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レノボ Legion Pro 5i Gen 8 16型の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
GPU GeForce RTX 4050
GeForce RTX 4060
GeForce RTX 4070
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 最大1TB + 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 16インチ
液晶種類 2560×1600 165Hz/240Hz
質量 約2.5kg
バッテリー 約5.0時間 (80Wh)
価格[税込] 19万円台~
コスパの高いミドル~ハイクラス・ゲーミングノートPC

Legion Pro 5i Gen 8は、全体的に質が高く、価格も抑えらえたゲーミングノートPCです。

第13世代Core HXシリーズと、高めの電力設定のGeForce RTX 40シリーズを搭載し、高い性能です。

ディスプレイには、WQXGA、240Hz、100% sRGBの液晶を搭載することができ、美しく滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。

同等クラスのゲーミングノートPCの中でも、価格は抑えられており、コスパにも優れた機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、WQXGA 240Hz液晶

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

 

目次

お忙しい方は、「Legion Pro 5i Gen 8 16型の特徴」のみお読みください。

 

Legion Pro 5i Gen 8 16型の特徴

第13世代Core HXシリーズを搭載

Legion Pro 5i Gen 8は、CPUに、第13世代インテルCPUの中でも性能の高い「Core HXシリーズ」プロセッサーを搭載しています。

この第13世代Core HXシリーズプロセッサーは、55WクラスのハイエンドノートPC向けのCPUです。通常、ミドル~ハイクラスのゲーミングノートPCでは、45WクラスのHシリーズのCPUを搭載していることが多いので、Legion Pro 5i Gen 8のCPU性能は高いです。

ミドル~ハイクラスに第13世代Core HXを搭載

 

今回は、Core i7-13700HX搭載モデルをチェックしましたが、45WのCore i7-13620Hなどよりも高いベンチマークスコアが出ていました。

ゲーマーだけでなく、高負荷作業に使えるPCが欲しいクリエイターにもおすすめです。

CINEBENCH R23 マルチコアスコア
Core i9-12900HX 21233
Core i7-13700HX 20108
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

パワーを引き出す高めの電力設定

Legion Pro 5i Gen 8は、グラフィックスにGeForce RTX 4050、RTX 4060、RTX 4070のいずれかを搭載しています。

これらのグラフィックスのGPUサブシステム電力の仕様値は35-115Wですが、Legion Pro 5i Gen 8では最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されています。同じグラフィックスを搭載する機種と比べても、高めのパフォーマンスが出る可能性が高いです。

Legion Pro 5i Gen 8のGPUの仕様

 

また、上述のとおりCPUにも、55WクラスとCPU電力が高いHXシリーズプロセッサーを搭載しており、こちらも高負荷時には80~120W前後と高めのCPU電力で動作していました。

このように、CPU、グラフィックス共に、高めの電力設定となっているので、付属のACアダプターも300Wと、このクラスのゲーミングノートPCとしては高い出力です。

高性能パーツのポテンシャルを十分に発揮できる環境が揃っています。

300WのACアダプターが付属

 

WQXGA、240Hz、100% sRGBの液晶を搭載可能

Legion Pro 5i Gen 8は、WQXGA(2560x1600ドット)、100% sRGBの液晶を搭載しています。カスタマイズモデルでは、165Hz駆動と、240Hz駆動の2種類の液晶が選択できますが、この機種の構成なら、240Hz駆動液晶の方がおすすめです。

今回、このWQXGA、240Hz駆動の液晶をチェックしましたが、遅延や残像感も抑えられており、動きの激しいゲームも快適にプレイできました。選択するスペック構成と、タイトルによっては、WQXGAの高めの解像度でも快適にプレイできます。

ハイリフレッシュレート液晶でゲームが快適

 

また、100% sRGBクラスと色域が広めなので、クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。WQXGA液晶を100%スケール表示にすると、画面を広く使うことができ、ペイン(枠)が多いAdobe Premiere Pro CCでの作業なども快適に行えます。

