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デル Inspiron 15 3000 AMD(3525)の実機レビュー
CPU | Athlon 3050U Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
---|---|
メモリ | 8GB DDR4-3200 |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | HD /
FHD 120Hz 広視野角 |
質量 | 1.68kg~ |
バッテリー | 41Wh |
価格[税込] | 5万円台~ |
Inspiron 15 (3525)は、5万円台から購入できる、15.6型のスタンダードノートPCです。
5万円台なのは、AMD Athlon Silver 3050U、HD液晶を搭載したモデルで、そこそこ使える機種を、できるだけ低予算で購入したい場合に適しています。
Zen 3のRyzenと、FHD 120Hz液晶を搭載したモデルも、6万円台からと安いので、予算があれば、こちらの方がおすすめです。
ただし、メモリ構成や、質感、機能など、価格のために抑えられている部分もあるので、そのあたりが納得できるのであれば、満足のいく機種になると思います。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 3 5425U、8GBメモリ (8GB x1)、256GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「Inspiron 15 (3525)の特徴」のみお読みください。
製品の特徴
5万円台~のスタンダードノートPC
Inspiron 15 (3525)は、「5万円台~」と価格が安い、15.6型のスタンダードノートPCです。
なお、5万円台で購入できるのは、AMD Athlon Silver 3050U搭載モデルです。この構成にOffice 2021がついても、ぎりぎり6万円台と安いです。できるだけ安く、そこそこ使える15.6型ノートPCを購入したい方に適しています。
ただし、最安モデルは、処理性能がそれほど高くはありませんし、ディスプレイがHD解像度のTNパネル液晶なので、視野角も狭く、見やすさの点ではイマイチです。
Ryzen搭載モデルでも6万円台~
快適に使いたい方には、6万円台から購入できる、Ryzen搭載モデルがあります。
Ryzen搭載モデルは、処理性能が高いだけでなく、搭載する液晶もFHDの広視野角液晶となり、エントリーモデルが搭載するHD液晶よりも見やすいです。
価格は、
Ryzen 3 5425U、8GBメモリ、256GB SSDの構成で6万円台(税込)~
Ryzen 5 5625U、8GBメモリ、512GB SSDの構成で7万円台(税込)~
Ryzen 7 5825U、8GBメモリ、512GB SSDの構成で9万円台(税込)~
となっていました。日常用途に快適に使いたい方には、Ryzen 5搭載モデルぐらいが、性能と価格のバランスがいいと思います。
FHD液晶は120Hz駆動
Inspiron 15 (3525)では、RyzenモデルはFHD・120Hz駆動の液晶を搭載しています。120Hz駆動だと、画面を1秒間に最大で120回書き換えることができ、通常の60Hz駆動液晶よりも滑らかな表示が可能となります。
日常用途では、マウスの動きや、画面のスクロールがやや滑らかになります。また、VALORANTのような軽めのゲームであれば、画質を落とすことで、60 fps以上の比較的滑らかな画像でプレイできそうです。なお、ゲームをプレイする場合は、Ryzen 5、もしくはRyzen 7を搭載したモデルを選び、メモリをデュアルチャネルにする方がいいと思います。
ただし、外部グラフィックスを搭載していないので、ゲームに関しては過度な期待は禁物です。どの程度のゲームがプレイできそうかに関しては、Ryzen 5 5500Uのベンチマークのページもある程度参考になると思います。
メモリはシングルチャネル
Inspiron 15 (3525)は、AMD Athlon Silver 3050U搭載モデル~最上位のRyzen 7 5825U搭載モデルまで、全てメモリは8GBとなっています。最安モデルでも8GBメモリを搭載しているのは嬉しいです。
ただし、全て8GB x1のシングルチャネル構成となっており、メモリ速度が遅いため、グラフィックス性能も低めでした。
なお、内部を確認すると、メモリスロットを2つ備えており、自己責任とはなりますが、メモリを増設して、デュアルチャネルにすることは可能なようです。ライトにゲームもしたい方など、用途によっては、デュアルチャネルにした方がいいでしょう。
最初からデュアルチャネルになっていたり、Ryzen 5や、Ryzen 7を搭載した上位モデルでは、16GBのデュアルチャネル構成が選択できたりすれば、なお良かったです。
2.5インチドライブの増設が可能(自己責任)
Inspiron 15 (3525)は、メインストレージとして、M.2 SSDを搭載しています。
さらに、内部には、2.5インチドライブ用のスペースがあり、マウンターやコネクターも付属していました。自己責任とはなりますが、2.5インチHDDやSSDの増設が可能です。ストレージの増設であれば、既存のSSDの換装よりも比較的簡単にストレージ容量を増やすことができます。
価格のために抑えられている部分
Inspiron 15 (3525)は、5万円台~と安さが魅力の機種ですが、その価格を実現するために、抑えられている部分があります。
例えば、ボディの質感は高くありません。その他にも、以下に挙げるような部分が抑えられています。
キーボード
Inspiron 15 (3525)は、キーボードのキーの材質がやや安っぽいです。また、バックライトもついていません。
特に打ちにくいということはありませんが、タイピングすることが多い方は、質感のいいキーボードの方がいいかもしれません。
