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ドスパラ Critea VF-HEK の実機レビュー

更新日:2017年8月5日

広視野角液晶、Core i7、SSD搭載で9万円台

Critea VF-HEKは、広視野角液晶ディスプレイに、Core i7(Uシリーズ)のプロセッサーを搭載し、さらにSSDを選択しても、9万円台(税抜)で購入可能なミドルスペックの15.6型ノートPCです。

ストレージに関しては、2台搭載可能で、OS用とデータ用などに領域を分けることが可能です。ダブルSSDの構成にすることも可能です。

カスタマイズしても2日で出荷される点も魅力です。


※レビュー機はメーカーからの貸出機です

目次

Critea VF-HEKの基本スペック

Critea VF-HEKの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年8月1日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
Uシリーズの第7世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-7500Uです。
グラフィックカード
NVIDIA GeForce 940MX(2GB)を搭載しています。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。
メモリ
最大で16GBのメモリを選択できます。本機は8GB(4GB×2)を搭載しています。
M.2 SSD
SATA-AHCI接続のM.2 SSDを選択できます。本機は非搭載です。
2.5インチ ストレージ
HDDまたはSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。
光学ドライブ
DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。
その他
バッテリー駆動時間は約4.1時間、重量は約2.2kgです。

特徴1 - 広視野角液晶+Core i7+SSD搭載で9万円台

Critea VF-HEKは、広視野角の非光沢液晶にCore i7(Uシリーズ)のプロセッサーを搭載したノートPCです。ストレージにSSDを選択しても、9万円台(税抜)と価格も比較的安くなっています。

下の表は、国内メーカーのミドルスペックノートPCと、同じような構成にして価格を比較したものですが、最も安いことが分かります。海外メーカーのパソコンのほうが、本機よりも安い場合がありますが、納期が20日くらいかかったり、サポートに不安があったりします。国内メーカーのドスパラなら、カスタマイズしても最短2日で出荷されますし、サポートも比較的安心です。

15.6型広視野角液晶 + Core i7のモデルの比較
  ドスパラ
Critea
VF-HEK
東芝
dynabook
AZ65/D
富士通
LIFEBOOK
WA1/B2
NEC
LAVIE Direct
NS(S)
液晶 15.6型 広視野角
フルHD 非光沢
15.6型 広視野角
フルHD 光沢
CPU Core i7-7500U
メモリ 8GB
SSD 250GB SSD 256GB SSD 256GB SSD
HDD 500GB HDD
グラフィックス 940MX CPU内蔵 CPU内蔵 CPU内蔵
光学ドライブ DVDスーパー ブルーレイ DVDスーパー DVDスーパー
価格(税込) 119,404円 138,024円 161,572円 169,884円
※ 2017年8月1日時点の価格

特徴2 - ダブルストレージ構成が可能

Critea VF-HEKは、M.2 スロットと2.5インチベイを搭載しており、ダブルストレージ構成にすることが可能です。

しかも、2.5インチベイにはSSDを選択することも可能であるため、ダブルSSD構成にすることもできます。


ダブルストレージ

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

広視野角の液晶を搭載しています。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系ですが、極端に青色が強いわけでもありません。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は狭いです。文書を作成したりなど、仕事で使う分には問題ないですが、一眼レフなどで撮影した画像を見るときには、やや鮮やかさに欠けると感じると思います。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきは特に感じません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

当サイトの計測では、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.3mmです。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃をやや感じ、やや安っぽい感じはしますが、普通に打てると思います。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作感は普通です。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、Core i7-7500Uを搭載しています。15.6型ノートPCとしては、スタンダードな性能のCPUです。


CPUの選び方(筆者の独自判断)

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce 940MXを搭載していますが、CPU内蔵のインテル HD グラフィックス 620より、少し性能が良い程度です。ゲームをしたいと思っている方は、それほど値段の変わらないGALLERIA QSF960HE2などのほうが良いです。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

