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MSI Claw A8 BZ2EMの実機レビュー - Ryzen Z2 Extremeを搭載し性能UP

CPU | Ryzen Z2 Extreme |
---|---|
GPU | 内蔵GPU |
メモリ | 24GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 8インチ 16:10 |
画面種類 | 1920×1200 120Hz 光沢 タッチ対応 |
質量 | 約763.5g |
バッテリー | アイドル時 最大10時間 |
価格 | 15万円台~ |
MSI Claw A8 BZ2EMは、最新の「Ryzen Z2 Extreme」を搭載したポータブルゲーミングPCです。
Ryzen Z2 Extremeは、従来のZ1 Extremeと比較すると、約13%グラフィック性能が向上しています(当サイト計測)。
軽めのゲームはもちろん、負荷が重めのゲームまで、画質設定や解像度を落とすことで快適にプレイが可能です。
外でも手軽にゲームをしたい方におすすめです。
販売サイト
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen Z2 Extreme、24GBメモリ、1TB SSD
目次
お忙しい方は、「Claw A8 BZ2EMの特徴」のみお読みください。
Claw A8 BZ2EMの特徴
ホワイトボディ採用でポップな見た目になった!
MSIのポータブルゲーミングPC、Clawシリーズでは、これまでブラックやグレーといった暗めのカラーでしたが、最新のClaw A8 BZ2EMはホワイトのカラーとなりました。爽やかな見た目で皮脂も目立ちにくく、遊び心ある見た目が特徴です。なお、海外ではネオグリーンのモデルもあります。

従来モデルとの比較
従来モデルのClaw 8 AI+ A2VMとスペックを比較してみます。
従来モデルは、インテルのCore Ultra 7 258Vを搭載しており、バッテリー駆動時間が、新モデルよりも長くなっています。バッテリー駆動時間を重視するなら、従来モデルでもいいでしょう。現在の販売価格は、新モデルとそれほど変わりません。
Claw A8 BZ2EM | Claw 8 AI+ A2VM | |
CPU | Ryzen Z2 Extreme | Core Ultra 7 258V |
GPU | AMD Radeon Graphics | Intel Arc 140V GPU |
メモリ | 24GB LPDDR5X | 32GB LPDDR5X |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe) | |
画面 | 8インチ、1920×1200 グレア、120Hz、タッチ対応 |
|
インターフェース | USB4 Type-C ×2 オーディオ端子 ×1 microSDカードリーダー |
Thunderbolt 4 ×2 オーディオコンボ端子 ×1 microSDカードリーダー |
無線LAN | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 | |
バッテリー容量 | 80Wh | |
バッテリー駆動時間 | 最大5時間 (JETIA3.0 動画再生時) |
最大10時間 (JETIA3.0 動画再生時) |
最大10時間 (JETIA3.0 アイドル時) |
最大15時間 (JETIA3.0 アイドル時) |
|
ACアダプター容量 | 65W | |
本体サイズ | 299.5×126.2×24mm | 299×126×24mm |
本体質量 | 約763.5g | 約795g |
価格(税込) | 159,800円 |
Ryzen Z2 Extremeの性能は?
「Ryzen Z2 Extreme」の性能がどれほどか、気になることでしょう。
CINEBENCH 2024で、前世代のRyzen Z1 Extremeと比較してみると、マルチコアのスコアではほとんど差はありませんが、シングルコアのスコアでは約10%性能がアップしており、グラフィックス性能である3DMark Night Raidでは、約13%性能がアップしています。実際のゲーム性能は後述しますが、負荷が重めの3Dゲームも最低設定であれば、プレイできる性能です。
また、従来モデルに搭載されていたCore Ultra 7 258Vと比較すると、CPUのマルチコア性能については、Ryzen Z2 Extremeのほうが高いものの、グラフィック性能については、Core Ultra 7 258Vのほうが高かったです。
大きめの8インチディスプレイ搭載
Claw A8 BZ2EMは、大きめの8インチディスプレイを搭載しています。手に持ってプレイする携帯ゲーム機としては大画面で迫力があります。
色域も当サイト調べでsRGBカバー率100%と広めで、綺麗な映像でゲームをプレイできます。ただし、光沢のあるグレアパネルなので、ゲーム中は暗転時に自分の顔が映り込むのが個人的に気になります。

