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SONY VAIO Fit 14Aの実機レビュー

タッチパネル対応フルHD液晶
VAIO Fit 14Aは、タッチパネル対応のフルHD液晶を搭載した14型ノートパソコンです。
液晶を反転させて、タブレット形状にすることも可能です。デジタイザースタイラスペンにも対応しており、イラストを描く場合などに便利です。
ストレージは、HDDだけでなく、高速なSSDや、そこそこ高速で容量も大きいハイブリッドHDDを選択することが可能です。
14型と比較的小型で、ピンクのカラーも選択できることから、女性にも適した製品だと思います。
メーカー直販サイト:ソニーストア(VAIO Fit 14A)
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
VAIO Fit 14Aの基本スペック
VAIOオーナーメイドモデルのVAIO Fit 14A(2013年秋冬モデル)のスペックです。特徴的な部分は赤字にしています。これ以外のモデルはスペックが異なりますのでご注意ください。
CPU Uシリーズの第4世代インテルCPUおよび本機も搭載しているPentium 3556Uを選択可能です。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス)です。 |
液晶ディスプレイ 14.0型ワイド(1920x1080)のタッチパネル対応光沢液晶です。 |
メモリ 2~8GBから選択可能です。1枚挿しです。本機は8GBのメモリです。 |
SSD/HDD 単体HDD、単体SSD、ハイブリッドHDDを選択可能です。本機は単体HDDです。 |
光学ドライブ 非搭載です。 |
バッテリ駆動時間 メーカー仕様で約6~7.5時間です。 |
テレビチューナー 非搭載です。ただし別売りのnasneを購入すればワイヤレスでTV視聴可能です。 |
特徴1 - タブレット形状へ変形可能
VAIO Fit 14Aは、液晶が真ん中で折れるように反転し、タブレット形状へ変形することが可能です。変形の様子は下図をご覧下さい。
変形時の様子の動画
タブレット形状にしたときの側面は下図のようになっており、背面が厚くなっています。また重量も2kg近くあります。持って操作するのではなく、テーブルに置いて操作する使い方になります。
タブレット形状にしたときの側面
本製品は上図のように画面が傾いているわけですが、本体を横長にしたときは、この傾きのおかげで画面が見やすいです。
本体を横長にしてWebページを見ると、画面が傾いており見やすい
しかし、本体を縦長にしたときは、右または左に傾いているため、やや画面が見づらくなります。
本体を縦長にしてWebページを見ると、画面が傾いているせいで、やや見づらい
特徴2 - デジタイザースタイラスペンに対応
VAIO Fit 14Aはデジタイザースタイラスペン(オプション)に対応しており、イラストを描いたりすることが可能です。なお、公式には公開されていませんが、N-Trig製のデジタイザースタイラスペンです。
デジタイザースタイラスペンは、標準で付属していません。オプションとなっているため注意しましょう。
N-Trig製のデジタイザースタイラスペンを別途購入可能
Adobeのソフトは、N-Trig製ペンの筆圧検知に対応していませんでしたが、2014年春にはAdobe Illustrator CCおよびAdobe Photoshop CCが、アップデートで対応するそうです。また、CLIP STUDIO PAINTなら現状でも筆圧検知に対応しています。
CLIP STUDIO PAINTでイラストを描いているときの様子(図はVAIO Duo 13)
特徴3 - nasne(ナスネ)を使えばTVを視聴できる
nasne(ナスネ)を別途購入すれば、VAIO Fit 14Aでテレビをライブ視聴・録画・再生することができます。
無線LAN経由で映像を配信できるため、パソコンへTVケーブルを接続しなくてもテレビを視聴できます。ただし、ある程度の無線速度が出る環境が必要です。詳細は、nasne(ナスネ)のレビューをご覧ください。
nasne(ナスネ)を使用すれば、テレビのライブ視聴、録画、再生などが可能
特徴4 - SSDまたはハイブリッドHDDを選択可能
VAIO Fit 14Aは、HDDの他に、SSDやハイブリッドHDDを選択することが可能です。
PCやアプリの起動を速くしたい場合はSSDを選択すると良いです。速度はSSDより劣るものの、HDDよりも高速なアクセスと、大きな容量を望むなら、ハイブリッドHDDが良いです。VAIO Fit 14Aは自分でストレージを交換するのが難しいので、慎重に選びましょう。
選択できるストレージ(2014年1月9日時点)
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
IPS液晶であるため、視野角は非常に広いです。ただし(全てのタッチパネルモデルに言えることですが)液晶の上にタッチパネルを被せてあるため、斜めから見るとやや暗く感じます。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、R、G、Bのどの色もほぼ直線的でずれも少ないです。比較的正確な色を再現可能です。

