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ドスパラ Critea VF-HEK の実機レビュー
広視野角液晶、Core i7、SSD搭載で9万円台
Critea VF-HEKは、広視野角液晶ディスプレイに、Core i7(Uシリーズ)のプロセッサーを搭載し、さらにSSDを選択しても、9万円台(税抜)で購入可能なミドルスペックの15.6型ノートPCです。
ストレージに関しては、2台搭載可能で、OS用とデータ用などに領域を分けることが可能です。ダブルSSDの構成にすることも可能です。
カスタマイズしても2日で出荷される点も魅力です。
※レビュー機はメーカーからの貸出機です
目次
Critea VF-HEKの基本スペック
Critea VF-HEKの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2017年8月1日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU Uシリーズの第7世代インテルCPUを選択可能です。本機はCore i7-7500Uです。 |
グラフィックカード NVIDIA GeForce 940MX(2GB)を搭載しています。Optimus対応です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドの非光沢液晶です。解像度はフルHD(1920×1080)です。 |
メモリ 最大で16GBのメモリを選択できます。本機は8GB(4GB×2)を搭載しています。 |
M.2 SSD SATA-AHCI接続のM.2 SSDを選択できます。本機は非搭載です。 |
2.5インチ ストレージ HDDまたはSSDを搭載可能です。本機は1TBのHDDを搭載しています。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択できます。 |
その他 バッテリー駆動時間は約4.1時間、重量は約2.2kgです。 |
特徴1 - 広視野角液晶+Core i7+SSD搭載で9万円台
Critea VF-HEKは、広視野角の非光沢液晶にCore i7(Uシリーズ)のプロセッサーを搭載したノートPCです。ストレージにSSDを選択しても、9万円台(税抜)と価格も比較的安くなっています。
下の表は、国内メーカーのミドルスペックノートPCと、同じような構成にして価格を比較したものですが、最も安いことが分かります。海外メーカーのパソコンのほうが、本機よりも安い場合がありますが、納期が20日くらいかかったり、サポートに不安があったりします。国内メーカーのドスパラなら、カスタマイズしても最短2日で出荷されますし、サポートも比較的安心です。
ドスパラ Critea VF-HEK |
東芝 dynabook AZ65/D |
富士通 LIFEBOOK WA1/B2 |
NEC LAVIE Direct NS(S) |
|
---|---|---|---|---|
液晶 | 15.6型
広視野角 フルHD 非光沢 |
15.6型
広視野角 フルHD 光沢 |
||
CPU | Core i7-7500U | |||
メモリ | 8GB | |||
SSD | 250GB SSD | 256GB SSD | 256GB SSD | ― |
HDD | ― | ― | ― | 500GB HDD |
グラフィックス | 940MX | CPU内蔵 | CPU内蔵 | CPU内蔵 |
光学ドライブ | DVDスーパー | ブルーレイ | DVDスーパー | DVDスーパー |
価格(税込) | 119,404円 | 138,024円 | 161,572円 | 169,884円 |
特徴2 - ダブルストレージ構成が可能
Critea VF-HEKは、M.2 スロットと2.5インチベイを搭載しており、ダブルストレージ構成にすることが可能です。
しかも、2.5インチベイにはSSDを選択することも可能であるため、ダブルSSD構成にすることもできます。
ダブルストレージ
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
広視野角の液晶を搭載しています。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系ですが、極端に青色が強いわけでもありません。
色域は狭いです。文書を作成したりなど、仕事で使う分には問題ないですが、一眼レフなどで撮影した画像を見るときには、やや鮮やかさに欠けると感じると思います。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状です。ギラつきは特に感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトの計測では、キーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.3mmです。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃をやや感じ、やや安っぽい感じはしますが、普通に打てると思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドの操作感は普通です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUは、Core i7-7500Uを搭載しています。15.6型ノートPCとしては、スタンダードな性能のCPUです。
CPUの選び方(筆者の独自判断)
グラフィックス
グラフィックスにはGeForce 940MXを搭載していますが、CPU内蔵のインテル HD グラフィックス 620より、少し性能が良い程度です。ゲームをしたいと思っている方は、それほど値段の変わらないGALLERIA QSF960HE2などのほうが良いです。
グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
ストレージ
ストレージは、SSDまたはHDDを選択できます。ノートPCのHDDは特に遅いので、可能ならばSSDの搭載をおすすめします。
ストレージの選び方(筆者の独自判断)
Critea VF-HEKで計測したベンチマーク
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
(CPU性能の評価)
Core i7-7500U
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)
