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デル ALIENWARE 15 (R2) の実機レビュー
近未来的デザイン
デル ALIENWARE 15は、LEDイルミネーションが特徴的で、SF映画に出てくる戦闘機のような近未来的デザインの15.6型ゲーミングノートパソコンです。
最大でGeForce GTX 980Mを選択可能。他にもHシリーズのCore i7プロセッサー、PCIe SSD+HDDのストレージなどを搭載でき、高い処理性能を持った製品です。
液晶は非光沢のIPSパネルを搭載。フルHDとUHDの解像度の液晶が選べます。
デスクトップ用グラフィックカードを外付けできる「Alienware Graphics Amplifier」にも対応しています。
2016.1.2追記:パーツの温度のチェック項目が、ALIENWARE 13のものを掲載しておりました。お詫びして訂正いたします。
メーカー直販サイト:
デル公式サイト
※レビュー機はメーカーからの借用品です
目次
1 ALIENWARE 15 の基本スペック | 2 特徴1 - 近未来的なデザイン |
3 特徴2- GeForce GTX 965M、970M、980Mを選択可 | 4 特徴3 - デスクトップ用GPUも外付け接続可能 |
5 特徴4 - PCIe SSD&HDDを搭載可能 | 6 液晶ディスプレイのチェック |
7 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 8 パフォーマンスのチェック |
9 カードリーダー/ライターのチェック | 10 静音性のチェック |
11 パーツの温度のチェック | 12 表面温度のチェック |
13 消費電力のチェック | 14 外観のチェック |
15 まとめ | |
付録 | |
ALIENWARE Graphics Amplifierの実機レビュー |
ALIENWARE 15の基本スペック
ALIENWARE 15の基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2015年12月23日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 高性能なHシリーズの第6世代インテルCPUを選択できます。本機はCore i7-6820HKです。 |
グラフィックカード GeForce GTX 965M、970M、980Mから選択可能です。本機はGTX980Mです。 また、オプションのAlienware Graphics Amplifierを接続することで、デスクトップ用グラフィックカードも利用することが可能です。 |
メモリ 最大16GBまで選択できます。本機は16GBを搭載しています。 |
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液晶ディスプレイ 15.6型ワイド、IPS、非光沢液晶です。フルHDまたはUHD(3840x2160)から選択可能です。本機は前者です。 |
HDD/SSD 単体HDDまたは、PCIe SSD+HDDの構成を選択できます。本機は512GB PCIe SSD + 1TB HDDです。 |
光学ドライブ 内蔵光学ドライブは非搭載です。 |
バッテリー駆動時間 最長7時間(Mobile Mark 2014による計測)です。 |
特徴1 - 近未来的なデザイン
ALIENWARE 15は、LEDイルミネーションが特徴的な近未来的デザインのゲーミングノートPCです。
LEDイルミネーションは、キーボード、側面、ロゴ、タッチパッドなど10個のゾーンに分けられ、それぞれのゾーンについて色を変えることが可能です。時間とともに色を変えたり、点滅させたりすることもできます。
ゾーンごとにLEDの色やアクション(色変化やグラデーション、点滅など)を変えられる「AlienFX」
下に、様々な角度の外観画像を掲載します。
特徴2- GeForce GTX 965M、970M、980Mを選択可
Alienware 15は、GeForce GTX 965M、970M、980Mといったミドルレンジからハイエンドまでのグラフィックスを選択することが可能です(2015年12月23日現在)。
当サイトで計測したGeForce GTX 965MとGTX 980Mのベンチマーク結果は下表の通りです。なお、GTX 965M搭載パソコンは、旧世代のCPUを搭載しているときに計測したものですが、スコアにはほとんど違いはないと思います。
GTX 980Mの場合、"最高”のグラフィック設定にしても、快適にプレイできるゲームが多いです。綺麗な映像でゲームをプレイしたいならこちらが良いでしょう。
GTX 965Mの場合、グラフィック品質の設定が"標準"程度なら、ほとんどのゲームは60fpsを超えており快適にプレイ可能です。"やや高め"の設定でも快適にプレイできるゲームがあります。
製品名 | デル ALIENWARE 15 (R2) |
デル ALIENWARE 15 (R1) |
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基本スペック | Core i7-6820HK GTX 980M(4GB) |
Core i5-4210H GTX 965M(2GB) |
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ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド (DirectX 11) | 標準品質 ★ | 14893 (非常に快適) | 9838 (非常快適) | ||
高品質 ★ | 12410 (非常に快適) | 7152 (非常快適) | |||
最高品質 | 9163 (非常に快適) | 5043 (とても快) | |||
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア キャラクター編 | 標準品質 ★ | 19438 (非常に快適) | 12610 (非常に快適) | ||
最高品質 | 12177 (非常に快適) | 6616 (とても快適) | |||
ドラゴンズドグマオンライン |
低品質 | 9814 (とても快適) | 6713 (快適) | ||
標準品質 | 9796 (とても快適) | 6614 (快適) | |||
最高品質 | 9397 (とても快適) | 6325 (快適) | |||
ファンタシースターオンライン2 ver.2 | 描画:3 | 57766 (快適) | 18728 (快適) | ||
描画:5 | 33152 (快適) | 11347 (快適) | |||
バイオハザード6 | ― | RANK S (12985) | RANK S (7589) | ||
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) | ― | 20104 | 8947 | ||
ドラゴンクエストX | 標準品質 | 16991 (すごく快適) | 12548 (すごく快適) | ||
最高品質 | 16683 (すごく快適) | 11884 (すごく快適) | |||
GRID Autosport | ウルトラロー | 226 fps | 142 fps | ||
ミディアム | 133 fps | 74 fps | |||
ウルトラ | 96 fps | 53 fps | |||