キーボード&マウス不要の「MSI Quick Settings」
Claw A8 BZ2EMは、コントローラーまたはタッチ操作で完結できるよう最適化されています。
ゲーム中シームレスに呼び出せる「MSI Quick Settings」からは、輝度調整やパフォーマンス設定、FPS制限やキーボードの呼び出し、タスクの終了やシャットダウン、はたまたゲームの起動に至るまで、直感的な操作で行うことができます。
メニュー画面は透過されているので、ゲーム画面を見ながら設定を変更できるのは非常に便利です。



洗練されたコントローラー
Claw A8 BZ2EMのコントローラーは、スティックとトリガー、どちらも硬すぎず柔らか過ぎずで個人的には丁度良い操作性です。「ドリフトフリー・ホールエフェクトスティック」を採用しており、耐久性にも優れています。持った時のホールド感も良く、普段からXBOXコントローラーに触れている方ならそのまま違和感なく使えると思います。
ただ、eスポーツタイトルといった競技性の高いシューターや格闘ゲームでは、別のコントローラーを接続した方が快適にプレイできると思います。
重量も約763.5gと、この大きさにしては持った時にズシッとした重さはなく、仰向けでプレイしない限りはそれほど疲れることはないと思います。
また、「MSI Center M」からは、コントローラーの各種設定が可能で、ボタンの割り当てからスティックとトリガーの感度調整、RGBライティングなどの設定が可能です。






ディスプレイのチェック
ディスプレイは、8インチのWUXGA(1920×1200)、120Hzの高リフレッシュレートに対応しています。
詳しい特性は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき
当サイトの計測で、sRGBカバー率は100%と広い色域です。最大輝度は、当サイトの計測では465cd/m2と高いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 78% |
Adobe RGBカバー率 | 78% |

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれて、青色が強くに発色していることが分かりますが、そこまで気にはならない程度だと思います。

視野角も広いです。

光沢液晶なので、画面への映り込みはあります。

残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、120Hz時で、2フレーム前くらいまで残像がありました。
普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の残像は少ないと言えます。

パフォーマンスのチェック
動作モード
本製品は、「MSI Center M」または「クイックセッティング」から、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「AI エンジン」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「手動」モード(SPL(Sustained Power Limit)、SPPT(Slow Package Power Tracking Limit)、FPPT(Slow Package Power Tracking Limit)は最大に設定)にして各種ベンチマークを計測しています。詳しい数値は下の画像をご覧下さい。


CPU
CPUには、Ryzen Z2 Extremeを搭載しています。小型ゲームPC用のプロセッサーなので、それほど高い性能ではありませんが、シングルコア性能は高めです。
前世代のRyzen Z1 Extremeと比較すると、マルチコアのスコアはほぼ変わりませんが、シングルコアのスコアでは約10%性能がアップしています。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
内蔵グラフィックス、AMD Radeon Graphicsのベンチマークスコアです。
3DMark Night Raidでは高いスコアでした。前世代Ryzen Z1 Extremeと比較すると、約13%スコアがアップしています。ただし、Core Ultra 7 258Vより低いスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Night Raidより負荷が重い3DMark Steel Nomad Lightのスコアでは、25 fps前後と、Core Ultra 7 258Vとほぼ変わらない高めのスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~

続いて、従来のベンチマーク、3DMark Time Spyの結果です。Time Spyの場合は、Ryzen Z1 Extremeよりも約39%も高いスコアでした。ただ、Core Ultra 7 258Vよりは低いスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したAMD Radeon Graphicsの情報は次の通りです。

ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度も高速です。容量も1TBあるので、複数のゲームをインストールすることができます。
~ ストレージ性能の評価 ~

