ASUS ROG Flow Z13(GZ301VF、GZ301VV、GZ301VU) & ROG XG Mobileの実機レビュー

更新日:
ROG Flow Z13 (2023)
CPU Core i9-13900H
GPU RTX 4060 / 4050
RTX 2050
メモリ 16GB LPDDR5-5200
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 13.4インチ
液晶種類 タッチ 光沢
WQXGA 165Hz
質量 タブレット:約1.2kg
キーボード:約350g
バッテリー 約8.8時間(56Wh)
価格[税込] 28万円台~
ROG XG Mobile(GPU Box)
GPU RTX 4090 Laptop 16GB
質量 約1.3kg
価格[税込] 39万円台~
2 in 1 の高性能ゲーミングPC

ASUS ROG Flow Z13 2023年モデルは、最新のインテル第13世代Hシリーズ最上位「Core i9-13900H」に、GeForce RTX 4060またはRTX 4050、RTX 2050を搭載した、2 in 1 ゲーミングノートPCです。

小型のタブレット本体に、着脱可能なキーボードが付属し、両方合わせても約1.5kgしかなく、持ち運びに便利です。

さらに、別売りのノート用RTX 4090を搭載した独自のGPU Box「ROG XG Mobile」を接続することで、ハイエンドなゲーミングタブレットにパワーアップします。

外出先では、ゲームやクリエイティブワークをライトに行い、自宅では、ROG XG Mobileを接続して本格的に行うという方におすすめです。

GeForce RTX 4060搭載モデルならグラフィックス性能も高いので、ROG Flow Z13だけ購入するのもいいと思います。

※2023年モデルのROG Flow Z13は、型番が「GZ301V」から始まりますのでご注意下さい。

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

ROG Flow Z13 GZ301VV

Core i9-13900H、GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB、メモリ16GB


ROG XG Mobile GC33Y

GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

目次

お忙しい方は、「ROG Flow Z13の特徴」のみお読みください。

 

ROG Flow Z13の特徴

外部グラフィックスを搭載しながら約1.55kg

ROG Flow Z13は、外部グラフィックス「GeForce RTX 4060」等を搭載していながら、約1.55kgと軽いノートPCです。しかも、プロセッサーは、インテル第13世代Hシリーズ最上位の「Core i9-13900H」を搭載しています。このスペックのPCを、タブレット感覚で持ち運びができるようにしているのは非常に優秀です。出張先などへ、手軽に持って行って、ゲームやクリエイティブワークをすることができます。

外部GPUを搭載しながら、持ち運べる軽さ
ROG Flow Z13 (2023)のモデル比較
  GZ301VF-I9R2050 GZ301VU-I9R4050 GZ301VV-I9R4060
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU Core i9-13900H
GPU RTX 2050 RTX 4050 RTX 4060
液晶 2560×1600ドット、165Hz、グレア液晶(タッチ対応)
メモリ 16GB(LPDDR5-5200)
ストレージ 512GB 1TB
消費電力 最大約130W
価格[税込] 289,800円 329,800円 339,800円
参照元:ROG Flow Z13 (2023) GZ301

 

外部グラフィックスを搭載しながら2 in 1

ROG Flow Z13は、キーボードを外して、タブレットのように使用することも可能です。また、スタンドが搭載されているので、Surfaceのように自立させることも出来ます。

キーボードを外して自立させることで、手前側にスペースが出来るので、コントローラーをつないでのゲームがしやすくなります。また、オンライン授業を受けながら、PCの手前にノートを広げて使うときも便利です。

タッチパネルにも対応しているので、キーボードを外しても、指で画面に触って操作することが出来ます。縦長の画面にして、Webサーフィンするのもいいでしょう。

キーボードを取り外してタブレットとして使用ができる
スタンドを傾けて様々な用途に
縦画面でWebサーフィンも

 

ゲームもクリエイティブワークもできるディスプレイ

ROG Flow Z13のディスプレイは、画面比が最近主流の16:10、解像度が2560×1600ドットとなっています。通常の16:9の画面よりも縦の比率が高くなっているため、Webページなどの縦長のコンテンツが見やすく、クリエイティブな用途では作業領域が広くなります。

