MacBook Pro 16のBoot CampでWindowsを起動しベンチマークを計測

更新日:2019年11月28日

前回、MacBook Pro 16インチのレビューを行いましたが、今回は、Boot CampでWindows OSを起動し、各種ベンチマークなどの計測を行いました。MacBook Pro 16インチをWindows OSで使用しようと考えている方は参考にして下さい。

アップル公式サイトはこちら

 

パフォーマンスのチェック

CPU

まずは定番のCINEBENCH R20のベンチマークスコアです。

今回、Core i9-9980HKを搭載しているため、非常に高いベンチマークスコアです。

ただ、Mac OSで計測したときは妥当なスコアが出ていましたが、Boot Campを用いWindows OSで計測したところ、CPUクロックの上下が激しく、スコアはやや低めでした。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
Core i9-9980HK
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3405 [他のPCで計測]
3405 [Mac OSで計測]
3179 [Windows OSで計測]
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1387
Core i7-8565U 1268
Core i3-8145U 952
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[Windows OSで計測]、[Mac OSで計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

今回、グラフィックスにはRadeon Pro 5500M(8GB)を搭載しています。3DMark Time Spyの結果を見ると、GeForce GTX 1650よりもやや劣るスコアでした。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

Radeon Pro 5500M(8GB)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 Max-Q 7216
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5667
GTX 1660Ti Max-Q 5030
GTX 1650 3523
Radeon Pro 5500M(8GB) 3137 [レビュー機で計測]
GTX 1650Ti Max-Q 2983
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※デスクトップ用と書かれていないものはノート用グラフィックス

 

本製品のRadeon Pro 5500M(8GB)のGPU-Zの結果は、読み取れない項目が多いですが次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能の目安
~ AmorphousDiskMark ~
1TB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq QD32 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3299 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3DMark
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
Radeon Pro 5500M(8GB)
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
Radeon Pro 5500M(8GB)

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

妥当な数値で高速です。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 [Mac OSで計測]
78秒 [Windows OSで計測]
79秒 [他のPCで計測]
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Mac OSでは妥当な処理時間でしたが、Windows OSではやや遅かったです。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070
45秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
46秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
62秒 [Mac OSで計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1650
69秒
Core i7-9850H/16GB
GTX 1650 Max-Q
72秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
110秒 [Windows OSで計測]
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

速いエンコード時間ではありますが、Core i9-9980HKを搭載した他のPCよりはやや遅かったです。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 13分47秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
VCEでエンコード(※4) 1分52秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 11分37秒 [他のPCで計測]
13分47秒 [レビュー機で計測]
Core i9-9880H 13分53秒
Core i7-8750H 16分40秒
Core i5-9300H 20分46秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

CPU使用率がほぼ100%になるx265でのエンコードは、CPUクロックが安定せず上下しています。低いときはベースクロックと同じ2.4GHzまで下がっています。別のソフトではありますが、Mac OSでエンコードを実行したときは、3.3GHzくらいで推移していたので、大分クロックダウンしているなという印象です。

全Coreの平均値
x265でエンコード時間中のCPU温度

このときのCPU温度は下の通りです。ターボブースト時の温度が高めになるのは仕方がないとして、3分後くらいからの温度は約80~90度を上下しています。高めの温度ではありますが、Mac OSでエンコードをしたときよりは、低めの温度になっています。その代わり、処理速度はMac OSのほうが速いです。

全Coreの平均値

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

3DMarkと同様に、GeForce GTX 1650を下回る性能です。そこまで高い性能ではありません。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 6280 / 62 fps
標準品質 4947 / 48 fps
高品質 3243 / 32 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 94 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 74 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1060 41 fps
GTX 1650 39 fps
Radeon Pro 5500M(8GB) 32 fps [レビュー機で計測]
GTX 1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 72 fps
46 fps
最高 38 fps
1920x1200 最低 64 fps
42 fps
最高 35 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 108 fps
RTX 2070 92 fps
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 Max-Q 81 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
Radeon Pro 5500M(8GB) 38 fps [レビュー機で計測]
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 14115 / 105 fps
高(ノート) 11517 / 81 fps
最高品質 8713 / 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 128 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 113 fps
RTX 2070 Max-Q 101 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX 1650 64 fps
Radeon Pro 5500M(8GB) 59 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 63 fps
高品質 55 fps
最高品質 53 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 86 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650 56 fps
Radeon Pro 5500M(8GB) 53 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 9385(とても快適)
※約5500で60fps

 

バッテリー駆動時間のチェック

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は次のようになりました。バッテリー駆動時間は、それほど長くありません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) PCMark 10 Modern Office
(2) 動画再生時 3時間48分
(3) PCMark 8 Work 3時間29分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

Windowsのライバル機種との比較

Windowsノートパソコンのライバル機種と比較してみます。今回は、高スペックで液晶品質が高く、質量も軽いNew XPS 15、ThinkPad X1 Extremeを選びました。

MacBook Proは、最大8TBの大容量SSDに、最大64GBの大容量メモリを選択できるのが大きな特徴かなと思います。また、Core i9-9980HKを選択可能で、CPU性能も高いです。New XPS 15も以前は、Core i9-9980HKを選択できましたが、現在はできなくなっています。

New XPS 15は、Core i9-9980HおよびGeForce GTX 1650を搭載でき性能は最も高いです。Windowsで動くアプリは、GeForceのほうが相性が良いケースも多いのもメリットです。また、価格が安く、同等構成にした場合は、New XPS 15が最も安いです。ただし、メモリやストレージ容量はあまり多くありません。

ThinkPad X1 Extremeは、最も軽い点が特徴で、性能、メモリ容量、ストレージ容量、価格などのバランスもいい機種だと思います。ただし、搭載できる最も性能の高いCPUの性能はやや劣ります。

ライバル機種との比較
  [本製品]
MacBook Pro 16インチ
デル
New XPS 15
レノボ
ThinkPad X1 Extreme
画像
CPU 最大Core i9-9980HK 最大Core i9-9980HK 最大Core i9-9880H
GPU 最大Radeon Pro
5500M (8GB)
GTX 1650 GTX 1650 Max-Q
メモリ 最大64GB 最大32GB 最大64GB
SSD 最大8TB 最大1TB 最大4TB
液晶種類 3072x1920 1920x1080
3840x2160
1920x1080
3840x2160
質量 約2.0kg 約1.8kg / 2.0kg 約1.7kg / 1.8kg
バッテリー 100Wh 56Wh / 97Wh 80Wh
価格[税別] 24万円台~ 15万円台~ 18万円台~

 

 

まとめ

以上が、MacBook Pro 16インチにて、Boot Campを用いてWindows OSを起動し、各種ベンチマークを計測した結果です。

ノート用としては最高クラス性能のCore i9-9980HKを搭載していたため、CPU関連のベンチマークスコアはかなり高かったです。ただし、Mac OSで同じベンチマークを実行したときよりも、CPUクロックがやや落ちるときがあり、スコアもやや低めに出ました。その代わり、CPU温度はMac OSよりも低めでした。

グラフィックス関連のスコアは、GeForce GTX 1650よりやや劣る結果です。

Windowsノートのライバル機種と比較すると、大容量メモリ、大容量ストレージを搭載できる点がメリットで、クリエイター向けアプリを複数起動して使ったり、動画編集プロジェクトをローカルディスクにたくさん保存するような方におすすめです。

 

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