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レノボ Legion Pro 5i Gen 8 16型の実機レビュー
CPU |
Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
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GPU |
GeForce RTX 4050 GeForce RTX 4060 GeForce RTX 4070 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 最大1TB + 1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 16インチ |
液晶種類 | 2560×1600 165Hz/240Hz |
質量 | 約2.5kg |
バッテリー | 約5.0時間 (80Wh) |
価格[税込] | 19万円台~ |
Legion Pro 5i Gen 8は、全体的に質が高く、価格も抑えらえたゲーミングノートPCです。
第13世代Core HXシリーズと、高めの電力設定のGeForce RTX 40シリーズを搭載し、高い性能です。
ディスプレイには、WQXGA、240Hz、100% sRGBの液晶を搭載することができ、美しく滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。
同等クラスのゲーミングノートPCの中でも、価格は抑えられており、コスパにも優れた機種です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-13700HX、GeForce RTX 4070、16GBメモリ、WQXGA 240Hz液晶
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「Legion Pro 5i Gen 8 16型の特徴」のみお読みください。
Legion Pro 5i Gen 8 16型の特徴
第13世代Core HXシリーズを搭載
Legion Pro 5i Gen 8は、CPUに、第13世代インテルCPUの中でも性能の高い「Core HXシリーズ」プロセッサーを搭載しています。
この第13世代Core HXシリーズプロセッサーは、55WクラスのハイエンドノートPC向けのCPUです。通常、ミドル~ハイクラスのゲーミングノートPCでは、45WクラスのHシリーズのCPUを搭載していることが多いので、Legion Pro 5i Gen 8のCPU性能は高いです。
今回は、Core i7-13700HX搭載モデルをチェックしましたが、45WのCore i7-13620Hなどよりも高いベンチマークスコアが出ていました。
ゲーマーだけでなく、高負荷作業に使えるPCが欲しいクリエイターにもおすすめです。
パワーを引き出す高めの電力設定
Legion Pro 5i Gen 8は、グラフィックスにGeForce RTX 4050、RTX 4060、RTX 4070のいずれかを搭載しています。
これらのグラフィックスのGPUサブシステム電力の仕様値は35-115Wですが、Legion Pro 5i Gen 8では最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されています。同じグラフィックスを搭載する機種と比べても、高めのパフォーマンスが出る可能性が高いです。
また、上述のとおりCPUにも、55WクラスとCPU電力が高いHXシリーズプロセッサーを搭載しており、こちらも高負荷時には80~120W前後と高めのCPU電力で動作していました。
このように、CPU、グラフィックス共に、高めの電力設定となっているので、付属のACアダプターも300Wと、このクラスのゲーミングノートPCとしては高い出力です。
高性能パーツのポテンシャルを十分に発揮できる環境が揃っています。
WQXGA、240Hz、100% sRGBの液晶を搭載可能
Legion Pro 5i Gen 8は、WQXGA(2560x1600ドット)、100% sRGBの液晶を搭載しています。カスタマイズモデルでは、165Hz駆動と、240Hz駆動の2種類の液晶が選択できますが、この機種の構成なら、240Hz駆動液晶の方がおすすめです。
今回、このWQXGA、240Hz駆動の液晶をチェックしましたが、遅延や残像感も抑えられており、動きの激しいゲームも快適にプレイできました。選択するスペック構成と、タイトルによっては、WQXGAの高めの解像度でも快適にプレイできます。
また、100% sRGBクラスと色域が広めなので、クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。WQXGA液晶を100%スケール表示にすると、画面を広く使うことができ、ペイン(枠)が多いAdobe Premiere Pro CCでの作業なども快適に行えます。
放熱性能も十分
上で取り上げたように、Legion Pro 5i Gen 8は、第13世代Core HXシリーズのCPUと、最新世代のGeForce RTX 40シリーズのGPUを搭載し、これらを高めの電力設定で駆動させることで、パフォーマンスをしっかりと引き出しています。そのため、パーツの発熱も高くなり、安定して動作させるためには放熱性能も重要です。
Legion Pro 5i Gen 8では、背面が出っ張った形状と、側面・背面の4か所から排気する構造により、放熱しやすくなっています。CPUに高い負荷をかけた時や、FF15のベンチマークを動かしたときのCPUとGPUの温度をチェックしましたが、いずれも問題のない温度に保たれており、安定して動作していました。長時間ゲームやクリエイティブな作業に没頭する場合でも、心配なく使用できると思います。
メモリやストレージのカスタマイズができる
Legion Pro 5i Gen 8のカスタマイズモデルでは、購入時にメモリやストレージなどのカスタマイズが可能です。
メモリ構成に関しては、基本的に16GBメモリですが、カスタマイズモデルでCore i9-13900HXを選択すると、自動的に32GBの大容量メモリとなります。また、ストレージに関しては、カスタマイズモデルで1stストレージに1TB SSDを選択すると、2ndストレージも選択できるようになります。
ただし、構成が固定されたモデルはカスタマイズができませんし、カスタマイズモデルでも選択する構成によっては、思った通りのメモリやストレージが選択できないことがあります。
