ドスパラ GALLERIA GCR2060RGF-Eの実機レビュー

更新日:2019年7月1日
CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX 2060
Optimus 対応
メモリ 8~32GB
ストレージ HDD / NVMe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢 144Hz
質量 約2.01kg
バッテリー 46.74Wh
価格[税込] 19万円台~

RTX 2060搭載のコンパクトゲーミングノートPC

ドスパラ GALLERIA GCR2060RGF-Eは、コンパクトでありながらも本格派のゲーミングノートです。

CPUには新世代の「Core i7-9750H」を搭載し、グラフィックスにも高性能なGeForce RTX 2060を搭載しているので、ほとんどのゲームタイトルが高いグラフィック設定で快適に楽しめます。

また、144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶に、光学式スイッチを採用したキーボードを搭載し、ゲームがプレイしやすいです。

GeForce RTX 20シリーズのグラフィックスを搭載している割には価格も20万円を切り、ゲーミングノートの中では性能と価格のバランスがいいと思います。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce RTX 2060 (8GB)、512GB NVMe SSD

目次

お忙しい方は、「GALLERIA GCR2060RGF-Eの特徴」のみお読みください。

GALLERIA GCR2060RGF-Eの特徴

高性能グラフィックスを搭載しながらも軽量・コンパクト

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、高性能な新世代グラフィックス「RTX 2060」を搭載していながらも、ゲーミングPCとは思えないほど軽量でコンパクトです。

質量は当サイトの計測では1.993kgと軽かったです。HDDが搭載されていないからだと思いますが、ACアダプターを足しても3kgを割るので、持ち運びが可能です。

イベントや友人宅へ持ち運んでゲームをするといった用途や、動画編集などをするクリエイターが、外出先へ持って行くPCとしてもおすすめです。


軽量でコンパクトな高性能ゲーミングPC

 

リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、ノート用グラフィックスとしては高い性能の「GeForce RTX 2060」を搭載し、「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応している点も特徴です。新しいドライバーによって、RTXシリーズ以外でもリアルタイムレイトレーシングに対応するようになりましたが、DLSSには対応せず、負荷も高いので、この機能を使うならRTXシリーズをおすすめします。

ここでは、実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ていました。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR オフ
128 fps
84 fps
最高 78 fps
1920x1080
DXR オン
82 fps (83 fps)
46 fps (56 fps)
最高 42 fps (52 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

144Hz液晶と狭額ベゼルでゲームが快適

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、144Hz駆動の液晶を搭載しています。実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイしてみましたが、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。また、上の表の通り、平均フレームレートは低設定でも128 fpsしか出ませんが、それでも60Hz液晶とは明らかに異なる映像でゲームができます。

その他シューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」などにもおすすめです。

バトルフィールドVをプレイ

 

光学式スイッチを採用したRGBキーボード

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、メカニカルスイッチの打鍵感に近い光学式スイッチを採用したキーボードを搭載し打ちやすいキーです。ただし、タイプ音はややうるさいので、静かな場所で使用する際や、近くで誰かが寝ているような環境で使うには適さないです。


光学式スイッチを採用した独特なキーボード

 

薄型でも優れた冷却性能

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、冷却ファンと冷却ヒートパイプがある辺りの底面部分をメッシュ仕様にすることで、通気性を高め、さらに背面だけでなく側面から排気することで、薄型でも優れた冷却性能を実現しています。これにより、高負荷なゲームでも熱でパフォーマンスを落とすことなく、快適にプレイできます。

メッシュ部分が多いため、パソコン冷却台を使用すると、普通のゲーミングノートPCよりも効果が出やすいのではないかと思います。

ただしその分、ゲーム時の動作音が、他のゲーミングノートPCに比べて大きめです。また、加圧や衝撃には弱いと思うので、持ち運びの際は注意が必要です。

背面だけでなく、側面からも排気

 

各用途の快適度

GALLERIA GCR2060RGF-Eの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office スペックは十分で、液晶も見やすく、快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 こちらも快適です。
RAW現像・画像編集 CPU性能は十分です。液晶の色域がsRGBカバー率100%ありませんが、90%以上はあるので、そこまで厳密な色を求めなければ十分使えるでしょう。
動画編集 RTX 2060の外部グラフィックスを搭載し、十分なスペックです。動画編集用途にもおすすめの製品です。
ゲーム ハイエンドクラスのGeForce RTX 2060に、144Hz液晶を搭載し、ゲームも快適です。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

