ASUS ROG Strix SCAR 17 SEの実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-12950HX
GPU RTX 3080 Ti 16GB
メモリ 32GB DDR5-4800
ストレージ PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 非光沢 360Hz
質量 約3.0kg
バッテリー 最大 約7.0時間 (90Wh)
価格[税込] 54万円台
最高峰性能のゲーミングノート

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEは、現時点の最高峰クラスのパーツを搭載した17.3型のモンスターゲーミングノートPCです。

第12世代Core i9-12950HX、GeForce RTX 3080 Ti Laptop、360Hz駆動の17.3型液晶と、どれをとっても最高クラス性能の構成です。

冷却性能も高く、高いパフォーマンスを安定して発揮できるので、どんなゲームも高いレベルでプレイできます。また、デザイン性や、ライティング時のカッコよさもピカイチです。

公式サイト(ASUSストア)はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-12950HX、32GBメモリ、GeForce RTX 3080 Ti 16GB

 

目次

お忙しい方は、「 ASUS ROG Strix SCAR 17 SEの特徴」のみお読みください。

 

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEの特徴

世界最高クラス性能のゲーミングノート

ROG Strix SCAR 17 SEは、現時点では世界最高レベルのハードウェア構成を備えたゲーミングノートPCです。

デザイン性の高いボディには、ゲーマーなら誰もが憧れるようなハイスペック構成を搭載し、競技性の高いゲームから、重い部類のゲームまでジャンルを問わず、ハイレベルでのプレイが可能です。ハイエンド性能を必要とするクリエイター向けのノートPCとしてもいいと思います。ただし、価格も高いため、ゲーマーでも、クリエイターでも、プロクラスの方向けの機種となっています。

世界最高クラス構成のゲーミングノートPC

 

第12世代Core i9-12950HX搭載

ROG Strix SCAR 17 SEは、PBP(プロセッサー・ベース・パワー)が55Wと高いインテルの第12世代Core HXシリーズの中でも最上位に位置する、Core i9-12950HXを搭載しています。

下のグラフのように、ベンチマークでも、当サイトで計測したノートPCにおいて最高となるマルチコアスコアが出ていました。ゲームだけでなく、クリエイティブな用途など、高い処理性能を必要とする作業にも快適に使用できます。

CINEBENCH R23 ~マルチコアスコア~
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 16389
Ryzen 7 6800H 13999

 

最大グラフィックスパワー175Wで動作

ROG Strix SCAR 17 SEの搭載する外部グラフィックスは、GeForce RTX 30シリーズのLaptop用としては最上位となる、GeForce RTX 3080 Ti Laptopです。

しかも、実際のパフォーマンスを左右する、最大グラフィックスパワーが175Wと非常に高く設定されています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

グラフィックスのベンチマークでは、こちらも当サイトで計測したノートPCにおいて最高のとても高いスコアが出ていました。

重い部類のゲームや、高いフレームレートでプレイしたい動きの激しいゲームでも快適にプレイできます。また、3DCGのレンダリングなど、高いグラフィックス性能を必要とする作業への適性も高いと思います。

3DMark Time Spy ~Graphics score~
RTX 3080Ti 16GB 175W 13493
RTX 3080Ti 16GB 150W 12194
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361

 

低残像で見やすい360Hz液晶を搭載

ROG Strix SCAR 17 SEは、360Hz駆動の17.3型液晶と、液晶も現状最高クラスのハイリフレッシュレートに対応した液晶を搭載しています。

通常の液晶が1秒間に60回画面を書き換えるのに対して、360Hz駆動の液晶では、1秒間に最大360回も画面を書き換えます。そのため、滑らかな映像でゲームをプレイできますし、ライバルよりも一瞬早くアクションすることが可能となります。また、ROG Strix SCAR 17 SEの搭載する液晶は、残像も抑えられていたので、動きの激しいゲームでもターゲットの補足がしやすいですし、目も疲れにくいです。