トゥームレイダー | LOW | 317 fps | 186 fps | ||
HIGH | 150 fps | 80 fps | |||
ULTIMATE | 75 fps | 38 fps | |||
Metro Last Light | Low | 123 fps | 60 fps | ||
High | 99 fps | 52 fps | |||
Very High | 80 fps | 43 fps | |||
スリーピングドッグス | 低品質 | 180 fps | 111 fps | ||
高品質 | 107 fps | 61 fps | |||
最高品質 | 57 fps | 31 fps | |||
ドラゴンエイジ:インクイジション | 低品質 | 131 fps | 74 fps | ||
高品質 | 68 fps | 37 fps | |||
最高品質 | 45 fps | 25 fps | |||
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルドは、約7700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアは、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。 |
GPU-Zで確認した各グラフィックスの情報は次の通りです。
GeForce GTX 980Mのグラフィックカードのスペック
特徴3 - デスクトップ用グラフィックカードも外付け接続可能
本製品は、「Alienware Graphics Amplifier」という外付けGPUケースがオプションで販売されています。
このケースに、デスクトップ用の専用グラフィックカードを搭載し、ALIENWARE 15に外付け接続すれば、ノートパソコンでありながら、ゲーミングデスクトップPC並みの処理性能が出ます。
外出先ではモバイル・ゲーミングノートPCとして使い、自宅では「Alienware Graphics Amplifier」を使用して、デスクトップパソコン並みのグラフィック映像でプレイすることが可能です。ただし、本製品は、先日レビューしたALIENWARE 13と違い、重量が約3.2kgもあります。車での移動や、キャリーケースでの移動なら、持ち運べないこともありませんが、カバンに入れて持って歩くには重いため、モバイル・ゲーミングノートPCとして使うには不向きです。
また、グラフィックカード本来の性能は出ませんし、グラフィックカードのサイズによっては、「Alienware Graphics Amplifier」のケースカバーを閉じることができません。詳細は「デル ALIENWARE Graphics Amplifierの実機レビュー」をご覧ください。
特徴4 - PCIe SSD&HDDを搭載可能
本製品は、PCIe SSDを搭載することが可能です。カスタマイズ画面から選択できるのは1枚のみですが、スロットは2つあり、後から増設することも可能だと思います(未検証)。
また、PCIe SSDの他に、2.5インチ ハードディスクも同時に搭載可能です。
PCIe SSDとハードディスクを搭載可能
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
フルHD(1920x1080ドット)とUHD(3840x2160ドット)の液晶を選択選択できますが、今回はフルHD液晶の特性について掲載します。
IPSパネルを使用しているため、視野角は良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや波打ってはいますが、1:1の直線に近く、比較的自然な発色であることが分かります。
色域は、やや狭いです。以前のモデル(ALIENWARE 15 (R1))でテストしたときはもっと広い色域でしたが、ALIENWARE 15 (R2)では狭くなりました。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素は下図の通りです。ギラつきは感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約19mmと十分な広さです。キーストロークも約2mmとなっており十分な深さです。キーの素材が柔らかく、また下へ湾曲しているため、指がフィットして押しやすいです。パームレストもマットな素材で肌触りがよいです。打ちやすいキーボードだと思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
ただし、ボディがやや厚いため、キーボードを打つときに肘よりも手がやや上にきます。
高さがややある
タッチパッドは触るとLEDが点灯し、しばらく触れずにおくと消灯します。また常駐ソフトのポインティングデバイスの設定からタッチパッドの感度を調節することも可能です。
タッチパッド
タッチパッドの感度を調節可能
「Alienware TactX」からは、左側の5つのキーにマクロを割り当てることができます。また3つのプロファイルごとに設定でき、切り替えも一番上のキーひとつで瞬時に切り替わります。LEDバックライトの色も割り当てることができ、例えば、FPSはブルー、RTSはオレンジ、MMOではイエローなど、ゲームジャンルごとに分けることができます。
Alienware TactX
マクロを割り当て可能
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ノートパソコンの中ではかなり性能の高いCPUを搭載でき、グラフィックスも最大でGeForce 980Mを選択可能です。ストレージもPCIe接続のSSDを選択可能で、高性能なデスクトップパソコンに匹敵する性能を持ったノートパソコンです。
Core i7-6820HK、16GBメモリ、GeForce GTX 980M、512GB PCIe SSD搭載時のベンチマーク結果は次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
2015年10月24日より、エンコードのテスト内容を変更しましたので、ご注意ください。
Core i7-6820HK、GeForce GTX 980M | |
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x265でエンコード (※1) | 22分10秒 |
x264でエンコード (※2) | 09分08秒 |
NVENCでエンコード (※3) | 05分57秒 |
QSVでエンコード (※4) | 09分07秒 |
※1 4Kや8Kにも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが、出力ファイル容量は従来の約半分
※2 H.264エンコーダーの中で、現在人気の高いエンコーダー。ほどほどの速度で高画質
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載される最新ハードウェアエンコーダー。従来のCUDAより速度、画質とも向上
※4 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー。エンコードが高速
ストレージのベンチマーク
512GB PCIe SSD (CrystalDiskMark 5 で計測) |
1TB HDD (CrystalDiskMark 5 で計測) |
SDカードのベンチマーク
UHS-Ⅰ対応カード
(CrystalDiskMark 5 で計測)