色域も当サイト調べではDCI-P3カバー率99.1%と広く、高精細かつ色鮮やかな画面で、画像や動画編集が可能です。165Hzの高リフレッシュレート対応なので、滑らかな映像でゲームも快適に楽しむことができます。

16:10の見やすいディスプレイを搭載
高精細かつ色鮮やかな画面でゲームを楽しむことができる

 

独自GPU Boxを接続しパワーアップ

ROG Flow Z13は、ノート用グラフィックス最上位の「RTX 4090 Laptop 16GB」を内蔵した外付けのGPU BOX「ROG XG Mobile」がオプションで用意されており、これを接続することで、ハイエンドなゲーミングノートにパワーアップします。

CPUとGPUを別にすることでハイエンドゲーミングノートの弱点であった冷却性を克服し、薄型の2 in 1 PCでも負荷の重いゲームをWQXGA解像度、最高設定で快適に楽しむことができます。

さらに、GPU Box「ROG XG Mobile」は外部出力も可能なので、高リフレッシュレートに対応したゲーミングディスプレイを接続して、2画面でゲームをすることも可能です。

外部ディスプレイでゲームをしつつ、ROG Flow Z13のディスプレイでディスコードや配信画面を表示したり、動画や攻略サイトを閲覧したりといった使い方も可能です。

ROG XG MobileにはUSBポートも備えているので、ゲーミングキーボードやマウス、ヘッドセットなどを接続し、ドックとして使用することも可能です。

別売りのROG XG Mobileを繋げば、ハイエンドゲーミングノートへ変身
外部ディスプレイに出力して2画面でゲーム

 

背面のデザインがかっこいい

ROG Flow Z13は2 in 1の薄型ノートPCでありながら、背面に内部基盤の見えるシースルーウィンドウをレインボーのLEDが照らすという、如何にもゲーミングらしいワンポイントがあり、飽きのこないデザインです。コンパクトさの中にも遊び心を忘れないASUSらしさがあります。

リアウィンドウのLEDはオフにすることができるので、派手すぎることもなく、外出先でも使用することができると思います。

一風変わった背面デザイン
内部基盤の見えるシースルーウインドウ

 

ROG XG Mobileの特徴

GPUパフォーマンスを最大限まで引き出すASUS独自の接続規格

別付けのGPU Boxである「ROG XG Mobile」は、ノート用グラフィックス最上位となる「GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB」を搭載しています。グラフィックス性能はデスクトップ用ハイエンドクラスに匹敵するほどで、最新の負荷の重いゲームやレイトレーシングも、高解像度、最高設定で快適にプレイできるほどのパワーを有しています。

接続には、独自規格であるUSB Type-C+PCIe 3.0 x8コネクタがセットになった、計67本のワイヤーにより、帯域幅を63GB/sまで広げ、外付けGPU接続でも最大限の性能を最大限に引き出すことを可能にしています。

このXG Mobile接続専用ケーブルには、USB-Cも統合されているので、PC本体への給電もこのUSB-Cポートを通して行われます。そのため、ROG XG Mobile接続時は、PCに別途電源を接続する必要はありません。また、通常のUSB-C端子としても使用することができます。

「ROG XG Mobile GPU」の基本スペック
  ROG XG Mobile
GPU GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB
接続端子 USB Type-C+PCIe 3.0 x8
USBポート USB3.2 Gen2 Type-A×3、USB3.2 Gen2 Type-C×1
画面出力端子 HDMI×1、DisplayPort×1
電源 330W内蔵電源
本体サイズ 幅217mm×奥行き165mm×高さ32.6mm
重量(実測) 約1.3kg
対応デバイス ROG Flow X13 GV301、ROG Flow X13 GV302
ROG Flow Z13 GZ301、ROG Flow X16 GV601
ROG XG Mobile接続専用ケーブル
ROG XG Mobile接続専用インターフェイス

 

コンパクトサイズで持ち運びやすい

一般的なGPU Boxは持ち運べないほど大きいサイズのものばかりですが、ROG XG MobileはノートPC用のGPUを採用することで、一般的なGPU Boxの約6%のサイズしかありません。

