ASUS ROG Flow X13 (2023) GV302の実機レビュー

更新日:
ROG Flow X13 (2023) GV302
CPU Ryzen 9 7940HS
GPU RTX 4070 / 4060 / 4050
メモリ 最大32GB LPDDR5-6400
ストレージ 512GB / 1TB
液晶サイズ 13.4インチ
液晶種類 タッチ 光沢
WQXGA 165Hz
WUXGA 120Hz
質量 最大約1.35kg
バッテリー 約10.7時間 (75Wh)
価格[税込] 19万円台~
ROG XG Mobile(GPU Box)
GPU RTX 4090 Laptop 16GB
質量 約1.3kg
価格[税込] 39万円台~
持ち出しやすいゲーミングノートPC

ROG Flow X13 2023年モデルは、ゲームができる非常に高い性能を備えながら、約1.35kgしかないノートPCです。

スペックは、Ryzen 9 7940HSに、最大でGeForce RTX 4070を搭載。これだけでも十分ゲームができる性能ですが、別売りのノート用RTX 4090を搭載した独自のGPU Box「ROG XG Mobile」を接続することで、さらに性能がアップします。

出張先などへ持って行って、ライトにゲームやクリエイティブワークを行い、自宅ではGPU Boxおよび外部ディスプレイを繋げて、本格的に行うという使い方ができます。

独自接続のおかげで、外付けGPU Boxにありがちなパフォーマンスの低下もなく、ハイフレームレートでゲームをすることができます。

※2023年モデルのROG Flow X13は、型番が「GV302X」から始まりますのでご注意下さい。

公式サイト(購入先)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

ROG Flow X13 GV302

Ryzen 9 7940HS、GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB、メモリ16GB


ROG XG Mobile GC33Y

GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

目次

お忙しい方は、「ROG Flow X13の特徴」のみお読みください。

 

ROG Flow X13の特徴

外部グラフィックスを搭載した超軽量ゲーミングノート

ROG Flow X13は、最大で「GeForce RTX 4070」を搭載しながら、約1.35kgと非常に軽い点が特徴のゲーミングノートPCです。ボディサイズが小さいため、カバンにも入れやすいです。

ゲームや動画編集などができるハイスペックPCを、外出先へ持っていきたい方に非常におすすめの製品です。

処理性能が高い分、消費電力も高いため、モバイル用に特化したノートPCと比較するとバッテリー駆動時間のもちは悪くなりますが、それでもある程度はバッテリー状態でも駆動できます。

超軽量でコンパクトなボディ
ACアダプターも含めてカバンに入れやすいサイズ

 

モデルの一覧は次の通りです。GPUを選ぶことができるため、目的に応じたスペックにすることができます。外出先でもハードにゲームをするならRTX 4070や4060のモデルを、ライトにゲームができればいいならRTX 4050のモデルを、外ではゲームはしないならCPU内蔵のモデルを選ぶといいでしょう。

ROG Flow X13 (2023)のモデル比較
  GV302XI-R9R4070 GV302XV-R9R4060 GV302XU-R9R4050 GV302XA-R9RUMA
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Ryzen 9 7940HS(8コア/16スレッド)
GPU RTX 4070 RTX 4060 RTX 4050 CPU内蔵
液晶 2560×1600ドット
165Hz、グレア液晶(タッチ対応)
1920×1200ドット
120Hz、グレア液晶(タッチ対応)
メモリ 32GB(LPDDR5) 16GB(LPDDR5)
ストレージ 1TB(PCIe Gen 4) 512GB
消費電力 最大約130W
価格[税込] 349,800円 319,800円 309,800円 199,800円
参照元:ROG Flow X13 (2023) GV302

 

最新の「AMD Ryzen 9 7940HS」プロセッサー搭載

ROG Flow X13は、市場に投入されたばかりの、「Ryzen 9 7940HS」を搭載しています。「Zen 4」ベースのノートPC向けAPU「Ryzen 7040」シリーズの最上位で、4nmプロセス、8コア/16スレッド、「RDNA 3」ベースのグラフィックスを採用し、省電力性能にも優れたプロセッサーです。

CINEBENCH R23のマルチコアスコアを見ると、小型のボディに搭載しているにしては高いスコアが出ています。これだけのパフォーマンスが出ればゲーム、クリエイティブの両面で十分でしょう。

