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ドスパラ GALLERIA GCR2070RGF-QC(-G) / GCR1660TGF-QC(-G)の実機レビュー
CPU | Core i7-9750H |
---|---|
GPU | GTX 1660Ti RTX 2070 Max-Q ※Optimus対応 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約1.87kg |
バッテリー | 約10時間以上 (約94Wh) |
価格[税込] | 18万円台~ |
約1.87kgと持ち運びやすいゲーミングノート
GALLERIA GCR2070RGF-QC および GCR1660TGF-QCは、インテルと共同設計したゲーミングノートで、約1.87kgと非常に軽い点が特徴です。
しかも、こんなに軽いのに、バッテリー容量が94Whと非常に多く、グラフィックスの性能も高いです。
出張先のホテルでゲームをするなど、ゲームができるノートを持ち運びたい方に適した製品です。
GeForce RTX 2070 Max-Qを搭載したモデルと、GeForce GTX 1660Tiを搭載したモデルがラインナップされています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
【GCR2070RGF-QC-G】
Core i7-9750H 、16GBメモリ、GeForce RTX2070 Max-Q、1TB NVMe SSD
【GCR1660TGF-QC-G】
Core i7-9750H 、16GBメモリ、GeForce 1660Ti、512GB NVMe SSD NEW!
目次
お忙しい方は、「GCR2070RGF-QC / GCR1660TGF-QCの特徴」のみお読みください。
GCR2070RGF-QC / GCR1660TGF-QCの特徴
2種類のグラフィックスとカラー
本製品は、次のようなラインナップになっており、グラフィックスとボディカラーが異なります。Webでの直販モデルはガンメタルのカラーで、量販店モデルはブラックのカラーとなっています。直販モデルと量販店モデルでは、末尾の型名もやや異なります。
GCR1660TGF-QC | |
GCR1660TGF-QC-G (直販モデル) |
GCR1660TGF-QC-B (量販店モデル) |
GTX 1660Ti ガンメタル |
GTX 1660Ti ブラック |
GCR2070RGF-QC | |
GCR2070RGF-QC-G (直販モデル) |
GCR2070RGF-QC-B (量販店モデル) |
RTX 2070 Max-Q ガンメタル |
RTX 2070 Max-Q ブラック |
約1.87kgのゲーミングノートとしては驚愕の軽さ
軽くて性能も高いゲーミングノートといえば、約1.9kgのMSI GS65シリーズが有名ですが、本製品はそれをしのぐ約1.87kgと非常に軽量なゲーミングノートです。
インテルと共同設計したボディで、このような先進的なPCが、海外メーカーではなく純国内メーカーから発売されたのが驚きです。
実際に手に持っても非常に軽く、気軽に持ち運ぶことができます。出張先などでゲームをやりたいといった方に非常におすすめです。
最大でGeForce RTX 2070 Max-Qを搭載
GALLERIA GCR2070RGF-QCは、軽量で薄いだけでなく、リアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応したGeForce RTX 2070 Max-Qの高性能グラフィックスを搭載しています。
3DMark Time Spyのグラフィックスのスコアでは「7216」もあり、RTX 2070 Max-Qを搭載した他機種の製品よりも高いスコアが出ていました。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
GeForce RTX 2070 Max-Qを搭載した本機で実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ていました。「DLSS」有効時もさらにフレームレートが向上しています。
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
|
|||
---|---|---|---|
1920x1080 | DXR オフ |
低 | 144 fps |
高 | 105 fps | ||
最高 | 94 fps | ||
DXR オン | 低 | 94 fps (101 fps) | |
高 | 53 fps (70 fps) | ||
最高 | 48 fps (64 fps) |
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです
144Hz駆動の滑らかな映像でゲームが快適
本製品は、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しているため、滑らかな映像でゲームが楽しめます。特に動きの激しいアクションゲームやシューティングゲームでは、大きく効果を発揮します。
今回、GeForce RTX 2070 Max-Q搭載モデルで、実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイしてみましたが、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすく、快適な環境でプレイが可能です。また、上の表の通り、低設定なら平均フレームレートが平均144 fps出るので、144Hz駆動の効果を最大限発揮した状態でゲームができます。
他にも、競技性の高いフォートナイトやAPEX、PUBGなどの軽いゲームなら、高リフレッシュレートで快適にプレイが可能です。
光学スイッチ式キーボードを搭載
GCR1660TGF-QCおよびGALLERIA GCR2070RGF-QCは、光学スイッチ式キーボードを搭載しています。タイプするとカチカチと小気味いいタイプ音がし、割と軽めの力でタイピングすることができます。従来製品よりもキートップが湾曲し打ちやすくなりました。
電源設定でパフォーマンスが変化
本製品は、電源設定でパフォーマンスがかなり変化します。この電源設定は、付属ソフトの「コントロールセンター」から、もしくは電源の横のボタンから切り替えが可能です。