重い部類のゲームでも、最高設定で60 fpsをほぼ超えています。60 fps前後のフレームレートで良ければ、本製品で十分でしょう。

なお、本製品は144Hz駆動の液晶を搭載しています。 60 fps以上のフレームレートを出したいなら、グラフィック設定を低めにしなければならないものも多いです。グラフィック設定を高めにしたいなら、RTX 2070搭載を搭載したGALLERIA GCR2070RGFなどがいいと思います。なお、RTX 2070 Max-Qは、RTX 2060とそこまで性能が変わらないため、Max-Q無しがいいと思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 10355 / 103 fps
標準品質 8058 / 80 fps
高品質 6108 / 61 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps [レビュー機で計測]
GTX1060 41 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 114 fps
84 fps
最高 69 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 78 fps
RTX 2060 69 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 124 fps
83 fps
ウルトラ 47 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 59 fps
RTX 2070 Max-Q 50 fps
RTX 2060 47 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 47 fps
GTX 1060 33 fps
GTX 1050Ti 23 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 16386 / 140 fps
高(ノート) 14701 / 115 fps
最高品質 13449 / 95 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 110 fps
RTX 2060 95 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 63 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 17162 / 126 fps
高(ノート) 15295 / 109 fps
最高品質 13273 / 90 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 107 fps
RTX 2070 Max-Q 92 fps
RTX 2060 90 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 88 fps
GTX 1060 70 fps
GTX 1050Ti 49 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
1920x1080 低品質 109 fps
高品質 89 fps
最高品質 85 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 96 fps
RTX 2070 Max-Q 86 fps
RTX 2060 85 fps [レビュー機で計測]
GTX 1660Ti 81 fps
GTX 1060 69 fps
GTX 1050Ti 41 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 101 fps
高品質 87 fps
最高品質 78 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 84 fps
RTX 2060 78 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 77 fps
GTX 1660Ti 73 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 105 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
1920x1080 最高品質 12040(とても快適)
※約5800で60fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20605(すごく快適)
※約5500で60fps

 

本製品のGeForce RTX 2060のスペックは次の通りです。デスクトップ用のRTX 2060と比較すると、GPU Clockはやや低めであるため性能は落ちます。ご注意下さい。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

比較的見やすい液晶だと思います。詳細は以下のタブをクリックしてください。最大輝度は336cd/m2です。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はノートPCとしては比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は95.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきもほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

また、ゲームをするにあたって重要な表示遅延と残像も確認してみました。詳細は下のタブをクリックして下さい。

  • 表示遅延
  • 残像

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約47msでした。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないほうと思います。

本製品の残像は少ないです。普通のノートPCは60Hz液晶で2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は144Hzとリフレッシュレートが高いにも関わらず、わずか1フレーム前までしか残像が表示されていません。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

GALLERIA GCR2060RGF-Eは、メカニカルスイッチのような打ち心地の光学式スイッチを採用したキーボードを搭載しています。

実際に打ってみると、キーを押したときの反応が非常に速く、キーストロークはメカニカルキーボードに比べると浅さを感じるものの、ストンと落ちるような感覚があります。感覚としては青軸のメカニカルキーボードに近く、打鍵音もカチカチと高めの音がします。

ただ、キートップの面積が広めでフラットに近いため、もう少し面積が小さく湾曲していたらよかったと思います。また、ホームポジション(タイピングをするときの基本位置)が左寄りにあるため、右の手の平のみがタッチパッドに触れて、マウスポインタ―が意図せず動くときがあります。タッチパッドはもう少し左寄りにあればよかったと思います。

なお、実測で、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約2mmでした。

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。

LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラーや明るさは、プリインストールされている「GAMING CENTER」から調整できます。発光パターンがブレスやレインボー、スパークなど、16種類とかなり豊富にあり、キーボード上に好きなアルファベットを流すこともできます。

Gaming Center

 

この「GAMING CENTER」からは、LEDライトバーのカラー調整や、Winキーのロック、ゲームモードの切り替え、システムパフォーマンスのモニタリングなどもできます。


