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デル Dell G16 ゲーミングノートパソコン(7630)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13650HX
Core i9-13900HX
GPU RTX 4060 / 4070
メモリ 16GB DDR5-4800
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 16.0インチ
液晶種類 2560x1600 165Hz
質量 約2.99kg
バッテリー 86Wh
価格[税込] 17万円台~
高スペック&高コスパのゲーミングノート

Dell G16 (7630)は、Dell Gシリーズに新しく登場した、高スペック・高コスパの16型ゲーミングノートPCです。

Core i9-13900HX + RTX 4070の上位構成でも22万円台(税込)で購入でき、似たようなハイクラスのゲーミングノートPCと比べても安いです。

QHD+、165Hz、100% sRGBの16型液晶は、ゲームはもちろん、クリエイター向けソフトでの作業などにも使いやすいです。

ゲームだけでなく、高処理性能の作業用ノートPCとしてもおすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13900HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、QHD+ 165Hz液晶

 

 

目次

お忙しい方は、「Dell G16の特徴」のみお読みください。

 

Dell G16の特徴

最大Core i9-13900HX + RTX 4070の高い性能

Dell G16は、Dell Gシリーズに新しく登場した、16型サイズのゲーミングノートPCです。

デルのゲーミングノートPCの中でスタンダードグレードに分類されるDell Gシリーズでありながら、スタンダードを超える高い性能を備えていることが一つの特徴となっています。しかも、後述しますが、コスパも高いです。

最大で、第13世代Core i9-13900HX + GeForce RTX 4070というハイクラスの構成が選択でき、トータルパワーパフォーマンスが195Wと高いため、多くのゲームをとても快適にプレイすることができます。

高い性能で多くのゲームを快適にプレイすることができる

 

ベース電力:55WのHXシリーズプロセッサー

Dell G16の搭載する第13世代Core HXシリーズは、ベース電力が55Wと高く、ノートPC向けのプロセッサーとしては最上位です。

今回は、Core i9-13900HXを搭載した上位モデルをチェックしましたが、スタンダードクラスのゲーミングノートPCに搭載されることが多い、Core i7-13700Hを大きく超えるスコアが出ていました。

高い処理性能を備えており、ゲームはもちろん、負荷の高い作業用としても適した機種だと思います。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i9-13900HX 23754 [本機器で計測]
Core i7-13700H 17563

 

最大グラフィックスパワー:140WのRTX 4070 Laptop

Dell G16は、外部グラフィックスに、GeForce RTX 4060またはRTX 4070を搭載しています。

今回チェックしているのは、RTX 4070搭載モデルですが、グラフィックスパワーが140Wと高い電力設定となっていました。そのため、ベンチマークテストでは、旧世代のハイエンドグラフィックスであるRTX 3080よりも高く、RTX 3080 Tiに迫るほどのスコアが出ており、高いゲーミング性能で、重い部類のゲームでも快適にプレイすることができます。

3DMark Time Spy グラフィックのスコア
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 11907 [本機器で計測]
RTX 3080 140W 11552

 

QHD+・色域広めの16型液晶

Dell G16は、画面比16:10、QHD+(2560x1600)の16型液晶を搭載しています。

165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、遅延や残像も少ないので、FPS/TPSのような動きの速いゲームも快適にプレイすることができます。2560x1600と解像度が高めなので、精細な映像でゲームの世界観を楽しむことも可能です。

また、16型、QHD+と少し大きめで、高めの解像度は、ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業など、一般的な用途にも使いやすいです。100%スケールでの表示であれば、1画面に表示できる情報量が多いです。少し小さめの文字でも気にならなければ、複数のウィンドウを並べて作業するといった使い方もしやすいです。

さらに、100% sRGBクラスと色域も広めなので、写真や動画の編集、3DCGの作成など、クリエイティブな作業にも適しています。

一般用途やクリエイター向けアプリでの作業もしやすい

 

Dell Gシリーズらしくコスパが高い

Dell G16は、上記のように、高い性能と、ゲームやクリエイティブな作業にも適した液晶を搭載しながら、Dell Gシリーズらしくコスパが高いです。

参考までに、似たような構成が選択でき、コスパも高いゲーミングノートPCと簡単に比較してみました。ここで比較しているのは、同じDell GシリーズのDell G15と、レノボのLegion Pro 5i Gen 8です。