なお、当サイト計測で、sRGBカバー率99.1%と色域も広めだったので、クリエイティブな作業にも対応しやすいと思います。

残像感の比較

 

高い冷却性能

ROG Strix SCAR 17 SEは、最高峰クラスのパーツを搭載し、最大グラフィックスパワーも175Wと高いため、冷却性能が追いつくのか気になるところだと思います。

ROG Strix SCAR 17 SEの内部を見てみると、大型のファンを2基搭載し、左右と背面の4か所から排気する構造となっていました。また、従来のようなヒートパイプではなく、べーパーチャンバーが採用されています。表面積が広いため、熱の吸収と拡散を素早く行うことができます。

冷却機構

 

さらに、CPUとGPUのグリスには、Thermal Grizzly製のConductonaut Extreme 液体金属グリスが使用されています。熱伝導率が高く、べーパーチャンバーに効率的に熱を伝えることができますし、液体金属グリスは乾燥することがないので、高い熱伝導性能を長期間保つことができます。

実際のゲーム時の温度を確認しても、しっかりサーマルコントロールされており、最高峰パーツのポテンシャルを引き出し、維持することができていました。また、キーボード面やパームレスト部の温度もそれほど上昇していなかったので、ゲーム中に手が熱くなることもありません。

 

MUXスイッチ機能を搭載

2022年発売予定の全てのASUS ROGシリーズのノートPCに共通する特徴ですが、ROG Strix SCAR 17 SEは、MUXスイッチ機能を搭載しています。これは、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由でディスプレイに転送する「ハイブリッドモード」と、外部GPUからの出力を直接ディスプレイに出力する「ディスクリートモード」を切り替えることができる機能です。

「ハイブリッドモード」だと、低負荷時の消費電力が抑えられ、作業内容によってはバッテリー駆動時間も伸びます。一方、「ディスクリートモード」では、CPU内蔵グラフィックスを経由することによる遅延などが減るため、パフォーマンスが少しアップします。下のグラフのように、「ディスクリートモード」だとフレームレートが少しアップします。なお、どのくらいフレームレートがアップするかは、ゲームタイトルによります(VALORANTのように飛躍的にアップするのは珍しいです)。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
RTX 3080Ti 16GB 175W 97 fps [ディスクリート]
94 fps [ハイブリッド]
1920x1080、ウルトラ、DLSS:オフ
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
RTX 3080Ti 16GB 175W 166 fps [ディスクリート]
154 fps [ハイブリッド]
1920x1080、最高、DLSS:オフ
軽い部類のゲーム
VALORANT
RTX 3080Ti 16GB 175W 508 fps [ディスクリート]
340 fps [ハイブリッド]
1920x1080、高設定

 

かっこいいデザインとライティング

ROG Strix SCAR 17 SEは、性能だけでなく、デザイン性も優れており、かっこいいです。

ボディに入り込むタイプのヒンジは、閉じたときの見た目がいいだけでなく、液晶が浮いているようにも見え、画面占有比約85%の狭額縁ベゼル液晶も相まって、ゲームなどへの没入感も高いです。

液晶・ヒンジ周りのデザインもかっこいい

 

また、天板のデザインも凝っています。ROG特有のスラッシュデザインが施されており、さらにその下半分に付属の紫外線ライトを当てると、イースターエッグデザインの隠されたメッセージが浮かび上がります。

天板のデザイン
付属の紫外線ライトを当てたとき

 

さらに、薄暗い中でのライティングされた姿も綺麗です。天板のROGマーク、LEDライティングバーや、キーボード面はカラーやエフェクトを好みにカスタマイズすることもできます。気分をあげて、高いレベルでのプレイに臨むことができます。

かっこいいライティング

 

自作も可能なArmorキャップ

ゲーミング性能や、使いやすさとはあまり関係がありませんが、ROG Strix SCAR 17 SEの背面部分の「ROG」と書かれた部分はArmorキャップといい、取り外して、交換することができます。

