初心者向けAIサービス、富士通「FMV AI Plus+」を使ってみた
今回は、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)のAIサービス「FMV AI Plus+」を実際に使ってみたのでレビューします。
FMV AI Plus+とは、ビットランド社との協業により、文章・画像・音声・動画生成など多種多様なAIを、一つのプラットフォームで提供するサービスです。
AIをまだ利用したことがないようなAI初心者に適したサービスです。
公式サイトはこちら
FMV AI Plus+のメリット
まずは、FMV AI Plus+のメリットを見ていきましょう。
「3クリック」で使える圧倒的な手軽さ
プロンプト(指示文)をゼロから書く必要がなく、300種類以上の「ユースケースカード」から目的を選ぶだけで最適な結果が得られる設計です。AI初心者でも迷わず使いこなせます。
多機能AIのワンストップ利用
テキスト生成だけでなく、画像、動画、音声などの生成AIを、複数のAIサービスを個別に契約することなく一つの窓口で利用可能です。
高いコストパフォーマンス
個別のAIサービスを複数契約するよりも安価に設定されており、特にFMVプレミアムサービス会員であれば、提携先であるビットランドのプロプラン(本家サービス)を直接契約するよりもお得に利用できる点が大きな魅力です。
価格は月額1,980円で、FMV プレミアムサービス会員なら、月額1,100円です。
最新のグローバルAIを日本語で利用可能
OpenAIやAnthropic、Googleなどの世界トップクラスの最新モデルをベースにしつつ、インターフェースは完全に日本語化されているため、英語のツールに抵抗がある方でも安心です。
月額定額で使い放題(ベストエフォート)
基本的には使い放題です。クレジットなどありません。ただし、ベストエフォート型なので、場合によっては制限が入ります。
FMV AI Plus+のデメリット
次は、FMV AI Plus+のデメリットです。
パワーユーザーにはやや物足りない
「誰でも簡単に」をコンセプトにしているため、詳細なプロンプトエンジニアリングを駆使して高度な制御を行いたい上級者にとっては、テンプレート形式が制約に感じられる場合があります。また、文字数や容量の制限があるツールも多いです。
どのAIモデルを使っているのかが分からない
「チャット」に関しては、どのAIモデルを使っているのか質問すれば分かりますが、他のツールに関しては、どのAIモデルの何のバージョンなのかが分かりません。また、AIモデルを指定することもできません。
PC買い替えとの連動性
富士通ユーザーには最強の味方ですが、富士通以外のPCへ買い替えた場合(FMV プレミアムサービスを解約した場合)、月額価格が高くなります。
操作画面
操作画面は下のようになっています。
他社のAIサービスは、プロンプト入力欄(チャット欄)しかないことが多いですが、本サービスは目的のボタンをクリックしていくだけで作業が進められます。
左上のメニューでは、「プライベート」と「ビジネス」に分かれ、それぞれ「機能」と「利用シーン」のボタンが用意されています。目的に合ったものを選びます。
例えば、「機能」を選んだ場合は、「文章」「画像」「音声」「文字起こし」「画像認識」から目的のものを選びます。
その左にある「動画」と「AI Talk」については、2月末サービス開始予定となっていました。
他社のAIサービスと同様に、プロンプトで質問したいときは「チャット」を選びます。
選んだものに応じて、以下のようなツールが表示されます。
現在のところ、「プライベート」の場合、「文章」であれば99個、「画像」であれば106個のツールがありました。きっと目的にあったものが見つかるでしょう。
使ってみた結果は?
ここでは、いくつかのツールをためした結果を掲載します。
長文要約
まずは、多くのユーザーが使いそうな機能の1つの「長文要約」を試してみます。
基本的には、文章をコピーして貼り付けるようですが、ここでは試しに、要約したい記事のURLを入力しても動作するか試してみました。結果は以下です。
URL指定でも動作はしましたが、機種名が「FMV WU2-K3」なのに「FMV-WU2/K3」とやや機種名が違って表示されていました。またこの記事のPCは14インチですが、「13.3インチ」となっていました。URLだと精度が悪いです。
次に、記事をコピーして貼り付けてみました。その場合は、正確に要約できていました。
ただ、改行がないのでちょっと見にくいです。
また、最大10000文字となっていますが、この記事は10000文字以上あるので全文入りきりませんでした。
画像生成「日本人の美女生成」
次に画像生成を試してみます。画像生成についてはかなり多くのツールがあり、見ているだけでも楽しいです。
「日本人の美女生成」を試してみましょう。
表情や服装などを指定して、「実行」ボタンを押します。
綺麗な女性の画像が生成されました。資料やホームページの挿絵などに使えると思います。
画像生成「アイコン」
別の画像生成を試します。個人的にお気に入りなのがこの「アイコン」ツール。
「無線LANルーター」などと入力してアイコンを生成することで、ネットワーク図などに使えるアイコンを生成することができます。何かの説明資料を作る時に重宝しそうです。
画像生成「自由に画像を作成する」
最後に「自由に画像を作成する」を試します。
実は、冒頭のメリット・デメリットのところで、FMV AI Plus+ で解説画像を生成して挿入しようと思い、以下のような内容を入力してみました。
ただ、どうやっても日本語がうまく表示されません。日本語が入った画像生成は苦手のようです。
合成音声
続いては、合成音声を試します。
入力できるテキストは、200文字とちょっと少ないです。また、読み方の辞書登録や、イントネーションの細かい調整はできません。