クリエイティブな用途にも使える

 

放熱性能も十分

上で取り上げたように、Legion Pro 5i Gen 8は、第13世代Core HXシリーズのCPUと、最新世代のGeForce RTX 40シリーズのGPUを搭載し、これらを高めの電力設定で駆動させることで、パフォーマンスをしっかりと引き出しています。そのため、パーツの発熱も高くなり、安定して動作させるためには放熱性能も重要です。

Legion Pro 5i Gen 8では、背面が出っ張った形状と、側面・背面の4か所から排気する構造により、放熱しやすくなっています。CPUに高い負荷をかけた時や、FF15のベンチマークを動かしたときのCPUとGPUの温度をチェックしましたが、いずれも問題のない温度に保たれており、安定して動作していました。長時間ゲームやクリエイティブな作業に没頭する場合でも、心配なく使用できると思います。

4方向から排気

 

メモリやストレージのカスタマイズができる

Legion Pro 5i Gen 8のカスタマイズモデルでは、購入時にメモリやストレージなどのカスタマイズが可能です。

メモリ構成に関しては、基本的に16GBメモリですが、カスタマイズモデルでCore i9-13900HXを選択すると、自動的に32GBの大容量メモリとなります。また、ストレージに関しては、カスタマイズモデルで1stストレージに1TB SSDを選択すると、2ndストレージも選択できるようになります。

ただし、構成が固定されたモデルはカスタマイズができませんし、カスタマイズモデルでも選択する構成によっては、思った通りのメモリやストレージが選択できないことがあります。

そのような場合は、自己責任とはなりますがセルフカスタマイズするといいでしょう。内部を確認すると、メモリはスロットメモリなので換装ができますし、メインストレージの他に、空きのM.2スロットもありました。

内部

 

試しに、空きのM.2スロットに手持ちのSAMSUNG 970 EVO Plusを増設してみましたが、問題なく認識され、デュアルSSDで正常に動作しました。

空きのM.2スロット
デュアルSSDで正常に動作

 

最初から、セルフカスタマイズするつもりはなくても、使っていてメモリやストレージの容量に不足を感じた時は、メモリの換装や、ストレージの増設ができるというのは、安心感があっていいと思います。

 

Legion Proシリーズの上位機種との比較

Legion ProシリーズのゲーミングノートPCには、Legion Pro 5i Gen 8(本機器)と、上位機種のLegion Pro 7i Gen 8があります。この2機種のスペックを簡単に比較すると、下表のようになります。

Legion Pro 7i Gen 8は、グラフィックスにGeForce RTX 4080や、RTX 4090を搭載し、ハイエンドクラスのゲーミング性能を備えています。また、Per-Key RGBバックライト付きキーボードや、ライティングバーを備えており、ライティング時の姿がかっこいいです。ガチ勢のゲーマーやクリエイターなど、とにかく高い性能を求めるユーザーはこちらを検討するといいです。

Legion Pro 5i Gen 8は、Legion Pro 7i Gen 8と同じ、WQXGA、240Hz駆動の16型液晶を搭載していますが、CPU、GPU、メモリ容量などを少し落とすことで、19万円台からと価格が抑えられています。Core i7-13700HX + RTX 4070のハイクラスの構成でも、24万円台で購入でき、コスパが高いです。一般的なゲーマーや、動画編集などの作業を行うクリエイターなど、多くのユーザーにとってはこちらで十分だと思います。

Legion Proシリーズの比較
  [本機器]
Legion Pro 5i Gen 8
[上位機種]
Legion Pro 7i Gen 8
画像
CPU Core i5-13500HX
Core i7-13700HX
Core i9-13900HX
Core i9-13900HX
グラフィックス RTX 4050
RTX 4060
RTX 4070
RTX 4080
RTX 4090
メモリ規格 DDR5-4800 DDR5-5600
メモリ 16GB 32GB
1st SSD 512GB / 1TB
2nd SSD なし /  1TB
画面サイズ 16インチ 16:10
解像度 2560x1600 165Hz
2560x1600 240Hz
2560×1600 240Hz
キーボード 4ゾーンRGBバックライト付 Per-Key RGBバックライト付
質量 約 2.5kg 約 2.8kg
バッテリー 80Wh 80Wh / 99.9Wh
価格 19万円台~ 39万円台~