そのような場合は、自己責任とはなりますがセルフカスタマイズするといいでしょう。内部を確認すると、メモリはスロットメモリなので換装ができますし、メインストレージの他に、空きのM.2スロットもありました。
試しに、空きのM.2スロットに手持ちのSAMSUNG 970 EVO Plusを増設してみましたが、問題なく認識され、デュアルSSDで正常に動作しました。
最初から、セルフカスタマイズするつもりはなくても、使っていてメモリやストレージの容量に不足を感じた時は、メモリの換装や、ストレージの増設ができるというのは、安心感があっていいと思います。
Legion Proシリーズの上位機種との比較
Legion ProシリーズのゲーミングノートPCには、Legion Pro 5i Gen 8(本機器)と、上位機種のLegion Pro 7i Gen 8があります。この2機種のスペックを簡単に比較すると、下表のようになります。
Legion Pro 7i Gen 8は、グラフィックスにGeForce RTX 4080や、RTX 4090を搭載し、ハイエンドクラスのゲーミング性能を備えています。また、Per-Key RGBバックライト付きキーボードや、ライティングバーを備えており、ライティング時の姿がかっこいいです。ガチ勢のゲーマーやクリエイターなど、とにかく高い性能を求めるユーザーはこちらを検討するといいです。
Legion Pro 5i Gen 8は、Legion Pro 7i Gen 8と同じ、WQXGA、240Hz駆動の16型液晶を搭載していますが、CPU、GPU、メモリ容量などを少し落とすことで、19万円台からと価格が抑えられています。Core i7-13700HX + RTX 4070のハイクラスの構成でも、24万円台で購入でき、コスパが高いです。一般的なゲーマーや、動画編集などの作業を行うクリエイターなど、多くのユーザーにとってはこちらで十分だと思います。
[本機器] Legion Pro 5i Gen 8 |
[上位機種] Legion Pro 7i Gen 8 |
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画像 | ||
CPU | Core i5-13500HX Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
Core i9-13900HX |
グラフィックス | RTX 4050 RTX 4060 RTX 4070 |
RTX 4080 RTX 4090 |
メモリ規格 | DDR5-4800 | DDR5-5600 |
メモリ | 16GB | 32GB |
1st SSD | 512GB / 1TB | |
2nd SSD | なし / 1TB | |
画面サイズ | 16インチ 16:10 | |
解像度 | 2560x1600 165Hz 2560x1600 240Hz |
2560×1600 240Hz |
キーボード | 4ゾーンRGBバックライト付 | Per-Key RGBバックライト付 |
質量 | 約 2.5kg | 約 2.8kg |
バッテリー | 80Wh | 80Wh / 99.9Wh |
価格 | 19万円台~ | 39万円台~ |
各用途の快適度
Legion Pro 5i Gen 8の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面比16:10のWQXGA液晶を搭載し、Web閲覧やOfficeソフトでの作業がしやすいです。 |
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オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議をすぐに始めることができます。 |
動画鑑賞 | ◎ | sRGB 100%クラスのWQXGA液晶を搭載し、サウンドも比較的良く、快適に動画鑑賞が行えます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 最大で、第13世代Core i9-13900HX、GeForce RTX 4070を搭載し、処理速度が速いです。ただし、液晶が100% sRGBクラスなので、印刷用の画像編集を行う場合は、Adobe RGB 100%の外部ディスプレイを用意したほうがいいです。 |
動画編集 | ◎ | CPU、GPUともに性能が高く、液晶の色域も広めなので、4K動画の編集も快適に行うことができます。 |
ゲーム | ◎ | 最大で、RTX 4070、240Hz液晶を搭載でき、多くのゲームを快適にプレイすることができます。 |
ディスプレイのチェック
Legion Pro 5i Gen 8のディスプレイのチェックです。
解像度はWQXGA(2560x1600)です。リフレッシュレートは、165Hzと240Hzの2種類があります。
今回は、「240Hz液晶」を搭載したモデルをチェックしています。パネルは、「CSOT T3 MNG007DA2-3」でした。
ハイリフレッシュレートに対応し、残像や遅延も少なめだったので、eスポーツなどの動きの激しいタイトルも滑らかな映像で快適にプレイすることができます。また、色域が広めなので、ゲームを色鮮やかな表示で楽しむことができるだけでなく、写真や動画の編集など、クリエイター向けソフトを使った作業にも適しています。
最大輝度は、当サイトの計測では493cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 99.9% |
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DCI-P3カバー率 | 77.1% |
Adobe RGBカバー率 | 77.0% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約41msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240回フレームを書き換える液晶で3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
次は、Legion Pro 5i Gen 8のキーボードとタッチパッドをチェックします。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。
