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デル Dell G16 ゲーミングノートパソコン(7630)の実機レビュー
CPU | Core i7-13650HX Core i9-13900HX |
---|---|
GPU | RTX 4060 / 4070 |
メモリ | 16GB DDR5-4800 |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 16.0インチ |
液晶種類 | 2560x1600 165Hz |
質量 | 約2.99kg |
バッテリー | 86Wh |
価格[税込] | 17万円台~ |
Dell G16 (7630)は、Dell Gシリーズに新しく登場した、高スペック・高コスパの16型ゲーミングノートPCです。
Core i9-13900HX + RTX 4070の上位構成でも22万円台(税込)で購入でき、似たようなハイクラスのゲーミングノートPCと比べても安いです。
QHD+、165Hz、100% sRGBの16型液晶は、ゲームはもちろん、クリエイター向けソフトでの作業などにも使いやすいです。
ゲームだけでなく、高処理性能の作業用ノートPCとしてもおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i9-13900HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、QHD+ 165Hz液晶
目次
お忙しい方は、「Dell G16の特徴」のみお読みください。
Dell G16の特徴
最大Core i9-13900HX + RTX 4070の高い性能
Dell G16は、Dell Gシリーズに新しく登場した、16型サイズのゲーミングノートPCです。
デルのゲーミングノートPCの中でスタンダードグレードに分類されるDell Gシリーズでありながら、スタンダードを超える高い性能を備えていることが一つの特徴となっています。しかも、後述しますが、コスパも高いです。
最大で、第13世代Core i9-13900HX + GeForce RTX 4070というハイクラスの構成が選択でき、トータルパワーパフォーマンスが195Wと高いため、多くのゲームをとても快適にプレイすることができます。
ベース電力:55WのHXシリーズプロセッサー
Dell G16の搭載する第13世代Core HXシリーズは、ベース電力が55Wと高く、ノートPC向けのプロセッサーとしては最上位です。
今回は、Core i9-13900HXを搭載した上位モデルをチェックしましたが、スタンダードクラスのゲーミングノートPCに搭載されることが多い、Core i7-13700Hを大きく超えるスコアが出ていました。
高い処理性能を備えており、ゲームはもちろん、負荷の高い作業用としても適した機種だと思います。
最大グラフィックスパワー:140WのRTX 4070 Laptop
Dell G16は、外部グラフィックスに、GeForce RTX 4060またはRTX 4070を搭載しています。
今回チェックしているのは、RTX 4070搭載モデルですが、グラフィックスパワーが140Wと高い電力設定となっていました。そのため、ベンチマークテストでは、旧世代のハイエンドグラフィックスであるRTX 3080よりも高く、RTX 3080 Tiに迫るほどのスコアが出ており、高いゲーミング性能で、重い部類のゲームでも快適にプレイすることができます。
QHD+・色域広めの16型液晶
Dell G16は、画面比16:10、QHD+(2560x1600)の16型液晶を搭載しています。
165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、遅延や残像も少ないので、FPS/TPSのような動きの速いゲームも快適にプレイすることができます。2560x1600と解像度が高めなので、精細な映像でゲームの世界観を楽しむことも可能です。
また、16型、QHD+と少し大きめで、高めの解像度は、ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業など、一般的な用途にも使いやすいです。100%スケールでの表示であれば、1画面に表示できる情報量が多いです。少し小さめの文字でも気にならなければ、複数のウィンドウを並べて作業するといった使い方もしやすいです。
さらに、100% sRGBクラスと色域も広めなので、写真や動画の編集、3DCGの作成など、クリエイティブな作業にも適しています。
Dell Gシリーズらしくコスパが高い
Dell G16は、上記のように、高い性能と、ゲームやクリエイティブな作業にも適した液晶を搭載しながら、Dell Gシリーズらしくコスパが高いです。
参考までに、似たような構成が選択でき、コスパも高いゲーミングノートPCと簡単に比較してみました。ここで比較しているのは、同じDell GシリーズのDell G15と、レノボのLegion Pro 5i Gen 8です。
Dell G15は、Dell G16よりも少し下のクラスもカバーした機種となっています。Core i7-13650HXを搭載しながら13万円台から購入することができます。解像度が高くなくてもいい方や、そこまで性能が高くなくてもいいという方は、こちらを選んでもいいと思います。
レノボのLegion Pro 5i Gen 8は、Dell G16と同じようなレンジをカバーしたゲーミングノートPCです。異なる部分としては、リフレッシュレートが高い240Hz液晶、32GBメモリ、デュアルSSD構成などが選択できる点です。リフレッシュレートが高い液晶を希望する方や、大容量のメモリやストレージを希望する方には、こちらが向いていると思います。
一方、Dell G16は、同じような構成であれば、価格が安いです。例えば、下表のように、RTX 4060を搭載し、他のスペックもほぼ同じような構成で比較すると、Legion Pro 5i Gen 8よりも安く、Dell G15との価格差も小さいです。また、Core i9 + RTX 4070の構成でも22万円台で入手できます。高めの性能を備えた、コスパの高い機種として、非常におすすめです。
デル Dell G16 (7630) |
