ドスパラ raytrek G5-Rの実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 7 4800H
GPU GeForce GTX 1650 Ti
メモリ 16GB ~ 64GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 60Hz 非光沢
質量 約2.0kg
バッテリー 約4.1時間
価格[税込] 9万円台~
エントリー向け動画編集用ノートPCに最適

raytrek G5-Rは、GeForce GTX 1650 Tiを搭載したエントリークラスのクリエイターノートPCです。

sRGBカバー率99%の液晶を搭載しており、動画編集にも適しています。

また、質量約1.9kgに薄さ約20.5mmと、軽量かつコンパクトなので、持ち運ぶのにも便利です。

比較的安価であるため、動画編集用のエントリーモデルとしておすすめです。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 4800H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650 Ti、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「raytrek G5-Rの特徴」のみお読みください。

 

raytrek G5-Rの特徴

GeForce GTX 1650 Tiを搭載

raytrek G5-Rは、エントリーモデルではあるもののGeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載しており、動画編集などが快適にできるようになっています。

例えば、Premiere Proの書き出し時間(下表)を見てみると、GeForce RTX 3060を搭載したノートPCよりはやや遅いものの、外部グラフィックスを搭載しないモデルの約半分の時間で終わっています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Ryzen 7 4800H
GTX 1650Ti
6分15秒
Ryzen 7 4800H 17分24秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用

 

sRGBカバー率99%の液晶を搭載

GeForce GTX 1650Tiクラスのグラフィックスを搭載したノートPCは、構成全体がエントリー向けになっていることが多く、液晶も、色域の狭いパネルが搭載されることが多いです。

一方、raytrek G5-Rは、クリエイター向けノートPCという位置づけということで、sRGBカバー率99%の液晶を搭載しており、色域が比較的広く、クリエイティブな作業にも適しています。

sRGBカバー率99%の液晶を搭載

 

初期構成もスペックUPも安い

raytrek G5-Rは、sRGB 99%の液晶に、Ryzen 7 4800H、GeForce GTX 1650 Ti、16GBメモリ、512GBの構成で、13万円台となっており、このスペックとしては価格が安いです。

また、メモリやストレージをカスタマイズして容量をUPさせることができますが、このときの追加費用が安いのもメリットです。

パーツのスペックUPも安い

 

高性能プロセッサーRyzen 7 4800Hを搭載

raytrek G5-Rは、8コア16スレッドの高性能プロセッサー「Ryzen 7 4800H」を搭載しています。

詳細な結果は後述しますが、CINEBENCH R23の結果を確認すると、マルチコアのスコアは高いです。ただ、現像ソフトのLightroomの書き出し時間はそれほど速くはありません。モバイル向けのRyzenプロセッサーは、アプリによっては思ったほど速くないケースもあります。

Ryzen 7 4800Hを搭載

 

軽量コンパクトで持ち運びにも

raytrek G5-Rは、質量約1.9kgに薄さ約20.5mmと、軽量かつコンパクト。ACアダプターも丸みを帯びていて小さいので、持ち運びやすいデザインです。外出先でのちょっとした作業や、軽い作業用のサブ機としてもおすすめです。

軽量かつコンパクトな筐体

 

2台のM.2 SSDを搭載可能

raytrek G5-Rは、標準で512GBのNVMe SSDを搭載しており、カスタムで最大2台のM.2 SSDを搭載することが可能です。また、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあるので自分で増設することもできます。ただし、増設による故障などは自己責任でお願いします。

内部にはM.2スロットが2つ

 

各用途の快適度

raytrek G5-Rの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
非常に快適に作業ができるでしょう。
動画鑑賞 一般ユーザー向けのノートPCと比べると、色域がやや広く、スペックも十分です。スピーカー音はそこまで良くありません。
オンライン会議 1280x720のWebカメラは画質は普通ですが、液晶の下のほうに配置されているので、相手には下からのアングルの顔の映像が映し出されます。スピーカーの音質は普通です。
RAW現像
画像編集
スペック面は問題ありません。液晶の色域はもう少し広ければと思いますが、Web掲載用としてなら使えます。Adobe RGBを100%カバーするような色域はありません。
動画編集 比較的快適に動作します。ただ、DCI-P3を100%カバーするような色域はありません。
ゲーム エントリー向けのグラフィックスですが、軽め~中程度の重さのゲームなら割と高いフレームレートが出ます。重いゲームもグラフィック設定を下げれば60fps近くまで出ます。