「半角/全角」キーなど小さめキーがあり、「Enter」キーもややスリムですが、文字入力に多用する主要なキーのサイズは揃っています。キートップが湾曲していて、指のフィット感もよく、比較的打ちやすいキーボードだと思います。矢印キーが独立しており、サイズも大きめなので、ゲームに使いやすいですし、4列テンキーが付いているので、数字の入力がしやすいです。
タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。
キーボードには、4ゾーンRGBのバックライトが付いています。キー毎の色設定はできませんが、「Lenovo Vantage」で4つに分かれたゾーン毎にライティングの設定を行うことができます。
パフォーマンスのチェック
動作モード
Legion Pro 5i Gen 8は、「Lenovo Vantage」というアプリで、サーマル・モード設定を変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。
また、同じく「Lenovo Vantage」から、GPU動作モードも変更することができます。ここでは、デフォルトの「ハイブリッド・モード」で計測しています。
CPU
Legion Pro 5i Gen 8は、インテルの第13世代Core HXシリーズプロセッサーを搭載しています。
これは、CPU電力が55Wクラスで、インテルのノートPC向けCPUの中では最上位のシリーズとなり、ハイエンドのゲーミング/クリエイター向けのCPUです。
Legion Pro 5i Gen 8では、Core i5-13500HX、Core i7-13700HX、Core i9-13900HXを搭載することができます。今回は、Core i7-13700HX搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
マルチコア、シングルコアともに、旧世代のCore i7-12800HXの代表的なスコアを超える数値が出ており、高めの性能を備えています。
なお、デフォルトの「バランス・モード」でも十分高めの処理性能ですが、「パフォーマンス・モード」にするとスコアが一段と高くなります。負荷の高い作業を行うときは、「パフォーマンス・モード」で使ってもいいでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリにはDDR5-4800を搭載しています。メモリ帯域は広めです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装ができます(パーツ交換は自己責任でお願いします)。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce RTX 4050、GeForce RTX 4060、またはGeForce RTX 4070を搭載します。
今回は、Legion Pro 5i Gen 8の中では最上位のGeForce RTX 4070搭載モデルをチェックしています。パフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、140Wと高めに設定されていました。
なお、仕様を確認すると、GeForce RTX 4050、GeForce RTX 4060も、最大グラフィックスパワーは140Wとなっていました。こちらも高い設定値です。
ベンチマークの結果は以下の通りです。1世代前のGeForce RTX 3080を超えるスコアが出ており、多くのゲームを快適に動作させることができる性能を備えていることが分かります。
なお、「バランス・モード」でも高いスコアですが、「パフォーマンス・モード」にするとさらにスコアがアップしています。ゲームや、クリエイター向けソフトでの作業など、高いグラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用してもいいです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 4070 Laptopの情報は次の通りです。
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
なお、「Lenovo Vantage」の「サーマル・モード設定」で、「パフォーマンス・モード」にして計測しています。
また、「Lenovo Vantage」の「GPU動作モード」は、デフォルトの「ハイブリッド・モード」(MSHybrid:外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由でディスプレイに出力)だけでなく、「dGPUモード」(ディスクリートモード:外部GPUからの出力を直接ディスプレイに出力)でも計測を行いました。
各ゲームの平均フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
グラフィック映像が綺麗な重い部類のゲームでも、WQXGAの最高画質で、60 fps以上のフレームレートが多かったです。競技性の高い軽めのゲームでは、WQXGAでも120Hz前後、FHDなら240Hz前後のフレームレートが出ます。画質を下げればもっと高いフレームレートが出るでしょう。
RTX 4070搭載モデルであれば、美しい映像を楽しむタイプのゲームも、競技性の高いタイトルも快適にプレイできるでしょう。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | 57 fps (58 fps) |
2560x1600 | 最高 | 40 fps (40 fps) |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | ― | 100 fps (103 fps) |
2560x1600 | ウルトラ | ― | 58 fps (59 fps) |
ウルトラ | オン ※1 | 94 fps (94 fps) | |
レイトレ:ウルトラ | オン ※1 | 71 fps (72 fps) |
※1 DLSS Frame Generation:オン / DLSS Super Resolution:バランス
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | エクストリーム | 105 fps (107 fps) |