 

各用途の快適度

Legion Pro 5i Gen 8の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10のWQXGA液晶を搭載し、Web閲覧やOfficeソフトでの作業がしやすいです。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議をすぐに始めることができます。
動画鑑賞 sRGB 100%クラスのWQXGA液晶を搭載し、サウンドも比較的良く、快適に動画鑑賞が行えます。
RAW現像
画像編集
最大で、第13世代Core i9-13900HX、GeForce RTX 4070を搭載し、処理速度が速いです。ただし、液晶が100% sRGBクラスなので、印刷用の画像編集を行う場合は、Adobe RGB 100%の外部ディスプレイを用意したほうがいいです。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、液晶の色域も広めなので、4K動画の編集も快適に行うことができます。
ゲーム 最大で、RTX 4070、240Hz液晶を搭載でき、多くのゲームを快適にプレイすることができます。

 

ディスプレイのチェック

Legion Pro 5i Gen 8のディスプレイのチェックです。

解像度はWQXGA(2560x1600)です。リフレッシュレートは、165Hzと240Hzの2種類があります。

ディスプレイの選択肢

 

今回は、「240Hz液晶」を搭載したモデルをチェックしています。パネルは、「CSOT T3 MNG007DA2-3」でした。

ハイリフレッシュレートに対応し、残像や遅延も少なめだったので、eスポーツなどの動きの激しいタイトルも滑らかな映像で快適にプレイすることができます。また、色域が広めなので、ゲームを色鮮やかな表示で楽しむことができるだけでなく、写真や動画の編集など、クリエイター向けソフトを使った作業にも適しています。

最大輝度は、当サイトの計測では493cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.9%
DCI-P3カバー率 77.1%
Adobe RGBカバー率 77.0%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

輝度を変更しても、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約41msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240回フレームを書き換える液晶で3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

次は、Legion Pro 5i Gen 8のキーボードとタッチパッドをチェックします。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。

「半角/全角」キーなど小さめキーがあり、「Enter」キーもややスリムですが、文字入力に多用する主要なキーのサイズは揃っています。キートップが湾曲していて、指のフィット感もよく、比較的打ちやすいキーボードだと思います。矢印キーが独立しており、サイズも大きめなので、ゲームに使いやすいですし、4列テンキーが付いているので、数字の入力がしやすいです。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードには、4ゾーンRGBのバックライトが付いています。キー毎の色設定はできませんが、「Lenovo Vantage」で4つに分かれたゾーン毎にライティングの設定を行うことができます。

RGBバックライト
バックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

Legion Pro 5i Gen 8は、「Lenovo Vantage」というアプリで、サーマル・モード設定を変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

サーマル・モード設定

 

また、同じく「Lenovo Vantage」から、GPU動作モードも変更することができます。ここでは、デフォルトの「ハイブリッド・モード」で計測しています。

GPU動作モード

 

CPU

Legion Pro 5i Gen 8は、インテルの第13世代Core HXシリーズプロセッサーを搭載しています。

これは、CPU電力が55Wクラスで、インテルのノートPC向けCPUの中では最上位のシリーズとなり、ハイエンドのゲーミング/クリエイター向けのCPUです。

Legion Pro 5i Gen 8では、Core i5-13500HX、Core i7-13700HX、Core i9-13900HXを搭載することができます。今回は、Core i7-13700HX搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコア、シングルコアともに、旧世代のCore i7-12800HXの代表的なスコアを超える数値が出ており、高めの性能を備えています。