角が丸みを帯びており、片手で持ち運べるほどのハンディサイズです。スケジュール帳を持ち歩くのと大差ありません。

出張先にPC本体とGPU Boxを一緒に持って行き、外ではPC本体のみ、ホテルではGPU Boxを繋げるといった使い方もできます。

幅217mm×奥行き165mm×高さ32.6mm、重量は約1.3kg
B6版書籍とのサイズ比較
ROG Flow Z13本体とのサイズ比較

 

各用途の快適度

ROG Flow Z13の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度(ROG Flow Z13)
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
16:10の画面比で、Webページを観たり、Officeソフトを使ったりしやすいです。スペックも問題ありません。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶と、スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、問題なくZoomなどが使えます。
RAW現像
画像編集
CPU性能が高く、外部GPUも搭載し、作業は快適です。色域も、Adobe RGB 100%はないものの、DCI-P3カバー率 約100%はあります。画面の小ささはやや気になります。
動画編集 ○~◎ 画面が小さいのでやや作業がしにくいものの、高性能CPU&外部GPUを搭載し、液晶の色域も広く、動画編集も快適です。本格的な編集をするなら、VRAM8GBのRTX 4060がおすすめです。
ゲーム ○~◎ こちらも画面が小さいので、遠くにいる的などがやや見にくいものの、外部GPUに、165Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載し、ゲームもできます。RTX 4060の場合、DLSSやフレーム生成により負荷の重いゲームも快適に動作します。
各用途の快適度(ROG Flow Z13 + XG Mobile + 外部モニター)
用途 快適度 コメント
RAW現像
画像編集
大画面の広色域カラーマネージメントモニターに接続することで、快適に作業ができるでしょう。スペックも十分です。
動画編集 高性能CPU&VRAM16GBのRTX 4090、大画面モニターで作業することになり、4Kクラスの動画編集作業も快適です。
ゲーム ノート用グラフィックス最上位のRTX 4090を搭載しているので、負荷の高いゲームもレイトレーシングも快適に動作します。2画面出力でも高いフレームレートを維持し、ゲームが可能です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

13.4型、WQXGA(2560×1600)解像度、165Hzの高リフレッシュレートの液晶を搭載しています。

最大輝度は、当サイトの計測では457cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はご覧の通り広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 99.1%
Adobe RGBカバー率 87.9%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶なので、画面への映り込みはあります。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約33msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

Nキーロールオーバーに対応しており、複数のキーを同時に押す場合でも、正確に認識されます。実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはわずかにカーブしています。

ただ、本製品のようなSurfaceタイプのキーボードの場合、下にどうしても空間ができるので、キーボード全体がややたわみます。ゲームをするときは、強くキーを打つ方は気になるかもしれません。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図
キーボードの下に空間ができる

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。明るさは3段階で調節できます。「ARMOURY CRATE」の「Aura Sync」から点灯カラーやパターンの変更、速度が調節できます。キー単位での色の変更はできません。

Aura Sync
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、いくつか動作モードが選択できます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、ホットキー、または「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

また、本製品は、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることも可能です。

この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択するとディスクリートモードになり、「スタンダード」を選択するとMSHybridモードになります。デフォルトでは「スタンダード」モードになっていました。

ここでは、基本的に「Ultimate」モードで計測を行っていますが、一部「スタンダード」モードで計測した結果も紹介しています。

GPUモード

 

CPU

ROG Flow Z13は、インテル第13世代CoreプロセッサーHシリーズ最上位の「Core i9-13900H」を搭載しています。
本製品で計測したマルチコアのスコアは本来よりもやや低めですが、それでも、上位のスコアで、シングルコアに至っては前世代HXシリーズ最上位「Core i9-12950HX」よりも高いスコアが出ています。また、動作モードであるパフォーマンスとTurboでは結構差がありました。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i9-13900H 16323 [turbo]
15392 [パフォーマンス]
Core i7-13620H 15109
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-12650H 12307
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2029 [turbo]
2016 [パフォーマンス]
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i7-12650H 1694
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックス性能を検証するために、3DMarkのベンチマークを実行した結果を掲載します。なお、ここでは、ROG Flow Z13本体の「GeForce RTX 4060」と、ROG XG Mobileの「GeForce RTX 4090」両方のスコアを計測しました。GeForce RTX 4060ではディスクリートモードで計測しています。

