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NEC LaVie G タイプ Lの実機レビュー
後継機種情報:
2014年夏モデルのNEC LaVie G タイプ L のレビューはこちらをご覧ください。

国産売れ筋ノートPC
NEC LaVie G タイプ Lは、国産で売れ筋の15.6型ノートパソコンです。ポートの種類も多く、光学ドライブも搭載しており、スタンダードな構成になっています。
1366x768または1920x1080のIPS液晶を選択できます。特に1366x768ドットのIPS液晶は珍しいです。”文字は大きい方が良い”という方に最適でしょう。
Draft 11ac対応ワイヤレスLANを選択すれば、無線速度が高速です。メモリカードリーダー/ライターも高速です。気づきにくいところでコストダウンしているPCが多い中、細かいところまで性能の良いパーツを使用していると思います。
CPUは、インテル第4世代プロセッサー「Haswell」のクアッドコアのCore i7を搭載し、エンコードのような処理でも快適でしょう。
カラーバリエーションも豊富で、ボディには光沢があり、店頭などで遠くから見ると非常に綺麗に見えます。
メーカー直販サイト:NEC Direct(LaVie G タイプ L)
※レビュー機は当サイトでの購入製品です
目次
LaVie G タイプ Lの基本スペック
LaVie G タイプ Lの基本スペックをチェックします。※2013年夏/カスタマイズモデル「LaVie G タイプ L」のスペックです。カタログモデル「LaVie L」とは外観は同じですが、ややスペックが異なります。カスタマイズモデルの方が高性能なパーツを搭載可能です。また、2013年夏モデル以外のスペックも異なりますのでご注意ください。
※ カスタマイズモデル・・・Web直販店「NEC Direct」で販売されているモデル。パーツのカスタマイズが可能
※ カタログモデル・・・家電量販店で販売されているモデル。パーツのカスタマイズは不可
CPU 4コアの第4世代インテルCPU Haswellを選択可能です。本機はCore i7-4700MQです。 |
グラフィックカード CPU内蔵(インテル HD グラフィックス 4600)です。 |
液晶ディスプレイ 15.6型ワイドIPS液晶です。1366x768または1920x1080です。タッチありとなしモデルがあります。本機は、1366x768のタッチなしモデルです。 |
メモリ 8GB(8GBx1)または16GB(8GBx2)を選択できます。本機は8GBです。 |
ハードディスク/SSD 単体HDD、またはHDD+SDDのハイブリッドドライブシステム(ISRT)を選択可能です。本機は750GBのハイブリッドドライブです。 |
光学ドライブ DVDスーパーマルチまたはブルーレイディスクドライブを選択可能です。本機はDVDスーパーマルチドライブを搭載しています。 |
バッテリ駆動時間 メーカー公表値で約4.9時間です。実測値は後述します。 |
テレビチューナー 内蔵テレビチューナーは搭載していません。ワイヤレスTVデジタルは選択不可となりました。 |
特徴1 - HDまたはフルHDのIPSパネルを選択可能
本製品は次の液晶を選択することが可能です。
IPSパネルを搭載した1920x1080ドットのPCは最近よく見かけるようになりましたが、IPSパネルを搭載した1366x768ドットのPCは意外と珍しいです。1366x768ドットの液晶の場合、多くのPCはTNパネルであるケースが多いです。
老眼の方や、文字は大きい方が良いという方はたくさんいると思うので、1366x768ドットで文字が大きく、IPSパネルで視野角が良くて見やすいパネルは、多くのニーズがあると思います。
高解像度が好きであれば、IPSパネルを搭載した1920x1080ドットの液晶が良いでしょう。
2種類の解像度のIPSパネルを選択できるのは良いと思います。
珍しいHD(1366x768)解像度のIPS液晶
特徴2 - Draft 11ac対応ワイヤレスLAN対応
NEC LaVie G タイプ Lは、2013年夏モデルから、最新の無線LAN規格「Draft 11ac」に対応したアダプターを選択できるようになりました。従来の11nの規格は最大300Mbps(理論値)の無線速度でしたが、Draft 11acはそれ以上の速度を出すことが可能です。本製品の場合は、最大867Mbpsでの通信が可能です。
今回、NECのWG1800HPという無線LANルーターを用い、Draft 11acの本製品と、11nの他社PCとで、速度を比較してみました。結果は下の表の通りです。2つの部屋で計測してみました。11nよりかなり速い速度で通信可能でした。
LaVie G タイプ L Draft 11ac |
他社パソコン 11n |
||
---|---|---|---|
部屋1 | Read | 330Mbps | 193Mbps |
Write | 192Mbps | 137Mbps | |
部屋2 | Read | 195Mbps | 58Mbps |
Write | 139Mbps | 43Mbps |
特徴3 - 大容量&高速アクセスのハイブリッドドライブ
LaVie G タイプ L は、ハイブリッドドライブシステムと呼ばれる大容量&高速アクセスを実現したストレージを搭載可能です。
ハイブリッドドライブシステムとは、インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)を利用してSSDをHDDのキャッシュとして使用するシステムです。
CrystalDiskMarkのベンチマーク
SSDのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は次の通りです。1年前に試したときよりも速度が速くなっています。
ISRTの設定は拡張モードになっているため、読み込みの速度はSSD並みの速さですが、書き込みはHDDと同等の速さです。インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(C:\DRV\IRSTフォルダにあります)をインストールして、拡張モードから最速モードへの変更を試みようとしたのですが、なぜか最速モードへ変更できる項目がありませんでした。
ハイブリッドドライブシステムのベンチマーク結果
特徴4 - 豊富なマニュアル
本製品は、国内シェアNo.1のNECだけあって、マニュアルが充実しています。特に「ユーザーズ」マニュアルは、かなり初心者向けに書かれています。
マニュアル
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
今回は、1366x768ドットのIPS液晶(タッチパネルなし)についてレビューします。これ以外の液晶については特性が異なりますのでご注意ください。
視野角が良く、色の発色も正確で見やすいと思います。仕事の用途には非光沢液晶のほうが好まれるかもしれませんが、非光沢液晶はギラつきが発生するリスクがあります。その点、本製品は光沢液晶で映り込みがあるものの、ギラつきはありません。
タッチパネルをかぶせると、表面の凹凸の影響で乱反射を起こしギラつきが発生する場合もありますが、本製品のタッチパネル液晶は未確認です。
詳細は次の通りです。
まず視野角は、IPSパネルであるため良好です。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部ほど青が上げ調整、赤が下げ調整になっているため、やや暖色系の画面ですが、補正幅は少ないため比較的正確な発色です。
もしかすると、やや画面が黄色っぽいと感じる方もいるかもしれませんが、テキスト文字を読むときは、こちらのほうが見やすいケースが多いです。
色域はそれほど広くありません。