ガンマ補正曲線
※ i1Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください
ノートパソコンの中では色域も広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素の形状はシンプルです。ただし、タッチパネルを搭載しているためだと思うのですが、実際に目視で画面を確認すると、わずかにギラつきを感じます。


キーボードとタッチパッドのチェック
キーボードのチェックです。
メーカーのスペック表では、キーピッチが約19mm、キーストロークが約1.2mmとなっています。縦のキーピッチは実測すると約18.5mmでした。キートップはやや滑ります。打った感想としては、キーストロークが浅く、デスクトップPCのキーボードを使用している方は慣れるまで少し時間がかかると思います。軽い力で打つようにすれば、問題なく打てるようになると思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
キーボードバックライトも搭載しています。ただし、シルバーのボディの場合、明るい所でキーボードバックライトが点灯すると、キーの文字が見づらいです。見づらい場合は、「VAIOの設定」画面から、電源接続時のキーボードバックライトの動作の項目を、「点灯しない」にしてもと思います。
キーボードバックライト
キーボードバックライトの設定項目
タッチパッドは大きくて、指が動かしやすく、ジェスチャー操作しやすいです。クリックボタンの硬さは普通です。VAIO Fit 13Aではクリックしたときの音がやや大きかったですが、Fit 14Aはそれほど大きな音ではありませんでした。(基盤への搭載の仕方もあるかもしれませんが)異なるタッチパッドとも思えないので、個体差があるのかもしれません。
クリックボタン
パフォーマンスのチェック
CPUはモバイルノートパソコンで良く使われるパーツです。メモリは最大8GBですが1枚挿しです。ストレージにSSDやハイブリッドHDDを選択できるのは良いです。ただし、VAIO Fit 13Aでは選択できたハイスピードSSD(PCIe 20Gb/s)を、Fit 14Aでは選択できません。
Pentium 3556U、8GBメモリ、500GB HDDの構成での各ベンチマーク結果は次の通りです。なお、Pentium 3556Uであるためか、一部のベンチマークが正常に完了できませんでした。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
FIRE STRIKEは正常に実行できませんでした。
※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ
PCMark 8
PCMark 8は正常に実行できませんでした。
動画のエンコード時間
Pentium 3556U | |
---|---|
x264でエンコード | 1時間18分01秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 実行できません |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
CPU性能の比較
Pentium 3556UのCPUは、他に選択できるCPUに比べると、性能が見劣りします。ソニーストアであれば、Core i5-4200U以上のCPUを選択できるため、できればこのようなCPUを選んだほうが無難です。
Pentium 3556U | Core i3-4005U | Core i5-4200U | Core i7-4500U | |
---|---|---|---|---|
コア数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
スレッド数 | 2 | 4 | 4 | 4 |
動作周波数 | 1.7GHz | 1.7GHz | 1.6GHz | 1.8GHz |
Turbo Boost | なし | なし | 2.6GHz | 3.0GHz |
キャッシュ | L3:2MB | L3:3MB | L3:3MB | L3:4MB |
TDP | 15W | 15W | 15W | 15W |
PassMark CPU スコア ※ |
1954 | ?? | 3396 | 3955 |
※ PassMark Software社で公開しているスコア値は日々更新されています
重量のチェック
重量のチェックです。
当サイトの実測結果は、下の図の通りです。14型のノートパソコンとしては普通の重量です。ただし、タブレット形状にして、持ちながら快適に操作できるような重量ではありません。ACアダプターは比較的軽量です。
重量の実測値
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
カードスロットは本体の右側面にあります。出っ張りはほぼありませんが、シルバーのトップケース部分が出っ張っており、上からカードスロットがやや見えづらいです。
SDカード挿入後の外観
次に、CrystalDiskMarkのベンチマーク結果です。シーケンシャルアクセスがそれほど速くはありません。


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