付属のArmorキャップに付け替えることもできますし、3Dプリント用のテンプレートも提供されているので、カスタマイズしてオンリーワンのArmorキャップを作成し、取り付けることもできます(Armorキャップのテンプレートはこちらからダウンロードできます)。

Armorキャップ

 

キーストーン2が付属

ROG Strix SCAR 17 SEでは、NFCキーのキーストーン2を使用できます。

画像にある赤いキーストーン2の専用スロットへの挿入/取り外しをトリガーとして、設定していた動作モードの変更や、アプリやシステムの起動などを行うことができます。また、シャドウドライブ(隠しドライブ)の表示/非表示のコントロールも可能です。

取り外したキーストーン2をなくさないように、ホルダーも付属しています。

キーストーン2

 

メモリ・ストレージは換装可能

ROG Strix SCAR 17 SEは、2基のメモリスロットと、2基のM.2スロットを備えています。

デフォルトで32GBメモリ、4TBストレージと十分な容量ですが、用途によってはメモリやストレージを換装して、さらに容量をアップしてもいいかもしれません。

メモリスロット
ストレージ

 

ASUSのあんしん保証

ASUSでは、理由を問わずどんな故障でも部品代の20%のみで修理してくれる(1年の間に1回のみ)、「ASUSのあんしん保証」というサービスがあります。自分でメモリやストレージなどを増設・換装した時、または、落として壊してしまったというような場合でも、故障した部品代の20%で修理してくれます。条件は、製品購入後30日以内に「MyASUS」に製品登録するだけです。加入料も不要なので、忘れずに登録しましょう。ただし、パーツの増設・換装後に故障した場合、最初のパーツの状態じゃないと修理は受けられないため、最初のパーツを取っておくようにして下さい。

また、保証期間内のメーカー責任の自然故障であれば、「ASUSのあんしん保証」の使用回数にカウントされることなく、無償で修理してくれます。

さらに、保証期間3年(1年間に1回 x3年間)、故障時は理由を問わず負担0円で修理対応してもらえる、「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」も用意されています。加入するのに別途14,800円かかりますが、ROG Strix SCAR 17 SEのような高額製品の保証としては非常に安いです。入っておくと安心だと思います。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。

ASUSのあんしん保証

 

残念なポイント

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEは、ウェブカメラを非搭載です。筐体のサイズを気にするような機種でもないので、ウェブカメラを搭載しているとよかったです。

 

各用途の快適度

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
視野角も広く、見やすい液晶です。処理性能も十分なので、快適に使用できます。
オンライン会議 マイク、スピーカーを搭載し、双方向AIマイクノイズキャンセリング機能もありますが、カメラはありません。こちらの映像を送るには、別途カメラを用意する必要があります。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる17.3型の大画面を搭載し、スピーカー音も比較的よく、動画鑑賞は快適です。
RAW現像
画像編集
第12世代Core i9-12950HXを搭載し、Lightroom Classic CCを使用したRAW現像が非常に速いです。液晶の色域も広めです。ただし、印刷用の画像編集には、液晶の色域が不足しています。
動画編集 最高峰クラスのCPU、GPUを搭載し、快適に動画編集ができます。液晶の色域も広めです。ただし、本格的な動画編集に適したDCI-P3ほどの色域ではありません。
ゲーム RTX 3080TiはmaxTGPが175Wと高く、360Hz駆動のディスプレイを活かして、高いフレームレートで快適にゲームができるでしょう。

 

ディスプレイのチェック

ROG Strix SCAR 17 SEのディスプレイのチェックです。

パネルは、「BOE0A00」でした。

360Hz駆動のハイリフレッシュレートに対応したFHD液晶です。色域も、フリッカーも発生していないので、見やすいです。遅延や残像も少なく、動きの激しいゲームでも快適にプレイすることができます。最大輝度は、当サイトの計測では311cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトでの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.1%
DCI-P3カバー率 78.0%
Adobe RGBカバー率 77.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、赤と緑がやや強く発色しているものの、各色ほぼ揃って1:1の直線に近く、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約32msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は360Hzと単位時間当たり6倍のフレームが表示されているのに1フレーム前までしか残像がないので、残像は非常に少ないと言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.7mmです。

