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ドスパラ GALLERIA GCF2070NF の実機レビュー
CPU | Core i7-8750H |
---|---|
GPU | GeForce RTX2070 |
メモリ | 4~32GB |
ストレージ | SSD / HHD / SSD + HDD |
液晶サイズ | 17.3型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 120Hz |
質量 | 約2.96kg |
バッテリー | 約51Wh (※) |
価格[税別] | 22万円台~ |
※当サイトによる計測値
RTX 2070搭載ゲーミングノートPC
ドスパラ GALLERIA GCF2070NFは、17.3型の大きな画面に、120Hz駆動の液晶、新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載したゲーミングノートPCです。
RTXシリーズ独自のリアルタイムレイトレーシングやDLSS機能にも対応しているので、バトルフィールドVなど、最新の映像技術でプレイが可能です。
高リフレッシュレートの液晶に対応することで、動作の激しいeスポーツタイトルでも、残像が少なく動きが滑らかでとても見やすいです。グラフィック性能が高いため、やや設定を下げれば120 fps前後で安定して動作することができます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-8750H、8GBメモリ、GeForce RTX 2070 (8GB)、256GB M.2 SSD + 1TB HDD
※一部のベンチマークは、メモリを16GBにして計測しています。
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GCF2070NFの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GCF2070NFの特徴
最新のノート用グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載
GALLERIA GCF2070NFは、新世代グラフィックスであるGeForce RTX 2070を搭載しています。これまでのノートPCでは、高いグラフィック設定でプレイできなかった負荷の高いゲームも、最高設定で快適にプレイできるようになります。
なお、デスクトップ用GeForce RTX 2070と、ノート用のGeForce RTX 2070では、下表のようにGPUクロックがやや異なります。ノート用のGeForce RTX 2070は、GPUクロックがやや低めになっている代わりに、TDPが低めに抑えられています。
どのくらいの性能が出るのかについては、詳細は後述しますが、デスクトップ用のGeForce RTX 2060と同じくらいの性能でした。
ノートPC用 GeForce RTX 2070 |
デスクトップ用 GeForce RTX 2070 |
|
GPUアーキテクチャ | Turing | |
CUDAコア | 2304 | |
定格クロック | 1215 MHz | 1410 MHz |
ブーストクロック | 1440 MHz | 1620 MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | |
メモリ容量 | 8GB | |
TDP | 115 W | 175W |
参照2:NVIDIA GeForce RTX 2070より抜粋
最新の映像技術、リアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応
RTX 20シリーズは高い性能のグラフィックスですが、その他の大きな特徴として、最新のグラフィックス技術の「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応している点も挙げられます。ここでは、実際にGeForce RTX 2070を搭載したGALLERIA GCF2070NFで、「バトルフィールドV」をプレイし、リアルタイムレイトレーシングとDLSS機能を試して、平均フレームレートを計測してみました。
下表は、GALLERIA GCF2070NFでバトルフィールドVをプレイした際の平均フレームレートです。計測方法にはシングルプレイヤーの「旗なき戦い」をプレイし、「低」「高」「最高」それぞれのプリセット設定でテストを行っています。
テストを行ったグラフィックドライバのバージョンは「418.91」となります。バトルフィールドVにおいて、DXRレイトレーシングとDLSSのパフォーマンス向上が見込める最新のドライバーとなっています。また、今回、DXRの最低動作環境を満たすため、メモリを8GBから16GBへ換装しています。
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
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1920x1080 DXR オフ |
低 | 132 fps |
高 | 104 fps | |
最高 | 96 fps | |
1920x1080 DXR オン |
低 | 98 fps (107 fps) |
高 | 56 fps (78 fps) | |
最高 | 53 fps (73 fps) |
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです
ハイエンドクラスのGeForce RTX 2070を搭載しているだけあって、全体的に平均フレームレートは高いです。リアルタイムレイトレーシング無効だと、最高設定でも90fpsを超えています。リアルタイムレイトレーシング有効だと、高設定から平均フレームレートは60 fpsを割りますが、DLSSを有効にすると、平均フレームレートはグンと伸びます。
また、8GBメモリだとカクつきも多く見られたのですが、16GBにメモリを増設したところ、カクつきは無くなり、かなり快適にプレイすることができました。
GALLERIA GCF2070NFは、負荷の高いリアルタイムレイトレーシング機能有効時でも、DLSS機能と併用することで、最高設定でも60fps以上でかなり快適にプレイすることができます。
その他、レイトレーシングとDLSSに関しての詳しい情報やテスト内容は下記をご覧ください。
バトルフィールドV(BFV)のベンチマークとおすすめPCの紹介。リアルタイムレイトレーシング有効時のベンチマークや画質を掲載。