最新の「AMD Ryzen 9 7940HS」を搭載
ノートPC向けAPU「Ryzen 7040」シリーズラインナップ
  Ryzen 9 7940HS Ryzen 7 7840HS Ryzen 5 7640HS
コア / スレッド 8 / 16 6 / 12
ブーストクロック 5.2 GHz 5.1 GHz 5.0 GHz
ベースクロック 4.0 GHz 3.8 GHz 4.3 GHz
L2+L3キャッシュ 24MB 22MB
TDP 35-54W
CINEBENCH R23 ~ マルチコア ~
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 27237
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i7-13700HX 20108
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Ryzen 9 7940HS 16294
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999

 

タブレット形状へ変形可能!ペンも使える

ROG Flow X13は、ヒンジが360度回転し、タブレットなどの形状へ変形することも出来ます。

また、ペンにも対応しており、手書きで文字を書いたり、イラストを描いたりすることができます。Photoshopなどで、編集対象を選択するときなども便利です。

2 in 1 PCでペンにも対応

 

ゲームもクリエイティブワークもできる高精細ディスプレイ

ROG Flow X13のディスプレイは、画面比が16:10、解像度は最大で2560×1600ドットです。色域も当サイト調べではDCI-P3カバー率99.1%と広く、高精細かつ色鮮やかな画面で、画像や動画編集が可能です。165Hzの高リフレッシュレート対応なので、滑らかな映像でゲームも快適に楽しむことができます。

16:10の見やすいディスプレイを搭載
高精細かつ色鮮やかな画面でゲームを楽しむことができる

 

独自GPU Boxを接続しパワーアップ

ROG Flow X13は、ノート用グラフィックス最上位の「RTX 4090 Laptop 16GB」を内蔵した外付けのGPU BOX「ROG XG Mobile」がオプションで用意されており、これを接続することで、ハイエンドなゲーミングノートにパワーアップします。

CPUとGPUを別にすることでハイエンドゲーミングノートの弱点であった冷却性を克服し、薄型の2 in 1 PCでも負荷の重いゲームをWQXGA解像度、最高設定で快適に楽しむことができます。

GPU Box「ROG XG Mobile」は外部モニターを接続することもできます。外部モニターでゲームをしつつ、ROG Flow X13のディスプレイでディスコードや、動画配信、攻略サイトなどを閲覧するといった使い方もできます。

別売りのROG XG Mobileを繋げば、ハイエンドゲーミングノートへ変身
外部ディスプレイに出力して2画面でゲーム

 

ROG XG Mobileの特徴

GPUパフォーマンスを最大限まで引き出すASUS独自の接続規格

別付けのGPU Boxである「ROG XG Mobile」は、ノート用グラフィックス最上位となる「GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB」を搭載しています。グラフィックス性能はデスクトップ用のハイエンドクラスのグラフィックスに匹敵するほどで、最新の負荷の重いゲームやレイトレーシングも、高解像度、最高設定で快適にプレイできるほどのパワーを有しています。

接続には、独自規格であるUSB Type-C+PCIe 3.0 x8コネクタがセットになった、計67本のワイヤーにより、帯域幅を63GB/sまで広げ、外付けGPU接続でも、グラフィックスの性能を最大限に引き出すことができます。

このXG Mobile接続専用ケーブルには、USB-Cも統合されているので、PC本体への給電もこのUSB-Cポートを通して行われます。そのため、ROG XG Mobile接続時は、PCに別途電源を接続する必要はありません。また、通常のUSB-C端子としても使用することができます。

「ROG XG Mobile GPU」の基本スペック
  ROG XG Mobile
GPU GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB
接続端子 USB Type-C+PCIe 3.0 x8
USBポート USB3.2 Gen2 Type-A×3、USB3.2 Gen2 Type-C×1
画面出力端子 HDMI×1、DisplayPort×1
電源 330W内蔵電源
本体サイズ 幅217mm×奥行き165mm×高さ32.6mm
重量(実測) 約1.3kg
対応デバイス ROG Flow X13 GV301、ROG Flow X13 GV302
ROG Flow Z13 GZ301、ROG Flow X16 GV601
ROG XG Mobile接続専用ケーブル
ROG XG Mobile接続専用インターフェイス