標準的なキー配置の日本語キーボードで、4列テンキーもついています。

キートップは軽くカーブしており指なじみがよく、タイプ時の底付きの衝撃も少ないので、打ちやすいキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

下の画像のようなカラフルなライティングが可能です。また、各キーごとに色を設定して、好みの配色でのライティングにすることもできます。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ROG Strix SCAR 17 SEでは、下の画像のように動作モードを選択することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。なお、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトを起動することで、動作モードを変更できます。

また、MUXスイッチについては、外部GPUと映像ポートを直結する「ディスクリートモード」と、CPU内蔵グラフィックス経由で出力する「ハイブリッドモード」の両方で計測しています(特に記載していない場合は、ハイブリッドモードです)。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

CPU

ROG Strix SCAR 17 SEのCPUは、第12世代Core HXシリーズの中でも最上位に位置する、Core i9-12950HX(16コア/24スレッド)です。現時点で、ノートPC用のプロセッサーとしては最高クラスのCPUです。

ベンチマークの結果は以下のとおりですが、マルチコア、シングルコアともに非常に高いスコアが出ていました。

なお、動作モードによって実際のパフォーマンスは大きく変化します。パフォーマンスをフルに発揮したい場合は、「Turbo」モードで使用するといいです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-12950HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12950HX 21617 [Turbo・ディスクリート]
20916 [Turbo]
17273 [バランス・ディスクリート]
16341 [バランス]
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 16389
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12950HX 1981 [Turbo]
1943 [Turbo・ディスクリート]
1926 [バランス]
1850 [バランス・ディスクリート]
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1280P 1664
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro 10コアCPU 1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、帯域が広いです。スロットメモリなので換装もできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
51GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、ゲーミングノートPCでは最高位に位置する、GeForce RTX 3080Ti Laptopを搭載しています。メーカーによって設定された、実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、175Wでした。これは、ノーマルバージョンのROG Strix SCAR 17の設定値150Wを超える非常に高い数値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下の通りです。これまで当サイトで計測したゲーミングノートPCの中では、最も高いスコアが出ていました。デスクトップ用のGeForce RTX 3070のグラボとほぼ同等程度のベンチマークスコアが出ていました。

なお、「ディスクリートモード」・「Turbo」モードの時が、グラフィックスのパフォーマンスが一番高くなります。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3080Ti Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 3080   17064
RTX 3080Ti 16GB 175W 13493 [Turbo・ディスクリート]
13205 [Turbo]
12836 [バランス・ディスクリート]
12582 [バランス]
デスクトップ用RTX 3070   13393
RTX 3080Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080Ti 16GB 150W 12194
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 135W 11229
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080Ti Laptopの情報は次の通りです。「Turbo」モードにすると、GPUクロック等がアップしています。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載し、2TB x2のRAID 0構成となっており、非常に高速でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
4TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD
RAID 0
12257
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測したフレームレートを掲載します。

ここでは、ゲームで最もパフォーマンスを引き出せる「ディスクリートモード」・「Turbo」モードで計測しています。

動作モード

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

最高クラスの性能を備えているので、重い部類のゲームで、レイトレーシングをONにしても、高いフレームレートが出ていました。軽めのゲームなどであれば、200 fps以上、場合によっては360Hz駆動液晶を存分に活かせる360 fpsの平均フレームレートでプレイすることもできます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 172 fps
117 fps
ウルトラ 97 fps
レイトレ:中 79 fps
レイトレ:ウルトラ 76 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ オフ 150 fps
オフ オフ 130 fps
最大 オフ オフ 88 fps
オフ 高性能 116 fps
最大 高性能 86 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080Ti 175W 85 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 85 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 115W 46 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 215 fps
111 fps
エクストリーム 98 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 98 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 170 fps
137 fps
ウルトラ 120 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 120 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 113 fps
RTX 3080Ti 175W 111 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 111 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 115W 72 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 213 fps
標準品質 179 fps
高品質 132 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 132 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 49795 / 173 fps
41086 / 152 fps
ウルトラ 33822 / 137 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 137 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080Ti 175W 132 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 221 fps
オフ 174 fps
最高 オフ 166 fps
クオリティ 184 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 242 fps
高(ノート) 215 fps
最高品質 181 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 181 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 387 fps
高設定 216 fps
最高設定 150 fps
※クリエイティブモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 297 fps
高設定 251 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 648 fps
高設定 508 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 401 fps
中型 378 fps
ウルトラ 306 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