USB-Cポートの機能はデータ転送のみ
Inspiron 15 (3525)のRyzenプロセッサーモデルは、USB-Cポートを備えていますが、機能はデータ転送のみで、DisplayPortやPower Deliveryには対応していませんでした。
Power Delivery対応であれば、USB-Cアダプターでの給電ができて便利なのですが、非対応なのはやや残念です。
なお、Athlon 3050U搭載モデルは、このUSB-CポートはUSB-Aになり、USB-Cポートは搭載されないのでご注意下さい。
指紋認証
Inspiron 15 (3525)は、現時点では、デフォルトでは指紋認証リーダーは付いていませんでした。
ただし、カスタマイズで、指紋認証リーダー付きを選択することはできます。Windows Helloの指紋認証を使用したい場合は、即納モデルではなく、カスタマイズして購入するといいです。
Wi-Fi 5対応
最近の機種では、Wi-Fi 6対応が主流ですが、Inspiron 15 (3525)の無線規格は、Wi-Fi 5対応となっています。
普通のネット閲覧などで遅く感じることは少ないと思いますが、Wi-Fi 6対応ルーターを導入している場合などは、そのメリットを活かすことができません。
Inspiron 15 (5515)との比較
最後に、Inspiron 15 (3525)と、コスパが高くて人気のあるデルの15.6型ノートPC、Inspiron 15 (5515)との簡単な比較を行います。
Inspiron 15 (5515)は、16GBメモリのモデルがある、USB-CポートがPower DeliveryやDPにも対応している、標準で指紋認証センサー付き、キーボードがバックライト付き、バッテリー容量が大きい、アルミ素材を使用したボディなど、Inspiron 15 (3525)を上回っている部分が多くあります。また、Ryzen 5モデルや、Ryzen 7モデルの似た構成で比較すると、価格も安いです。発売から少し時間がたった、Zen 2アーキテクチャーのRyzenであることが気にならなければ、コスパが高く、非常におすすめです。
一方、Inspiron 15 (3525)は、5万円台~と最低価格が安く、できるだけ抑えた費用で購入したい場合は、こちらがいいです。また、後発となるZen 3のRyzenがいい方や、120Hz駆動液晶が気になるような方は、Inspiron 15 (3525)の方が適しているでしょう。
[本機器] Inspiron 15 (3525) |
[比較機種] Inspiron 15 (5515) |
|
画像 | ||
CPU | Athlon 3050U Ryzen 3 5425U Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U |
Ryzen 5 5500U Ryzen 7 5700U |
メモリ | 8GB | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD | |
液晶 | 15.6型 HD 非光沢 / FHD 広視野角 120Hz 非光沢 |
15.6型 FHD 広視野角 非光沢 |
インターフェイス | USB-A x2
USB-C or USB-A (データ転送のみ) HDMI SDカードリーダー |
USB-A x2 USB-C (映像出力, PD対応) HDMI SDカードリーダー |
重量 | 約1.68kg~ | 約1.643kg~ |
バッテリー | 41Wh | 54Wh |
価格[税込] | 5万円台~ | 6万円台~ |
[本機器] Inspiron 15 (3525) |
[比較機種] Inspiron 15 (5515) |
|
CPU | Ryzen 5 5625U | Ryzen 5 5500U |
メモリ | 8GB (8GB x1) | |
ストレージ | 512GB PCIe SSD | 256GB PCIe SSD |
価格[税込] | 73,583円 | 64,434円 |
[本機器] Inspiron 15 (3525) |
[比較機種] Inspiron 15 (5515) |
|
CPU | Ryzen 7 5825U | Ryzen 7 5700U |
メモリ | 8GB (8GB x1) | 16GB (8GB x2) |
ストレージ | 512GB PCIe SSD | |
価格[税込] | 91,984円 | 85,224円 |
各用途の快適度
Inspiron 15 (3525) の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に使用できます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | △~○ | FHD液晶:色域が狭いので、色鮮やかさに欠けますが、動画鑑賞を快適に行えます。 HD液晶:解像度が低く、視野角も狭いです。動画鑑賞も行えますが、FHD液晶の方が快適です。 |
オンライン会議 | ○ | カメラ、マイク、スピーカーを備えており、問題なくオンライン会議やオンライン授業の受講ができます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 色域が狭いので、画像編集向きではありません。外部モニターに接続して使うならアリです。ただし、この用途には、Ryzenモデルを選び、メモリをデュアルチャネルにした方がいいです。 |
動画編集 | △ | Ryzen 5、Ryzen 7搭載モデルで、メモリをデュアルチャネルにすれば、FHD動画のカット編集程度なら出来るでしょう。ただ、動画編集を頻繁にするなら、外部グラフィックスを搭載した製品の方がおすすめです。 |
ゲーム | △ | FHD液晶は120Hz駆動に対応しています。Ryzen 5、Ryzen 7搭載モデルで、メモリをデュアルチャネルにすれば、軽いゲームで画質を落とせば60fps以上でプレイできるゲームもありそうです。ただし、ゲーム向けのPCじゃないので、出来れば、「ゲーミングPC」として販売されている機種がいいと思います。 |
