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NEC LAVIE VEGA(Direct VEGA)の展示機レビュー

CPU | Core i7-9750H Core i5-9300H Ryzen 7 3750H |
---|---|
メモリ | 16GB / 8GB |
ストレージ | PCIe SSD + Optane PCIe SSD |
画面サイズ | 15.6インチ |
画面種類 | 4K 有機EL FHD IPS |
質量 | 約1.8~2.0kg |
バッテリー | 約10.2~14.2時間 |
価格[税込] | 22万円台~ |
LAVIE VEGAは、第9世代Core i7-9750H、4K 有機ELディスプレイを搭載した、ハイスペックの15.6型ノートPCです。
RAW現像・画像編集をする方や、重めのアプリを複数同時に使用する方などに適したPCです。
このスペックとサイズでありながら、比較的軽量・薄型・ロングバッテリーです。
上位モデルは、天板にGorilla Glass 6を採用しており、デザイン性も高く、所有欲をくすぐります。
LAVIE VEGA(Direct VEGA)の特徴
4K 有機EL搭載
LAVIE VEGAの大きな特徴の一つは、4K有機ELを搭載している点です。
コントラスト比は100,000:1と高く、メリハリのある表示が可能です。さらに、DCI-P3 100%と色域も広いです。より忠実な色再現が可能なので、高解像度の写真の表示や編集に適したディスプレイです。

ガラス仕上げの天板
LAVIE VEGAの上位モデルの天板はCorning Gorilla Glass 6が採用されており、デザイン性および耐久性が高いです。デザインにうるさいクリエイターも満足できる美しさのPCです。
なお、ガラス天板の他に、ガラスの無いアルミの天板も用意されています。ガラス天板の機種は、質量が100g重くなるので、質量を重視するなら、アルミ天板のほうがいいと思います。


第9世代Core(H)搭載
LAVIE VEGAは、Core i7-9750HまたはRyzen 7-3750Hを搭載しています。また、メーカーが直販するカスタマイズモデルでは、Core i5-9300Hも選択できます。
Core i7-9750Hは、ゲーミングノートPCにも採用されることが多いCPUで、高い処理性能です。RAW現像などのクリエイティブな作業でも快適でしょう。また、外部グラフィックスを搭載していないにも関わらずデュアルファンでCPUを冷却するので、発熱も問題なさそうです。
Ryzen 7-3750Hは、他のPCで一度だけ試したことがありますが、あまり高いベンチマークスコアではありませんでした。内蔵グラフィックス性能は高いですが、ノート用Ryzenの内蔵グラフィックスは、Adobeソフトと相性が悪い面もあるので、Lightroomを使うなら、Core i7-9750Hのほうがおすすめです。
※ベンチマークスコアは、他のPCで計測した代表値です
グラフィックスはCPU内蔵
LAVIE VEGAのグラフィックスはCPU内蔵のグラフィックスで、外部グラフィックスは搭載していません。そのため、動画編集やゲーム用途にはあまり適していません。
LAVIE VEGAの構成を考えると、一般的な日常使いから、RAW現像・画像編集作業ぐらいが最適な守備範囲になるのではないかと思います。
ショートカットボタン付き
LAVIE VEGAは、左端にプロキーと呼ばれるショートカットキーが搭載されている点も特徴的です。例えば、RAW現像ソフト「Lightroom」において、ズームのショートカットキーは「Ctrl + .」ですが両手を使わなければならず結構面倒です。プロキーにズームのショートカットキーを割り当てておけば、左手のみで操作できるので便利です。
なお、現在は、Word、Excel、PowerPoint、Lightroom、Lightroom Classicがプロキーに対応しています。

また、左端にプロキーを配置することで、手を置くホームポジションがちょうどPCの真ん中にくるようになっています。真っすぐな姿勢でタイピングすることができるので疲れにくいと思います。

キーピッチは19mm、キーストロークは1.7mmと十分な数値で、実際に打ってみてもしっかりとした打鍵感があり、打ちやすかったです。


スリープ状態でも音声操作が可能
LAVIE VEGAは、モダンスタンバイに対応しているため、スリープ状態でもコルタナを使った音声操作が可能です。
またPCを閉じて、スリープ状態にしていても、コルタナに呼びかけると、天板のロゴ部分が光って反応します。スマートスピーカーのような使い方が可能です。
Type-Cは4つもあり、ただしmicro SDカードスロット
LAVIE VEGAは、右サイドにUSB3.1 Type-Cを2ポート、左サイドにThunderbolt 3 / USB3.1 Type-Cを2ポート備えています。なお、左サイドのポートは、USB PDと、DisplayPortに対応しており、PCへの給電や、外部ディスプレイへの出力に使用できます。
SDカードスロットは、microSDカードスロットが搭載されています。フォトグラファー向けのPCであるため、フルサイズのSDカードリーダーがあれば、なお良かったです。

