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LAVIE Direct NS(H) 2016年秋冬モデルの実機レビュー
4K液晶にYAMAHAスピーカー
LAVIE Direct NS(H)は、AV(Audio/Visual)向けの15.6型ノートパソコンです。
CPUには、最新のKabylakeこと第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載しています。
液晶には4Kパネルを選択可能で、4Kビデオカメラで撮影した映像を実寸解像度で再生したり、高解像度の写真を綺麗に表示したりすることが可能です。また、フルHD液晶も選択可能で、こちらも広視野角で色域も広く見やすいです。
また、YAMAHAのスピーカー&サブウーファーを搭載し、映像を視聴するときや、音楽を再生するときに、ノートPCにしては高品位なサウンドで聴くことができます。
ボディ、液晶など全体的に光沢感があり、輝きのあるPCです。
メーカー直販サイト:
NEC Direct(LAVIE Direct NS(H))
※レビュー機は当サイトの購入品です
目次
LAVIE Direct NS(H)の基本スペック
LAVIE Direct NS(H) 2016年秋冬モデルの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2016年9月30日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。
CPU 第7世代インテルCore i プロセッサー(Uシリーズ)を搭載。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 620)です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイド、広視野角、光沢、タッチパネル液晶です。4KとフルHDがあります。 |
メモリ 16GBまで選択可能です。 |
ハードディスク/SSD HDD、M.2 SSD+HDD、SSHDから選択できます。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブまたはブルーレイドライブを選択できます。 |
バッテリー駆動時間 メーカー公表値で最大約4.9時間(JEITA2.0)です。 |
その他 薄さは29.5mm、重量はフルHDモデルが約2.5kg、4Kモデルが約2.7kgです。 |
なお、本製品の構成は下の(1)です。後日、(2)の構成もレビュー予定です。
- (1) Core i7-7500U、8GB メモリ、1TB SSHD、フルHD液晶
- (2) Core i7-7500U、8GB メモリ、128GB PCIe M.2 SSD、1TB HDD、4K液晶 この構成は後日レビュー追記
特徴1 - 第7世代インテルCPUを搭載
LAVIE Direct NS(H)は、発売されたばかりの第7世代インテルCoreプロセッサー(Kabylake)を搭載し、旧世代のプロセッサーと比べると、処理性能が若干向上し、4K動画の再生・エンコードにも強くなっています。
第7世代インテルCPUを搭載
本製品で選択できるCPUは、Core i5-7200U、Core i7-7500Uとなっており、今回は、Core i7-7500Uを搭載しています。
旧世代(第6世代)のプロセッサーと比較すると、若干ではありますが、ベンチマークスコアが上がっているのが分かります。
第7世代Core | 第6世代Core | |
---|---|---|
Core i3 | 3749 | 3483 |
Core i5 | 4631 | 4205 |
Core i7 | 5243 | 4536 |
第6世代インテルCoreプロセッサーは、Core i3-6100U、Core i5-6200U、Core i7-6500Uでスコアを測定
Core i7-7500U以外は、他のPCでの計測結果
特徴2 - 4K液晶搭載モデルあり
LaVie Direct NS(H)は、4K液晶を搭載したモデルを選択できます。
4K動画を撮影できるデジタルビデオカメラ、スマートフォンが増え、4K動画も身近になってきました。子供の運動会やお遊戯会などを、綺麗な映像で残しておきたいと思う親御さんも多いでしょう。本製品であれば、4Kで撮影した映像を、そのままの解像度で視聴することが可能です。
さらに、一眼レフなどで撮影した高解像度の写真も、画面のピクセルが見えることなく綺麗に表示することが可能です。
また、第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載することで、VP9およびHEVC 10ビットにも対応しており、今後提供される4Kコンテンツへの対応も万全です。
4Kコンテンツ | 第7世代Core | 第6世代Core |
---|---|---|
プレミアムコンテンツ(HEVC 10ビット) <ソニーピクチャーズ、FANDANGONOWなど> |
最大4K UHDビデオストリーミング "All Day 4K"バッテリー駆動(9.5時間) |