Dell G15は、Dell G16よりも少し下のクラスもカバーした機種となっています。Core i7-13650HXを搭載しながら13万円台から購入することができます。解像度が高くなくてもいい方や、そこまで性能が高くなくてもいいという方は、こちらを選んでもいいと思います。

レノボのLegion Pro 5i Gen 8は、Dell G16と同じようなレンジをカバーしたゲーミングノートPCです。異なる部分としては、リフレッシュレートが高い240Hz液晶、32GBメモリ、デュアルSSD構成などが選択できる点です。リフレッシュレートが高い液晶を希望する方や、大容量のメモリやストレージを希望する方には、こちらが向いていると思います。

一方、Dell G16は、同じような構成であれば、価格が安いです。例えば、下表のように、RTX 4060を搭載し、他のスペックもほぼ同じような構成で比較すると、Legion Pro 5i Gen 8よりも安く、Dell G15との価格差も小さいです。また、Core i9 + RTX 4070の構成でも22万円台で入手できます。高めの性能を備えた、コスパの高い機種として、非常におすすめです。

ライバル機種との比較
  デル
Dell G16
(7630)
デル
Dell G15
(5530)
レノボ
Legion Pro 5i Gen 8
画像
CPU Core i7-13650HX
Core i9-13900HX
Core i7-13650HX Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
GPU RTX 4060
RTX 4070
RTX 3050
RTX 4050
RTX 4060
RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
メモリ 16GB 16GB / 32GB
PCIe SSD 512GB / 1TB 512GB / 1TB / 2TB
液晶サイズ 16型 15.6型 16型
液晶種類 2560x1600
165Hz
sRGB 100%
FHD 120Hz /
FHD 165Hz
sRGB 100%
2560x1600
165Hz
sRGB 100% /
2560x1600
240Hz
sRGB 100%
価格[税込] 17万円台~ 13万円台~ 19万円台~
価格の比較
  デル
Dell G16
(7630)
デル
Dell G15
(5530)
レノボ
Legion Pro 5i Gen 8
CPU Core i7-13650HX Core i7-13700HX
GPU GeForce RTX 4060
メモリ 16GB
SSD 512GB
液晶 16型
2560x1600
165Hz
15.6型
1920x1080
165Hz
16型
2560x1600
165Hz
価格 195,921円 189,963円 214,984円
※価格は、2023年6月19日時点のもの

 

メモリは16GBのみ

Dell G16の販売中のモデルは、全て16GBメモリ搭載となっています。

Dell G16は高い処理性能を備えているので、ゲーム以外の用途にも使う方などにとっては、16GBメモリでは少し物足りなく感じるかもしれません。できれば、32GBメモリの構成も選択できると良かったです。

ただし、オンボードではなくスロットメモリで、仕様では「最大メモリ構成:32GB」となっています。裏蓋を開ける必要がありますし、自己責任での対応とはなりますが、自分でメモリの換装を行うことはできると思います。

メモリスロット

 

M.2 SSDの増設が可能

Dell G16は、M.2 SSDのシングルストレージ構成ですが、内部にはType 2280 M.2 SSD用の空きスロットがあり、放熱板もついていました。

高いパフォーマンスを生かして、写真や動画の編集などクリエイター向けソフトでの作業にも使用したい方など、大容量ストレージが必要な場合は、M.2 SSDを増設して、デュアルストレージ構成にしてもいいと思います。ただし、ストレージの増設作業は、自己責任で行ってください。

空きのM.2スロット

 

冷却性能も高い

Dell G16は、高性能パーツを搭載し、CPU・GPUのトータルパフォーマンスも195Wと高いため、冷却性能が気になります。上で比較した兄弟機種のDell G15は、ゲームやエンコードなどの高い負荷がかかると、CPU温度がほぼ100℃に達していました。そうなると、パーツの寿命などが少し心配になります。

しかし、Dell G16では、ベイパーチャンバーや、エレメント31熱伝導素材を使用するなど高度な熱設計になっています。当サイトのテストでも、高い負荷をかけたり、FF15のベンチマーク時のCPU・GPUの温度を計測してみましたが、パフォーマンスを引き出しつつ、CPU温度は概ね80℃前後で落ち着いていることが確認できました。高い負荷が長時間連続して加わるような場合でも、心配なく使用することができるでしょう。

冷却性能も高め

 