ファイナルファンタジーXV(FF15)のベンチマークとおすすめPCの紹介。DLSS有効時のベンチマークや画質を掲載。
120Hz駆動液晶で滑らかな映像
GALLERIA GCF2070NFは、120Hz駆動に対応した液晶を搭載しています。一般的なディスプレイの場合、60Hz駆動(1秒間に60回画面を更新)で動作するのに対し、本製品では120Hz駆動(1秒間に120回画面を更新)で動作するので、とても滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。
実際にGALLERIA GCF2070NFで、バトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイ。120Hz駆動だと、60Hz駆動に比べて2倍映像を描写するので、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。残像も抑えられるので、バトルフィールドVのようなFPSにはもってこいです。グラフィック設定は安定して120 fps以上のフレームレートを出すために「低」にすると、120Hz駆動の恩恵を最大限に発揮することができます。
1時間ほどプレイしましたが、冷却ファンの音は大きいものの、熱によるパフォーマンス低下もありませんでした。
その他シューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」などプレイするのにもおすすめです。
17.3型の大画面でゲームが快適
GALLERIA GCF2070NFは、17.3型の大画面液晶を搭載しているので、従来の15.6型よりも画面が見やすく、迫力も増します。またバトルフィールドVやANTHEMなどのシューティングでは遠くの敵も視認しやすく、細かい照準も合わせやすいです。
SteelSeries製キーボードを搭載
GALLERIA GCF2070NFは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲーミングに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にバトルフィールドVをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。
内部はたくさんのヒートパイプ&ダブルストレージ構成が可能
GALLERIA GCF2070NFは、合計7本のヒートパイプを搭載しており、発熱の高いCPUおよびGPUを強力に冷却します。
また、ストレージについては、合計2つ搭載でき、OS用とゲームプログラム用などに分けることが可能です。SSDの価格が大分下がっているので、ダブルSSD構成にするのも良いと思います。
今ならゲームがついてくる
これまでプレイしているゲームからなんとなく察しがつくかも知れませんが、今なら期間限定で、対象のGeForce RTX 2070 またはRTX 2060のグラフィックスカード、ゲーミングPCを購入すると、「バトルフィールドV」または「ANTHEM」のどちらかのタイトルがひとつ無料で貰えます。
このキャンペーンは、2019年2月25日までで、数量限定によりコードがなくなり次第終了となるのでお急ぎください。
動作音はやや大きめ
本製品は、ハイエンドグラフィックスを搭載しているだけありゲーム時の動作音(ファン音)が他のゲーミングノートPCに比べて大きめです。
ヘッドホンを使用すれば気になりませんが、実際にボイスチャットでプレイしていた際、「ヒーン」というファンの音をマイクが拾っていたようなので、音が気になる方や実況プレイにはあまり向いていないかもしれません。
ゲームベンチマーク
GALLERIA GCF2070NFで計測したゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
最新のハイエンドグラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載しているだけあって、重い部類のゲームでも最高設定で60fpsをほぼ超えています。
120fps前後のフレームレートも、設定を下げれば安定して出すことができ、120Hz駆動液晶の恩恵も最大限発揮できると思います。
デスクトップPCで計測したGeForce RTX 20シリーズのグラフィックスと比べると、おおよそGeForce RTX 2060とほぼ同等もしくは、それより少し低いくらいの性能かなと思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 軽量品質 | 11090 / 111 fps | 12330 / 123 fps |
標準品質 | 9680 / 97 fps | 10304 / 100 fps | |
高品質 | 7844 / 77 fps | 8089 / 80 fps |
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
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8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 最低 | 104 fps | 113 fps |
中 | 92 fps | 95 fps | |
最高 | 84 fps | 87 fps |
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
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---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 低 | 123 fps | 137 fps |
高 | 92 fps | 100 fps | |
ウルトラ | 58 fps | 59 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
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---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 標準(ノート) | 15206 / 113 fps | 16682 / 123 fps |
高(ノート) | 14766 / 109 fps | 15958 / 117 fps | |
最高品質 | 13771 / 98 fps | 14618 / 103 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ 5