なお、デフォルトの「バランス・モード」でも十分高めの処理性能ですが、「パフォーマンス・モード」にするとスコアが一段と高くなります。負荷の高い作業を行うときは、「パフォーマンス・モード」で使ってもいいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 27237
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i7-13700HX 20108 [パフォーマンス・モード]
17140 [バランス・モード]
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13900HX 2064
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700HX 1879 [パフォーマンス・モード]
1876 [バランス・モード]
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリにはDDR5-4800を搭載しています。メモリ帯域は広めです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装ができます(パーツ交換は自己責任でお願いします)。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
48.63GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4050、GeForce RTX 4060、またはGeForce RTX 4070を搭載します。

今回は、Legion Pro 5i Gen 8の中では最上位のGeForce RTX 4070搭載モデルをチェックしています。パフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、140Wと高めに設定されていました。

なお、仕様を確認すると、GeForce RTX 4050、GeForce RTX 4060も、最大グラフィックスパワーは140Wとなっていました。こちらも高い設定値です。

GeForce RTX 4070の最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下の通りです。1世代前のGeForce RTX 3080を超えるスコアが出ており、多くのゲームを快適に動作させることができる性能を備えていることが分かります。

なお、「バランス・モード」でも高いスコアですが、「パフォーマンス・モード」にするとさらにスコアがアップしています。ゲームや、クリエイター向けソフトでの作業など、高いグラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用してもいいです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18822
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 11947 [パフォーマンス・モード]
10876 [バランス・モード]
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3060 140W 10199
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 140W 8539
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptopの情報は次の通りです。

GeForce RTX 4070 Laptopのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6661
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、「Lenovo Vantage」の「サーマル・モード設定」で、「パフォーマンス・モード」にして計測しています。

また、「Lenovo Vantage」の「GPU動作モード」は、デフォルトの「ハイブリッド・モード」(MSHybrid:外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由でディスプレイに出力)だけでなく、「dGPUモード」(ディスクリートモード:外部GPUからの出力を直接ディスプレイに出力)でも計測を行いました。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

グラフィック映像が綺麗な重い部類のゲームでも、WQXGAの最高画質で、60 fps以上のフレームレートが多かったです。競技性の高い軽めのゲームでは、WQXGAでも120Hz前後、FHDなら240Hz前後のフレームレートが出ます。画質を下げればもっと高いフレームレートが出るでしょう。

RTX 4070搭載モデルであれば、美しい映像を楽しむタイプのゲームも、競技性の高いタイトルも快適にプレイできるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 57 fps (58 fps)
2560x1600 最高 40 fps (40 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 58 fps
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 ウルトラ 100 fps (103 fps)
2560x1600 ウルトラ 58 fps (59 fps)
ウルトラ オン ※1 94 fps (94 fps)
レイトレ:ウルトラ オン ※1 71 fps (72 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※1 DLSS Frame Generation:オン / DLSS Super Resolution:バランス
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 103 fps
RTX 4080 175W 100 fps
RTX 4070 140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 105 fps (107 fps)
2560x1600 エクストリーム 85 fps (87 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 107 fps
RTX 4070 140W 105 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 113 fps (115 fps)
2560x1600 高品質 83 fps (83 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 115 fps
RTX 4070 140W 113 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 117 fps (126 fps)
2560x1600 ウルトラ 78 fps (86 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 152 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 126 fps
RTX 4070 140W 117 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最高 オフ 151 fps (156 fps)
クオリティ 166 fps (171 fps)
2560x1600 最高 オフ 94 fps (125 fps)
クオリティ 96 fps (126 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080 175W 181 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 156 fps
RTX 4070 140W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 165 fps (166 fps)
2560x1600 最高品質 111 fps (109 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 166 fps
RTX 4070 140W 165 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載します。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 中設定 178 fps
高設定 125 fps
最高設定 52 fps (53 fps)
2560x1600 中設定 118 fps
高設定 86 fps
最高設定 37 fps (37 fps)
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
238 fps (298 fps)
2560x1600 189 fps (239 fps)
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 195 fps (204 fps)
2560x1600 高設定 140 fps (141 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 500 fps (528 fps)
2560x1600 高設定 315 fps (321 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 295 fps (333 fps)
2560x1600 ウルトラ 178 fps (204 fps)
※括弧()内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classic CCでのRAW現像の処理速度も速いです。ただし、ドライバーがまだ最適化されていないのか、「書き出しにGPUを使用をON」にした時の方が時間がかかりました。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700HX 54秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-13700HX
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 7 6800H
RTX 3050Ti (95W)
73秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出し速度も高速です。本格的な動画編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-13700HX
RTX 4070 (140W)
3分43秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し速度も速いです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Core i7-13700HX
RTX 4070 (140W)
3分10秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードも、非常に速いです。