2560x1600 | エクストリーム | 85 fps (87 fps) |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高品質 | 113 fps (115 fps) |
2560x1600 | 高品質 | 83 fps (83 fps) |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 117 fps (126 fps) |
2560x1600 | ウルトラ | 78 fps (86 fps) |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 最高 | オフ | 151 fps (156 fps) |
クオリティ | 166 fps (171 fps) | ||
2560x1600 | 最高 | オフ | 94 fps (125 fps) |
クオリティ | 96 fps (126 fps) |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 165 fps (166 fps) |
2560x1600 | 最高品質 | 111 fps (109 fps) |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]
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フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチ平均フレームレートを掲載します。
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 中設定 | 178 fps |
高設定 | 125 fps | |
最高設定 | 52 fps (53 fps) | |
2560x1600 | 中設定 | 118 fps |
高設定 | 86 fps | |
最高設定 | 37 fps (37 fps) |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1200 | 3D解像度:100% メッシュ:高 描画距離:最高 |
238 fps (298 fps) |
2560x1600 | 189 fps (239 fps) |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 195 fps (204 fps) |
2560x1600 | 高設定 | 140 fps (141 fps) |
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 500 fps (528 fps) |
2560x1600 | 高設定 | 315 fps (321 fps) |
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | ウルトラ | 295 fps (333 fps) |
2560x1600 | ウルトラ | 178 fps (204 fps) |
※トレーニングモードで計測
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。
Adobe Lightroom Classic CCでのRAW現像の処理速度も速いです。ただし、ドライバーがまだ最適化されていないのか、「書き出しにGPUを使用をON」にした時の方が時間がかかりました。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
4K動画の書き出し速度も高速です。本格的な動画編集作業も快適に行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolove Studio 18による書き出し速度も速いです。
ソフトウェアエンコードも、非常に速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ハードウェアエンコードも高速です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
左側面のUSB-Cポートは、DisplayPort出力に対応しています。
背面のUSB-Cポートは、DisplayPort出力と、Power Deliveryに対応しています。ただし、Thunderboltには非対応です。なお、USB-Cアダプターからの給電に関しては、45W以上の出力であれば充電できていました。ただし、ゲームをするときは、純正のACアダプターに繋ぐようにしましょう。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 (4Kモニター) |
○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示出来ていました。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.5kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。ただし、ACアダプターを含めると3.5kg近くあります。デスクトップPCよりは持ち運びしやすいですが、そこまで持ち運びに適しているわけではありません。
質量 | |
PC本体 | 2.419kg |
ACアダプター | 1064g |
バッテリー駆動時間のチェック
Legion Pro 5i Gen 8のバッテリー駆動時間をチェックします。
本機では、80Whのバッテリーを搭載しており、当サイトでチェックしたバッテリー駆動時間は以下の通りです。
高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。ネットやメールなどのライトな用途に短時間使う場合はバッテリー駆動でもいいですが、ゲームやクリエイター向けソフトを使った作業などの場合は、基本的にACアダプターをつないで使った方がいいでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約5.0時間 |
(2) 動画再生時 | 6時間7分 |