デル Dell G15 (5530) |
レノボ Legion Pro 5i Gen 8 |
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画像 | |||
CPU | Core i7-13650HX Core i9-13900HX |
Core i7-13650HX | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
GPU | RTX 4060 RTX 4070 |
RTX 3050 RTX 4050 RTX 4060 |
RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
メモリ | 16GB | 16GB / 32GB | |
PCIe SSD | 512GB / 1TB | 512GB / 1TB / 2TB | |
液晶サイズ | 16型 | 15.6型 | 16型 |
液晶種類 | 2560x1600 165Hz sRGB 100% |
FHD 120Hz / FHD 165Hz sRGB 100% |
2560x1600 165Hz sRGB 100% / 2560x1600 240Hz sRGB 100% |
価格[税込] | 17万円台~ | 13万円台~ | 19万円台~ |
デル Dell G16 (7630) |
デル Dell G15 (5530) |
レノボ Legion Pro 5i Gen 8 |
|
CPU | Core i7-13650HX | Core i7-13700HX | |
GPU | GeForce RTX 4060 | ||
メモリ | 16GB | ||
SSD | 512GB | ||
液晶 | 16型 2560x1600 165Hz |
15.6型 1920x1080 165Hz |
16型 2560x1600 165Hz |
価格 | 195,921円 | 189,963円 | 214,984円 |
メモリは16GBのみ
Dell G16の販売中のモデルは、全て16GBメモリ搭載となっています。
Dell G16は高い処理性能を備えているので、ゲーム以外の用途にも使う方などにとっては、16GBメモリでは少し物足りなく感じるかもしれません。できれば、32GBメモリの構成も選択できると良かったです。
ただし、オンボードではなくスロットメモリで、仕様では「最大メモリ構成:32GB」となっています。裏蓋を開ける必要がありますし、自己責任での対応とはなりますが、自分でメモリの換装を行うことはできると思います。
M.2 SSDの増設が可能
Dell G16は、M.2 SSDのシングルストレージ構成ですが、内部にはType 2280 M.2 SSD用の空きスロットがあり、放熱板もついていました。
高いパフォーマンスを生かして、写真や動画の編集などクリエイター向けソフトでの作業にも使用したい方など、大容量ストレージが必要な場合は、M.2 SSDを増設して、デュアルストレージ構成にしてもいいと思います。ただし、ストレージの増設作業は、自己責任で行ってください。
冷却性能も高い
Dell G16は、高性能パーツを搭載し、CPU・GPUのトータルパフォーマンスも195Wと高いため、冷却性能が気になります。上で比較した兄弟機種のDell G15は、ゲームやエンコードなどの高い負荷がかかると、CPU温度がほぼ100℃に達していました。そうなると、パーツの寿命などが少し心配になります。
しかし、Dell G16では、ベイパーチャンバーや、エレメント31熱伝導素材を使用するなど高度な熱設計になっています。当サイトのテストでも、高い負荷をかけたり、FF15のベンチマーク時のCPU・GPUの温度を計測してみましたが、パフォーマンスを引き出しつつ、CPU温度は概ね80℃前後で落ち着いていることが確認できました。高い負荷が長時間連続して加わるような場合でも、心配なく使用することができるでしょう。
ゲーム以外にも使いやすいデザイン
Dell G16のボディは、Dell Gシリーズらしい角ばったデザインです。ゲーミングノートPCらしさを感じるものの、高めのスペックの割に、派手なライティングなどはありません。
日本語キーボード搭載モデルの場合は、下の画像のようなクォンタムホワイトのボディカラーとなります。ゲーム以外の作業用としても使いやすいカラーリングだと思います。
キーボードは普通
Dell G16は、下の画像のようなテンキーレスのキーボードを搭載しています。キーストロークがやや深めで、しっかりとした打鍵感のあるキーボードですが、その他の機能の面では普通のキーボードといった感じです。
価格の高いハイクラスのゲーミングノートPCでは、Nキーロールオーバー対応や、メカニカルキーボードなど、キーボードにもこだわっている場合が多いですが、Dell G16のキーボードは一般のノートPCに近いです。ただ、キーストロークがやや深めだったのは良かったです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 第13世代Core HXシリーズのCPUと、画面比16:10の16型液晶を搭載しており、快適に作業ができます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | Webカメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、すぐにオンライン会議が出来ます。 |
動画鑑賞 | ◎ | QHD+の16型液晶は色鮮やかな表示が可能ですし、サウンドも比較的よく、快適に動画鑑賞することが出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | CPUの性能が高く、液晶も100% sRGBクラスと色域が広めなので、画像編集等の用途にも適しています。ただし、印刷用の画像編集を行う場合は、Adobe RGB 100%クラスの外部ディスプレイを用意したほうがいいです。 |
動画編集 | ◎ | CPU、GPUともに性能が高いです。液晶は、解像度が高めで、色域も広めなので、動画編集も快適に行えます。 |
ゲーム | ◎ | 最大でRTX 4070を搭載し、液晶のリフレッシュレートも165Hzと高いです。競技性の高いゲームから、世界観を楽しむゲームまで、多くのゲームを快適にプレイすることができます。 |