最大1080pのビデオストリーミング |
4K、4K 360 YouTube ビデオ(VP9) | 1.75倍も長いバッテリー駆動時間 (7時間) |
4時間のバッテリー駆動時間 |
ディズニー マルチビデオストリーミング | 4K 360度コンテンツストリームの 追加フォーマットをサポート |
複数のビデオストリームを 同時に視聴 |
ただし、ノートPCのような小さい画面に4K液晶が搭載されていると、デメリットもあります。詳細は、「高DPI液晶搭載PCのメリット・デメリット」をご覧ください。
4K液晶搭載モデルあり(画像は旧モデル)
特徴3 - YAMAHAスピーカー搭載
本製品は、YAMAHA製の2W+2Wのスピーカーおよび4Wのサブウーファーを搭載しています。
聞くに堪えがたい一般的なノートPCのスピーカーとは違い、こもった感じがあまりない明瞭感のある高音が出るスピーカーです。また、サブウーファーを搭載しているため、一般的なノートPCにありがちな"低音が聞こえにくい"ということはなく、奥行きのある重低音を実現しています。低音は一般的なノートPCと明らかな違いがあります。
ノートパソコン用のスピーカーの割には、高品位なサウンドです。
YAMAHAスピーカー搭載
サブウーファーも搭載
特徴4 - PCIeのSSDを搭載可能
本製品は、「1TB HDD+128GB SSD」のストレージを搭載したモデルがあります。こちらのSSDはPCIe接続となっており、非常に高速です。今回のレビュー機では搭載していませんが、後日もう1台レビュー予定ですので、そちらでテスト後に公開します。
PCIe接続のSSD
特徴5 - 豊富なマニュアル
長年、日本のパソコン業界をけん引してきたNECだけあって、マニュアル類は豊富です。
セットアップマニュアルや、OSの簡単な使い方などの冊子・電子マニュアルが付属しており、初心者に優しいです。また、「LAVIEアシスト」という電子マニュアルもインストールされています。
冊子マニュアル(内容物は機種によって異なる可能性があります)
電子マニュアル(内容はアップデートによって変わる可能性があります)
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
本製品は、15.6型、IPS、光沢、タッチパネルの液晶です。解像度は4K(3840×2160)とフルHD(1920×1080)が用意されています。ここでは後者の特性について記載します。
フルHD(1920×1080)液晶
フルHD(1920×1080)の特性です。
まず視野角は、IPSパネルを搭載しているだけあって広いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼずれることなく、1:1の直線となっています。自然な発色で見やすいです。
色域は、sRGBをカバーしていない部分もややありますが、広めです。
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。ギラつきはありません。
光沢液晶であるため、周囲の物が画面へ映り込みます。
画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードおよびタッチパッドのチェックです。
メーカー仕様表には、キーピッチ:19mm、キーストローク:2.0mmと書かれており、十分なキーピッチに、ノートPCにしては深めのキーストロークだと思います。底つきの衝撃も少ないです。
また、防滴構造になっており、水滴が内部に入るのを遅らせることができます(防水が保証されているわけではありません)。
キートップがやや滑るものの、比較的打ちやすいキーボードだと思います。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
キーの拡大図3
タッチパッドは普通の使い勝手です。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
UシリーズのCore プロセッサーを搭載しており、CPU性能は標準的です。
ストレージは、"SSD+HDD"を選択すれば高速&大容量です。
Core i7-7500U、8GBメモリ、1TB SSHDの構成でのベンチマークスコアは次の通りです。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark v2
PCMark 8 - Home ccelerated
動画のエンコード時間 v2
2016年9月27日より、エンコードする動画、エンコード方法を変更しました。以前に計測した結果とは比較できないため、ご注意下さい。
Core i7-7500U | |
---|---|
x265でエンコード (※1) | 45分08秒 |
NVENCでエンコード (※2) | - |
QSVでエンコード (※3) | 4分52秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
ストレージのベンチマーク
1TB SSHD
SDカードのベンチマーク
UHS-Ⅱにも対応した高速なリーダー・ライターです。
UHS-Ⅱ対応カード