ドスパラ GALLERIA RL5R-G50Tの実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 5 4600H
GPU GeForce GTX 1650 Ti
メモリ 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢 120Hz
質量 約1.9kg
バッテリー 約7.5時間
価格[税込] 8万円台~
コスパの高いエントリーゲーミングノート

GALLERIA RL5R-G50Tは、GeForce GTX 1650 Tiを搭載したエントリークラスのゲーミングノートPCです。

価格が8万円台となっており、手ごろな価格で、ゲームができるPCを手に入れることができます。 

エントリークラスではあるものの、120Hz駆動液晶を搭載し、APEXやVALORANTなどの人気のFPSや、FF14など、グラフィック設定を調整することで、多くのゲームを快適にプレイできます。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 4600H、 16GBメモリ、GeForce GTX 1650 Ti、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「GALLERIA RL5R-G50Tの特徴」のみお読みください。

 

GALLERIA RL5R-G50Tの特徴

GeForce GTX 1650 Ti搭載ノートPCとしては安い

昨今、半導体不足の影響で、PCの価格がやや上がっている中、GALLERIA RL5R-G50Tは、GeForce GTX1650 Tiの外部グラフィックスを搭載していながら、109,980円で購入できるゲーミングノートです。⇒ 値下げして、89,980円から買えるようになりました!

他のメーカーのゲーミングノートを確認しみましたが、この価格で提供されているGeForce GTX 1650 Tiモデルはほぼありません。

メモリも16GBと十分な容量がありますし、ストレージも512GBあります。

CPUは、1世代前のRyzen 4000シリーズとなり、最新世代のRyzen 5000シリーズよりも性能は落ちますが、TDP 45Wの6コアCPUですし、エントリーモデルとしては十分な性能だと思います。

価格の安いエントリーモデル

 

120Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

エントリークラスで価格を抑えたゲーミングノートだと、通常の60Hz駆動の液晶を搭載していることが多いですが、本製品では120Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。

120Hz駆動液晶は通常の60Hzよりも2倍も多く描写するので、非常に滑らかな映像でゲームすることができます。特にシビアな操作が求められるFPSやTPSなどのシューティングでは有利に働いてくれます。

ただし、本製品の液晶は残像感がやや多く感じ、せっかくの高リフレッシュレート液晶がもったいないなと思いました。ここは、上位モデルとの違いとなってくるのかなと思います。

120Hzの高リフレッシュレート液晶搭載

 

約1.9kgとゲーミングノートとしては軽い

GALLERIA RL5R-G50Tの質量は約1.9kgとなっており、ゲーミングノートPCとしては比較的軽いです。PCを使わないときに、引き出しなどに収納するのも楽ですし、友人宅へ持って行くときも便利です。

比較的軽いので持ち運びにも便利

 

改善されたキーボード

従来のGALLERIAのゲーミングノートPCは、ENTERキー周りのキー形状・配列が独特でしたが、評判がよくなかったのか、最新のGALLERIAのノートPCは、標準的なキー形状・配列に戻りました。

相変わらず、テンキーは3列で、矢印キーの位置も微妙ではありますが、前のキーボードより使いやすくなったと思います。

従来のEnterキー
改善されたEnterキー

 

パーツのカスタマイズはできない

以前は、ドスパラのGALLERIAのノートパソコンは、メモリやストレージのカスタマイズが出来ましたが、新モデルのほとんどは、それらのカスタマイズが出来きなくなったようで、この製品もできません。もう少し、ストレージを増やしたいなとケースもあると思うので、やや残念です。

ただし、底面カバーを開けられる方であれば、メモリやストレージは交換可能です。また、ストレージに関しては、M.2スロットの空きが1つあるので、M.2 SSDを1つ追加することも可能です。

メモリやストレージ容量のカスタマイズには非対応

 

モデルによってマインクラフトが付いてくる!

『Minecraft for Windows 10 Starter Collection 同梱版』モデルを選択すると、同価格で「マインクラフト」が付いてきます。マインクラフトは、プログラミングの勉強もすることができるので、小中学生の初めてのノートPCとしてもおすすめです。うちの小学生の子供も、マインクラフトでプログラミングを勉強中です(やや飽き気味ですが)。

なお、マインクラフト同梱版は予告なく終了する場合があるので、ご注意ください。

『Minecraft for Windows 10』同梱版もあり

 