Core i9-13900HX 4分55秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HX 6分33秒
Core i7-13700HX 6分55秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i5-12500H 7分46秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 7 6800H 7分58秒
Core i9-11900H 8分20秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ハードウェアエンコード

ハードウェアエンコードも高速です。

Ryzen 7 6800H 43秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 6800U 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 6600H 45秒 (AMD Media SDK)
Core i9-13900HX
RTX 4080
46秒 (NVENC)
Core i7-13700HX
RTX 4070
48秒 (NVENC)
Ryzen 7 6800H
RTX 3050 Ti
55秒 (NVENC)
Ryzen 5 6600H
RTX 3050
56秒 (NVENC)
Core i7-1280P
RTX 3060
1分05秒 (NVENC)
Ryzen 7 5825U 1分07秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1260P 1分28秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1280P 1分34秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1255U 1分39秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1240P 1分42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1235U 1分47秒 (Intel Media SDK Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4070 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6441
RTX 4070 140W 3990
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

左側面のUSB-Cポートは、DisplayPort出力に対応しています。

背面のUSB-Cポートは、DisplayPort出力と、Power Deliveryに対応しています。ただし、Thunderboltには非対応です。なお、USB-Cアダプターからの給電に関しては、45W以上の出力であれば充電できていました。ただし、ゲームをするときは、純正のACアダプターに繋ぐようにしましょう。

背面のUSB Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示出来ていました。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.5kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。ただし、ACアダプターを含めると3.5kg近くあります。デスクトップPCよりは持ち運びしやすいですが、そこまで持ち運びに適しているわけではありません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.419kg
ACアダプター 1064g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Legion Pro 5i Gen 8のバッテリー駆動時間をチェックします。

本機では、80Whのバッテリーを搭載しており、当サイトでチェックしたバッテリー駆動時間は以下の通りです。

高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。ネットやメールなどのライトな用途に短時間使う場合はバッテリー駆動でもいいですが、ゲームやクリエイター向けソフトを使った作業などの場合は、基本的にACアダプターをつないで使った方がいいでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約5.0時間
(2) 動画再生時 6時間7分
(3) CPU10%、GPU6%の負荷 2時間30分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、電子式プライバシーシャッターを備えており、側面のスイッチで電子的にOFFにすることができます。IRカメラは付いていないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、1080pのFHDカメラを搭載しています。比較的高めの解像度なので、細部もきれいに映っています。明るめで、自然な色味の画像でした。オンラインミーティングや、ゲーム配信などにも使用しやすいと思います。

Webカメラ
電子式プライバシーシャッターのスイッチ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス・モード」では、CPU電力は、ターボブースト後、75W前後で推移し、CPU温度は65℃前後と低めに保たれています。

「パフォーマンス・モード」では、CPU電力がアップし115W前後で推移しています。CPU温度も上がりますが、ターボブースト後は概ね80℃台に収まっているので、こちらも心配のない温度です。

どちらのモードでも、CPU温度は問題ない範囲なので、心配することなく使用できます。高い処理性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用するといいでしょう。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU電力 & CPUクロック
CPU温度
CPU電力 & CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ゲーム時のCPU温度、GPU温度の詳細です。