ディスプレイのチェック
Dell G16のディスプレイのチェックです。
搭載されていたパネルは「4N45R 160GME」でした。
画面比16:10、QHD+(2560x1600)解像度、165Hzの16型液晶です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では343cd/m2とやや高めですです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約38msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像がありました。そのため、本製品のディスプレイ残像は、一般ノートPCよりも少なめで、動きの速いゲームもプレイしやすいです。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Dell G16のキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは、約1.8mmです。キーストロークがやや深めなので、しっかりとした打鍵感があります。
テンキーがない分、主要なキーのサイズが揃っていますし、「enter」キーのサイズも大きめで押しやすいです。ただし、「enter」キーの隣にもう一列キーが配置されているのは、やや好みが分かれると思います。「delete」キーが、「backspace」キーの真上でないので、押し間違えることがあります。また、矢印キーが入り込んでいるので、右の「shift」キーや、「ctrl」キーの配置がやや変則的になっています。それ以外、キーの打ちやすさとしてはやや打ちやすいキーボードです。
タッチパッドは、サイズは大きくありませんが、普通の使いやすさです。
キーボードバックライトが付いています。1ゾーンのRGBバックライトなので、色の変更ができますが、キー毎に変更することはできません。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Dell G16では、Alienware Command Centerを使用してサーマルプロファイルを変更することができます。
ここでは、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。
CPU
Dell G16は、インテルのノートPC向け第13世代Coreの中では最上位の「HXシリーズ」プロセッサーを搭載しています。ベース電力が55Wと高い、ハイエンドノートPC向けのCPUです。具体的には、Core i7-13650HXと、Core i9-13900HXを搭載したモデルがあります。今回チェックしているのはCore i9-13900HXを搭載する上位モデルで、ベンチマークの結果は以下の通りです。
シングルコアでも、マルチコアでも、第12世代Core i9-12950HXのスコアを超える数値が出ていました。ゲームはもちろん、負荷の高めのクリエイティブな作業にも快適に使用できる処理性能を備えています。
なお、「パフォーマンス」モードにすると、少しスコアがアップしていました。ただ、「バランス」モードとの差は小さいので、基本的に「バランス」モードで使用していいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリの仕様はDDR5-4800です。メモリ帯域幅は広めでした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
Dell G16では、外部グラフィックスにGeForce RTX 4060、または、RTX 4070を搭載します。
今回チェックしたのは、RTX 4070搭載モデルです。メーカーによって設定される最大グラフィックスパワーは、140Wとなっていました。これは、高めの設定値です。
ベンチマークの結果は、以下のとおりです。
RTX 3080(140W)でのスコアを超える数値が出ており、ハイクラスのゲーミング性能を備えていることが分かります。なお、RTX 4070(140W)の他機種で計測したのと同程度のスコアなので、順当にパフォーマンスが発揮できているようです。
なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど差がありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGPUの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等には変化がありませんでした。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、速度は速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。ここでは「パフォーマンス」モードで計測を行いました。
他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
2560x1600解像度・高めの画質設定でも、快適にプレイできるタイトルが多くあります。また、そこまで重くないゲームであれば、高めのフレームレートでプレイすることもできます。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 60 fps |
2560x1600 | 高 | 60 fps |
最高 | 40 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 136 fps |
レイトレ:ウルトラ | 105 fps | |
2560x1600 | 高 | 97 fps |
ウルトラ | 76 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 71 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | エクストリーム | 105 fps |
2560x1600 | 高 | 99 fps |