 

コンパクトサイズで持ち運びやすい

通常のGPU BOXは、デスクトップ用のグラボをセットするため、かなりサイズが大きいですが、ROG XG MobileはノートPC用のGPUを採用することで、一般的なGPU Boxの約6%のサイズしかありません。

出張先にPC本体とGPU Boxを一緒に持って行き、外ではPC本体のみを使い、ホテルではGPU Boxを繋げてゲームをするといった使い方もできます。

幅217mm×奥行き165mm×高さ32.6mm、重量は約1.3kg
B6版書籍とのサイズ比較
ROG Flow X13本体とのサイズ比較

 

各用途の快適度

ROG Flow X13の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度(ROG Flow X13)
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面サイズは小さいものの、16:10の画面比で、スペックも高く、Web閲覧などは快適です。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶を搭載し、スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを内蔵し、他に何も外付けすることなく、Zoomなどが使えます。
RAW現像
画像編集
スペックが高く、モデルによっては外部GPUを搭載し、作業は快適です。色域も、DCI-P3カバー率 約100%はあります。画面の小ささはやや気になります。必要なら、Adobe RGB 100%対応の外部モニターに接続するといいでしょう。
動画編集 ○~◎ 画面が小さいのでやや作業がしにくいものの、高性能CPUに色域が広めの液晶を備え、モデルによっては外部GPUを搭載しているので、動画編集も快適です。本格的な編集をするなら、VRAMの多いGeForce RTX 4060以上を搭載したモデルがおすすめです。
ゲーム ○~◎ こちらも画面が小さいので、遠くにいる敵などがやや見にくいものの、外部GPUに、165Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載し、ゲームもできます。モデルによってグラフィック性能に差がありますが、RTX 4060の場合、DLSSやフレーム生成により負荷の重いゲームも快適に動作します。
各用途の快適度(ROG Flow X13 + XG Mobile + 外部モニター)
用途 快適度 コメント
動画編集 高性能CPU&VRAM16GBのRTX 4090、大画面モニターで作業することになり、4Kクラスの動画編集作業も快適です。
ゲーム ノート用グラフィックス最上位のRTX 4090を搭載しているので、負荷の高いゲームもレイトレーシングも快適に動作します。2画面出力でも高いフレームレートを維持し、ゲームが可能です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

サイズは13.4インチです。2560×1600/165Hzと、1920×1200/120Hzのディスプレイがあり、モデルによって異なります。

今回は、2560×1600/165Hzの液晶を搭載しています。最大輝度は、当サイトの計測では465cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はご覧の通り広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 99.2%
Adobe RGBカバー率 87.9%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶ではありますが、割と反射は抑えられています。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約30msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で、1~2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.7mmで、キートップはわずかにカーブしています。Nキーロールオーバーに対応しており、複数のキーを同時に押しても正確に認識されます。しっかりとした打鍵感があり、比較的打ちやすいキーボードです。

タッチパッドは前世代よりも56%大きくなっており、広くて使いやすくなりました。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図
広いタッチパッド

 

キーボードには白色のバックライトを搭載しています。色は変更できず、発光パターンはブレスとストロボのみとなっています。ギラギラ光るRGBイルミネーションが苦手という方は、ちょうどいいかもしれません。

白色のキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、いくつか動作モードが選択できます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、ホットキー、または「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

また、本製品は、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることも可能です。

この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択するとディスクリートモードになり、「スタンダード」を選択するとMSHybridモードになります。デフォルトでは「スタンダード」モードになっていました。

ここでは、基本的に「Ultimate」モードで計測を行っていますが、一部「スタンダード」モードで計測した結果も紹介しています。

GPUモード

 

CPU

ROG Flow X13は、「Zen 4」ベースの最新ノートPC向けAPU「Ryzen 7040」シリーズ最上位「Ryzen 9 7940HS」を搭載しています。
TDP45Wクラスにしては高いスコアが出ており、13.4インチに搭載されているCPUにしては十分過ぎる性能だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 7940HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 27237
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i7-13700HX 20108
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Ryzen 9 7940HS 16294 [turbo]
15347 [パフォーマンス]
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13900HX 2064
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700HX 1879
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Ryzen 9 7940HS 1809 [turbo]
1778 [パフォーマンス]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックス性能を検証するために、3DMarkのベンチマークを実行した結果を掲載します。なお、ここでは、ROG Flow X13本体の「GeForce RTX 4060」と、ROG XG Mobileの「GeForce RTX 4090」両方のスコアを計測しました。GeForce RTX 4060ではディスクリートモードで計測しています。

