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NEC LaVie G タイプ Z(LaVie Z)2014年夏の実機レビュー
795g or タッチのどっちがいい?
LaVie Z(LaVie G タイプ Z)は、 軽くて評判の高い13.3型モバイルノートパソコンです。2013年秋冬モデルの記事を2014年夏モデルへ更新しました。
本製品は、WQHD IGZO液晶モデルと、タッチパネル フルHD IPS液晶モデルの2つのモデルがあります。
WQHD IGZO液晶モデルは、重量が795gと非常に軽量で、WQHD(2560x1440) の高解像度液晶を搭載した製品です。
タッチパネル フルHD IPS液晶モデルは、重量が964gとやや重くはなりますが、他のPCと比べると軽量で、タッチパネル液晶を搭載した製品です。
また、両モデルはバッテリー駆動時間も異なります。駆動時間については実測値を記事内で掲載します。
メーカーサイト:LaVie G タイプ Z
※レビュー機はメーカーからの借用製品です
目次
LaVie G タイプ Zの基本スペック
LaVie G タイプ Z(2014年夏モデル)のスペックです(下表参照)。特徴的な部分は赤字にしています。これ以外のモデルはスペックが異なりますのでご注意ください。
LaVie G タイプ Zには、2つのモデルがあり、それぞれ液晶、バッテリー、重量などが大きく異なります。
WQHD IGZO液晶モデル |
タッチパネル
フルHD IPS液晶モデル |
|
---|---|---|
液晶 | 13.3型ワイド、
2560x1440 IGZOパネル、非光沢 |
13.3型ワイド、1920x1080 IPSパネル、光沢 |
タッチパネル | × | ○ |
プロセッサー | Core i7-4510U、 Core i5-4210U | Core i5-4210U |
バッテリー駆動時間 | 容量:29.6Wh JEITA測定法 Ver.2.0:5.4時間 JEITA測定法 Ver.1.0:9.2時間 |
容量:44.4Wh JEITA測定法 Ver.2.0:約10.3時間 JEITA測定法 Ver.1.0:約14.5時間 |
重量 | 795g | 964g |
ボディーカラー | ストームブラック | ストームブラック、 ムーンシルバー |
メモリ | 4GB(オンボード) | |
SSD | 128GB、256GB |
今回は、下記の2台を用いてレビューいたします。
(1)WQHD IGZO液晶モデル ・・・<構成> Core i7-4510U、4GBメモリ、256GB SSD、WQHD液晶
(2)タッチパネル フルHD IPS液晶モデル ・・・<構成> Core i5-4210U、4GBメモリ、256GB SSD、FHD液晶
特徴1 - 軽量なボディ
NEC LaVie G タイプ Zは、非常に軽量なボディが特徴です。ノートパソコンとは思えない軽さです。まるで10インチタブレットを持っているようです。
WQHD IGZO液晶モデルは13.3型ノートパソコンとして世界最軽量で、タッチパネル フルHD IPS液晶モデルは13.3型タッチパネル搭載Ultrabookとして世界最軽量となっています。メーカーのスペック表では、前者が795g、後者が964gとなっています。
当サイトで実測した結果は次の通りです(下図参照)。メーカースペック表よりも、さらに軽い重量でした。ACアダプターも比較的軽いです。
なお、軽量さのヒミツについては別記事の「NEC LaVie G タイプ Zの展示機レビュー(軽さのヒミツ)」をご覧ください。
PC本体の重量
ACアダプターの重量
特徴2 - 表示が綺麗な液晶を搭載
LaVie G タイプ Zは、両モデルとも、非常に表示が綺麗な液晶だと思います。
WQHD IGZO液晶モデルは、2560x1440ドットと高精細な液晶で、しかも非光沢(ノングレア)で、ギラつきもほとんどありません。下図は、本製品の液晶と一般的なパソコンの液晶(1366x768ドット)を比較したものです。WQHD IGZO液晶モデルは高精細で画像が綺麗であることが分かると思います。
タッチパネル フルHD IPS液晶モデルも、一般的なパソコンの液晶よりは高解像度で綺麗です。またこの液晶は、LCD(液晶)とタッチパネルをエアーギャップがなく接着しているため、タッチパネル特有のギラついた感じが全くありません。
NEC LaVie G タイプ Z と 一般的なパソコンとの液晶比較
ただし、WQHDのような高解像度な液晶は、メリットもありますがデメリットもあります。詳細は、「高DPI液晶搭載PCのメリット・デメリット」をご覧ください。
液晶ディスプレイのチェック
次に液晶ディスプレイの詳細な特性についてチェックします。
今回搭載されていたパネルは次の通りです。なお、他のメーカーのパネルが搭載される可能性もあります。
WQHD IGZO液晶モデル | タッチパネル フルHD IPS液晶モデル | |
---|---|---|
液晶パネル型番 | シャープ LQ133T1JW14B | VVF13F167G00 |
WQHD IGZO液晶モデルは非光沢で、タッチパネル フルHD IPS液晶モデルは光沢です。
画面への映り込み