エクストリーム | 86 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高品質 | 114 fps |
2560x1440 | 標準品質 | 110 fps |
高品質 | 85 fps |
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 20384 / 141 fps |
2560x1600 | 高 | 18379 / 126 fps |
最高 | 13054 / 90 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 29147 / 125 fps |
2560x1600 | 高 | 16713 / 94 fps |
ウルトラ | 12284 / 81 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 166 fps |
2560x1600 | 高(ノート) | 141 fps |
最高品質 | 111 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]
|
---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 86 fps |
最高設定 | 58 fps | |
2560x1600 | 高設定 | 56 fps |
最高設定 | 33 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
237 fps |
2560x1600 | 175 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 201 fps |
2560x1600 | 低設定 | 211 fps |
高設定 | 143 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 363 fps |
2560x1600 | 低設定 | 481 fps |
高設定 | 380 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 258 fps |
2560x1600 | 中型 | 235 fps |
ウルトラ | 156 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均スコア |
1920x1080 | 最高品質 | 24623(すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。ここでも、「パフォーマンス」モードで計測を行いました。
RAW現像の速度は比較的速かったです。ただし、書き出しにGPUを使用をONにした方が、少し時間が長くなりました。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しました。CPU、GPUのどちらも性能が高いので、全体的に処理にかかる時間は短いです。特に、「スーパーズーム(x2)」のような処理が速かったです。
本製品 | 参考 Core i7-1260P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約54秒 | 約4分28秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分35秒 | 約2分48秒 |
Premiere Proでの4K動画の書き出し速度も速いです。編集作業も快適に行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間です。高速でした。
CPUのみで実行するx265エンコードです。とても速かったです。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
背面に、USB Type-Cポートを備えており、動作をチェックした結果は、以下のとおりです。
今回は、RTX 4070搭載モデルをチェックしており、このモデルのUSB Type-Cポートは、Thunderbolt4と、DisplayPortに対応していました。Power Deliveryには非対応です。
なお、RTX 4060搭載モデルでは、USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort対応)となり、Thunderbolt4には非対応となります。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、120Hz、RGBで表示されています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカー仕様値では「約2.99kg」となっていました。当サイトで計測した質量は下表の通りで、仕様値よりは少し軽かったですが、ゲーミングノートにしても重いです。また、ACアダプターも重く、合わせると4kgを超えており、持ち運びには向いていません。
質量 | |
PC本体 | 2.776kg |
ACアダプター | 1538g |
バッテリー駆動時間のチェック
Dell G16のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は86Whでした。
バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)ぐらいの時間使用できますが、少し負荷のかかる作業をすると、(3)のような時間になります。
なお、バッテリー駆動ではパフォーマンスが制限されるので、ゲーム時は付属のACアダプターを接続して使用した方がいいです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ー |
(2) 動画再生時 | 5時間35分 |
