの解像度は1920x1080、グラフィック設定はデフォルトです。元は1997年に発売された「Quake II」のレイトレーシング版ですが、負荷はかなり高いです。「Quake II RTX」は無料で公開されています。結果ではRTX 2070と同等のスコアです。

DXR対応ゲーム
Quake II RTX
RTX 2080Ti 109 fps
RTX 2080 86 fps
RTX 2070 74 fps
RTX 2060 SUPER 72 fps
RTX 2060 60 fps
他のグラフィックスとの比較(1920x1080)
RTX 2080Ti 109 fps
RTX 2080 86 fps
RTX 2070 74 fps
RTX 2060 SUPER 72 fps
RTX 2060 60 fps

 

3D Markのスコア

その他の3DMark

その他の3DMarkのスコアです。Graphics scoreのみを記載しています。

3D MarkのGraphicsスコア
  GeForce
RTX 2070
GeForce
RTX 2060
SUPER
GeForce
RTX 2060
Time Spy Extreme
DX12を使用する4Kゲーム用
4239 3998 3389

DX12を使用するゲーム用
8605 8475 7302

DX11を使用する4Kゲーム用
5340 4917 4124

マルチGPUとOCシステム用
10765 10059 8726

DX11を使用するゲーム用
22766 21293 18799
他のグラフィックスとの比較(Time Spy - Graphics score )
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 10602
GTX 1080Ti 8958
RTX 2070 8605
RTX 2060 SUPER 8475
RTX 2060 7302
GTX 1080 6957
GTX 1070Ti 6794

 

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