電源設定は、「高性能」「標準」「バッテリーセーバー」とあり、ファン設定もそれぞれ「ゲームモード」「標準」「オフィスモード」と切り替わります。電源設定とファン設定はそれぞれ連動していますが、個別に設定することも可能です。デフォルト設定では、電源設定が「高性能」の時はファンモードは「ゲームモード」、電源設定が「標準」の時はファンモードも「標準」となります。
電源設定とファンモードを変えて、ベンチマークを実行したときのスコアや騒音値などを計測したのが下表です。電源設定を「高性能」、ファンモードを「ゲームモード」にすると、ベンチマークスコアは非常に高いですが、騒音値が高くなり、かなりうるさく感じます。
次に、ファンモードのみを「標準」に変えると、ベンチマークスコアは15%ほど下がってしまいますが、騒音値が下がり、耐えられる範囲の動作音になります。CPU温度やGPU温度は「高性能」時とほぼ変わらないです。
次に、電源設定を「標準」に変えると、ベンチマークスコアは大きく下がってしまいゲームには不向きです。その代わり、CPU温度とGPU温度はかなり下がります。
実際にどのモードでゲームをしたらよいか迷うところですが、ヘッドホン着用なら「高性能」&「ゲームモード」がいいでしょう。ヘッドホンを付けないなら「高性能」&「標準」の設定のほうがいいかもしれません。
電源設定 | 高性能 | 標準 | |
---|---|---|---|
ファンモード | ゲームモード | 標準 | |
ベンチスコア | 7051 | 6063 | 3952 |
騒音値 | 55dB | 49dB | 49dB |
CPU温度 | 85℃前後 | 85℃前後 | 75℃前後 |
GPU温度 | 約75℃ | 約75℃ | 約65℃ |
※2 Graphics Scoreを掲載
※3 GCR2070RGF-QC-Gで計測
一方、クリエイティブソフトを使用するときは、今回試した限りでは、電源設定が「高性能」でも「標準」でもそれほど処理時間は変わらず、標準モードのほうが騒音値が大分低いため、標準モードで使用するのがいいと思います。ただ、作業によっては遅い処理もあると思うので、ケースバイケースで設定を変えてみて下さい。
電源設定 | 高性能 | 標準 |
---|---|---|
ファンモード | ゲームモード | 標準 |
RAW現像時間 | 1分19秒 | 1分22秒 |
騒音値 | 55dB | 43dB |
電源設定 | 高性能 | 標準 |
---|---|---|
ファンモード | ゲームモード | 標準 |
動画の書き出し時間 | 41秒 | 41秒 |
騒音値 | 55dB | 43dB |
各用途の快適度
本製品の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。液晶も非光沢の広視野角液晶で見やすく、色域もWeb閲覧用途には十分な広さで、キーボードも光学スイッチ式で打ちやすいです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | スペックは十分ですし、液晶も見やすいです。ただし、スピーカーがイマイチで、迫力に欠けます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | CPU性能は十分です。液晶の色域は、当サイトの計測ではsRGBカバー率94.6%となっており、Web用の画像編集にはなんとか使えそうです。DTP用には色域が足りません。 |
動画編集 | ◎ | 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業は快適です。液晶の色域も、YouTubeなどのWeb掲載用の動画編集なら問題ないでしょう。 |
ゲーム | ◎ | 高性能なグラフィックスに、144Hz液晶を搭載しているので、ゲームは快適です。 |
ゲームベンチマーク
GeForce RTX 2070 Max-Qを搭載したモデル、およびGeForce GTX1660Ti搭載モデルでのゲームのベンチマークを実行した結果を下の表に掲載します。いずれも電源設定を「高性能」にして実行しています。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
GeForce RTX 2070 Max-Qなら、重い部類のゲームでも、FHD解像度なら最高設定で60 fpsをほぼ超えています。GeForce GTX1660Tiでもほとんどのゲームで60fpsを超えています。
また、本製品は144Hz液晶を搭載しています。PUBGやAPEXやなどの比較的軽いゲームなら、FHD解像度でも、設定次第では144fps前後のフレームレートを出すことができます。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
軽量品質 | 120 fps | 102 fps |
標準品質 | 93 fps | 79 fps | |
高品質 | 74 fps | 60 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
最低 | 114 fps | 112 fps |
中 | 93 fps | 84 fps | |
最高 | 81 fps | 70 fps |
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
低 | 131 fps | 121 fps |
高 | 90 fps | 81 fps | |
ウルトラ | 51 fps | 46 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
標準(ノート) | 139 fps | 143 fps |
高(ノート) |
122 fps | 117 fps | |
最高品質 | 101 fps | 95 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
低品質 | 108 fps | 105 fps |
高品質 | 94 fps | 90 fps | |
最高品質 | 83 fps | 81 fps |
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920 x 1080 |
低品質 | 134 fps | 139 fps |
高品質 | 127 fps | 113 fps | |