Adobe Creative Cloud フォトプラン1年間付属
LAVIE VEGAは、2万円以上するAdobe Creative Cloud フォトプラン1年間利用ライセンスキーが付いています。現在利用中の方でも、更新時にこのライセンスキーを使うことができます。ただ、Adobe Creative Cloud のコンプリートプランを契約している方は、ライセンスが無駄になります。
ライバル機種との比較
最後に、以下のライバルと比較します。
富士通 LIFEBOOK WA-X/D3は、光学ドライブを搭載している点、SDカードスロットはフルサイズのSDカードに対応している点が有利です。またLANやHDMIポートも搭載しています。PCを移動することなく据え置きで使うならおすすめです。
レノボのThinkPad X1 Extremeは、LAVIE VEGAと似ている面が多いですが、GTX 1650 Max-Qを搭載している点が決定的に違います。動画編集などグラフィックパワーが必要ならおすすめです。
LAVIE VEGAは、デザインにもこだわる方で、外部グラフィックスまでは必要ないのであれば、魅力的な機種です。所有欲を満たすという点では、この3機種の中でトップかもしれません。
[本製品] LAVIE VEGA |
富士通 LIFEBOOK WA-X/D3 |
ThinkPad X1 Extreme 2019 |
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画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
CPU | Core i7-9750H等 | Core i7-9750H | Core i7-9750H等 |
GPU | CPU内蔵 | GTX 1650 Max-Q | |
液晶種類 | 4K有機EL等 | 4K有機EL | 4K有機EL等 |
光学ドライブ | 無し | 有り | 無し |
SDカード | micro SD | フルサイズSD | フルサイズSD |
質量 | 約1.8kg~ | 約2.0kg / 2.1kg | 約1.7kg~ |
バッテリー | 約10.2時間~ (80Wh) |
約4時間 | 最大 約15.6時間 (80Wh) |
外観のチェック
アルマイトネイビーの画像です。

アルマイトシルバーの画像です。

液晶が開く最大の角度です。薄いボディであることも分かります。

底面です。

ACアダプターは95Wと大きめの容量です。サイズも一般的なノートPCより大きいです。


最後に、モデルさんと一緒に写っているLAVIE VEGAの画像です。
なお、モデルさんの名前は嶋田美彩さん(Twitter:@misa33_cha)です。


まとめ
LAVIE VEGAは、第9世代Core(H)、4K 有機ELディスプレイを選択できるワンランク上のスペックを備えた15.6型ノートPCです。4K液晶はDCI-P3をカバーする広い色域です。
全体的な構成を考えると、RAW現像や写真の編集作業をする方や、少しでもストレスなくキビキビとした動作で仕事をしたいといった方に適している機種です。
天板がガラスになっている機種もあり、上質なデザイン性も魅力的です。
メインターゲットは、RAW現像などをするフォトグラファーになるかと思いますが、フルサイズのSDカードスロットでなかったのは残念です。
第9世代Core(H)+4K有機EL搭載ノートPC
LAVIE VEGA

特徴
- 4K 有機ELディスプレイ搭載
- Core i7-9750Hを選択可能
- ガラス天板の優れたデザイン
こんなあなたに
- RAW現像や写真編集に使いたい
- ハイスペックでデザイン性の高いノートPCが欲しい
- 価格22万円台[税込]~
- 一言純粋にかっこいい
LV950/RAL | LV750/RAシリーズ | LV650/RAシリーズ |
アルマイトネイビー ガラス天板 |
アルマイトネイビー アルマイトシルバー |
アルマイトシルバー アルマイトシルバー |
15.6型 4K 有機EL | 15.6型 FHD IPS | |
Core i7-9750H | Ryzen 7-3750H | |
16GBメモリ | 8GBメモリ | |
1TB SSD +Optane H10 |
512GB SSD +Optane H10 |
512GB SSD |
Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 | |
薄さ18.3mm | 薄さ17.9mm | |
約1.9kg | 約1.8kg | 約1.9kg |
バッテリー駆動時間 約10.2時間 |
バッテリー駆動時間 約10.4時間 |
バッテリー駆動時間 約10.8時間 |

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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