ゲーム以外にも使いやすいデザイン

Dell G16のボディは、Dell Gシリーズらしい角ばったデザインです。ゲーミングノートPCらしさを感じるものの、高めのスペックの割に、派手なライティングなどはありません。

日本語キーボード搭載モデルの場合は、下の画像のようなクォンタムホワイトのボディカラーとなります。ゲーム以外の作業用としても使いやすいカラーリングだと思います。

ゲーム以外の用途にも比較的使いやすいデザイン

 

キーボードは普通

Dell G16は、下の画像のようなテンキーレスのキーボードを搭載しています。キーストロークがやや深めで、しっかりとした打鍵感のあるキーボードですが、その他の機能の面では普通のキーボードといった感じです。

価格の高いハイクラスのゲーミングノートPCでは、Nキーロールオーバー対応や、メカニカルキーボードなど、キーボードにもこだわっている場合が多いですが、Dell G16のキーボードは一般のノートPCに近いです。ただ、キーストロークがやや深めだったのは良かったです。

キーボード

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
第13世代Core HXシリーズのCPUと、画面比16:10の16型液晶を搭載しており、快適に作業ができます。
オンライン会議 Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、すぐにオンライン会議が出来ます。
動画鑑賞 QHD+の16型液晶は色鮮やかな表示が可能ですし、サウンドも比較的よく、快適に動画鑑賞することが出来ます。
RAW現像
画像編集
CPUの性能が高く、液晶も100% sRGBクラスと色域が広めなので、画像編集等の用途にも適しています。ただし、印刷用の画像編集を行う場合は、Adobe RGB 100%クラスの外部ディスプレイを用意したほうがいいです。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高いです。液晶は、解像度が高めで、色域も広めなので、動画編集も快適に行えます。
ゲーム 最大でRTX 4070を搭載し、液晶のリフレッシュレートも165Hzと高いです。競技性の高いゲームから、世界観を楽しむゲームまで、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

 

ディスプレイのチェック

Dell G16のディスプレイのチェックです。

搭載されていたパネルは「4N45R 160GME」でした。

画面比16:10、QHD+(2560x1600)解像度、165Hzの16型液晶です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では343cd/m2とやや高めですです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤や緑の発色がわずかに強いものの、概ね自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約38msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像がありました。そのため、本製品のディスプレイ残像は、一般ノートPCよりも少なめで、動きの速いゲームもプレイしやすいです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Dell G16のキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは、約1.8mmです。キーストロークがやや深めなので、しっかりとした打鍵感があります。

テンキーがない分、主要なキーのサイズが揃っていますし、「enter」キーのサイズも大きめで押しやすいです。ただし、「enter」キーの隣にもう一列キーが配置されているのは、やや好みが分かれると思います。「delete」キーが、「backspace」キーの真上でないので、押し間違えることがあります。また、矢印キーが入り込んでいるので、右の「shift」キーや、「ctrl」キーの配置がやや変則的になっています。それ以外、キーの打ちやすさとしてはやや打ちやすいキーボードです。

タッチパッドは、サイズは大きくありませんが、普通の使いやすさです。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトが付いています。1ゾーンのRGBバックライトなので、色の変更ができますが、キー毎に変更することはできません。


バックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Dell G16では、Alienware Command Centerを使用してサーマルプロファイルを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。


Alienware Command Center

 

CPU

Dell G16は、インテルのノートPC向け第13世代Coreの中では最上位の「HXシリーズ」プロセッサーを搭載しています。ベース電力が55Wと高い、ハイエンドノートPC向けのCPUです。具体的には、Core i7-13650HXと、Core i9-13900HXを搭載したモデルがあります。今回チェックしているのはCore i9-13900HXを搭載する上位モデルで、ベンチマークの結果は以下の通りです。

シングルコアでも、マルチコアでも、第12世代Core i9-12950HXのスコアを超える数値が出ていました。ゲームはもちろん、負荷の高めのクリエイティブな作業にも快適に使用できる処理性能を備えています。

なお、「パフォーマンス」モードにすると、少しスコアがアップしていました。ただ、「バランス」モードとの差は小さいので、基本的に「バランス」モードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 23754 [パフォーマンス]
22988 [バランス]
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-13650HX 18937
Core i7-13700H 17563
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Ryzen 3 7320U 4887
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900HX 2011 [パフォーマンス]
1985 [バランス]
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700H 1908
Core i7-13650HX 1892
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 1115
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリの仕様はDDR5-4800です。メモリ帯域幅は広めでした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.37GB/s
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Dell G16では、外部グラフィックスにGeForce RTX 4060、または、RTX 4070を搭載します。