Core i7-7500U、GeForce 940MX
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7500U GeForce 940MX |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 43分01秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)
1TB HDD
(SDカードスロットの評価)
UHS-Ⅰ対応カード
ゲームベンチマーク
GeForce 940MXを搭載した本機でのゲームベンチマークのチェックです。
なお、グラフィックスドライババージョンは、最新の「384.94」です。
フルHD(1920x1080)の解像度でゲームをするのは難しいです。HD(1280x720)の解像度でならプレイ可能なゲームもありますが、ゲーム向きのグラフィックスではありません。
製品名 | ドスパラ Critea VF-HEK |
|||
基本スペック | Core i7-7500U GeForce 940MX(2GB) |
|||
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター | 標準品質 ★ | 5675 (とても快適) 38 fps | ||
高品質 ★ | 4106 (快適) 28 fps | |||
最高品質 | 2744 (やや快適) 18 fps | |||
標準品質 ★ | 2827 (やや快適) 18 fps | |||
高品質 ★ | 2060 (普通) 13 fps | |||
最高品質 | 1422 (設定変更が必要) 9 fps | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
最高品質 | 6608 (快適) | ||
最高品質 | 2995 (普通) | |||
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:6 | 3222 (標準) | ||
描画:6 | 1262 (重い) | |||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 5391 | ||
― | 2790 | |||
ドラゴンクエストX | 最高品質 | 10674 (すごく快適) | ||
最高品質 | 5746 (快適) | |||
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 21 fps | ||
中品質 | 14 fps | |||
最高品質 | 8 fps | |||
ファークライ プライマル | 低い | 15 fps | ||
高い | 11 fps | |||
最高 | 8 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認したGeForce 940MXの情報は次の通りです。
GeForce 940MXのグラフィックカードのスペック
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。
騒音値の計測結果
計測機器:リオン NL-42K、部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※選択したCPUやGPUが異なると騒音値は変わってきます
左から1番目の図:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目の図:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から3番目の図:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード時(x265)
左から4番目の図:FF14 紅蓮 ベンチマーク ループ実行(60fps制限)時(標準品質、1920x1080)
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
パーツ温度はやや低めです。
表面温度のチェック
表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
右下に2.5インチハードディスクがあるため、ストレージに負荷のかかる作業をすると、やや右パームレストが暖かく感じます。2.5インチハードディスクではなく2.5インチ SSDを選択すると、それほど温度は上がらないでしょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
やや低めの消費電力です。
外観のチェック
外観のチェックです。
メタルっぽい色ではありますが、プラスチック感が漂いそれほど高級感はありません。
天板です。X型にヘアラインが施されています。
スピーカー周りは、水玉の様な模様が波紋状に広がっています。音質は普通です。
天板を閉じたときの画像です。
側面のポートです。光学ドライブ、LAN、VGA、HDMI、USB、メモリカードスロットなど多種のポートが揃っていますが、USB Type-Cポートはありません。
液晶が開く角度です。
底面です。
底面カバーを開けたときの画像です。左下にハードディスクがあります。ハードディスクに負荷のかかる作業をすると、右パームレストが熱くなります。
メモリスロットは2つです。
2.5インチハードディスクです。
M.2 スロットです。
ACアダプターは小型です。
ACアダプターの詳細は以下の通りです。
まとめ
以上が、Critea VF-HEKのレビューです。
広視野角の非光沢液晶に、UシリーズのCore i7を搭載したミドルスペックのノートPCです。液晶の視野角が良く、処理性能も十分で、仕事がしやすい構成だと思います。個人的には、より快適に使えるように、できればSSDの搭載をおすすめします。
なお、GeForce 940MXの専用グラフィックスを搭載していますが、ゲームができるような性能ではありません。ゲームをしたい方は、GALLERIAノートシリーズのほうが良いです。
液晶は仕事をする分には十分な品質ですが、色域が狭いため画像を綺麗に見たい方には向いていません。撮影した写真を確認・編集するような方は、もう少し色域の広い液晶が良いと思います。
メーカー直販サイト:ドスパラ(Critea VF-HEK) |
関連リンク
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