(3) CPU10%、GPU6%の負荷 | 2時間30分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、電子式プライバシーシャッターを備えており、側面のスイッチで電子的にOFFにすることができます。IRカメラは付いていないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、1080pのFHDカメラを搭載しています。比較的高めの解像度なので、細部もきれいに映っています。明るめで、自然な色味の画像でした。オンラインミーティングや、ゲーム配信などにも使用しやすいと思います。
スピーカー
左右の側面に2W x2のスピーカーが配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランス・モード」では、CPU電力は、ターボブースト後、75W前後で推移し、CPU温度は65℃前後と低めに保たれています。
「パフォーマンス・モード」では、CPU電力がアップし115W前後で推移しています。CPU温度も上がりますが、ターボブースト後は概ね80℃台に収まっているので、こちらも心配のない温度です。
どちらのモードでも、CPU温度は問題ない範囲なので、心配することなく使用できます。高い処理性能を必要とする作業を行う場合は、「パフォーマンス・モード」で使用するといいでしょう。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード
FF15ベンチ実行時の温度
下図は、ゲーム時のCPU温度、GPU温度の詳細です。
「バランス・モード」では、CPU温度は大体70℃台、GPU温度は60℃台に収まっています。
「パフォーマンス・モード」では、CPU温度は概ね80℃台、GPU温度は70℃台前半で推移しています。「バランス・モード」時よりも温度が上がりますが、こちらも問題のない温度です。
ゲームやクリエイター向けアプリで作業を行う場合は、高めのパフォーマンスを発揮できる「パフォーマンス・モード」で使用してもいいと思います。
- バランス・モード
- パフォーマンス・モード
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」で計測しています。次の「表面温度のチェック」と「消費電力のチェック」も同様です。
アイドル時でもファンの音がしますし、負荷がかかると騒音値がさらに上がります。「パフォーマンス・モード」だと、高い性能を引き出す分、しっかり冷却する必要があるので、高めの騒音値になります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
高い負荷をかけたとき、パームレスト部分は熱くなりませんが、キーボード部分の温度が結構高くなります。ゲーム時は、WASDキーを操作する左指が若干暖かく感じます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高い性能のCPUおよびグラフィックスを搭載しているので、消費電力は高めです。
外観のチェック
外観のチェックです。
ナローベゼルを採用しているので、画面占有比が93.08%と高く、スッキリした見た目です。
筐体カラーはオニキスグレーです。派手な色やデザインではないので、クリエイターの作業用としても使いやすいと思います。
天板の素材には、50%リサイクルアルミ&マグネシウムを使用しています。「LEGION」のロゴが入っていて、かっこいいです。
閉じた時の画像です。厚さは22~27mmです。
側面、背面のインターフェイスです。USB3.2 Gen 1 x4、USB3.2 Gen 2 Type-C(DisplayPort出力機能付き)、USB3.2 Gen 2 Type-C(Power Delivery、DisplayPort出力機能付き)、HDMI2.1、LANポートを備えています。多くのポート類が背面にまとめられているので、ケーブルが邪魔になりにくいです。
液晶は十分開きます。
底面には吸気口があります。吸気しやすくするため、高めのゴム足が付いています。
底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2つのファンと、4本のヒートパイプで冷却しています。
カバーを外すと、メモリスロットが2つあります。メモリの換装ができます。
ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。
左側の放熱板を外すと、空きのM.2スロットがありました。ストレージの増設ができます。
ACアダプターは300Wです。出力が大きいので、アダプターのサイズも大きいです。
まとめ
以上が、Legion Pro 5i Gen 8のレビューです。
ミドル~ハイクラス性能で、ハイリフレッシュレートのWQXGA液晶を搭載した、16型のゲーミングノートPCです。
CPUには55Wクラスの第13世代Core HXシリーズを搭載し、GPUには最大グラフィックスパワーが140WのGeForce RTX 4050 ~ RTX 4070を搭載。高めの電力設定で駆動するので、処理性能、グラフィックス性能ともに、このクラスのゲーミングノートPCとしてはパフォーマンスが高めです。
また、この構成にふさわしい冷却性能を備えており、パフォーマンスを引き出す設定でも、安定した動作で長時間使用できます。
ディスプレイには、WQXGA、240Hz、100% sRGBクラスの液晶を選択することができます。質の高い液晶で、美しく、滑らかな映像でのゲームプレイが可能ですし、動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。
カスタマイズモデルであれば、メモリやストレージのカスタマイズができます。また、購入後も必要に応じて、メモリの換装や、デュアルSSDへの変更など、セルフカスタマイズすることもできます。
全体的な質がよく、コスパも高い機種なので、ミドルクラスやハイクラスへのステップアップをしたい方にもおすすめです。 また、派手なデザインではないので、クリエイターなど高負荷作業を行う方の高性能ノートPCとしても使いやすいと思います。
コスパの高いゲーミングノートPC
レノボ Legion Pro 5i Gen 8 16型
特徴
- 第13世代Core HXシリーズのCPUを搭載
- WQXGA・240Hz・100% sRGBの液晶を搭載可能
- メモリやストレージのカスタマイズができる
こんなあなたに
- ミドル~ハイクラスの性能を求めるゲーマー
- 動画編集などのクリエイティブな作業用として
- 価格19万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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