ROG Flow X13は、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載していますが、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは60Wとやや低めに設定されています。

ROG XG Mobileの「GeForce RTX 4090」の最大グラフィックスパワーは150Wと高めに設定されていました。

ROG Flow X13(RTX 4060)
最大グラフィックスパワー(Max TGP)は60W
ROG XG Mobile(RTX 4090)
最大グラフィックスパワー(Max TGP)は150W

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。ROG Flow X13のRTX 4060はTGPが60Wとやや低めに設定されているものの、前世代の130WのRTX 3060に近いスコアが出ており、高いスコアです。グラフィックスメモリには8GBを搭載しており、最新のゲームにも対応できるVRAM容量です。

ROG XG MobileのRTX 4090のスコアはノート用グラフィックス最上位ともあり、非常に高いスコアです。デスクトップ用ハイエンドクラスの性能に匹敵します。VRAMは16GBと多く、レイトレーシングや4Kクラスの動画編集、エンコードも快適でしょう。

また、どちらのグラフィックスもTurboモードの方がスコアが高くなります。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21897
RTX 4090 16GB 150W 20027 [Turbo]
17704 [パフォーマンス]
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 8GB 65W 8829
RTX 4050 6GB 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 8GB 60W 8263 [Turbo]
7178 [パフォーマンス]
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 8GB 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060とRTX 4090の情報は次の通りです。「Turbo」モードでは、GPUクロックなどがわずかにアップしていることが分かります。

GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度は高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4615
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

ROG Flow X13本体左側面にはmicroSDカードスロット、XG Mobile本体上部には通常サイズのSDカードスロットを備えています。

ROG Flow X13本体背面
ROG XG Mobile本体上部
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ROG Flow X13本体と、ROG Flow X13+ROG XG Mobileでいくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは動作モードはすべて「Turbo」モード、RTX 4060のGPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」でフレームレートを計測しています。また、ROG XG Mobileのスコアは、Core i9-13900H搭載のROG Flow Z13と比較しています。

RTX 4060の最大グラフィックスパワーは60Wとやや低めに設定されているものの、次世代ミドルクラスグラフィックスというだけあって高性能です。ただし、タイトルによっては最適化がされていないのか、インテルCPUに比べてフレームレートが低い場合があります。また、2560×1600解像度でのゲームは難しいかもしれませんが、1920x1080解像度や1920x1200解像度なら、負荷の重いゲームでも60 fps以上、負荷が高くないゲームなら120 fps前後でプレイできます。対応したゲームならDLSSやフレーム生成によってさらにフレームレートを向上させることも可能です。

RTX 4090を搭載したROG XG Mobileでは、ノート用グラフィックス最上位だけあって、パフォーマンスは非常に高いです。ただし、こちらでも、タイトルによってはCPUがボトルネックになっているのか、Core i9-13900H搭載のROG Flow Z13に比べてフレームレートが低めの場合があります。それでも、非常に高いフレームレートです。重いゲームであっても、2560×1600解像度、最高設定で高いフレームレートを維持でき、快適にプレイすることができます。さらにDLSSやフレーム生成を併用することで、165Hzの高リフレッシュレートパネルを活かした滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。