 

ディスプレイのチェック

raytrek G5-Rのディスプレイの詳細なチェックです。

公式ではsRGBカバー率約99% (sRGB比約100%) となっており、当サイト計測でもほぼ同様の数値でした。最大輝度は、当サイトの計測では287cd/m2となっており普通の輝度です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.0%、sRGB比は103.7%でした。広めの色域です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色がやや強調されているのが分かりますが、わずかですので、それほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきも気になりません。

画面への映り込み

輝度33%以下で、フリッカーが発生していました。ただし、34%以上であれば、フリッカーはありませんでした。33%だと大分暗いので、一般的な見やすさの輝度にしていれば、問題ないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測でキーピッチは約19x19mmで、十分な広さです。「<」などのキーを除けば、どのキーもほぼ同じ大きさなのはいい点です。キーストロークは約1.6mmで、比較的押しやすいですが、キートップがほぼフラットなのはやや残念です。総合的に考えて、普通の打ち心地だと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

 

LEDキーボードバックライトは、前述したプリインストールされている「Gaming Center」から「ライト設定」を選択します。キーごとに色を変えることはできず、発光パターンも少ないです。


RGBキーボードバックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

このPCは、「オフィスモード」「ゲームモード」といったモードが用意されていますが、ここでは「ゲームモード」にして計測しています。動作モードを変更するには、プリインストールされている「Gaming Center」から「電源設定」を選択します。キーボード上部のショートカットキーからも変更が可能です。

プリインストールされている「Gaming Center」からも変更可能
ワンボタンで動作モードの切り替えが可能

 

CPU

CPUは、最新世代のRyzen 5000シリーズではなく、1つ前の世代のRyzen 7 4800Hを搭載しています。マルチコアは非常に高いですが、シングルコア性能はそこまで速くはありません。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 4800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Ryzen 7 4800H 10836 (ゲームモード)
10467 (オフィスモード)
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 7 4800H 1254 (ゲームモード)
1241 (オフィスモード)
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

raytrek G5-Rのメモリは、標準で16GBの大容量メモリを搭載しており、最大で64GBまで搭載できます。選択できるメモリはDDR4-3200です。標準的な速度です。


選択できるメモリ
SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
最大 約27.18GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリークラスのGeForce GTX 1650 Ti 4GBを搭載しています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650 Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3060 140W 9537
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 3050Ti 60W 5292
GTX 1650Ti   3713 (ゲームモード)
  3713 (オフィスモード)
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650 Ti の情報は次の通りです。動作クロックなどは標準値です。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、512GBのPCIe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3457
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。カードを挿すと出っ張るので、挿したまま持ち運ぶことはやめた方がいいでしょう。読み込み速度はそれほど速くありません。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、「ゲームモード」で計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroom Classicの書き出しは、そこまで速くありません。TDPの低いCore i7-1185G7などのインテルプロセッサーのほうが高速です。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しは、GeForce RTXシリーズを搭載した機種と比べると遅いですが、外部グラフィックスを搭載していないモデルと比べると非常に速いです。FHD動画の編集なら快適でしょう。4K動画の編集も出来なくはありませんが、動画編集ソフトは負荷が高いとPCやアプリが落ちやすかったりするので、4K動画の編集をするなら、個人的にはもう少しスペックの高いモデルがいいと思います。

Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Ryzen 7 4800H
GTX 1650Ti
6分15秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

x265エンコードは非常に高速です。CPUコアをフルに使うような処理は得意です。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Ryzen 7 4800H 10分17秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。

