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MSI Katana 15 HX B14Wの実機レビュー

CPU | Core i7-14650HX Core i9-14900HX |
---|---|
GPU | RTX 5060 Laptop RTX 5070 Laptop |
メモリ | 32GB / 64GB |
SSD | 1TB |
画面サイズ | 15.6型 16:9 |
画面種類 | 2560x1440 非光沢 165Hz |
質量 | 約2.4kg |
バッテリー | 75Wh |
価格 | 28万円台~ |
MSI Katana 15 HX B14Wは、GeForce RTX 5060またはRTX 5070のミドルスペックGPUを搭載したゲーミングノートPCです。
2560x1440ドットの高めの解像度、100% sRGBの広めの色域、高リフレッシュレートにも対応したディスプレイを搭載。
このGPUとディスプレイで、快適にゲームをすることができます。
パソコンSHOPアークなら、メモリやSSDのカスタマイズもできます。
販売サイト
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-14650HX、GeForce RTX 5060 Laptop、32GBメモリ
目次
お忙しい方は、「 Katana 15 HX B14Wの特徴」のみお読みください。
Katana 15 HX B14Wの特徴
人気のミドルクラスGPU
ゲーミングノートPCの場合は、ミドルクラス、またはミドルハイクラスのGPUを搭載したゲーミングノートが人気が出やすいですが、本製品はGeForce RTX 5060 LaptopとRTX 5070 LaptopのまさにそのクラスのGPUを搭載したゲーミングノートPCです。
今回のレビュー機では、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載していますが、従来のRTX 4060 Laptopよりも15%ほど性能が高く、RTX 4070 Laptopに近いスコアが出ていました。
さらに、マルチフレーム生成にも対応しているので、対応しているゲームなら、大きくフレームレートを伸ばすことができます。
画面比16:9のディスプレイ
最近のノートPCは、表示領域が広くなる16:10の画面比が非常に多くなってきました。しかし、16:10だとゲームによっては、映像の左右が切れて、表示領域が逆に狭くなってしまうことがよくあります。
一方、本製品は従来の16:9の画面比を採用することで、そういったことがありません。
色域も広めですし、リフレッシュレートも高めで、ゲームがしやすいノートPCです。

ディスプレイのチェック
Katana 15 HX B14Wのディスプレイのチェックです。
15.6型、2560x1440ドット、165Hz、非光沢のパネルです。詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき
当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。最大輝度は、当サイトの計測では273nitでした。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
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DCI-P3カバー率 | 97% |
Adobe RGBカバー率 | 86% |

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、割と自然な発色です。

視野角は広いので見やすいです。

非光沢ディスプレイなので、周囲の物や自分の顔が映り込みにくいです。ギラつきはそれほど感じません。

残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCと比較しました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は、165Hzの高リフレッシュレートで、2~3フレームの残像がありました。残像はやや少なめです。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、普通の打ちやすさです。
「半角/全角」キーや「\」キーなどが小さい点は気になります。また、テンキーは3列なので、「+」などが変な位置にあります。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードは24ゾーンRGBバックライト対応です。

パフォーマンスのチェック
本製品は、MSI CenterのUser Scenarioから、動作モードを変更することができます。今回は「MSI AI Engine」と「エクストリーム」でテストした結果を掲載します。

CPU
CPUには、第14世代のCore i7-14650HXです。Core Ultra 9 275HXと比べると見劣りしますが、高めのCPU性能です。
~ CPU性能の評価 ~

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックスは、GeForce RTX 5060 LaptopまたはRTX 5070 Laptopを搭載しています。今回は、GeForce RTX 5060 Laptopを搭載しており最大グラフィックスパワーは115Wでした。

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。VRAMは8GBです。

3DMarkのスコアは下の通りです。従来のGeForce RTX 4060 Laptopよりも約15%高いスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~

W(ワット):最大グラフィックスパワー
~ グラフィックス性能の評価 ~

W(ワット):最大グラフィックスパワー
ストレージ
初期SSDは1TBで、まずまずの速度です。パソコンSHOPアークなら、もっと大容量のSSDを搭載可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~