ROG Flow Z13は、GeForce RTX 40シリーズの中ではミドルクラスに位置する「GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載していますが、メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは65Wとやや低めに設定されています。

ROG XG Mobileの最大グラフィックスパワーは150Wと高めに設定されていました。

ROG Flow Z13(RTX 4060)
最大グラフィックスパワー(Max TGP)は65W
ROG XG Mobile(RTX 4090)
最大グラフィックスパワー(Max TGP)は150W

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。ROG Flow Z13のRTX 4060はTGPが65Wとやや低めに設定されているものの、前世代の95WのRTX 3070に近いスコアが出ており、高いスコアです。グラフィックスメモリには8GBを搭載しており、最新のゲームにも対応できるVRAM容量です。

ROG XG MobileのRTX 4090のスコアはノート用グラフィックス最上位ともあり、非常に高いスコアです。デスクトップ用ハイエンドクラスの性能に匹敵します。VRAMは16GBと多く、レイトレーシングや4Kクラスの動画編集、エンコードも快適でしょう。

また、どちらのグラフィックスもTurboモードの方がスコアが高くなります。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21897
RTX 4090 16GB 150W 20159 [Turbo]
18301 [パフォーマンス]
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 8GB 65W 8829 [Turbo]
7529 [パフォーマンス]
RTX 4050 6GB 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 8GB 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060とRTX 4090の情報は次の通りです。「Turbo」モードでは、GPUクロックなどがわずかにアップしていることが分かります。

GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB
GeForce RTX 4090 Laptop GPU 16GB

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しています。アクセス速度は非常に高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5281
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

ROG Flow Z13本体背面にはmicroSDカードスロット、XG Mobile本体上部には通常のSDカードスロットを備えています。どちらのアクセス速度も速いです。カードの抜き差しは、XG Mobile本体の方が楽です。

ROG Flow Z13本体背面
ROG XG Mobile本体上部
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ROG Flow Z13本体と、ROG Flow Z13+ROG XG Mobileでいくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは、ここでは動作モードはすべて「Turbo」モード、RTX 4060のGPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」でフレームレートを計測しています。

RTX 4060を搭載したROG Flow Z13では、最大グラフィックスパワーは65Wとやや低めに設定されているものの、次世代ミドルクラスグラフィックスというだけあって高性能です。2560×1600解像度でのゲームは難しいかもしれませんが、1920x1080解像度や1920x1200解像度なら、負荷の重いゲームでも60 fps以上で快適にプレイできます。対応したゲームならDLSSやフレーム生成によってさらにフレームレートを向上させることができるので、ゲームもプレイするならRTX 4060搭載モデルをおすすめします。

RTX 4090を搭載したROG XG Mobileでは、ノート用グラフィックス最上位だけあって、どのゲームも非常に高いフレームレートです。重いゲームであっても、2560×1600解像度、最高設定で高いフレームレートを維持でき、快適にプレイすることができます。さらにDLSSやフレーム生成を併用することで、165Hzの高リフレッシュレートパネルを活かした滑らかな映像でゲームをプレイすることができます。今後発売される最新のゲームも、最高設定&高解像度&高フレームレートで快適にプレイができるでしょう。

また、グレアパネル、高色域の色鮮やかな液晶を搭載しているので、どのゲームも鮮明な映像でゲームをプレイできます。暗いシーンが多いディアブロ4なども映像が見やすく、残像感も少ないので非常にプレイがしやすかったです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
ディアブロ4 オープンベータ(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 82 fps 170 fps
2560×1600 70 fps 154 fps
重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 78 fps 80 fps
最高
フレーム生成:オン
83 fps 151 fps
2560×1600 最高 35 fps 76 fps
最高
フレーム生成:オン
53 fps 121 fps
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 128 fps
RTX 4090 150W 80 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 78 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 50 fps
RTX 4060 45W 45 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 46 fps 110 fps
2560×1600 32 fps 83 fps
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
他のノート用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 ウルトラ 76 fps 124 fps
ウルトラ
フレーム生成:オン
108 fps 215 fps
2560×1600 ウルトラ 44 fps 96 fps
ウルトラ
フレーム生成:オン
62 fps 135 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4090 150W 124 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 エクストリーム 83 fps 170 fps
2560×1600 64 fps 149 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 170 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 高品質 85 fps 160 fps
2560×1440 64 fps 134 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 192 fps
RTX 4090 150W 160 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 114 fps 172 fps
2560×1600 73 fps 153 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4090 150W 172 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 ROG Flow Z13
RTX 4060
ROG XG Mobile
RTX 4090
1920x1080 最高 133 fps 189 fps
2560×1600 86 fps 158 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4090 150W 189 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps

 

ROG XG MobileでのレイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したGeForce RTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、「フレーム生成」を有効にすることで、飛躍的にフレームレートを向上させることが可能です。

下記の表はROG Flow Z13+ROG XG Mobileで、レイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS3の平均フレームレート比較です。フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。VRAM 16GBを内蔵した「GeForce RTX 4090 」では、負荷の重いレイトレーシング環境でも、2560×1600解像度でも下表の通り、快適にプレイすることが可能です。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS FG
2560x1600 レイトレ:最高 51 fps 106 fps
※DLSSの強度は「バランス」
※DLSS FGは「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS FG
2560x1600 レイトレ:ウルトラ 40 fps 132 fps
※DLSSの強度は「バランス」
※DLSS FGは「フレーム生成」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「Turbo」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像時間では、Core i9-13900Hの割にはやや時間がかかっていましたが、それでも十分速いです。また、RTX 4060でGPUを使った書き出しをONにすると、逆に速度が下がりました。一方、ROG XG MobileのRTX 4090を使った書き出しなら、非常に速かったです。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
48秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
61秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 64秒
Core i7-13620H
65秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
65秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
67秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
71秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
74秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 6900HX 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro、4K動画の書き出しでは、ROG Flow Z本体のみでもCPUとGPUの性能が高いので高速です。ROG XG Mobileを接続することで、さらに速い書き出しが可能です。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分50秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分39秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。ROG Flow Z本体のみでもCPUとGPUの性能が高いので高速です。

ただ、原因が分かりませんが、ROG XG Mobileを接続するとなぜか遅くなっていました。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒 (NVIDIA)
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒 (NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分35秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分52秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分19秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分25秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分33秒 (AV1 NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分37秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

Core i9-13900Hだとそこそこ速い書き出し速度です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-13900H 7分07秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-13620H 7分36秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Core i7-12650H 9分31秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。RTX 4060での生成時間は1枚あたり約18秒、RTX 4090での生成時間は1枚あたり約8秒でした。こちらは、デスクトップ用GPUとも比較していますが、RTX 4090なら、かなり速いことが分かります。

Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4090
48秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4080
64秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 4070 Ti
77秒
Core i9-13900H/16GB
GeForce RTX 4090 Laptop
78秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3090
79秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3080
87秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3070
117秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3060
166秒
Core i9-13900H/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
182秒
Core i7-12650H/16GB
GeForce RTX 4060 Laptop
200秒
Core i7-13620H/32GB
GeForce RTX 4050 Laptop
209秒
Core i9-13900K/32GB
デスクトップ用 RTX 3050
242秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4090 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775

 

USB Type-Cの動作テスト

USB Type-Cポートには、Thunderbolt4とUSB3.2 Gen2 が搭載されていますが、ここれでは、Thunderbolt4の動作確認を行いました。PD充電は警告が表示されますが、いずれも動作しました。

Thunderbolt4ポートの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ○ ※3
100W Anker PowerPort III ○ ※3
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3「この電源アダプターではお使いの性能をフルにサポートできません」という警告が表示

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、タブレットは約1.2kg、キーボードは約350gとなっており、当サイトで計測した質量は次の通り、ほぼ公表値通りの質量です。ゲーミングノートPCとしては非常に軽く、ACアダプターも小型で軽いです。ACアダプターと合わせても持ち運びやすい大きさと質量だと思います。

外付けGPUドックである「ROG XG Mobile」の質量も軽量です。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
タブレット 1.20kg
キーボード 353g
ACアダプター 481g
ROG XG Mobile 1.32kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約56Wh、バッテリー駆動時間は公表値では約8.8時間です。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、ある程度のバッテリー駆動が可能です。

