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シャドウ オブ ザ トゥームレイダー のベンチマークとおすすめPC
2019.1.20「GeForce RTX 2060」でのベンチマークスコアを追記
目次
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」のPC版がついに発売!
新生“Tomb Raider”シリーズ3部作の最終章
若き頃のララ・クロフトの冒険を描いた新生“Tomb Raider”シリーズ。その3部作の最終章となる『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(Shadow of the Tomb Raider)』がついに発売となりました。家庭用版では9月14日発売ですが、PC版では時差の関係で15日の夜中からプレイ可能となります。
48時間先行してプレイが可能になるアーリーアクセス権を含めたデジタルデラックスエディション、クロフトエディションを購入している方は、家庭用版では12日から、PC版では13日の午前1時からプレイ可能です。
本作はララ・クロフトが“トゥームレイダー”になるまでの若き頃を描いた、リブート3部作の最新作であり最終章となっています。そのため、本作からプレイするよりも、できれば前作、前々作である「トゥームレイダー」、「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」からプレイした方が、ララの成長をシリーズを通して見ることができ、より一層ストーリーにのめり込めると思います。
さらにPC版では、最新の技術を駆使した美しいグラフィック表現が可能となっており、以前に発表されたばかりの最新のグラフィックカード「GeForce RTX 2080」、「GeForce RTX 2080Ti」の性能を発揮できる、リアルタイム レイトレーシングに対応した最新のタイトルでもあります。
「トゥームレイダー」と言えば、美しき探検家ララ・クロフトが、世界中を股にかけて活躍するアクションアドベンチャーゲームシリーズですが、アンジェリーナ・ジョリーが演じた実写映画も有名です。
最近ではこのリブート版トゥームレイダーの実写映画も公開されており、ストーリーは「トゥームレイダー」をギュッと2時間に詰め込んだ様な内容ですが、ファンなら一度は観てみることをおすすめします。若きララ・クロフトとして主演を演じるアリシア・ヴィキャンデルもばっちりハマっています。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の魅力とは
最新の技術を駆使したグラフィックから漂うジャングルの恐ろしさ
前作の「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」の氷と雪に覆われた雪山に対し、今作の舞台となるのは、木々が鬱蒼と生い茂るジャングル。今作でも飛行機の不時着というクライマックス状態から始まり、ジャングルに潜む様々な危険を掻い潜りながら、マヤ暦に記された「終末」から世界を救うためにララは走り回ります。
今作は3部作の最終章ということで、如何にしてララが“トゥームレイダー”になるのかが分かる作品となっており、いよいよ女性探検家からひとりの戦士として成長していくララ・クロフトがみられるわけです。
主人公ララ・クロフトも魅力のひとつですが、特に本作の大きな特徴と言えるのが、美しいグラフィックです。毎度このシリーズでは最新作が出る度にグラフィックの美しさに驚かされるのですが、今作の開発陣の本気度は凄まじいです。
ジャングルの木々から漏れる光の陰影表現から、小さな水溜りの水面の表現、岩の表面のリアルさや遺跡のオブジェクトのディテールまで細かく作り込まれており、野生動物の動きや鳴き声、環境音など、よりリアルに描かれています。最新の技術を駆使した映像表現から伝わるジャングルの美しさと恐ろしさは素晴らしいです。シリーズ最高ではないでしょうか。
また今作では水中の表現にもこだわっており、幻想的な水中を探検するシーンも多くなっています。
アクション性は前作から引き継ぎながらもさらに進化
アクションは前作に引き続き、ピッケルを使った壁登りや、パルクールアクションはそのままに、ロープによる降下などが追加され、そこから振り子動作による遠くへのジャンプなど、自由度は向上しています。戦闘では基本はステルスアクションとなります。カモフラージュのために泥をかぶり、ジャングルの草木に潜みながら敵を無力化することも可能です。また今作でも前作と同様、スキルの習得や武器の強化はキャンプから行います。
さらに今作では全体の難易度に加え、戦闘難易度、探索難易度、パズルの難易度とそれぞれの難易度が変更できるようになっています。トゥームレイダーと言えば謎解きも魅力のひとつですが、謎解きが苦手という方はパズル難易度を下げたり、戦闘が苦手という方は戦闘難易度を下げたりなど、自身に合った難易度調整ができるようになっています。
操作にはゲームパッドが推奨ですが、キーボード操作も可能です。Xbox コントローラーはもちろん、PS4コントローラーで操作する場合はSTEAMでBig pictureモードを起動しなくても、標準で対応しており、ゲーム内でのボタン表示もPS4のボタンになります。
今作は感情豊かなララの表情に注目
個人的にプレイしてみて、特に今作で注目してほしいのがララの表情です。シーンによって凛々しい表情を見せたり、何かを決意したような表情を見せたり、少女の様に怯えた表情を見せたり、ララの表情にかなりこだわっていると思います。その豊かな表情から、彼女の心情を読み取るのも今作の面白さだと思います。例えば、遺跡を発見した時の彼女の表情はキラキラしていて、まさに遺跡オタクですね。