(3) CPU6%、GPU8%の負荷 | 2時間14分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、カメラを遮断するための物理シャッターは付いていません。また、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、720pのHDカメラで、普通の画質です。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に2.5W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「バランス」モードでは、ターボブースト終了後、CPU電力は90W前後→80W前後と変化し、そのまま推移しています。CPU電力が安定すると、CPU温度は約80℃に落ち着いています。
「パフォーマンス」モードも同様ですが、CPU電力は90W前後を維持し、CPU温度は80℃前後に保たれています。
どちらのモードでも、心配のないCPU温度です。
- バランス
- パフォーマンス
ゲーム時のCPU温度、GPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度をチェックします。
「バランス」モードでも、「パフォーマンス」モードでも似たような動きで、CPU温度は80℃前後、GPU温度は70℃台前半ぐらいに落ち着いています。
高性能パーツを搭載していますが、ゲーム時のCPU・GPU温度も心配ありません。長時間、安定してゲームをプレイできると思います。
- バランス
- パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「バランス」モードのアイドル時は、わずかに音がする程度です。「バランス」モードで、FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、他のゲーミングノートと同等程度の騒音値になります。「パフォーマンス」モードだと、高めの騒音値となり、うるさく感じます。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード面の上部と、キーボード部の温度が高くなりますが、パームレスト部の温度はそこまで高くなりません。ゲーム中でもそれほど不快には感じませんでした。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高性能パーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりは高い消費電力です。それでも、ゲーミングデスクトップPCと比べると、消費電力は低いです。
外観のチェック
外観のチェックです。
Dell Gシリーズらしい、角ばったボディが特徴的です。
今回は、クォンタムホワイトのボディです。兄弟機種の「Dell G15」のような目立つカラーリングではないので、ゲーム以外のクリエイティブな作業用としても使いやすいと思います。
なお、英語キーボード選択時のみ、メタリックナイトシェードという黒っぽいカラーになります。
天板には、「DELL」のロゴが入っています。ホワイトの天板なので、DELLのロゴが目立ちます。
天板を閉じた状態です。厚みは約25.65mmです。
インターフェイスには、USB3.2 Gen1 Type-A x3、Thunderbolt4(DisplayPort対応)、HDMI 2.1ポート、LANポートを備えています。
なお、RTX 4060搭載モデルでは、Thunderbolt4ポートではなく、USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort対応)となります。
液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。
底面もホワイトで統一されています。
内部の様子です。冷却ファンは2つです。
メモリスロットが2つあります。メモリの換装が可能です。
ストレージには、Type 2230 M.2 SSDを搭載していました。
また、空きのType 2280のM.2スロットもありました。PCIe NVMe Gen4に対応したスロットのようで、Type 2280 M.2 SSDの増設ができそうです(ただし、M.2 SSDの増設は自己責任でお願いします)。
ACアダプターは、330Wです。出力が大きいので、サイズもかなり大きいです。
まとめ
以上が、Dell G16のレビューです。
Dell Gシリーズに新しく加わった、16型のゲーミングノートPCです。
最大で、第13世代Core i9-13900HX + RTX 4070と高いスペック構成を選択できます。高い冷却性能も備えており、ゲーム中でも、高いパフォーマンスを安定して発揮することができます。
ディスプレイには、QHD+(2560x1600)、165Hz、100% sRGBクラスの16型液晶を搭載しています。リフレッシュレートが高く、解像度も高めですし、色鮮やかな表示ができる液晶なので、動きが速いゲームも、映像にこだわったゲームも快適にプレイすることができます。一般的な作業にも使いやすいですし、画像・動画の編集など、クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。
このように、高いゲーミング性能を備え、クリエイティブな作業にも使いやすい機種でありながら、17万円台(税込)から購入でき、似たようなスペック構成の他機種と比べても安いです。Core i9-13900HX + RTX 4070のハイスペック構成でも、22万円台で入手できます。このコスパの高さは大きな魅力です。
購入時にメモリやストレージなどをカスタマイズすることができないのは残念です。ただ、購入後に自分でメモリの換装や、ストレージの増設を行うことはできます(ただし自己責任です)。
なお、ゲーミングノートPCにしても、PC本体およびACアダプターが重いので、持ち運びにはあまり適しません。
高スペック・高コスパのゲーミングノートPC
Dell G16 (7630)
特徴
- 最大でCore i9-13900HX+RTX 4070の高い性能
- クリエイティブな作業にも使える液晶
- Dell Gシリーズらしくコスパが高い
こんなあなたに
- 重いゲームも快適にプレイできる機種が欲しい方
- クリエイター向けソフトでの作業にも使いたい方
- 価格17万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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