各用途の快適度

GALLERIA RL5R-G50Tの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高い性能ですので、Web閲覧やOffice作業は快適に出来ます。
オンライン会議 問題なく出来ますが、Webカメラの位置がディスプレイの下にあるので、下から顔を見上げたような映像が相手に届きます。
動画鑑賞 CPUやグラフィック性能は問題ありませんが、液晶の鮮やかさはイマイチです。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いので、画像編集用途にはあまり向いていません。筆者なら別のPCを使うと思います。また、Ryzenプロセッサーなので、Lightroomの場合、現像処理も結構時間がかかっていました。外部モニターをつなげるならアリだと思います。
動画編集 FHD動画の編集なら、問題なく出来ます。4K動画の編集も出来ないことはありません。ただ、液晶の色域が狭いので、色調整をするような方にはあまり適しません。
ゲーム エントリー向けのグラフィックスですが、フォートナイトやAPEXなどの軽めのゲームなら、十分高いフレームレートが出ます。ただし、サイバーパンク2077のような重いゲームはやや難しいです。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、「オフィスモード」「ゲームモード」といったパフォーマンスモードが用意されていますが、ここでは「ゲームモード」にして計測しています。

プリインストールされている「Gaming Center」から変更可能
キーボード上からもワンボタンで動作モードの切り替えが可能

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

いずれのゲームも、高設定以上で、60fps以上のフレームレートが出ています。以下のようなゲームなら、問題なくプレイができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 140 fps
高設定 72 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 130W 164 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
72 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 256 fps
高設定 193 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3060 130W 276 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   193 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 186 fps
高設定 87 fps
最高設定 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 16GB 165W 167 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 140 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
52 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 146 fps
中型 103 fps
ウルトラ 82 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 186 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 183 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 130W 157 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

重いゲームだと、グラフィック品質設定を低めに下げる必要があるので、もう少しスペックの高いPCが望ましいかなと思います。一方、FF14クラスのゲームであれば、最高設定でも60fps以上の平均フレームレートが出ていました。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 75 fps
37 fps
ウルトラ 29 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 72 fps
標準品質 56 fps
高品質 40 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
40 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 19798 / 103 fps
5232 / 54 fps
ウルトラ 3827 / 46 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650 Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 96 fps
61 fps
最高 47 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
47 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 14578 / 107 fps
高(ノート) 12306 / 87 fps
最高品質 9873 / 68 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 17620(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

GALLERIA RL5R-G50Tのディスプレイは、120Hz駆動に対応しています。ただし、色域は狭いので、クリエイティブな作業にはあまり向いていません。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では273cd/m2とやや暗いです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いので、やや色がくすんで見えるかもしれません。当サイトの計測ではsRGBカバー率は62.4%、sRGB比は63.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、そこまで大きく補正されていないので、比較的自然な色合いになっていると思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広く、少し斜めから見ても見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもそれほど感じません。

画面への映り込み

フォトディテクターにオシロスコープをつなげて、フリッカーがあるかを確認してみましたが、フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

1つのキーを押してから、その文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約70msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は標準的かなと思います。

 

残像

左から右へ移動するUFOをカメラで撮影したところ、本製品は120Hz(1秒間に120フレームを更新)で3~4フレーム前くらいまで残像がありました。高リフレッシュレート液晶の割には残像が多いかなと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

前述の通り、ENTERキー回りのキー形状・配列が改善されました。

実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.5mmです。普通の打ち心地だと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは普通に動かせます。クリックボタンも普通の力で押せます。


タッチパッド

 

単色ですがLEDバックライトを点灯させることも出来ます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

GALLERIA RL5R-G50Tの各種ベンチマークスコアを掲載します。ここでは動作モードを「オフィスモード」と「ゲームモード」にして計測しています。

CPU

CPUにはのRyzen 5 4600Hを搭載しており、マルチコアのスコアはまずまずです。ただしシングルコアのスコアはやや低めです。なお、「オフィスモード」と「ゲームモード」ではスコアに大きな差はありませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 4600H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Ryzen 7 4800H 10836
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Ryzen 5 4600H 8507 [ゲームモード]
8243 [オフィスモード]
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 7 4800H 1254
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Ryzen 5 4600H 1167 [オフィスモード]
1165 [ゲームモード]
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で標準的な速度です。容量は16GBで、カスタマイズはできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
最大 約33.82GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce GTX 1650 Ti 4GBを搭載しています。エントリークラスのグラフィックスなので、そこまで高い性能ではありません。ただし、CPU内蔵グラフィックスに比べればかなり高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650 Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3060 140W 9537
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 3050Ti 60W 5292
GTX 1650Ti   3573 [ゲームモード]
  3566 [オフィスモード]
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650 Ti の情報は次の通りです。動作クロックなどは標準値です。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。ストレージのカスタマイズは出来ません。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2503
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと出っ張りがあります。読み込み速度はそれほど速くありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、「ゲームモード」で計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroom Classicの書き出しは、そこまで速くありません。ノートPC向けのRyzenプロセッサーは、Lightroomの現像時間が遅い傾向があります。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 5 4600H
16GBメモリ
99秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce GTX 1650 Tiの外部GPUを搭載しているおかげで、そこそこ速い書き出し時間です。ただし、最新CPUおよびRTX 30シリーズのスペックのPCと比べると、やはり遅いです。

Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Ryzen 7 4800H
GTX 1650 Ti
6分15秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Ryzen 5 4600H
GTX 1650 Ti
7分11秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

x265によるソフトウェアエンコードは高速です。CPUコアをフルに使うような処理はRyzenプロセッサーは得意です。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Ryzen 7 4800H 10分17秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 11分52秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Power Delivery、Thunderbolt、映像出力にも対応しておらず、魅力は半減です。ただし、映像出力に関しては、miniDPが2つと、HDMIポートがあるので特に困ることはないでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
Philips 258B6QUEB/11 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

GALLERIA RL5R-G50Tの質量の仕様値は「約1.9kg」となっています。当サイトで計測した質量は次の通りで、やや重かったですが、それでも2kgは切っており、45W TDPクラスのCPUに、外部GPUを搭載したノートPCとしては、比較的軽いです。

ACアダプターも薄型でそこまで重くないので、カバンに入れて持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.946kg
ACアダプター 567g

 

バッテリー駆動時間のチェック

GALLERIA RL5R-G50Tのバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしてはやや少なめの容量です。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、バッテリー駆動時間はあまり長くありません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約7.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間35分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間18分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「オフィスモード」の場合は、80℃台で推移しておりやや高めの温度です。

「ゲームモード」の場合は、CPU電力が上がり、ややパフォーマンスが出やすくなりますが、CPU温度も90℃近くまで上がり、やや高めの温度になります。

  • オフィスモード
  • ゲームモード
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。

「オフィスモード」でも「ゲームモード」でも、CPU温度は70℃台で推移していることが多く、GPU温度も60℃と低めの温度なので、問題ないと思います。

  • オフィスモード
  • ゲームモード
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は比較的静かです。高負荷時は、多少うるさくなります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 [ゲームモード時]

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

CPUおよびグラフィックス性能がゲーミングノートにしてはそこまで高くないため、全体的に低めの表面温度です。手のひらの温度も低めで、不快感なくゲームができると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

家庭向けのノートPCよりは高めの消費電力ですが、ゲーミングノートとしては低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GALLERIA RL5R-G50Tの外観のチェックです。

ボディカラーはシルバーで、シンプルなデザインです。

 

天板にはGALLERIAのロゴとエンブレムが刻印されています。

 

電源ボタンはキーボードの上部にあります。

 

Webカメラは、液晶ディスプレイの下側にあります。1280x720の解像度で、画質は普通だと思います。前述しましたが、オンラインミーティングなどをすると、下からのアングルで映るため、あまり見栄え良く映りません。鼻毛などが見えてしまうかもしれないです。

 

ディスプレイを閉じた時の画像は下の通りです。高さは20.5mmとなっており、比較的薄型です。

 

側面のポートはご覧のようになっています。miniDP、HDMI、USB-C、有線LANなどがあり、種類は多いと思います。

 

液晶が開く最大の角度は下図のようになっています。180度は開きません。

 

スピーカーは背面にあります。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で採点すると、4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面はフラットです。ゴム足はやや高めになっており、吸気しやすくなっています。

 

底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。CPUおよびGPUを冷却するファンは2つで、ヒートパイプは4本です。背面と側面の合計4方向から排気するような仕組みになっています。

 

M.2スロットは2つあります。1つ空いているので、自分で増設することも可能ですが、パーツの増設に関しては自己責任でお願いします。当サイトでは増設して故障しても責任を負えません。

 

メモリスロットは2つで、換装できるでしょう。

 

ACアダプターは薄型ですので、デスクの引き出しやカバンなどへ入れやすいです。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターは120Wとなっており、ゲーミングノートとしてはそこまで大きい容量ではありません。

 

まとめ

以上が、GALLERIA RL5R-G50Tのレビューです。

GeForce GTX 1650 Tiを搭載し、8万円台で購入できるエントリークラスのゲーミングノートです。

半導体不足の影響もあり、従来モデルよりも価格は上がりましたが、それでも十分安い価格だと思います。

他社のエントリーゲーミングノートはメモリが8GBしかないことも多いですが、本製品は16GBあるのも嬉しいです。

ただし、メモリやストレージのカスタマイズが出来ません。最近のGALLERIAのノートPCは、カスタマイズできない機種が多いようです。

また、ディスプレイの色域が狭いので、クリエイティブな用途にはあまり適しません。クリエイティブ用途で使うなら、同等スペックに広めの色域のディスプレイを搭載したraytrek G5-Rが機種がいいでしょう。

 

エントリーゲーミングノート

ドスパラ GALLERIA RL5R-G50T

特徴

  • Ryzen 5 4600H + GTX 1650Tiで10万円台
  • 120Hz駆動液晶搭載
  • 約1.9kgと比較的軽い

こんなあなたに

  • 初めてのゲーミングノートPCを購入する方
  • ライトにゲームがしたい方
  • 価格8万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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