ストレージは、SSDまたはHDDを選択できます。ノートPCのHDDは特に遅いので、可能ならばSSDの搭載をおすすめします。


ストレージの選び方(筆者の独自判断)

Critea VF-HEKで計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Core i7-7500U
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i7-7500U、GeForce 940MX
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Core i7-7500U
GeForce 940MX
x265でエンコード (※1) 43分01秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 5
(ストレージの評価)

1TB HDD
CrystalDiskMark 5
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード

ゲームベンチマーク

GeForce 940MXを搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。

なお、グラフィックスドライババージョンは、最新の「384.94」です。

フルHD(1920x1080)の解像度でゲームをするのは難しいです。HD(1280x720)の解像度でならプレイ可能なゲームもありますが、ゲーム向きのグラフィックスではありません。

ゲームベンチマーク
製品名 ドスパラ
Critea VF-HEK
基本スペック Core i7-7500U
GeForce 940MX(2GB)
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 5675 (とても快適) 38 fps
高品質 ★ 4106 (快適) 28 fps
最高品質 2744 (やや快適) 18 fps
標準品質 ★ 2827 (やや快適) 18 fps
高品質 ★ 2060 (普通) 13 fps
最高品質 1422 (設定変更が必要) 9 fps
ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 6608 (快適)
最高品質 2995 (普通)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 3222 (標準)
描画:6 1262 (重い)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 5391
2790
ドラゴンクエストX 最高品質 10674 (すごく快適)
最高品質 5746 (快適)
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 21 fps
中品質 14 fps
最高品質 8 fps
ファークライ プライマル 低い 15 fps
高い 11 fps
最高 8 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。

 

GPU-Zで確認したGeForce 940MXの情報は次の通りです。


GeForce 940MXのグラフィックカードのスペック

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。


騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB

※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます


【PCの状態】
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から3番目の図:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード時(x265)
左から4番目の図:FF14 紅蓮 ベンチマーク ループ実行(60fps制限)時(標準品質、1920x1080)

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

パーツ温度はやや低めです。


表面温度のチェック

表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

右下に2.5インチハードディスクがあるため、ストレージに負荷のかかる作業をすると、やや右パームレストが暖かく感じます。2.5インチハードディスクではなく2.5インチ SSDを選択すると、それほど温度は上がらないでしょう。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。


外観のチェック

外観のチェックです。

メタルっぽい色ではありますが、プラスチック感が漂いそれほど高級感はありません。

 

天板です。X型にヘアラインが施されています。

 

スピーカー周りは、水玉の様な模様が波紋状に広がっています。音質は普通です。

 

天板を閉じたときの画像です。

 

側面のポートです。光学ドライブ、LAN、VGA、HDMI、USB、メモリカードスロットなど多種のポートが揃っていますが、USB Type-Cポートはありません。

 

液晶が開く角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。左下にハードディスクがあります。ハードディスクに負荷のかかる作業をすると、右パームレストが熱くなります。

 

メモリスロットは2つです。

 

2.5インチハードディスクです。

 

M.2 スロットです。

 

ACアダプターは小型です。

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

まとめ

以上が、Critea VF-HEKのレビューです。

広視野角の非光沢液晶に、UシリーズのCore i7を搭載したミドルスペックのノートPCです。液晶の視野角が良く、処理性能も十分で、仕事がしやすい構成だと思います。個人的には、より快適に使えるように、できればSSDの搭載をおすすめします。

なお、GeForce 940MXの専用グラフィックスを搭載していますが、ゲームができるような性能ではありません。ゲームをしたい方は、GALLERIAノートシリーズのほうが良いです。

液晶は仕事をする分には十分な品質ですが、色域が狭いため画像を綺麗に見たい方には向いていません。撮影した写真を確認・編集するような方は、もう少し色域の広い液晶が良いと思います。

詳細はこちら
メーカー直販サイト:ドスパラ(Critea VF-HEK)

 

 

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