SDカードスロット
SDカードスロットはありません。
ゲームベンチマーク&フレームレート
いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。
グラフィックスを調整すれば、ほとんどのゲームがプレイ可能です。2560x1440、高めのグラフィック設定でも、快適にプレイできるゲームが多いです。
![]() 劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 | 107 fps |
ノーマル | 61 fps | |
最高 | 17 fps | |
2560x1440 | 低 | 88 fps |
ノーマル | 58 fps | |
最高 | 計測不可 |
![]() 重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ
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解像度 | 品質 | フレーム生成OFF | フレーム生成ON |
1920x1080 | 最低 | 85 fps | 142 fps |
中 | 82 fps | 125 fps | |
高 | 74 fps | 112 fps | |
ウルトラ | 61 fps | 85 fps | |
2560x1440 | 最低 | ー | 132 fps |
中 | ー | 106 fps | |
高 | ー | 93 fps | |
ウルトラ | ー | 66 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | フレーム生成 OFF | フレーム生成 4x |
1920x1080 | ウルトラ | 109 fps | 267 fps |
レイトレ:オーバードライブ | 38 fps | 129 fps | |
2560x1440 | ウルトラ | 73 fps | 165 fps |
レイトレ:オーバードライブ | 31 fps | 82 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 198 fps |
高品質 | 128 fps | |
2560x1440 | 軽量品質 | 160 fps |
高品質 | 94 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 (ウィンドウ) |
低 | 166 fps |
高 | 148 fps | |
ウルトラ | 132 fps | |
2560x1440 | 低 | 163 fps |
高 | 116 fps | |
ウルトラ | 98 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 177 fps |
高(ノート) | 168 fps | |
最高品質 | 129 fps | |
2560x1440 | 標準(ノート) | 132 fps |
高(ノート) | 125 fps | |
最高品質 | 87 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 190 fps (1% Low: 101 fps) |
中設定 | 140 fps | |
最高設定 | 75 fps | |
2560x1440 | 低設定 | 124 fps |
中設定 | 107 fps | |
最高設定 | 58 fps |
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1080 | 3D解像度:100% 描画距離:最高 メッシュ:低 |
233 fps (1% Low: 73 fps) |
2560x1440 | 226 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 299 fps |
高設定 | 230 fps | |
2560x1440 | 低設定 | 237 fps |
高設定 | 164 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 高設定 | 541 fps |
2560x1440 | 高設定 | 434 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 282 fps |
中型 | 236 fps | |
ウルトラ | 215 fps | |
2560x1440 | 非常に低い | 270 fps |
中型 | 202 fps | |
ウルトラ | 143 fps |
![]() 原神
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解像度 | 品質 | 平均fps |
2560x1600 | 高 | 60 fps(上限) |
クリエイターソフトの処理時間
次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

高めの性能のCPUおよびGPUを搭載しているので、書き出しは速いです。これ以外の現像処理も高速です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

Premiere Proでの4K動画の書き出し時間も速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


質量のチェック
質量はやや重いです。
質量 | |
PC本体 | 2.490kg |
ACアダプター | 716g |
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、Core i7-14650HXは、プロセッサーのベースパワーが55WのCPUです。
「エクストリーム」モードのときの計測データを掲載しますが、CPU電力は100Wと高い数値で推移しており、このときのCPU温度は80℃台で推移しており、問題ない範囲です。

FF15ベンチ実行時の温度
続いて、FF15ベンチマークを実行したときのCPU温度およびGPU温度です。
エクストリーム時の計測データを掲載しますが、問題ない範囲の温度です。

静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は比較的静かです。ゲーム時は、MSI AI Engineモードならややうるさい程度ですが、エクストリームモードだとかなりうるさいです。
アイドル時 (MSI AI Engine) |
FF15ベンチ時 (MSI AI Engine) |
FF15ベンチ時 (エクストリーム) |
約28dB | 約47dB | 約57dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
キーボード中央とその上側が熱くなりますが、パームレストとWASDキーあたりは低い温度なので、ゲーム中は特に気になりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高い性能のCPUおよびGPUを搭載しているので、消費電力は高めです。
アイドル時 (MSI AI Engine) |
FF15ベンチ時 (MSI AI Engine) |
FF15ベンチ時 (エクストリーム) |
約15W | 約164W | 約214W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観は、無難なブラックのカラーです。

天板にはドラゴンのエンブレムがありますが、光りはしません。

ボディの高さはそれなりにあります。ただ、そのほうが放熱面では有利です。


スピーカーの音質は比較的良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

ポート類はご覧の通りです。
USB-Cは、USB3.2 Gen2(10bps)です。
HDMIは、当サイトで試した限りでは、4K/120Hzで、dGPUから出力出来ていました。
マウス操作の邪魔になるので、HDMIやUSB-Cは、背面または左側面にあったほうが良かったかなと思います。その代わり、右側面に排気口がないので、マウスを操作する手が熱くなることはありません。


ディスプレイのヒンジは、ほぼ180度開きます。

底面には、吸気口がたくさんあります。

たくさんのヒートパイプが搭載されています。メモリスロットは2つ、SSDのスロットは1つです。

ACアダプターの容量は240Wです。

まとめ
以上が、Katana 15 HX B14Wのレビューです。
ミドルクラスのRTX 5060 LaptopまたはミドルハイクラスのRTX 5070 Laptopを搭載したゲーミングノートPCです。
CPU性能も比較的高く、ディスプレイも高めの解像度、広めの色域、高めのリフレッシュレートで、ゲームが快適です。
また、画面比が16:9であるのも、ゲーム向きです。
放熱性も高く、安心してゲームができます。
パソコンSHOPアークなら、メモリやSSDのカスタマイズも可能です。
HDMIとUSB-Cポートが、背面か左側面にあれば良かったなと思いますが、それ以外は欠点がなくいい製品だと思います。
ちょうどいいミドル性能ゲーミングノート
MSI Katana 15 HX B14W

特徴
- 最新のRTX 5060/5070を搭載
- 16:9の2560x1440ディスプレイを搭載
- カスタマイズ可能
こんなあなたに
- 据え置きでゲームをしたい方
- ノートで毎日のようにゲームをしたい方
- 価格28万円台~
販売サイト

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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