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VAIO F14の実機レビュー(2025年6月モデル)- 国産の軽量ノートがお手頃価格
| CPU | Core 3 100U Core 5 120U Core 7 150U |
|---|---|
| メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB |
| 画面サイズ | 14型 16:9 |
| 画面種類 | 1920x1080 非光沢 |
| 質量 | 1.23 kg~ |
| バッテリー | 約51Wh |
| 価格 | 14万円台~ |
VAIO F14は、国産PCでありつつ、価格が手頃なモバイルノートPCです。
約1.23kgと軽いので、外出先への持ち出しに便利です。
それでいて、ディスプレイサイズは14型と大きく、タイピングもしやすいので、作業がはかどります。
ポートの種類も多く、LANポートも付いているので、ビジネスシーンでも重宝するでしょう。
レビュー機は、メーカーからの貸し出し機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core 5 120U、16GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「VAIO F14の特徴」のみお読みください。
VAIO F14の特徴
約1.23kgと軽い
VAIO F14は、約1.23kgと軽いモバイルノートパソコンです。
1kgを切るような軽さではありませんが、十分持ち運びに便利です。
国内メーカーの軽量ノートとしてはお手頃価格
国内メーカーのモバイルパソコンにしては、14万円台からと価格が手頃です。さらに、現在キャンペーンを行っており、10%OFFの13万円台から購入可能です。Core 5 120U、16GBメモリのおすすめ構成でも、16万円台からとなっています。
3つのカラーバリエーション
ネイビーブルー、サテンゴールド、サテンシルバーの3色のカラーラインナップです。

パームレストは、ヘアライン加工が施されたアルミ合金製で高級感があり、天板も質感が良いです。
ポートの種類が多い
本製品は、LANポートがある珍しい製品で、ビジネスシーンでも使いやすいと思います。ただ、右側面にポートが集中しており、ケーブルなどを挿すと、ややマウス操作の邪魔になります。

キーボードが傾いて打ちやすい
ヒンジを開くと、キーボードの奥側が持ち上がるようになっており、キーボードが少し傾きます。これよってタイピングしやすくなっています。キーボード自体もクセがなく打ちやすい部類に入ります。
また、キーボードが持ち上がることで、膝上に置いたときに、膝に密着しにくくなるので、熱さを感じにくいです。
ディスプレイの色域は狭い
ディスプレイサイズは14型と、モバイルノートとしては大きいですが、色域が狭い点はやや残念です。ただし、資料作成や表計算などの事務作業が主な用途であれば、特に問題ないでしょう。
キーボードバックライトは非搭載
キーボードバックライトが搭載されていない点も、やや残念です。ライターなどが暗所でタイピングするときにやりにくいです。ただ、暗いところでタイピングすることがない方には、無くても構わない機能です。
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、前述の通り色域が狭いです。昔ながらの16:9の画面比で、解像度は1920x1080となっています。
詳細は、以下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は、sRGBカバー率61%と狭いです。
ガンマ補正曲線を確認すると、赤色がやや強めに発色していることが分かりますが、そこまで違和感はありません。
視野角は広いです。
非光沢なので、反射は低減されています。ギラつきもほぼ感じません。
当サイトの計測では、フリッカーは無さそうでした。
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、個人的には、やや打ちやすいほうだと思います。
主要なキーについては、小さいものがなく、キートップもやや凹んでおり指のフィット感がいいです。
ただ、タッチパッドのクリックのしやすさは普通ですが、クリック音が大きめでした。
※画像をクリックすると拡大できます
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
ここでは、デフォルトの「標準」と、最も性能が出る「パフォーマンス優先」のモードで計測したスコアを掲載します。
CPU
当サイトで計測したCINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。高いスコアではありませんが、負荷が低めの作業であれば、問題なくこなせる性能です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能も、高くはありませんが、動画編集などグラフィックスに負荷がかかる作業をしなければ、ストレスなく使える性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリの枚数が書かれていないものは、メモリは2枚
ストレージ
SSDの速度は比較的速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
質量のチェック
当サイトで計測した質量は下表の通りで、比較的軽いです。ACアダプターは普通の重さです。
| 質量 | |
| PC本体 | 1.206kg |
| ACアダプター+電源ケーブル | 228g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、約51Whでした。
バッテリー駆動時間は下表の通りで、モバイルノートPCとしては普通だと思います。
| バッテリー駆動時間 | |
| (1) JEITA3.0(アイドル時) | 約12.5時間 |
| (2) JEITA3.0(動画再生時) | 約7.7時間 |
| (3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 5時間32分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Core 5 120Uのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は15Wです。
「標準」モードでは、PBPとほぼ同じCPU電力で推移しており、CPU温度は70℃前後と低めでした。
「パフォーマンス優先」モードでは、20W前後とPBPよりも高い数値で推移していました。このときのCPU温度は80℃前後とやや高めですが、問題ない範囲でした。

静音性のチェック
普通の騒音値です。
アイドル時はほぼ無音です。中負荷時がややうるさく感じますが、それ以外は他のノートPCと同等程度の騒音値です。
| 騒音値 | |
| アイドル時 | 約20dB |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 約30dB |
| 中負荷時 [動画編集] | 約42dB |
| 高負荷時 [ゲーム] | 約42dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
全体的に低めの温度です。
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
| 消費電力 | |
| アイドル時 | 5W |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 10W |
| 中負荷時 [動画編集] | 25W |
| 高負荷時 [ゲーム] | 27W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
ネイビーブルーのカラーです。ディスプレイ周りやキーの色も統一されています。

天板は、反射を抑えつつも、やや光沢感があり素敵です。

ボディは薄いです。
スピーカーはこもった感じがし、そこまでいい音質だとは個人的には感じませんでしたが、オンラインミーティングなどには問題なく使えます。勝手に点数をつけると、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは、92万画素で普通の画質です。カメラを物理的に隠すシャッターもついています。また、IRカメラもついており、顔認証が可能です。

指紋認証にも対応しています。

側面のポート類です。USB-Cは、Power Deliveryおよび映像出力に対応しています。LANポートもあります。ただし、SDカードスロットはありません。なお、HDMIは、最大4K(3840×2160)/30Hzとなっており、4K表示では60Hzまで出ないのでご注意下さい。

ヒンジはほぼ180度開きます。
底面に吸気口はありません。キーボード面から吸気します。

ACアダプターは65Wです。サイズは普通です。

まとめ
以上が、VAIO F14のレビューです。
約1.23kgと軽い持ち運びに便利なモバイルノートPCです。
国産のPCでありながら、14万円台(現在キャンペーン中で13万円台)とお手頃価格で購入することができます。
3種類のカラーラインナップで、パームレストにはヘアライン加工が施されており、見た目は素敵だと思います。
ヒンジを開くと、キーボードの奥側が持ち上がる仕組みで、傾斜が付くのでタイピングしやすくなります。また、膝に置いたときに、底面が膝から少し浮くので、熱く感じにくいです。
ポートの種類が多く、LANポートもあります。ただ、SDカードスロットはありません。
ディスプレイは14型と大きめです。ただし色域が狭い点が残念です。
キーボードバックライトが付いていないので、暗所で作業をすることがある方はご注意下さい。
国産の軽量ノートがお手頃価格
VAIO F14

特徴
- 約1.23kgと軽量
- 国産PCとしてはお手頃な価格
- デザインが割といい
こんなあなたに
- 安心の国産PCが欲しい方
- 価格が比較的安いモバイルノートPCがいい方
- 価格14万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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