実際に生成した音声はこちら↓です。割と自然な音声です。ショート動画の作成くらいなら使えるのではないでしょうか?
音声を文字起こしする
続いては、音声から文字起こしをするツールを試します。
こちらも、20MB以内、最大10分までという制限があります。そのため、10分以上の会議の場合は、途中で録音を一度止めてまた録音を開始したり、後から音声ファイルを分割したりする必要があります。

今回は、先日行われたFMV AI Plus+の発表会での音声を文字に起こしてみました。以下に一部を掲載します。かなり正確に文字起こしが出来ていました。
皆さんこんにちは。ダイレクト事業本部谷口と申します。私からは FMV の新サービス FMVAI+ についてご紹介させていただきます。 AI 活用の新たな一歩を後押ししたい。そんな思いでこのサービス企画を進めました。お客様の声を調査した時、 AI に興味はあるけれど使えていないというたくさんの声を頂きました。次々と AI サービスが誕生する中、選ぶ大変さや選んだものが自分にとって最適なものなのか、その判断も難しいと思います また、個別で複数の AI サービスに契約すると、金銭的にも大変で、管理も面倒だと思います。そして、たくさんの AI サービスはありますが、プロバイダーやモデルごとに得意分野があります。それぞれの AI の得意分野をお客様個人で選別して使うのは、かなりハードルが高く難しいと感じます。それだからこそ、文章生成、画像生成、音声、文字起こしなどの AI 機能を取り揃えて、オールインワンで提供したいと考えました。そして一番重要なのは、どの AI プロバイダーを使うかということよりも、お客様が何をしたいかだと考えました。今回の FMVAI Plus 私どもに関しては、こちらに焦点を当てております。お客様はどのプロバイダーを使うかを意識することなく、常に最新最適な AI が使えるという体験をしていただきたいと考えています。 FNV AI Plus では、 OpenAI や Gemini などの最新の AI 技術を直感的な操作で使える形にしてご提供します。文章や画像生成をはじめ、お客様から興味があると声が上がった内容に関して幅広く検討し、ユースケースに合わせたメニューを豊富に用意いたしました。ここからは実際の画面を交えながらご説明します。こちらは FNV AI Plus のトップ画面です。非常にたくさんの機能が用意されているのがご覧いただけるかと思います。一方で。 たくさんの機能から選択する難しさもあると思います。各機能は、お客様がやりたいことを見つけやすいように、かつ、具体的なイメージを想起しやすくなるよう、サムネイルとタイトルが書かれたカードのスタイルで表現しています。また、使いたい内容に、より簡単にたどり着けるよう、ナビゲーターを中心に添えた設計といたしました。左側にあるシーン選択と右側のツール絞り込みボタンにより、自動でページ内のカードが変化します。最短スリークリックで目的の AI 機能に到達することが可能です。実際の動きを見ながらご説明させていただきます。左上には新選択ボタンがあり、プライベート、ビジネス、どちらかを選択するボタンがあります。このボタンと 右側のツール絞り込みボタンにより、ページ全体が切り替わる仕組みになっております。そして、目的のカードを選ぶという流れです。お気に入り登録のボタンもありますので、よく使う機能については保存を行い、いつでもすぐに呼び出すことができます。カードを選ぶと、利用の内容に応じた例文入力ボタンが表示されます。ボタンを押すと例文が入力されますので、ご自身で入力することも可能ですし、例文で入力することも可能です。最後に実行ボタンを押すと、ユーザーに合わせた出力結果が表示されますので、コピーやダウンロードをしてお使いいただくことができます。プロンプト入力も AI 活用の難しさのポイントの一つかと思います。詳しい知識や。 なくても使える設計といたしました。こちらが一覧の流れとなっております。 FMVAI Plus のポイントは 4つです。どの AI を使えばいいかわからないという不安については、グローバルの最新 AI を活用したオールインワンプラットフォームによって、また契約については FMVAI Plus 一つだけで済みます。使い方についてもやりたいことを選ぶだけです。たくさん使うと気になる料金面のところですが、FMVAI Plus では安心してお使いいただけるよう、定額制で使い放題となっております。FMVAI Plus で全ての方々が AI 活用の新たな一歩に踏み出していただけることを心より願っております。以上で私からの説明は終わらせていただきます。 ありがとうございました。
チャット
普通のチャットを試します。
この記事の上のほうで、音声ファイルを生成し、それを掲載したと思いますが、HTMLへの貼り付け方を忘れたので、やり方をFMV AI Plus+へ聞いてみました。
下の通り、丁寧に正確に教えてくれました。

最後に、「チャット」ツールの場合、何のAIをベースにしているのか質問してみたところ、今回は、GPT-4とのことでした。
ただ、これは時期によって変わりますし、画像生成などの場合は他のAIが使われています。

まとめ
以上が、FMV AI Plus+のレビューでした。
何かを生成するとき、文字数制限や、容量制限などがあるものの、色々な生成AIを使ってみたいというカジュアルユーザーには、いいサービスだと思いました。
やりたいことを、クリックしながら絞り込んでいけるので、初心者でも使いやすいです。
生成されたものに関しては、日本語の文字が入った画像生成以外は、十分な品質でした。
一方、文字数や容量制限があることから、ヘビーユーザーは、GeminiやChatGPTなどのサービスを直接利用したほうがいいと思います。
公式サイトはこちら

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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