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8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 低品質 | 102 fps | 102 fps |
高品質 | 91 fps | 91 fps | |
最高品質 | 86 fps | 88 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
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---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 低品質 | ― | 100 fps |
高品質 | ― | 87 fps | |
最高品質 | ― | 78 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンズドグマオンライン
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---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 最高品質 | 10867(とても快適) | 11549(とても快適) |
軽い部類のゲーム
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)
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---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | ― | 44936 | 44129 |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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|||
---|---|---|---|
8GBメモリ | 16GBメモリ | ||
1920x1080 | 最高品質 | 19221(すごく快適) | 19573(すごく快適) |
本製品のGeForce RTX 2070のスペックは次の通りです。前述しましたが、デスクトップ用のGeForce RTX 2070と比較すると、GPU ClockやBoost Clockがやや低めになっています。そのため、デスクトップ用の同カードよりもスコア低めになります。
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
GALLERIA GCF2070NFはおそらくTN系のパネルを使っています。これはIPSパネルだと応答速度が遅く、120Hz駆動の液晶を活かしきれない可能性があるため、あえてTN系のパネルにしているのだと思います。現にデスクトップ用の高リフレッシュレートの液晶モニターはほぼすべてTNパネルです。
TN系のパネルということで、視野角は良くありません。ただし、色域が高めのせいか、他のTNパネルのノートPCほど見にくいとも感じませんでした。正面から見る分には気になりません。
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることがわかります。もしクリエイティブな作業でも使うなら、色調整したほうがいいと思います。
色域はノートパソコンとしては広めです。当サイトの計測では、sRGBカバー率は100%、sRGB比は133%、Adobe RGBカバー率は87.1%、Adobe RGB比は98.6%でした。
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。
少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
十分なキーピッチとキーストロークがあり、打ちやすいキーボードですが、本製品は、一回りボディが大きいため、狭くなっているテンキーのキーピッチをもう少し広げてほしかったとは思います。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンは独立しています。普通の押しやすさです。
キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。キーの側面はクリアになっているため、イルミネーションの発光が綺麗です。
バックライトのカラー調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは3段階で調整ができ、発光パターンは多いです。キーマクロも組むことができます。ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、ゲーミングノートPCとしては主流のCore i7-8750Hを搭載しています。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスにはGeForce RTX 2070を搭載しています。ただ、前述しましたがGPU Clockなどがやや低めであるため、性能的にはデスクトップ用のRTX 2060に近いです。
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※RTXシリーズは、デスクトップPCで計測したスコアです
ストレージ
選択できるストレージのバリエーションは豊富です。体感面で、PCIe-NVMe SSDとSATA-AHCI SSDはそれほど変わらないため、個人的には大容量のSATA-AHCI SSDの搭載をおすすめします。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
ドスパラ GALLERIA GCF2070NFで計測したベンチマーク
以下、Core i7-8750H、メモリ 8GB、GeForce RTX 2070 (8GB)、512GB M.2 SSD + 1TB HDDのレビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。以下のようなクリエイティブなソフトは、メモリ量によって処理時間が大きく変わるので、8GBから16GBへメモリを換装し、処理時間を計測しています。
高い性能のCPUであるため、RAW現像時間は高速です。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
CPUが高速であることに加えて、GeForce RTX 2060の外部GPUを搭載することで、Premiere Pro CCの書き出し時間も速いです。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 17分49秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分01秒 |