また、グレアパネル、高色域の色鮮やかな液晶を搭載しているので、どのゲームも鮮明な映像でゲームをプレイできます。暗いシーンが多いタイトルでも映像が見やすく、残像感も少ないので非常にプレイがしやすいです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 47 fps 69 fps
最高
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
75 fps 134 fps
2560x1600 最高 32 fps 64 fps
最高
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
48 fps 113 fps
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 128 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 91 fps
RTX 4080 175W 90 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 80 fps [Core i9-13900H]
69 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 78 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 50 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 47 fps
RTX 4060 45W 45 fps
RTX 4050 45W 40 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高
38 fps 104 fps
2560x1600 26 fps 78 fps
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 110 fps [Core i9-13900H]
104 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 58 fps
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 ウルトラ 69 fps 108 fps
ウルトラ
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
92 fps 202 fps
2560x1600 ウルトラ 38 fps 93 fps
ウルトラ
DLSS:オフ
フレーム生成:オン
50 fps 132 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 124 fps [Core i9-13900H]
108 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 103 fps
RTX 4080 175W 100 fps
RTX 4070 140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 69 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 エクストリーム 81 fps 170 fps
2560x1600 63 fps 78 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 170 fps [Core i9-13900H]
170 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 107 fps
RTX 4070 140W 105 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 81 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 高品質 80 fps 136 fps
2560x1440 60 fps 129 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 160 fps [Core i9-13900H]
136 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 115 fps
RTX 4070 140W 113 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 80 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 ROG Flow X13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 107 fps 136 fps
2560x1600 67 fps 130 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080 175W 181 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 172 fps [Core i9-13900H]
136 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 156 fps
RTX 4070 140W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最高 118 fps 152 fps
2560x1600 79 fps 135 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 4090(ROG XG Mobile) 150W 189 fps [Core i9-13900H]
152 fps [Ryzen 9 7940HS]
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 166 fps
RTX 4070 140W 165 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps

 

ROG XG MobileでのレイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表はROG Flow X13+ROG XG Mobileで、レイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS3の平均フレームレート比較です。フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。VRAM 16GBを内蔵した「GeForce RTX 4090 」では、負荷の重いレイトレーシング環境でも、2560×1600解像度でも下表の通り、快適にプレイすることが可能です。ただ、今回試したサイバーパンクでは、なぜか「レイトレーシング:ウルトラ」設定でのDLSS2適用時のフレームレートの伸びが、いまいちでした。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:オーバードライブ 32 fps 68 fps 120 fps
2560x1600 18 fps 46 fps 76 fps
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:ウルトラ 63 fps 69 fps 137 fps
2560x1600 37 fps 68 fps 115 fps
※DLSS SRの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「DLSS Frame Generation」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「Turbo」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像時間では、CINEBENCHなどでは高めのスコアのプロセッサーの割には、やや時間がかかっています。ROG XG MobileのRTX 4090を使った書き出しなら、非常に速かったです。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
50秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H 67秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 7 6800H
RTX 3050Ti (95W)
73秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 7940HS 82秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro、4K動画の書き出しでは、ROG Flow X13本体のみでもCPUとGPUの性能が高いので高速です。ROG XG Mobileを接続することで、さらに速い書き出しが可能です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分51秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分10秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分52秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。ROG Flow X13本体のみでもCPUとGPUの性能が高いので高速です。

ただ、原因が分かりませんが、ROG XG Mobileを接続するとなぜか遅くなっていました。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分17秒 (NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分21秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分35秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分48秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分22秒 (AV1 NVIDIA)
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分23秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4060 (45W)
3分25秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (45W)
4分03秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも非常に速いエンコード速度です。

Core i9-13900HX 4分55秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HX 6分33秒
Ryzen 9 7940HS 7分01秒
Core i9-13900H 7分07秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i5-12500H 7分46秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 7 6800H 7分58秒
Core i9-11900H 8分20秒
Core i7-12650H 9分31秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4090 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8404
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。RTX 4060での生成時間は1枚あたり約20秒、RTX 4090での生成時間は1枚あたり約8秒でした。こちらは、デスクトップ用GPUとも比較していますが、RTX 4090なら、かなり速いことが分かります。

Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4090
48秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4080
64秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4070 Ti
77秒
Core i9-13900H/16GB
GeForce RTX 4090 Laptop
78秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3090
79秒
Ryzen 9 7940HS/16GB
GeForce RTX 4090 Laptop
80秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3080
87秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3070
117秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3060
166秒
Core i9-13900H/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
182秒
Ryzen 9 7940HS/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
196秒
Core i7-12650H/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
200秒
Core i7-13620H/32GB
GeForce RTX 4050 Laptop
209秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3050
242秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較

 