ただし、ゲーム時は1時間ほどしか持たず、ACアダプターに接続しないとフレームレートが制限されて、カクついた動きになるので、ACアダプターに接続しながら使うことを推奨します。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大8.8時間
(2) 動画再生時 5時間47分
(3) FF14ベンチ 1時間23分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

インカメラは503万画素(IR対応)、アウトカメラは1258万画素(オートフォーカス対応)と高い性能のカメラを搭載しています。アウトカメラは、向かって右端に搭載されているため、やや撮影しにくいですが、画質は非常に綺麗です。インカメラも綺麗で、配信などで使っても綺麗な映像を届けることが出来るでしょう。

インカメラ
アウトカメラ
インカメラで撮影した画像
アウトカメラで撮影した画像
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

タブレットの左右側面に1W+1Wのステレオスピーカーを備えています。タブレットにしては音質は悪くなく、ゲームや映画鑑賞にも適しています。ノートPC基準だと、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

底面のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「パフォーマンス」と「Turbo」で計測しています。GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「パフォーマンス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと55W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、83℃前後で推移しています。

「Turbo」モードでは、CPU電力が65W前後へ上がりますが、冷却ファンが最大で稼働するため、CPU温度は65℃前後で収まっており、低めの温度が保たれています。薄型の高性能ノートPCにしては冷却性能が優れているので、高い負荷を与える場合には「Turbo」モードで運用する方がいいでしょう。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。ここでは、ROG Flow Z13本体のRTX 4060動作時と、XG Mobile接続時のRTX 4090動作時の両方を計測しました。なお、動作モードはTurboのみで計測しています。

RTX 4060動作時では、CPU温度は72℃前後で推移し、GPU温度は最大でも71℃と問題ない温度です。

RTX 4090動作時では、CPU温度は80℃台まで上昇し、GPU温度は最大でも77℃と問題ない温度です。RTX 4090動作だとCPU温度が上がりますが、冷却ファンが最大で稼働するTurboモードなら問題ないでしょう。

  • ROG Flow Z13(RTX 4060)
  • ROG Flow Z13 + XG Mobile
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ROG Flow Z13のみでは、パフォーマンスモード、アイドル時でもファンが動作するときがあり、そのときはやや動作音が聞こえます。ファンが動作していないとほぼ無音です。FF15のような高い負荷がかかると、ROG Flow Z13のみではそれほど騒音値は高くありません。

ROG Flow Z13+XG Mobileでは、アイドル時だとファンが稼働していないとほぼ無音です。ファンが稼働すると32dBと、ROG Flow Z13のみよりも高くなります。高負荷時は高めの騒音値になるので、XG Mobile接続時はなるべく後ろに配置した方がいいでしょう。

ROG Flow Z13のみ(ディスクリートモード)
ROG Flow Z13+XG Mobile
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ROG Flow Z13本体では背面の表面温度になりますが、ゲーム中だとファンの近くのベイパーチャンバー部分はそれなりに熱くなります。ただ、キーボードが外付けなので、キーボードの温度は上がらず、ゲームなどをしていても、手が熱くなることはありません。タブレットモードで手で持つ場合には、ファン付近を避ければほとんど気になりません。

ROG XG Mobileは、ゲーム中はそれなりに発熱します。見えないように箱に入れたりせず、風通しの良いところに置いておいたほうがいいと思います。

ROG Flow Z13本体背面(ディスクリートモード)
ROG XG Mobile
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではキーボードバックライトはオフで計測しています。

ROG Flow Z13のみでも、高性能プロセッサーに、外部GPUを搭載しているので、一般的なノートPCよりは消費電力が高めです。XG Mobileを接続すると、ノートPCとしては高い消費電力になります。

なお、今回は、ディスクリートモードで計測していますが、MSHybridモードにすると少し消費電力が下がります。特にアイドル時は、約12Wまで下がります。

ROG Flow Z13のみ
ROG Flow Z13+XG Mobile
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

ROG Flow Z13の外観のチェック

ROG Flow Z13の外観のチェックです。

カラーはブラックのみです。タブレットタイプでも、背面のデザインがゲーミングらしさを出しています。

 

キーボードは脱着可能です。かなり強めのマグネットでビタッと吸着するので、ちょっとやそっとの力では外れません。

 