QSVでエンコード (※3) | 3分07秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
GALLERIA GCF2070NFの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.96kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、メーカーサイトとほぼ同じです。外部グラフィックスを搭載した、17.3型のノートPCとしては普通の質量だと思いますが、持ち運びには不向きです。ACアダプターも大型で1.0kgあります。
質量 | |
PC本体 | 2.945kg |
ACアダプター | 1006g |
バッテリー駆動時間のチェック
GALLERIA GCF2070NFのバッテリー駆動時間チェックです。
フリーソフトで確認したところ、バッテリー容量は51Whでした。ゲーミングノートPCとしては普通かなと思います。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ハイエンドクラスのグラフィックスを搭載しているので、ゲームをした場合のバッテリー駆動時間は1時間を切ります。
駆動時間 | |
動画再生時 ※1 | 3時間30分 |
PCMark 8 Work テスト ※2 | 1時間59分 |
FF14 ベンチ ループ実行 ※3 | 52分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 標準設定・フルHDで実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
ゲーミングノートPCは高性能パーツを搭載しているため、動作音は高くなりがちです。本製品は、その中でも高めの動作音でした。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
"普通~やや高め"の温度です。ギリギリ問題ない範囲の温度だと思います。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。ギリギリ80℃以下で推移しており普通の温度です。
FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のCPU、GPU温度の詳細です。
CPU温度は、80℃まで達するときもありますが、"普通~やや高め"の温度と言えます。ギリギリ問題なさそうです。GPU温度は80℃以下になっていることが多く問題ないでしょう。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲーム中は、キーボード中央部分が熱いですが、常時手が触れるパームレスト部分は熱くないので、それほど気にはなりません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
17.3型の大きな液晶を搭載していることや、高性能のGeForce RTX2070を搭載していることにより、ゲーミングノートPCとしては消費電力は高いほうです。
外観のチェック
GALLERIA GCF2070NFの外観のチェックです。
ゲーミングノートPCの割には派手さがなく、落ち着きのあるデザインです。キーボードのLEDライトを点灯させればゲーミングPCらしくなりますが、消灯時は、普通のノートパソコンと同様な外観です。派手な外観が苦手な方には良いでしょう。
天板です。
天板はヘアライン調になっています。
電源ボタンとファンコントロールボタンです。
側面のポートです。USB3.0ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど主要なポートは揃っています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。
メモリは2スロットです。
今回搭載されていたM.2 SSDです。
今回搭載されていた2.5インチハードディスクです。
スピーカーは背面にあるため、ややこもった感じの音がしますが、ノートPCとしては比較的良いです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
ACアダプターは大型です。
手に持つと大きく、重量もあります。
ACアダプターの詳細は以下の通りです。
まとめ
以上が、GALLERIA GCF2070NFのレビューです。
新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」 + 120Hz駆動液晶を搭載しているので、ヌルヌルとした滑らかな映像を、17.3型の大画面でゲームができます。
高い性能のグラフィックスなので、重いゲームも高設定以上で快適なプレイが可能です。120fps前後を目指すなら、低~中程度のグラフィック設定にする必要があります。
NVIDIA RTXシリーズの映像技術、リアルタイムレイトレーシングやDLSS機能にも対応しています。
SteelSeriesのキーボードを搭載し、キーボード操作もしやすいので、FPSなどのシューティングに最適です。
ただし、高性能グラフィックスを搭載している分、ゲーム中のファンの動作音が高いです。冷却性は心配なさそうですが、静音性はそれほど良くないです。
また、ノート用のGeForce RTX 2070を搭載していますが、デスクトップ用のGeForce RTX 2070と比べるとやや性能は落ち、おおよそデスクトップ用のGeForce RTX 2060くらいの性能となります。
RTX 2070搭載ゲーミングノートPC
GALLERIA GCF2070NF
特徴
- 新世代グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載
(デスクトップ用RTX 2060くらいの性能) - リアルタイムレイトレーシングやDLSS機能に対応
- 120Hz駆動の高リフレッシュレートの液晶ディスプレイ
- 重いゲームも快適に動作
こんなあなたに
- 高性能ゲーミングノートが欲しい方
- シューティングゲームを主にプレイされる方
- 価格22万円台(税別)~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
ドスパラのパソコンでレビューしたことのある製品の一覧。ドスパラの特徴についても記載。
ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。