USB Type-Cの動作テスト

USB Type-Cポートには、USB4とUSB3.2 Gen2 が搭載されていますが、ここでは、Thunderbolt4の動作確認を行いました。PD充電は警告が表示されますが、いずれも動作しました。

Thunderbolt4ポートの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ○ ※3
100W Anker PowerPort III ○ ※3
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3「この電源アダプターではお使いの性能をフルにサポートできません」という警告が表示

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトではPC本体が約1.35kgとなっており、当サイトで計測した質量は次の通り、ほぼ公表値通りの質量です。ゲーミングノートPCとしては非常に軽く、ACアダプターも高い出力のわりには小型で軽いです。

外付けGPUドックである「ROG XG Mobile」の質量も軽いです。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体 1.353kg
ACアダプター 486g
ROG XG Mobile 1.32kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

ROG Flow X13は、13型のノートPCとしては大容量となる75Whのバッテリーを搭載しています。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、長時間のバッテリー駆動が可能です。

ただし、ゲーム時は1時間ほどしか持たず、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになるので、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大10.7時間
(2) 動画再生時 10時間13分
(3) FF14ベンチ 1時間30分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは207万画素(FHD)できれいな映像/画像です。赤外線(IR)も搭載し、顔認証にも対応しています。ただし、カメラを隠すシャッターはありません。

インカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは左右底面の両端に1W×2のステレオスピーカーを備えています。1Wなので最大音量はそれほど高くなく、低音も控えめですが、バランスが良く、音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

底面のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「パフォーマンス」と「Turbo」で計測しています。GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「パフォーマンス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと35W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、84℃前後で推移しており、やや高めの温度です。

「Turbo」モードでは、CPU電力が上がり、パフォーマンスも上がりますが、冷却ファンが最大で稼働するため、CPU温度は77℃前後まで下がります。高い負荷を与える場合には「Turbo」モードで運用する方がいいでしょう。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。ここでは、ROG Flow X13本体のRTX 4060動作時と、XG Mobile接続時のRTX 4090動作時の両方を計測しました。なお、動作モードはTurboのみで計測しています。

RTX 4060動作時では、CPU温度は瞬間的に80℃を越えることはありますが、概ね75℃前後で推移しており、問題ない温度です。GPU温度は最大でも80℃で、こちらも問題ない温度です。

RTX 4090動作時では、CPU温度は74℃前後、GPU温度は最大でも75℃と問題ない温度です。GPU温度はRTX 4060よりRTX 4090動作時の方が低く、安定した動作が望めます。

  • ROG Flow X13(RTX 4060)
  • ROG Flow X13 + XG Mobile
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ROG Flow X13のみのときも、XG Mobileを接続したときも、どちらもあまり変わらない騒音値です。アイドル時はファンが稼働していても静かです。FF15実行時は、パフォーマンスモードなら、ゲーミングノートにしてはそれほど高くない騒音値になります。ゲームや作業でも集中しやすいと思います。ファンが最大で稼働するTurboモードだとややうるさく感じます。

ROG Flow X13のみ(ディスクリートモード)
ROG Flow X13+XG Mobile
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ROG Flow X13本体では、ゲーム中だとキーボード中央が熱くなるものの、パームレスト部の温度はそれほど変化しておらず、「WASD」キーの付近もそれほど高い温度にはなっていないので、ゲーム時でも不快感はなく、普通にゲームが楽しめると思います。

ROG XG Mobileは、ゲーム中はそれなりに発熱します。見えないように箱に入れたりせず、風通しの良いところに置いておいたほうがいいと思います。

ROG Flow X13本体背面(ディスクリートモード)
ROG XG Mobile
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフで計測しています。

ROG Flow X13のみでも、高性能プロセッサーに、外部GPUを搭載しているので、一般的なノートPCよりは消費電力が高めです。XG Mobileを接続すると、ノートPCとしては高い消費電力になります。

なお、今回は、ディスクリートモードで計測していますが、MSHybridモードにすると、アイドル時の消費電力が少し下がります。

ROG Flow X13のみ
ROG Flow X13+XG Mobile
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

ROG Flow X13の外観のチェック

ROG Flow X13の外観のチェックです。

本体カラーはオフブラックで、シンプルなデザインなので、一見ゲーミングノートには見えません。外でも人目を気にせず使えます。

 