ディスプレイのチェック
Inspiron 15 (3525)のディスプレイのチェックです。
今回搭載されているのは、FHD 120Hz液晶で、パネルは「NCP005F」でした。
色域は狭いですが、視野角が広く、フリッカーも発生していないので、日常用途に適した液晶だと思います。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。最大輝度は、当サイトの計測では288d/m2と普通です。
なお、下位モデルの搭載するHD液晶は視野角が狭いなど、今回チェックしたFHD液晶とは特徴が異なるので、間違えないようにしてください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Inspiron 15 (3525)のキーボードとタッチパッドのチェックです。
当サイトの計測では、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。十分なサイズだと思います。「enter」キーはやや細身ですが、それ以外の主要なキーのサイズは大体揃っていて、キーの配列も標準的です。ただし、キーの材質はやや安っぽかったですし、バックライトも付いていません。
総合すると、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。4列テンキーもついており、数字の入力もしやすいです。
タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
Inspiron 15 (3525)のパフォーマンスをチェックします。
この製品は、下図のように、サーマルモードを変更することが出来ます。ここでは、デフォルトの「最適化」と、最も高いパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」で、各種ベンチマークを実行しました。なお、特に明記していないものは、「最適化」で実行しています。
CPU
ノートブック向けのZen3 Ryzenシリーズとしては後発となるRyzen 7 5825U、Ryzen 5 5625U、Ryzen 3 5425U、または、AMD Athlon Silver 3050Uを搭載しています。
今回は、Ryzen 3 5425Uを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りとなっています。
マルチコアでは、Ryzen 3 5300Uと同程度のスコアですが、シングルコアの性能がアップしています。
ネットやメール、Officeソフトの使用などがメインで、複雑な作業をしないのであれば、Ryzen 3 5425Uでも比較的快適に使用できると思います。
なお、動作モードを変更しても、ベンチマークスコアはほとんど変化しませんでした。通常は、「最適化」モードで使用すると良さそうです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは、DDR4-3200を搭載しています。8GB x1のシングルチャネル構成なので、メモリ速度は遅いです。空きのメモリスロットがあるので、メモリを増設してデュアルチャネル構成にすると、メモリ速度も速くなるはずです。
なお、AMD Athlon Silver 3050U搭載モデルのメモリは、DDR4-2400のシングルチャネルとなります。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
続いて、グラフィック性能を測る3DMark Night Raidのベンチマーク結果を下に掲載します。
メモリがシングルチャネル構成なので、低いスコアでした。
なお、メモリを8GBx2のデュアルチャネルにすると、グラフィックス性能は2倍程高くなると思います。ネット閲覧などの用途であれば、そのままでもいいですが、軽くゲームもしたい場合などは、メモリをデュアルチャネルにした方がいいと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しており、読み書き速度も速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。カードをスロットに入れると半分くらい出っ張ります。なお、アクセス速度は遅いです。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Athron搭載モデルには、USB-Cポートはありません。Ryzen搭載モデルのみUSB-Cがあります。ただし、機能はデータ転送のみで、DisplayPortや、Power Deliveryには非対応です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
91W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
65W Lenovo GaN充電器 | × | ― | ― | |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | × | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。
メーカーサイトでは、「HDMIポートでサポートされる最大解像度は1920 x 1200 @60 Hzです」と記されていましたが、実際に試したところ、4K、8ビット、60Hz、YCbCr444での表示が出来ていました(使用する外部ディスプレイなどによっては、動作が異なるかもしれません)。
質量のチェック
Inspiron 15 (3525)の質量は、「重量(最小):1.68 kg」とメーカーサイトに記載されています。当サイトでの計測でも、仕様値とほぼ同じ質量でした。15型ノートPCとしては、比較的扱いやすい質量だと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.651kg |