画素はシンプルな形状です。ギラつきはありません。


キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは縦:19mm、横:19mm、キーストロークは2.0mmです。
キーボードは抗菌塗装仕上げになっており、細菌の繁殖を抑えることができます。キーボードは(清掃後の)便座よりも汚いというデータもあるので、清潔好きの方には良いでしょう。
ただし、この塗装の影響でキーがやや滑ります。またキートップもほぼフラットで指のフィット感が足りません。ただし、キーピッチやキーストロークは十分にあり、押した感触も柔らかいので、総合的に見て普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
「半角/全角」キーが他より小さくて、ブラインドタッチしにくい面はあります。
キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2
タッチパッドはクリックボタンと一体型となっています。操作性は普通です。ただ、クリックボタンを押すと「カチッ」と大き目の音はします。
タッチパッド
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
クアッドコアのHaswell CPUに、最大16GBメモリ、ハイブリッドドライブシステム(ISRT対応HDD)と、スペックは悪くないです。ゲームなど極端にグラフィックス性能が要求される用途でなければ、十分なパフォーマンスでしょう。
なお、Core i7-4700MQ、8GBメモリ、750GB ハイブリッドドライブシステムの構成でのベンチマーク結果は次の通りです。
Windows エクスペリエンス インデックス
PassMark Performance Test 8.0
3DMark
※ ICE STORM:Direct 9相当ベンチ、CLOUD GATE:Direct 10相当ベンチ、FIRE STRIKE:Direct 11ベンチ
動画のエンコード時間のチェック
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5
ペガシス TMPGEnc Video Mastering Works 5 による動画のエンコード時間のチェックです。
Core i7-4700MQでのエンコード時間は次の通りです。非常に短い時間でエンコードが終了しています。
ノートでエンコードをするなら良いPCです。
Core i7-4700MQ | |
---|---|
x264でエンコード | 16分06秒 |
クイック・シンク・ビデオでエンコード | 10分25秒 |
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換
重量のチェック
重量のチェックです。
決して軽くはありません。据え置きで使用するのが良いです。
重量の実測結果
バッテリ駆動時間のチェック
動画再生時のバッテリ駆動時間は3時間12分
バッテリ駆動時間のチェックです。
ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を再生させてバッテリ駆動時間を計測しました。輝度は中間値です。
このようなテストでのバッテリ駆動時間は3時間12分でした。
PC起動・シャットダウン時間のチェック
PCの起動・シャットダウン時間です。
テスト内容 | 時間 |
---|---|
PC起動時間 | 13秒 |
PCシャットダウン時間 | 14秒 |
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。
スロットは本体の手前側にあります。挿入後、SDカードの出っ張りはほとんどありません。
SDカード挿入後の外観
カードリーダー/ライターの速度は非常に速いです。


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