ここでは、「ディスクリートモード」&「Turbo」モードで計測を行っています。いずれのソフトも高速でした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

2022年6月14日のバージョンアップで、書き出しにGPUを使うことができるようになりました。従来のCPUのみ使う書き出しと合わせて、処理時間を掲載します。CPUが速いのと、今回、ストレージが速いこともあり、CPUのみで行う書き出しでも非常に高速でした。さらに「書き出しにGPUを使用」をオンにすると、約3分の2の時間で処理が終わりました。

Core i9-12950HX
32GBメモリ
21秒 [書き出しにGPUを使用]
30秒
Core i9-12900H
32GBメモリ
37秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
46秒
Core i7-1280P
16GBメモリ
47秒
Core i7-1260P
16GBメモリ
56秒
Ryzen 7 6800H
16GBメモリ
57秒
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i5-1240P
8GBメモリ
72秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しも非常に高速です。編集作業自体もストレスなくできます。4K動画も快適に編集できるでしょう。

4K動画の書き出し
Core i9-12950HX
RTX 3080Ti (175W)
3分18秒
Core i9-12900H
RTX 3080Ti (150W)
3分23秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Core i9-12950HX 5分31秒
Core i9-12900H 6分41秒
Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1280P 10分59秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 3080Ti Laptop
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、USB 3.2 Type-Cポートと、Thunderbolt4ポートを搭載しています。

USB3.2 Type-Cポートは、本機への給電と、映像出力に対応しており、45W以上の出力があればPD充電器での充電もできました。ただ、ゲーム時は、PD充電器では電力供給が追いつかないので、付属のACアダプターにつなぎましょう。

USB3.2
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

Thunderbolt 4ポートは、PowerDeliveryには対応していませんが、映像出力には対応しています。

Thunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカー仕様値では「約3.0kg」となっています。実測値は、以下の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。17インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の重さですが、持ち運びにはあまり適していません。

ACアダプターも、約1kgあり重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.929kg
ACアダプター 1.084kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、90Whでした。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は以下のとおりです。ハイエンド構成なので、大容量バッテリーを搭載しても、バッテリー駆動での連続動画再生時間は短かったです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大 約7.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 2時間16分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
80%(約72Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは搭載していません。

 

スピーカー

スピーカーは、底面左右サイドに計4つのスピーカーを搭載しています。音質はよく、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

今回は、「ディスクリートモード」で計測しています。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力は74W前後をキープし、CPU温度は70℃台前半と低めに保たれています。

「Turbo」モードでは、CPU電力が140W前後と非常に高くなるため、CPU温度も95℃前後と高めで推移しています。それでも、100℃に達することなく、140WのCPU電力を維持して動いています。

通常時はバランスモードのほうがいいと思いますが、高い処理性能が必要な作業の場合は、「Turbo」モードで使用してもいいと思います。

  • バランス時
  • Turbo時
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ゲーム時のGPU温度の詳細です。

「バランス」モードでは、CPU温度は約96℃ぐらいまで上がることもありますが、概ね77℃ぐらいで落ち着ています。GPU温度は77℃前後と問題のない範囲で推移しています。

