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VAIO F16の実機レビュー(2025年6月モデル)- 国産の16型ノートPC
| CPU | Core 3 100U Core 5 120U Core 7 150U |
|---|---|
| メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB |
| 画面サイズ | 14型 16:10 |
| 画面種類 | 1920x1200 非光沢 2560x1600 非光沢 |
| 質量 | 約1.57~1.59kg |
| バッテリー | 約51Wh |
| 価格 | 14万円台~ |
VAIO F16は、16型の大きめのディスプレイを搭載した国産PノートPCです。
16型ノートPCの割には、比較的軽いほうなので、他の16型ノートと比べると、持ち運びしやすいです。
カラーラインナップは3つもあり、今回のサテンゴールドは、高級感があり素敵です。
ポートの種類も多く、USB-CやHDMIはもちろん、LANポートやSDカードスロットも搭載されています。
レビュー機は、メーカーからの貸し出し機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core 5 120U、16GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「VAIO F16の特徴」のみお読みください。
VAIO F16の特徴
16型の大きめの画面
VAIO F16は、16型の大きめのディスプレイを搭載したノートパソコンです。最近多い14型のノートパソコンと比較すると、やはり画面が大きいので作業がしやすいです。
16型ノートの割には軽め
16型のノートパソコンの場合、2kg前後あるのが普通ですが、本製品は「約1.57~1.59kg」となっており、比較的軽いです。毎日、外出先へ携帯するような用途には不向きですが、たまに出張にでかける程度や、別の部屋へ移動するときなどにはいいでしょう。
3つのカラーバリエーション
サテンシルバー、サテンゴールド、ネイビーブルーの3色のカラーラインナップです。

パームレストは、ヘアライン加工が施されたアルミ合金製で質感がよく、天板も高級感があります。
ポートの種類が多い
最近はUSB-Cしかないノートパソコンもありますが、本製品は、USB-AやHDMIはもちろん、LANポートやSDカードスロットなど、他のノートパソコンでは搭載されることが少なくなったポートも備えています。

キーボードが傾いて打ちやすい
ヒンジを開くと、キーボードの奥側が持ち上がるようになっており、キーボードが少し傾きます。これよってタイピングしやすくなっています。
ディスプレイの色域は狭い
今回、1920x1200ドットのディスプレイが搭載されていますが、色域が狭い点はやや残念です。ただし、資料作成や表計算などの事務作業が主な用途であれば、特に問題ないでしょう。
2560x1600ディスプレイも選択可能
2560x1600ドットのディスプレイも選択可能です。今回はこちらのディスプレイではありませんが、10bitカラー(10億7374万色)対応の品質が良さそうなディスプレイです。おそらく色域も広めなのではないかと思われます。ただ、2560x1600のディスプレイを選択するには、Core 7 150Uを選ぶ必要があり、価格が結構上がります。
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、前述の通り、16型で、1920x1200と2560x1600の2つがあります。
今回は、1920x1200を搭載しており、詳細は、以下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は、sRGBカバー率61%と狭いです。
ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ補正されておらず、素直な発色であることがわかります。
視野角は広いです。
非光沢なので、反射は低減されています。ギラつきもほぼ感じません。
当サイトの計測では、フリッカーはありませんでした。
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、キートップがやや湾曲しており、キー自体は押しやすいと思います。Enterキーが大きいのも良かったです。テンキーも搭載されているので、数字入力をすることが多い方にもいいでしょう。
ただ、半角/全角キーの横幅がデメリットです。左Ctrlキーもやや小さいです。
タッチパッドの使い勝手は普通です。VAIO F14よりやや大きくなっています。
※画像をクリックすると拡大できます
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ここでは、デフォルトの「標準」と、最も性能が出る「パフォーマンス優先」のモードで計測したスコアを掲載します。
CPU
当サイトで計測したCINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。高いスコアではありませんが、負荷が低めの作業であれば、問題なくこなせる性能です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能も高くはありませんが、動画編集などグラフィックスに負荷がかかる作業をしなければ、ストレスなく使える性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリの枚数が書かれていないものは、メモリは2枚
ストレージ
SSDの速度は比較的速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。
~ SDカードスロット性能 ~
質量のチェック
当サイトで計測した質量は下表の通りで、16型クラスのノートPCとしては、比較的軽いです。ACアダプターは普通の重さです。
| 質量 | |
| PC本体 | 1.545kg |
| ACアダプター+電源ケーブル | 226g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、約51Whでした。
バッテリー駆動時間は下表の通りです。使い方にもよりますが、5~6時間はもつと思われます。
| バッテリー駆動時間 | |
| (1) JEITA3.0(アイドル時) | 約11.5時間 |
| (2) JEITA3.0(動画再生時) | 約6.0時間 |
| (3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 5時間25分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core 5 120Uのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は15Wです。
「標準」モードでは、PBPとほぼ同じCPU電力で推移しており、CPU温度は70℃前後と低めでした。
「パフォーマンス優先」モードでは、20W前後とPBPよりもやや高い数値で推移していました。このときのCPU温度は80℃前後とやや高めですが、問題ない範囲でしょう。

静音性のチェック
普通の騒音値です。
アイドル時はほぼ無音です。中負荷時がややうるさく感じますが、それ以外は他のノートPCと同等程度の騒音値です。
| 騒音値 | |
| アイドル時 | 約20dB |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 約30dB |
| 中負荷時 [動画編集] | 約42dB |
| 高負荷時 [ゲーム] | 約42dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
全体的に温度は低めです。
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
| 消費電力 | |
| アイドル時 | 5W |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 10W |
| 中負荷時 [動画編集] | 27W |
| 高負荷時 [ゲーム] | 27W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
今回、ボディカラーはサテンゴールドです。ベゼルやキーはホワイト系のカラーになっており、ゴールドとよく合っています。

天板は、反射を抑えつつも、やや光沢感があり素敵です。

ボディは薄いです。
スピーカーはこもった感じがし、そこまでいい音質だとは個人的には感じませんでしたが、オンラインミーティングなどには問題なく使えます。勝手に点数をつけると、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは、92万画素で普通の画質です。カメラを物理的に隠すシャッターもついています。また、IRカメラもついており、顔認証が可能です。

指紋認証にも対応しています。

側面のポート類です。USB-Cは、Power Deliveryおよび映像出力に対応しています。HDMIは、最大4K(3840×2160)/30Hzとなっており、4K表示では60Hzまで出ないのでご注意下さい。

ヒンジはほぼ180度開きます。
底面に吸気口はありません。キーボード面から吸気します。

ACアダプターは65Wです。サイズは普通です。

まとめ
以上が、VAIO F16のレビューです。
国内メーカーの16型ノートPCとなります。
最近は14型のノートが多くなってきていますが、本製品は、16型と大きめの画面で作業することができます。
また、16型の大きめのディスプレイを搭載している割には、比較的軽いので、他の16型ノートよりは持ち出しやすいです。
3種類のカラーラインナップで、パームレストにはヘアライン加工が施されており、見た目が素敵だと思います。
ポートの種類が多いのも特徴で、USB-CやUSB-Aはもちろん、LANポートやSDカードスロットもあります。
ディスプレイは2種類ありますが、1920x1200ドットのディスプレイは色域が狭かったのでご注意下さい。2560x1600ドットのディスプレイもありますが、その場合、Core 7 150Uを選ぶ必要があり、価格が結構上がります。
国産の16型ノートPC
VAIO F16

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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