Gaming Center

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、最新の第9世代Coreプロセッサー「Core i7-9750H」を搭載しています。ゲーミングノートとして十分な性能です。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 3011 [レビュー機で計測]
同上 2640 [他のPCで計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ゲーミングノートの中では、高い性能のGeForce RTX 2060を搭載しています。なお、デスクトップPCのRTX 2060よりはやや性能が落ちるためご注意下さい。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
デスクトップ用GTX 1660Ti 6064
ノート用RTX 2060 5654 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1070 5521
ノート用GTX 1060 3633
ノート用GTX 1650 3332
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。HDDを追加し、ダブルストレージにすることも可能です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3458 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • Passmark
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2060
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-9750H
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~

GeForce RTX 2060
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

現像時間は非常に高速です。その他、現像作業中の処理も、快適に動作します。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

書き出しは非常に高速でした。他の動画編集中の作業もストレスなくできます。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2060
41秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
43秒
Core i7-8750H/32GB
RTX 2060
45秒
Core i7-8750H/32GB
GTX 1050
78秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも速いエンコード速度です。同じCPUを搭載した製品よりも、速いエンコード時間でした。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 13分41秒
NVENCでエンコード (※2) 59秒
QSVでエンコード (※3) 2分50秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 13分41秒 [レビュー機で計測]
同上 15分31秒 [他のPCで計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

当初、メーカーサイトには「約2.36kg」と記載されていましたが、記載ミスで、正しくは「約2.01kg」だそうです。

当サイトで計測した質量は次の通りです。HDDを搭載するともう少し重くなります。高性能なグラフィックスを搭載したゲーミングPCとしてはかなり軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.993kg
ACアダプター 583kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。普通の容量です。

バッテリー容量

 

この製品をバッテリー状態で使う方は少ないと思いますが、一部のみバッテリー駆動時間を計測してみました。長い駆動時間ではありません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 記載なし
(2) 動画再生時 3時間52分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間19分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時の騒音値は低く、動作音はほとんど聞こえません。ただし、ゲームをすると高めの騒音値になります。ヘッドホンの着用をおすすめします。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度はエンコード時がやや高めです。GPU温度に関しては普通です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台後半で推移しており高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃後半まで上昇しますが、問題ない温度だと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム時の表面温度は、キーボード中央部分はやや熱いですが、WASDキーは低めを維持しています。ただし、高負荷時にタイピングをすると、手のひらが熱く感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、他のゲーミングノートPCと比較して、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能のGeForce RTX2060を搭載していることにより、消費電力は高いほうです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

GALLERIA GCR2060RGF-Eの外観のチェックです。

狭額フレームを採用することで、液晶周りがスッキリし、モダンなデザインです。高性能GPUを搭載しているゲーミングPCとしてはかなり薄くスタイリッシュです。全身ブラックのボディで一見地味ですが、キーボードバックライトのカラーが鮮やかで、オリジナリティのある外観です。


 

天板です。「GALLERIA」などのロゴが入っていないのが好印象です。好きなラベルを貼っても面白そうです。

 

天板はヘアライン調になっています。

 

電源ボタンとファンブーストボタンです。長時間ゲームをプレイする時はファンブースト機能をおすすめします。

 

正面のLEDライトバーです。好きなLEDカラーを点灯させることができます。

 

スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のインターフェースです。
USB3.0ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど主要なポートは揃っています。映像出力もHDMIとmini-Displayportを装備しています。LANポートは下側を開くタイプです。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。この上にも、空きのM.2スロットがあります。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていませんが、2.5インチハードディスクのスペースです。

 

ACアダプターは薄型です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GALLERIA GCR2060RGF-Eののレビューです。

GeForce RTX 2060を搭載していながら、価格は18万円台に抑えられた製品です。

質量も軽く、当サイトの計測値では、2.0kgを切る軽さでした。ノートPCであるからには持ち運びやすさも重要な要素の1つであると思うため、そういった意味でも優れた製品です。

光学式スイッチを採用したキーボードを搭載し、心地よい打鍵感ですが、もう少しキートップの面積は小さい方がいいかなと思いました。また、薄型ボディであるため、ゲームなど高い負荷をかけるとパームレストが熱くなり、タイピングしているときに気になりました。

RTX 2060搭載のコンパクトゲーミングノートPC

ドスパラ GALLERIA GCR2060RGF-E

特徴

  • 軽量かつコンパクト
  • 新世代CPU「Core i7-9750H」を搭載
  • GeForce RTX 2060を搭載し18万円台
  • 144Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶

こんなあなたに

  • 高性能ノートPCを持ち運びたい方
  • 高性能でも価格が抑えられた製品が欲しい方
  • 価格19万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

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