ACアダプター | 338g |
バッテリー駆動時間のチェック
Inspiron 15 (3525)のバッテリー容量は41Whとなっています。15インチクラスのノートPCとしては、普通のバッテリー容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は、下の表の通りで、普通です。自宅の別の部屋に移動して、ある程度バッテリー状態で使うこともできるでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間34分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理的なカバーは付いていません。また、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証には対応していません。
カメラは、720pのHDカメラでした。やや広角気味の画像です。細部には粗さがありますが、ノートパソコンの搭載するWebカメラとしては普通の性能だと思います。
スピーカー
スピーカーは、2Wx2で、底面の左右に搭載されています。音質について、ノートPC基準で点数を付けると、10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度など推移を確認します。
「最適化」モードの場合、CPU電力は25W前後で推移し、CPU温度は90℃前後とやや高めでした。
「超高パフォーマンス」モードの場合も、CPU温度は25W前後と変わりませんが、ファン速度がアップするため、CPU温度は数℃下がり、ギリギリ80℃台くらいを保っています。
CPU温度はやや高めでですが、高負荷作業を頻繁に行うような機種でもないので、日常用途であれば心配する必要はないと思います。なお、通常は、「最適化」モードで使用するといいと思います。
- 最適化時
- 超高パフォーマンス時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。今回は、「最適化」モードで計測しています。
アイドル時はほぼ無音ですが、負荷のかかる作業を行うと騒音値が上がります。それでも、他のノートPCと比べても普通の騒音値だと思います。なお、「超高パフォーマンス」モードにすると、騒音値はもう少し上がります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷がかかると、キーボード部分の温度が上がっていますが、パームレストの温度はほとんど変化しておらず、タイピング時の不快感はそれほどありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
モバイル向けのプロセッサーなので、消費電力は低めです。
外観のチェック
Inspiron 15 (3525)の外観のチェックです。
樹脂製で、高級感はありませんが、そこまで安っぽくもありません。
ボディカラーには、プラチナシルバーとカーボンブラックの2つがあります。
天板には、「DELL」のロゴマークが配置されています。
ポート類としては、USB3.2 Gen1、USB2.0、USB-C、HDMI、SDカードスロットを備えています。
液晶の開く角度です。フラットにはなりませんが、通常の使用においては十分な角度だと思います。リフトヒンジなので、液晶を開くと、キーボード面がわずかに傾斜します。
底面には再生プラスチックが使用されています。
ボトムカバーを取り外すとご覧のようになっています。ファンが1つと、1本のヒートパイプという、シンプルな冷却機構です。
メモリスロットは2つあり、1つが空きスロットになっています。メモリの増設・換装が可能です。
ストレージは、Type 2230 M.2 SSDを搭載していました。エクステンダーを外せば、Type2280 M.2 SSDへの換装もできそうです。
また、2.5インチドライブ用のスペースもあり、マウンターとコネクターも付いていました。2.5インチSSDやHDDの増設もできると思います。
ACアダプターは65Wです。
まとめ
以上が、Inspiron 15 (3525)のレビューです。
5万円台からと価格が安い、15.6型のスタンダードノートPCです。
5万円台で購入できるのは、AMD Athlon Silver 3050U、8GBメモリ、256GB SSDという構成で、軽めの作業であればこなせるスペックです。ただし、最安モデルが搭載するのは、HD TN液晶なので、できればFHD液晶を搭載した、Ryzenモデルの方がおすすめです。
Zen 3のRyzen搭載モデルでも、6万円台からと安いです。また、Ryzenモデルの搭載するFHD液晶が、120Hz駆動に対応しているのも面白い特徴です。その他に、メモリの増設・換装や、2.5インチドライブの増設もできそうでした。
ただし、価格を下げるために、抑えられている部分もあります。「メモリが8GBのシングルチャネルのみ」、「プラスチック感のあるボディ」、「キーボードの材質がやや安っぽい」、「バックライトも非搭載」、「USB-Cポートの機能がデータ転送のみ」といった点などです。これらの部分が気にならないか、チェックしておくことをおすすめします。
デルには、Inspiron 15 (5515)という、コスパが高く、人気のある機種があるので、こちらの機種とも比較検討するといいです。
5万円台から買えるノートPC
Inspiron 15 (3525)
特徴
- AMD Athlonモデルなら5万円台からと安い
- FHD液晶は、120Hz駆動に対応
- メモリが8GB・シングルチャネルのみ
こんなあなたに
- ある程度使える機種を低予算で購入したい方
- Zen 3 Ryzen搭載機を安く購入したい方
- 価格5万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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