自由に撮影できるフォトグラファーモード
今作では「NVIDIA Ansel」のような、ゲーム中いつでも自由に撮影ができる「フォトグラファーモード」が搭載されています。スタートメニューから起動でき、ロードもないのでサクッと撮影できます。
カメラアングルは範囲内であれば360度自由に移動ができ、ズームイン、ズームアウトも可能。写真効果として被写界深度や明るさ、カラーフィルター、フレーム、タイトルロゴを入れたり、ララの表情も変更したりすることができるようになっています。
ゲーム内には美しい景観がいくつもあるので、写真に収めておきたいというシーンは、この機能を使ってちょっと凝った写真を撮ることができます。いい写真が撮れたらツイッターのハッシュタグ「#トゥームレイダーコンテスト」(全世界向けなら#SOTTR_PhotoMode)をつけて、写真コンテストに応募してみるのもいいでしょう(詳細はこちら)。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の動作環境
動作環境(必要スペック)
STEAMストアページで公開されている動作環境です。
最新グラフィック技術であるレイトレーシング効果が有効かどうかはわかりませんが、推奨動作環境ではGTX 1060 6GB以上とかなり負荷の高いゲームであることがわかります。レイトレーシングを有効にした最高設定ではハイエンドなグラフィックカードが求められると思います。
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
OS |
Windows 7 64 bit | Windows 10 64-bit |
CPU | Intel Core i3-3220 AMDの同等製品 |
Intel Core i7-4770K AMD Ryzen 5 1600 |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 40GBの空きが必要 | |
グラフィック | NVIDIA GTX 660/GTX 1050 AMD Radeon HD 7770 |
NVIDIA GTX 1060 6GB AMD Radeon RX 480 8GB |
DirectX | Version 11 | Version 12 |
グラフィック設定画面
グラフィック設定画面です。グラフィック効果では項目によって右に分かりやすい説明文が出るため設定しやすいです。 Tobii アイトラッカーやHDRにも対応しています。
ベンチマーク機能の紹介
ベンチマーク機能
新生トゥームレイダーにはシリーズを通して高性能なベンチマーク機能があり、今作にも搭載されています。ベンチマークはグラフィック設定画面から開始することができ、計測時間は3分ほど。
詳細なベンチマーク結果画面
ベンチマーク計測結果画面です。下記の画像のように平均フレームレートだけではなく、最小最大フレームも表示してくれます。またCPU、GPUそれぞれでフレームごとにグラフ数値化してくれ、かなり高機能なベンチマークとなっています。
ベンチマーク結果
各グラフィックカードでの、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」のベンチマークスコアです。グラフィック設定には、プリセットにある「最低設定」から「最高設定」までの5つの設定で計測しています。
表に記載している数値はベンチマークの平均フレームレートになります。基本的に60 fps以上あれば快適に動作します。
前作の「ライズ オブ トゥームレイダー」よりもかなり負荷は高くなっています。
デスクトップパソコン(1920×1080) のベンチマーク結果
フルHD(解像度:1920×1080)での各グラフィックカードのスコアです。前述した最低動作環境では、NVIDIA GTX 1050と記載されていましたが、ベンチマーク結果を見る限り、最低設定でも負荷は高めです。最低でもGTX 1060 (3GB)は必要になると思います。GTX 1060 (6GB)でも、中~高設定辺りでやっと60fps前後となります。GeForce GTX 1070以上であれば、最高設定でも60fpsを越えており、快適に動作します。
(解像度:1920×1080)
GeForce GTX 1060 (6GB) |
GeForce GTX 1060 (3GB) |
GeForce GTX 1050Ti |
GeForce GTX 1050 |
|
最低設定 |
93 fps | 85 fps | 57 fps | 50 fps |
低設定 | 75 fps | 69 fps | 46 fps | 40 fps |
中設定 | 61 fps | 56 fps | 38 fps | 32 fps |
高設定 | 60 fps | 53 fps | 37 fps | 28 fps |
最高設定 | 52 fps | 44 fps | 31 fps | - |
GeForce GTX 1080Ti |
GeForce GTX 1080 |
GeForce GTX 1070Ti |
GeForce GTX 1070 |
|
最低設定 |
151 fps | 142 fps | 137 fps | 127 fps |
低設定 | 135 fps | 120 fps | 116 fps | 104 fps |