WQHD IGZO液晶モデルはVA系のパネルであるため、IPSパネルよりは視野角が悪いですが、TNパネルよりは良いです。一方、タッチパネル フルHD IPS液晶モデルはIPSパネルであるため、視野角が良いです。
視野角(斜めから見たときの見やすさ)
ガンマ補正曲線は下図の通りです。WQHD IGZO液晶モデルは青色がやや下げ調整であるため、やや寒色系(青白い)の画面であることが分かります。タッチパネル フルHD IPS液晶モデルはどの色もほぼ1:1の直線で、青白くなく見やすいです。
色域は、両液晶とも広いです。
ガモット図
※ i1 BASIC PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素の形状は次の通りです。WQHD IGZO液晶モデルは、非光沢ですがギラつきはほとんどありません。タッチパネル フルHD IPS液晶モデルはギラつきは全く感じません。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは、横:18mm × 縦:18mmとなっており、標準的な値です。キーストロークは約1.2mmとなっており浅いです。
実際に打ってみると、キーの打ち始めが軽くて反発が少ないことから、同じキーストロークのウルトラブックよりも、さらに浅い(短い)感じがします。あまり打ちやすいとは感じませんでしたが、軽くタッチするような打ち方にすれば、慣れる範囲だと思います。
タッチパッドについては、マウスポインタを動かしやすく、ジェスチャー操作もしやすかったです。クリックボタンは普通の力で押せます。
キーボード全体図
キーボードの拡大図1
キーボードの拡大図2
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPUはモバイルノートパソコンに多い低電圧版のUシリーズのインテル Core プロセッサー(Haswell Refresh)です。ストレージも高速です。ただし、メモリが4GB固定と少なめです。アプリをたくさん起動したり、ブラウザのタブをたくさん開いたりする人はメモリが不足する可能性があります。
レビューに用いた2台のPCのベンチマーク結果は次の通りです。CPUが片方はCore i7-4510Uで、もう片方はCore i5-4210Uである点が異なります。
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け
PCMark 8
動画のエンコード時間
Core i7-4510U | Core i5-4210U | |
---|---|---|
x264でエンコード | 30分11秒 | 31分34秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 12分15秒 | 13分20秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
ストレージのベンチマーク
※128GB SSDは2013年秋冬モデルで計測した結果です。最新モデルとはやや異なる可能性があります。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
動画再生時と、PC Mark 8 のバッテリーライフテスト実行時の2つの状態で、バッテリー駆動時間を計測しました。
WQHD IGZO液晶モデルはバッテリー容量が少ないため、他のモバイルノートPCと比較して短い駆動時間です。さらに今回はCore i7-4510UのCPUを搭載しているため、Core i5-4210Uを搭載していたときよりも短くなっています。
タッチパネル フルHD IPS液晶モデルは、WQHD IGZO液晶モデルよりもバッテリー容量が多く、他のモバイルノートPCと同等程度の駆動時間です。
WQHD IGZO液晶モデル Core i7-4510U |
タッチパネル
フルHD IPS液晶モデル Core i5-4210U |
|
---|---|---|
バッテリー容量 | 29.6Wh | 44.4Wh |
動画再生時 ※1 | 3時間13分 | 6時間11分 |
PCMark 8 のバッテリーライフテスト ※2 | 2時間03分 | 3時間45分 |
※1 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
薄さのチェック
ゴム足を含めた製品の高さをチェックします。
WQHD IGZO液晶モデルは実測値で約17mm、タッチパネル フルHD IPS液晶モデルは実測値で約18mmでした。タッチパネル フルHD IPS液晶モデルはタッチパネルを搭載しているため液晶部分がやや厚くなっています。
本体の高さの比較
本体の高さの比較(並べて比較)
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
スロットは本体の左側面にあります。カード挿入後の出っ張りはありません。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。高速なカードリーダー/ライターと言えます。ただし、UHS-Ⅱのカードを挿入しても速度は上がらなかったため、UHS-Ⅱには対応していないようです。