「Turbo」モードでは、CPU温度が高くなり、90~100℃ぐらいを上下し、その後82℃ぐらいで落ち着いています。GPU温度は76℃前後をキープしています。ゲーム時は長時間プレイすると思うので、「バランス」モードのほうが安心かなと思います。

  • バランス時
  • Turbo時
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。今回は、「ディスクリートモード」で計測しています。

「バランス」モードでは、ゲーム時は騒音値が上がるものの、他のゲーミングノートと比べると普通の値です。

「Turbo」モードにすると、ファンの回転数が高くなるため、騒音値が上がり、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:FF15ベンチマーク (高品質、1920x1080)
左から3番目:同上(Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

こちらも、「ディスクリートモード」で計測しています。

ハイエンドの構成ですが、パームレスト部の温度は上昇せず、WASDキーも熱くなってないため、ゲームはしやすいです。長時間ゲームをするような場合でも、不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

今回は、「ディスクリートモード」で計測しているため、アイドル時でも消費電力は少し高めです。なお、下の図には掲載していませんが、「ハイブリッドモード」でのアイドル時の消費電力は約24Wまで下がります。

ゲームのような高負荷時は、高性能パーツを搭載しているので、消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ハイエンドゲーミングノートPCとしての貫録を感じる見た目です。デザイン性が高く、かっこいいです。

 

天板のデザインも凝っています。

 

閉じた状態です。厚みは、23.4~28.3mmです。

 

側面、背面のポート類です。左側面には、USB3.2 x2を備えています。背面には、Thunderbolt 4ポート(映像出力対応)、USB-C(映像出力、本機への給電に対応)、HDMI、LAN(最大2.5GBASE-T)を搭載しています。右側面にあるのは、キーストーン2専用スロットです。

電源、LAN、外部ディスプレイとの接続に使用するポート類は全て背面に配置されているので、これらを接続しても、ケーブルが邪魔になりません。

 

液晶が開く最大の角度は下図の通りです。

 

底面にもデザインが施されていて、かっこいいです。

 

底面カバーを外したときの画像です。2基のファンと、べーパーチャンバーで冷却しています。なお、LED用のケーブルが本体と底面カバーで繋がっているので、カバーを開けるときは気を付けましょう。

 

メモリスロットは2基あり、メモリの換装も可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを2つ搭載しています。ストレージの換装もできます。

 

ACアダプターは、330W(20.0V、16.5A)と大容量です。容量の割にはコンパクトなサイズだと思いますが、ケーブル等もかさばるので持ち運びにはあまり適していません。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG Strix SCAR 17 SEのレビューです。

第12世代Core i9-12950HX + GeForce RTX 3080Ti Laptopに、360Hz駆動の17.3型液晶を搭載しており、CPU、GPU、液晶のどれをとっても現時点での最高峰クラスの構成となっています。

各種ベンチマークや、実際のゲームのフレームレートなどをチェックしてみましたが、これまでのゲーミングノートPCの記録を超える高い性能を発揮していました。360Hz駆動液晶のハイリフレッシュレートを活かして、動きの激しいeスポーツタイトルなどをガンガンプレイするのに適しています。

しかも、最高峰クラスのパーツを高い電力で駆動し、パフォーマンスをしっかり引き出しつつ、CPUやGPUの温度もちゃんとコントロールされており、長時間の安定した使用ができそうでした。冷却性能も高く、キーボード面やパームレスト部の温度も高くならないので、快適にゲームに集中できます。

目立った欠点はほとんどありませんが、あえて挙げるならば、ウェブカメラが搭載されていないのがやや残念でした。

ASUS ROG Strix SCAR 17 SEは、トップオブトップの構成を備えた、ガチ仕様のゲーミングノートPCです。

 

最高峰クラス性能の17.3型ゲーミングノート

ASUS ROG Strix SCAR 17 SE

特徴

  • Core i9-12950HX + RTX 3080Tiの最高峰構成
  • 世界最速クラスの360Hz駆動液晶搭載
  • 高い冷却性能

こんなあなたに

  • ガチゲーマー用のゲーミングノートPCとして
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