今回チェックしたのは、RTX 4070搭載モデルです。メーカーによって設定される最大グラフィックスパワーは、140Wとなっていました。これは、高めの設定値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は、以下のとおりです。

RTX 3080(140W)でのスコアを超える数値が出ており、ハイクラスのゲーミング性能を備えていることが分かります。なお、RTX 4070(140W)の他機種で計測したのと同程度のスコアなので、順当にパフォーマンスが発揮できているようです。

なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど差がありませんでした。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4070 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20027
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 140W 11947
RTX 4070 140W 11907 [パフォーマンス]
11848 [バランス]
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 4070 110W 11223
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10399
RTX 4060 100W 10213
RTX 4060 75W 9069
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGPUの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等には変化がありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5005
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。ここでは「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

2560x1600解像度・高めの画質設定でも、快適にプレイできるタイトルが多くあります。また、そこまで重くないゲームであれば、高めのフレームレートでプレイすることもできます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 60 fps
2560x1600 60 fps
最高 40 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070 140W 60 fps
RTX 4060 140W 52 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 136 fps
レイトレ:ウルトラ 105 fps
2560x1600 97 fps
ウルトラ 76 fps
レイトレ:ウルトラ 71 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 105 fps
RTX 4070 140W 105 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 4060 140W 94 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 69 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 105 fps
2560x1600 99 fps
エクストリーム 86 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4070 140W 105 fps
RTX 4060 140W 98 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 81 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 114 fps
2560x1440 標準品質 110 fps
高品質 85 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070 140W 114 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 4060 140W 102 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 80 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 20384 / 141 fps
2560x1600 18379 / 126 fps
最高 13054 / 90 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060 140W 118 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 29147 / 125 fps
2560x1600 16713 / 94 fps
ウルトラ 12284 / 81 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 152 fps
RTX 4080 175W 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 4070 140W 125 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 4060 140W 108 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 166 fps
2560x1600 高(ノート) 141 fps
最高品質 111 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4070 140W 166 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 153 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 86 fps
最高設定 58 fps
2560x1600 高設定 56 fps
最高設定 33 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
237 fps
2560x1600 175 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 201 fps
2560x1600 低設定 211 fps
高設定 143 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 363 fps
2560x1600 低設定 481 fps
高設定 380 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 258 fps
2560x1600 中型 235 fps
ウルトラ 156 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 24623(すごく快適)

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。ここでも、「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像の速度は比較的速かったです。ただし、書き出しにGPUを使用をONにした方が、少し時間が長くなりました。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-13900HX 47秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4070 (140W)
55秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13650HX 60秒
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-13700H
RTX 4060(100W)
70秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しました。CPU、GPUのどちらも性能が高いので、全体的に処理にかかる時間は短いです。特に、「スーパーズーム(x2)」のような処理が速かったです。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約54秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分35秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出し速度も速いです。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i9-13900HX
RTX 4070 (140W)
3分58秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-13650HX
RTX 4060 (140W)
4分57秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間です。高速でした。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒 (NVIDIA)
Core i7-13650HX
RTX 4060 (140W)
3分02秒 (NVIDIA)
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分09秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4070 (140W)
3分13秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分17秒 (NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分21秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分35秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。とても速かったです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-13900HX 5分19秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i7-13650HX 6分31秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

背面に、USB Type-Cポートを備えており、動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

今回は、RTX 4070搭載モデルをチェックしており、このモデルのUSB Type-Cポートは、Thunderbolt4と、DisplayPortに対応していました。Power Deliveryには非対応です。

なお、RTX 4060搭載モデルでは、USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort対応)となり、Thunderbolt4には非対応となります。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、120Hz、RGBで表示されています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカー仕様値では「約2.99kg」となっていました。当サイトで計測した質量は下表の通りで、仕様値よりは少し軽かったですが、ゲーミングノートにしても重いです。また、ACアダプターも重く、合わせると4kgを超えており、持ち運びには向いていません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.776kg
ACアダプター 1538g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Dell G16のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は86Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)ぐらいの時間使用できますが、少し負荷のかかる作業をすると、(3)のような時間になります。