最高品質 | 107 fps | 93 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920x1080 | 高設定 | 133 fps | 105 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
RTX2070 Max-Q | GTX1660Ti | ||
1920x1080 | 最高品質 | 20770(すごく快適) | 20786(すごく快適) |
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
144Hzの高リフレッシュレートで、表示遅延や残像も少なく高品質です。最大輝度は、当サイトの計測では275cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
表示遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約59msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、やや遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品は144Hz駆動とフレームの切り替えが速いにも関わらず、2フレーム目までしか残像がありませんでした。そのため、残像は普通の液晶よりは少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは約19x19mm、キーストロークは約2mmと十分な数値です。光学スイッチ式キーボードを搭載しており、メカニカル式とまではいきませんが、タイプするとカチカチと小気味いいタイプ音がします。キータッチは軽めでキートップがやや湾曲しているため、打ちやすいです。ゲーミングにおいても快適な操作感だと思います。
タッチパッドは表面がとてもサラサラしていて心地良い操作感です。クリックボタンはやや固めで、押すと鈴が鳴るような音がして、あまり押しやすくはありません。
キーボードバックライトの明るさは4段階で調整ができます。
キーボードバックライトの設定はプリインストールされている「Control Center」から行います。13種類のパターン発光や、キーごとに色の設が出来ます。
そのほか、この「Gaming Center」からは、Winキーのロックやシステムパフォーマンスのモニター、電源設定の切り替えが可能です。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。なお、いずれも電源設定を「高性能」、ファンモードを「ゲームモード」にして実行しています。
CPU
CPUには、最新の第9世代Coreプロセッサー「Core i7-9750H」を搭載しています。ゲーミングノートとして十分な性能です。また、他のCore i7-9750H搭載PCよりも、高いベンチマークスコアでした。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスはハイクラスのGeForce RTX2070 Max-Q搭載モデルと、ミドルクラスのGeForce GTX1660Ti搭載モデルがあります。プレイしたいタイトルによって選択できますが、人気なのはミドルクラスのGeForce GTX1660Tiです。また、他製品よりグラフィックスコアが高いです。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
本製品のグラフィックカードのスペックは次の通りです。
- GCR2070RGF-QC
- GCR1660TGF-QC
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。非常に高速なのでストレスはありません。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
GCR2070RGF-QC |
GCR1660TGF-QC |
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- SPECviewperf 13
- その他 3D Mark
- SDカード
~ SDカードスロット性能の評価 ~
|
実際のソフトで計測した処理時間
実際のソフトで計測した処理時間です。以下は、GALLERIA GCR2070RGF-QC-Gで計測した時間を掲載しています。
電源設定を「高性能」にしたときと「標準」にしたときのRAW現像時間は下の通りです。「標準」でも他のPCと同じくらいの速度で、「高性能」にするとより速くなります。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
こちらも「高性能」時と「標準」時で計測しましたが、どちらも41秒と変わりませんでした。速い書き出し時間です。
※ グラフィックスは全てノートPC用
エンコードは、電源設定を「高性能」にしたほうが速くなります。「標準」だと他のPCよりもやや遅くなります。
電源設定 | 高性能 | 標準 |
---|---|---|
x265でエンコード (※1) | 14分34秒 | 17分35秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分01秒 | 2分51秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分50秒 | 3分02秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.87kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、かなり軽量です。
ただし、ACアダプターはそれほど軽くはありません。
質量 | |
PC本体 | 1.883kg |
ACアダプター | 817g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
軽いノートパソコンは、バッテリー容量が削られていることが多いですが、本製品は約94Whものバッテリーを搭載しています。
ドスパラの従来製品「GALLERIA GCR2070RGF-E」の容量は46.74Whで、ライバル製品ともいえるMSI GSシリーズは80Whとなっており、これらの製品よりもはるかに多いバッテリー容量になっています。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。電源設定は「標準」で計測しています。高性能パーツを搭載しているものの、バッテリー容量が多いため、駆動時間は長めです。