エントリークラスのグラフィックスなので、それほど高性能ではありませんが、重いゲームでもグラフィック設定を下げることで60 fps以上の平均フレームレートで動作します。FF14などの中程度の重さのゲームなら最高設定でも60 fps以上出ます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 70 fps
40 fps
ウルトラ 30 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   30 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 71 fps
標準品質 54 fps
高品質 40 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   40 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 19318 / 102 fps
5024 / 53 fps
ウルトラ 3707 / 45 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   45 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最低 89 fps
64 fps
最高 50 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 103 fps
高(ノート) 85 fps
最高品質 66 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 3060 130W 107 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 2060   95 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
GTX 1650Ti   66 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 16916(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Power Delivery、Thunderboltには対応していません。USB Type-Cポートは、DisplayPort出力にも対応していませんが、HDMI2.0が1つ、miniDP1.2が2つあり、他のポートで代用できるので問題ないでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
Philips 258B6QUEB/11 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.9kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同じ結果となりました。外部グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽いです。ACアダプターも薄型で軽いので、カバンに入れての持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.902kg
ACアダプター 567g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。クリエイターノートPCとしてはやや少なめの容量です。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。そこそこ性能が高いため、そこまでバッテリーはもちません。Web閲覧などの軽作業で3時間くらいです。動画編集などをすれば、2時間ももたないと思います。ACアダプターは常に携帯したほうがいいでしょう。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約4.1時間
(2) PCMark 10 Modern Office 3時間43分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間16分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「オフィスモード」の場合は、70℃台で推移しており問題ない温度です。

「ゲームモード」の場合は、CPU電力が上がり、ややパフォーマンスが出やすくなりますが、CPU温度は80℃台後半で推移しており、高めになります。

  • オフィスモード
  • ゲームモード
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもやや音が聞こえます。エンコード時、Premiere Pro書き出し時などの高負荷時はそこそこうるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

スペックが低めということもあり、全体的に低めの表面温度で、手のひらは熱くなりにくいです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

家庭向けの外部GPUを搭載していないノートPCよりは高めの消費電力ですが、ゲーミングノートとしては、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

raytrek G5-Rの外観のチェックです。

シルバーのカラーで、シンプルなデザインです。

 

天板には「raytrek」というロゴが印字されています。

 

電源ボタンはキーボードの上にあります。隣のキーはパフォーマンスモードを変更するボタンです。

 

Webカメラは、液晶パネル中央の下側にあります。1280x720の解像度で、画質は普通だと思います。Web会議をすると、相手側からは、自分の顔が下からのアングルで映るため、あまり見栄え良く映りません。

 

閉じた時の画像です。薄型でコンパクトです。

 

側面のポートです。miniDP、HDMI、USB-C、有線LANなどポートは揃っています。なお、USB-Cはデータ通信のみ対応です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは背面にあります。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で採点すると、4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。冷却ファンは2つで、背面と側面の合計4方向から排気します。

 

M.2スロットは2つです。

 

メモリスロットは2つで、換装できます。

 

ACアダプターは薄型です。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターは120Wです。

 

まとめ

以上が、raytrek G5-Rのレビューです。

エントリーグラフィックスGeForce GTX 1650 Tiを搭載したエントリー向けのクリエイター用ノートPCです。動画編集のエントリーモデルとしておすすめです。

sRGBカバー率99%の液晶を搭載し、クリエイティブな作業にも適しています。  

プロセッサーにはRyzen 7 4800Hを搭載しており、マルチコア性能が高いです。ただし、Lightroomのように相性の悪いソフトもあります。

薄型&コンパクトボディなので、持ち運びもしやすいです。

負荷の重い作業を考慮し、もう少しパフォーマンスが欲しい場合は、GeForce RTX 3060に、インテルのCore i7-10875Hを搭載したraytrek R5-CAもおすすめです。

 

GTX 1650Ti搭載エントリークラスのクリエイターノートPC

ドスパラ raytrek G5-R

特徴

  • GeForce GTX 1650 Ti搭載で動画編集も可能
  • sRGBカバー率99%の色域
  • そこそこの性能で比較的安い

こんなあなたに

  • 軽い動画編集をする方
  • 外出先でも作業をする方
  • 価格13万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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