なお、バッテリー駆動ではパフォーマンスが制限されるので、ゲーム時は付属のACアダプターを接続して使用した方がいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0
(2) 動画再生時 5時間35分
(3) CPU6%、GPU8%の負荷 2時間14分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、カメラを遮断するための物理シャッターは付いていません。また、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、720pのHDカメラで、普通の画質です。

Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2.5W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「バランス」モードでは、ターボブースト終了後、CPU電力は90W前後→80W前後と変化し、そのまま推移しています。CPU電力が安定すると、CPU温度は約80℃に落ち着いています。

「パフォーマンス」モードも同様ですが、CPU電力は90W前後を維持し、CPU温度は80℃前後に保たれています。

どちらのモードでも、心配のないCPU温度です。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度をチェックします。

「バランス」モードでも、「パフォーマンス」モードでも似たような動きで、CPU温度は80℃前後、GPU温度は70℃台前半ぐらいに落ち着いています。

高性能パーツを搭載していますが、ゲーム時のCPU・GPU温度も心配ありません。長時間、安定してゲームをプレイできると思います。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「バランス」モードのアイドル時は、わずかに音がする程度です。「バランス」モードで、FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、他のゲーミングノートと同等程度の騒音値になります。「パフォーマンス」モードだと、高めの騒音値となり、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード面の上部と、キーボード部の温度が高くなりますが、パームレスト部の温度はそこまで高くなりません。ゲーム中でもそれほど不快には感じませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりは高い消費電力です。それでも、ゲーミングデスクトップPCと比べると、消費電力は低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

Dell Gシリーズらしい、角ばったボディが特徴的です。

今回は、クォンタムホワイトのボディです。兄弟機種の「Dell G15」のような目立つカラーリングではないので、ゲーム以外のクリエイティブな作業用としても使いやすいと思います。

なお、英語キーボード選択時のみ、メタリックナイトシェードという黒っぽいカラーになります。

 

天板には、「DELL」のロゴが入っています。ホワイトの天板なので、DELLのロゴが目立ちます。

 

天板を閉じた状態です。厚みは約25.65mmです。

 

インターフェイスには、USB3.2 Gen1 Type-A x3、Thunderbolt4(DisplayPort対応)、HDMI 2.1ポート、LANポートを備えています。

なお、RTX 4060搭載モデルでは、Thunderbolt4ポートではなく、USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort対応)となります。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面もホワイトで統一されています。

 

内部の様子です。冷却ファンは2つです。

 

メモリスロットが2つあります。メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2230 M.2 SSDを搭載していました。

また、空きのType 2280のM.2スロットもありました。PCIe NVMe Gen4に対応したスロットのようで、Type 2280 M.2 SSDの増設ができそうです(ただし、M.2 SSDの増設は自己責任でお願いします)。

 

ACアダプターは、330Wです。出力が大きいので、サイズもかなり大きいです。

 

まとめ

以上が、Dell G16のレビューです。

Dell Gシリーズに新しく加わった、16型のゲーミングノートPCです。

最大で、第13世代Core i9-13900HX + RTX 4070と高いスペック構成を選択できます。高い冷却性能も備えており、ゲーム中でも、高いパフォーマンスを安定して発揮することができます。

ディスプレイには、QHD+(2560x1600)、165Hz、100% sRGBクラスの16型液晶を搭載しています。リフレッシュレートが高く、解像度も高めですし、色鮮やかな表示ができる液晶なので、動きが速いゲームも、映像にこだわったゲームも快適にプレイすることができます。一般的な作業にも使いやすいですし、画像・動画の編集など、クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。

このように、高いゲーミング性能を備え、クリエイティブな作業にも使いやすい機種でありながら、17万円台(税込)から購入でき、似たようなスペック構成の他機種と比べても安いです。Core i9-13900HX + RTX 4070のハイスペック構成でも、22万円台で入手できます。このコスパの高さは大きな魅力です。

購入時にメモリやストレージなどをカスタマイズすることができないのは残念です。ただ、購入後に自分でメモリの換装や、ストレージの増設を行うことはできます(ただし自己責任です)。

なお、ゲーミングノートPCにしても、PC本体およびACアダプターが重いので、持ち運びにはあまり適しません。

 

高スペック・高コスパのゲーミングノートPC

Dell G16 (7630)

特徴

  • 最大でCore i9-13900HX+RTX 4070の高い性能
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