GCR2070RGF-QC | GCR1660TGF-QC | |
(1) MobileMark 2014 | 約10時間以上 | 約10時間以上 |
(2) 動画再生時 | 4時間30分 | 7時間02分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | ー | ー |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 2時間15分 | 2時間44分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
また、以下、計測時の電源設定は全て「高性能」、ファンモードは「ゲームモード」になります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は普通です。それ以外は、ファンが速い速度で回転することや、本体底面がメッシュであったりすることから、動作音はかなり高めです。ヘッドホンを使用すれば気になりませんが、実際にボイスチャットでプレイしていた際、ファンの音をマイクが拾ってしまう可能性があるので、音が気になる方はご注意ください。
ファンモードを標準にすると騒音値は49dBくらいまで下がりますが、その代わりパフォーマンスも前述したように15%ほど下がります。
- GCR2070RGF-QC
- GCR1660TGF-QC
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
アイドル時は普通ですが、高負荷時のCPU温度がやや高めです。GPU温度は普通です。
- GCR2070RGF-QC
- GCR1660TGF-QC
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。85℃前後で推移しており、高めの温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃前半で推移しており、普通の温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
中央部分は熱いですが、WASDキーはそれほど高くありません。RTX 2070よりGTX 1660Tiを搭載したモデルのほうが表面温度は低めです。
- GCR2070RGF-QC
- GCR1660TGF-QC
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、他のゲーミングノートPCと比較して、低めの消費電力です。ゲーム時の消費電力は高いほうです。
- GCR2070RGF-QC
- GCR1660TGF-QC
外観のチェック
GALLERIA GCR2070RGF-QC-Gの外観のチェックです。
カラーは2種類あり、直販モデルがガンメタル、量販店モデルはブラックとなっています。本機はガンメタルです。
ボディにはマグネシウム合金素材を用いており、軽さと堅牢さを両立させています。また、狭額ベゼルを採用しモダンなデザインです。
天板にはGALLERIAのロゴが入っています。ロゴは光らないので、外で使っても恥ずかしくありません。
背面の排気口です。
電源ボタンです。液晶の下部にも排気口が見えます。
正面側にはLEDライトバーが点灯します。レインボーに点灯するか、RGBで細かい色の変更が可能です。こちらもコントロールセンターから設定できます。
スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
側面のインターフェースです。Thunderbolt 3、LAN、HDMI、USBポートなどがあります。SDカードスロットも搭載しています。また、無線LANは最新規格のWi-Fi6に対応しています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。大きなメッシュ加工で放熱性を高めています。
底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却し、背面および側面から排熱します。
今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。
今回搭載されていたM.2 SSDです。この上にも、空きのM.2スロットがあり、増設できると思います。2.5インチストレージを搭載するスペースはありません。
底面カバー裏にはちょうどM.2 SSDに接触する部分に冷却プレートと放熱シリコーンパッドが貼られており、発熱による熱暴走対策が施されています。
ACアダプターは小さくはないです。本体が薄いこともあり、ACアダプターの厚みが目立ちます。
ACアダプターの詳細です。
まとめ
以上が、GALLERIA GCR2070RGF-QC / GCR1660TGF-QCのレビューです。
約1.87kg、20.5mmの軽量・薄型ボディに、高性能なCPUとグラフィックスを搭載し、144Hz駆動液晶も搭載。さらには約94Whの大容量バッテリーを搭載した、妥協のないスペックのモバイルゲーミングノートです。
GTX 1660Ti搭載モデルなら18万円台、RTX 2070搭載モデルなら24万円台と、ドスパラにしては決して安いわけではありませんが、MSIなどの海外メーカーと比べると良心的な価格になっています。
出張先でゲームをしたい、みんなで集まってゲームをしたいなど、ゲームができるパソコンを持ち運びたい方におすすめのノートPCです。
電源設定を切り替えることで、省電力にし、外出先でのオフィスワークも可能です。色域も悪くはないので、YouTubeなどWeb掲載用の動画編集などにも使えると思います。
軽い!薄い!高性能!ゲーミングノート
GALLERIA GCR2070RGF-QC-G / GCR1660TGF-QC-G
特徴
- 約1.87kgと軽量で薄型設計
- 94Whの大容量バッテリーを搭載
- 光学スイッチ式キーボードを搭載
- 高性能グラフィックス搭載
こんなあなたに
- 外出先でゲームをしたい方
- 外出先で動画編集などをしたい方
- 価格18万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
ドスパラのパソコンでレビューしたことのある製品の一覧。ドスパラの特徴についても記載。
ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。