キーボード裏面はファブリックになっており、引っ張っても擦り傷は付きません。

 

ROG Flow Z13のエアフローは背面から吸気し、トップから排熱する仕組みになっています。ノートPCモードでは一般的なゲーミングノートと比べて、高い位置で吸気して排気するので、薄型ボディでも冷却効率は高いと思います。

背面から吸気し
吸気位置よりも高いトップから排気

 

キックスタンドを開くとmicroSDカードリーダーとM.2 SSDスロットにアクセスできます。M.2 SSDスロットへはネジひとつでアクセスできるので、換装は楽です。

 

閉じた時の画像です。タブレットの厚みは14.3mm、キーボードの厚みは5.6mmで、ゲームができるPCとしては、非常に薄いです。

 

側面のインターフェースはご覧のようになっています。右側面にUSB3.2 Gen1 Type-A×1、マイクロ/ヘッドホンジャック。左側面には給電用となるThunderbolt 4 (Type-C) が備わっています。

 

ROG XG Mobile接続用インターフェースのカバーをはずすとUSB3.2 Gen2 (Type-C)があります。

 

ACアダプターはキューブ型でコンパクトです。給電はUSB-Cです。

 

ACアダプターの容量は130Wです。

 

ROG XG Mobileの外観のチェック

表面には波模様のようなグラビティウェーブデザインが施されており、デザイン性が良いだけでなく、持った時にグリップ感がよくなるというメリットもあります。

 

電源が入ると1つのファンが稼働し、赤いLEDが点灯します。ファンの音はアイドル時は静かです。

 

先ほどのファンから吸気しているので、この部分を下に置かない方がいいです。

 

背面のキックスタンドで設置します。

 

PCと接続することで、インターフェイスも拡張することができます。USB 3.2 Gen2 Type-A×3に、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、画面出力のHDMI 2.1×1、DisplayPort 1.4×1、フルサイズのSDカードリーダーも備わっており必要十分です。LANポートも搭載しているので、速度が欲しいオンラインゲームにも適応できます。電源は内蔵されており、電源ケーブルのみで稼働します。

 

まとめ

以上が、ROG Flow Z13 2023年モデルのレビューです。

ROG Flow Z13本体は、最大でCore i9-13900H+GeForce RTX 4060を搭載し、PCとしてもタブレットとしても使える2 in 1タイプのゲーミングノートPCです。

高い性能でありながら、軽量かつコンパクトなので、出張先などへ持ってPCを行き、ゲームをしたりクリエイティブな作業をしたりしたい方におすすめの製品です。

さらに、外部GPU Box「ROG XG Mobile」を接続すると、ノート用GeForce RTX 4090の高性能グラフィックスを搭載したゲーミングノートにパワーアップします。

このように、自宅では高性能デスクトップPC並みのスペックでゲームをし、外出先でもゲームや動画編集などをするといった、多種多様な使い方ができるノートPCです。

ROG Flow Z13本体だけでも、軽くてハイパフォーマンスで魅力的な製品なので、ROG XG Mobileは買わず、本体だけ買うのもいいでしょう。自宅では外部モニターのみ接続するのもいいと思います。RTX 4060搭載モデルなら性能も高く、DLSSやフレーム生成機能も使えるので、重めのゲームも動作しますし、動画編集などの作業も快適に行えます。

少し気になるのは、ROG XG Mobileを外すときに、アイコンをクリックしたり、外部GPUを使用中のアプリを落としたりと、やや手間がかかる点です。ROG XG Mobile接続時も、切り替えにやや待たされます。1日に何度も、ROG XG Mobileに接続したり、外したりする方には、あまり適さないと思います。

また、価格がやや高めです。

 

2 in 1 の高性能ゲーミングPC

ASUS ROG Flow Z13

特徴

  • 最大Core i9-13900H+RTX 4060の高スペック
  • 持ち運びのしやすい
  • 外部GPU Box「ROG XG Mobile」でパワーアップ

こんなあなたに

  • 外出先で、負荷が高めの作業をする方
  • 自宅では、さらに高い負荷をかける方
  • 本体の価格28万円台[税込]~
  • GPU Boxの価格39万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

関連ページ