360度回転するヒンジを備えているので、テントモードやタブレットモードでの使用が可能です。

 

天板には波模様のようなグラビティウェーブデザインが施されており、デザイン性だけでなく、持った時にグリップ感がよくなるというメリットもあります。ROGのタグも目立ちません。

 

閉じた時の画像です。ボディの厚みはわずか16.75mmで薄型です。

 

側面のインターフェースはご覧のようになっています。右側面にUSB3.2 Gen2 Type-A×1、USB4.0 Gen2 Type-C×1。左側面にはmicroSDカードリーダー、HDMI、マイク/ヘッドホンジャックが備わっています。

 

ROG XG Mobile接続用インターフェースのカバーをはずすとUSB3.2 Gen2 (Type-C)があります。

 

内部の熱は背面2ヶ所と右側面の計3ヶ所から排気します。テント/タブレットモードの時は排気口を塞がないようにしましょう。

 

底面です。通気口は少なめです。

 

底面カバーを外した時の内部です。2基の冷却ファンと2本のヒートパイプで3方向から排気することで、CPUとGPUを冷却しています。

 

ACアダプターはキューブ型でコンパクトです。給電はUSB-Cです。

 

ACアダプターの容量は130Wです。

 

ROG XG Mobileの外観のチェック

表面には波模様のようなグラビティウェーブデザインが施されており、デザイン性が良いだけでなく、持った時にグリップ感がよくなるというメリットもあります。

 

電源が入ると1つのファンが稼働し、赤いLEDが点灯します。ファンの音はアイドル時は静かです。

 

先ほどのファンから吸気しているので、この部分を下に置かない方がいいです。

 

背面のキックスタンドで設置します。

 

PCと接続することで、インターフェイスも拡張することができます。USB 3.2 Gen2 Type-A×3に、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、画面出力のHDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×1、フルサイズのSDカードリーダーも備わっており必要十分です。LANポートも搭載しているので、速度が欲しいオンラインゲームにも適応できます。電源は内蔵されており、電源ケーブルのみで稼働します。

 

まとめ

以上が、ROG Flow X13 2023年モデルのレビューです。

ROG Flow X13本体は、最大でRyzen 9 7940HS+GeForce RTX 4070を搭載し、高い性能でありながら、非常に軽く、持ち運びが楽なノートPCです。外出先で、ゲームをしたり動画編集をしたりしたい方におすすめの製品です。

2 in 1タイプなので、タブレットモードに変形して絵を描いたり、会議で使用したり、テントモードにしてゲームに没頭したりなど、様々な環境に適応できるノートPCです。

液晶も色域が広く、高精細かつ色鮮やかなので、画像や動画編集などの作業も快適に行えます。また、165Hzの高リフレッシュレートに対応し、遅延と残像も抑えられているので、本格的なゲームも可能です。

ゲームでは、Ryzen 9 7940HSとの相性が悪いのか、タイトルによってはフレームレートが低い場合もありましたが、RTX 40シリーズを搭載した本製品なら、DLSSやフレーム生成機能も使えるので、重めのゲームも動作しますし、動画編集などの作業も快適に行えます。

さらに、RTX 4090を搭載したROG XG Mobileを接続することによって、ハイエンドゲーミングノートへ早変わりし、負荷の高いレイトレーシングや高解像度でのゲーミング、本格的な動画編集や3D CG作成も可能になります。

少し気になるのは、ROG XG Mobileを外すときに、アイコンをクリックしたり、外部GPUで使用中のアプリを落としたりと、やや手間がかかる点です。ROG XG Mobile接続時も、切り替えにやや待たされます。

また、PC本体内にGeForce RTXシリーズを搭載したモデルは、30万円台からと、価格がやや高めです。

 

持ち出しやすいゲーミングノートPC

ASUS ROG Flow X13

特徴

  • 最大Ryzen 9 7940HS+RTX 4070の高スペック
  • 外部GPU搭載で約1.35kgと軽量
  • GPU Box「ROG XG Mobile」でパワーアップ

こんなあなたに

  • 外出先で、負荷が高めの作業をする方
  • 自宅では、さらに高い負荷をかける方
  • 本体の価格19万円台[税込]~
  • GPU Boxの価格39万円台[税込]~
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