「バランス・モード」では、CPU温度は大体70℃台、GPU温度は60℃台に収まっています。

「パフォーマンス・モード」では、CPU温度は概ね80℃台、GPU温度は70℃台前半で推移しています。「バランス・モード」時よりも温度が上がりますが、こちらも問題のない温度です。

ゲームやクリエイター向けアプリで作業を行う場合は、高めのパフォーマンスを発揮できる「パフォーマンス・モード」で使用してもいいと思います。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU
グラフィックス
CPU
グラフィックス

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。次の「表面温度のチェック」と「消費電力のチェック」も同様です。

アイドル時でもファンの音がしますし、負荷がかかると騒音値がさらに上がります。「パフォーマンス・モード」だと、高い性能を引き出す分、しっかり冷却する必要があるので、高めの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

高い負荷をかけたとき、パームレスト部分は熱くなりませんが、キーボード部分の温度が結構高くなります。ゲーム時は、WASDキーを操作する左指が若干暖かく感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高い性能のCPUおよびグラフィックスを搭載しているので、消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ナローベゼルを採用しているので、画面占有比が93.08%と高く、スッキリした見た目です。

筐体カラーはオニキスグレーです。派手な色やデザインではないので、クリエイターの作業用としても使いやすいと思います。

 

天板の素材には、50%リサイクルアルミ&マグネシウムを使用しています。「LEGION」のロゴが入っていて、かっこいいです。

 

閉じた時の画像です。厚さは22~27mmです。

 

側面、背面のインターフェイスです。USB3.2 Gen 1 x4、USB3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort出力機能付き)、USB3.2 Gen 2 Type-C(Power Delivery、DisplayPort出力機能付き)、HDMI2.1、LANポートを備えています。多くのポート類が背面にまとめられているので、ケーブルが邪魔になりにくいです。

 

液晶は十分開きます。

 

底面には吸気口があります。吸気しやすくするため、高めのゴム足が付いています。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2つのファンと、4本のヒートパイプで冷却しています。

 

カバーを外すと、メモリスロットが2つあります。メモリの換装ができます。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。

 

左側の放熱板を外すと、空きのM.2スロットがありました。ストレージの増設ができます。

 

ACアダプターは300Wです。出力が大きいので、アダプターのサイズも大きいです。

 

まとめ

以上が、Legion Pro 5i Gen 8のレビューです。

ミドル~ハイクラス性能で、ハイリフレッシュレートのWQXGA液晶を搭載した、16型のゲーミングノートPCです。

CPUには55Wクラスの第13世代Core HXシリーズを搭載し、GPUには最大グラフィックスパワーが140WのGeForce RTX 4050 ~ RTX 4070を搭載。高めの電力設定で駆動するので、処理性能、グラフィックス性能ともに、このクラスのゲーミングノートPCとしてはパフォーマンスが高めです。

また、この構成にふさわしい冷却性能を備えており、パフォーマンスを引き出す設定でも、安定した動作で長時間使用できます。

ディスプレイには、WQXGA、240Hz、100% sRGBクラスの液晶を選択することができます。質の高い液晶で、美しく、滑らかな映像でのゲームプレイが可能ですし、動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。

カスタマイズモデルであれば、メモリやストレージのカスタマイズができます。また、購入後も必要に応じて、メモリの換装や、デュアルSSDへの変更など、セルフカスタマイズすることもできます。

全体的な質がよく、コスパも高い機種なので、ミドルクラスやハイクラスへのステップアップをしたい方にもおすすめです。 また、派手なデザインではないので、クリエイターなど高負荷作業を行う方の高性能ノートPCとしても使いやすいと思います。

 

コスパの高いゲーミングノートPC

レノボ Legion Pro 5i Gen 8 16型

特徴

  • 第13世代Core HXシリーズのCPUを搭載
  • WQXGA・240Hz・100% sRGBの液晶を搭載可能
  • メモリやストレージのカスタマイズができる

こんなあなたに

  • ミドル~ハイクラスの性能を求めるゲーマー
  • 動画編集などのクリエイティブな作業用として
  • 価格19万円台[税込]~
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