中設定 | 122 fps | 102 fps | 96 fps | 83 fps |
高設定 | 119 fps | 100 fps | 93 fps | 81 fps |
最高設定 | 109 fps | 86 fps | 80 fps | 70 fps |
(解像度:1920×1080)
GeForce RTX 2080Ti |
GeForce RTX 2080 |
GeForce RTX 2070 |
GeForce RTX 2060 |
|
最低設定 |
148 fps | 150 fps | 148 fps | 143 fps |
低設定 | 137 fps | 139 fps | 124 fps | 121 fps |
中設定 | 133 fps | 127 fps | 108 fps | 103 fps |
高設定 | 131 fps | 125 fps | 107 fps | 99 fps |
最高設定 | 120 fps | 113 fps | 95 fps | 85 fps |
※使用したPC:サイコム G-Master Spear Z370
デスクトップパソコン(3840×2160) のベンチマーク結果
4K(解像度:3840×2160)のスコアは次の通りです。GeForce GTX 1070以上のカードで計測しています。4Kでの負荷は凄まじく、60fpsを越えてくるのはGTX 1080Ti以上となります。
中設定以上でプレイするにはGTX 1080Tiでも性能不足で、RTX 2080でも60fpsを割ります。ですが、RTX 2080Tiの4K解像度でのパフォーマンスは非常に高く、これ一枚で高設定でも快適にプレイが可能です。
(解像度:3840×2160)
GeForce GTX 1080Ti |
GeForce GTX 1080 |
GeForce GTX 1070Ti |
GeForce GTX 1070 |
|
最低設定 |
76 fps | 57 fps | 53 fps | 46 fps |
低設定 | 63 fps | 48 fps | 45 fps | 39 fps |
中設定 | 52 fps | 39 fps | 37 fps | 32 fps |
高設定 | 51 fps | 38 fps | 36 fps | 31 fps |
最高設定 | 42 fps | 31 fps | 29 fps | 25 fps |
(解像度:3840×2160)
GeForce RTX 2080Ti |
GeForce RTX 2080 |
GeForce RTX 2070 |
GeForce RTX 2060 |
|
最低設定 |
110 fps | 89 fps | 70 fps | 63 fps |
低設定 | 90 fps | 72 fps | 58 fps | 45 fps |
中設定 | 71 fps | 58 fps | 46 fps | 41 fps |
高設定 | 69 fps | 56 fps | 45 fps | 37 fps |
最高設定 | 56 fps | 46 fps | 37 fps | 25 fps |
ノートパソコンのベンチマーク結果
次に、ノートパソコンで計測したベンチマークスコアを掲載します。今回、計測したPCはいずれも、第7世代インテルCPUということもあり、デスクトップPCで計測した結果に比べると、ややスコアが低めになっています。
フルHD(解像度:1920×1080)の場合、ノートパソコンも60fpsを越えてくるのがGTX 1060からとなります。GTX 1070以上なら、高設定、最高設定でも快適にプレイできます。
(解像度:1920×1080)
GeForce GTX 1070 |
GeForce GTX 1060 (6GB) |
GeForce GTX 1050Ti |
|
最低設定 |
84 fps | 83 fps | 54 fps |
低設定 | 77 fps | 69 fps | 44 fps |
中設定 | 72 fps | 59 fps | 35 fps |
高設定 | 71 fps | 58 fps | 31 fps |
最高設定 | 65 fps | 49 fps | 計測不可 |
グラフィック設定による画質の違い
グラフィック『最低設定』と『最高設定』の画質比較です。 画像クリックでフルHD(解像度:1920×1080)サイズで拡大します。テクスチャの違いも大きいですが、特に陰影表現と水の表現にかなりの違いがあります。せっかくPC版をプレイするなら、最高設定でプレイすることをおすすめします。
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」をプレイするためのオススメPC
おすすめのゲーミングPCはこちらです。
非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。
ユーザーの声を取り入れた個性的なデザインのケースに、ガラスサイドパネルと内部のLEDファンが点灯し、安い割にはデザインも良いです。
レビュー記事はこちら人気のBTOパソコンです。
エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップが広く、目的に応じたスペックのPCを選びやすいです。また、いずれのモデルも比較的安いです。
レビュー記事はこちら
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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