SDカードスロット
本体上部にmicroSDカードリーダーを搭載しています。アクセス速度は速いです。
~ SDカードスロット性能 ~


ゲームベンチマーク
ゲームベンチマーク機能で計測
まずは、ゲームのベンチマーク機能で計測した平均フレームレートを掲載します。
激重とされるモンスターハンターワイルズも、AMD FSR+フレーム生成を有効にすることで、1920x1200解像度でも平均60 fpsを超えています。
なお、Core Ultra 7 258Vを搭載した従来モデルの平均フレームレートは「MSI Claw 8 AI+ A2VM」に掲載しています。こちらと比較すると、Ryzen Z2 Extremeは、Core Ultra 7 258Vより、GPU性能は劣るもののCPU性能が高いため、従来モデルよりもフレームレートがやや高くなるケースもありました。
![]() 非常に重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
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解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 最低 |
73 fps |
1280x800 | 84 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | フレーム生成 OFF | フレーム生成 ON |
1920x1200 | 低 | 55 fps | 88 fps |
1280x800 | 79 fps | 113 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 63 fps |
1280x720 | 95 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ストリートファイター6 ベンチマーク
|
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解像度 | 品質 | FIGHTING GROUND | WORLD TOUR |
1920x1200 | Low | 60 fps(最大) | 76 fps |
1280x800 | 60 fps(最大) | 90 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 標準(ノート) | 49 fps |
1280x800 | 77 fps |
実際にプレイして計測
続いては、ベンチマーク機能ではなく、実際にプレイして計測した平均フレームレートを掲載します。
負荷が重いゲームも、最低設定、AMD FSRやフレーム生成を活用することで、そこそこのフレームレートが出ています。解像度を1280x800まで下げることで、平均60 fpsを超えるタイトルも多いです。画質は粗くなりますが、8インチディスプレイでプレイする限りでは、それほど気になりません。
フォートナイトやAPEX、PUBGなどの競技性の高いタイトルでは、設定を落とすことで1920×1200解像度でも高いフレームレートで快適にプレイできるでしょう。
![]() 劇的に重い部類のゲーム
METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 低 | 39 fps |
1280x800 | 54 fps |
1280x800解像度、低設定であれば、そこそこプレイできると思います。
![]() 非常に重い部類のゲーム
隔ての砂原「歴戦アルシュベルド」- (実際にプレイ)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1200 | 最低 |
65 fps (1% Low: 48 fps) |
1280x800 | 76 fps (1% Low: 57 fps) |
1920x1200解像度、最低設定、AMD FSR、フレーム生成を有効にすることで、そこそこプレイできると思います。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー7 リバース
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低 動的解像度:33% |
54 fps |
1280x720 | 62 fps |
1280x720解像度、低設定、動的解像度を33%にすることで、そこそこプレイできると思います。
![]() 中程度の重さのゲーム
フォートナイト
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---|
解像度 | その他設定 | 平均fps |
1920x1200 | 3D解像度:100% 描画距離:最高 メッシュ:低 |
137 fps (1% Low: 52 fps) |
1280x800 | 200 fps (1% Low: 80 fps) |
パフォーマンス設定であれば、1920x1200解像度でも高いフレームレートで優位にプレイできるでしょう。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 低設定 | 96 fps |
1280x800 | 152 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1200 | 非常に低い | 108 fps |
1280x800 | 120 fps |
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトでは約763.5gと記載されており、当サイトで計測した質量もほぼ同じでした。大容量バッテリーを搭載した8インチのポータブルゲーミングPCとしては軽い方です。
ACアダプターの質量も185gと軽く、小型なので持ち運びしやすいです。本体と合わせても1kgを切ります。
質量 | |
PC本体 | 761g |
ACアダプター | 185g |


バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、メーカー公表値で80Whとなっており、ポータブルゲーミングPCとしては大容量のバッテリーを搭載しています。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。動作モード「AIエンジン」モードでFF14のベンチマークをループ再生させたときのバッテリー駆動時間は2時間24分とそこまで長くありませんが、消費電力を抑える動作モード「耐久性」にすると、3時間20分とやや長くなりました。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 最大10時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 最大5時間 |
(3) FF14ベンチマーク(ループ再生) AIエンジン | 2時間24分 |
(4) FF14ベンチマーク(ループ再生) 耐久性 | 3時間20分 |
(1)、(2) メーカー公表値
(3) FF14ベンチ(1920×1200、標準ノート)をループ実行、30 fps制限、動作モードは「AI エンジン」
(4) FF14ベンチ(1920×1200、標準ノート)をループ実行、30 fps制限、動作モードは「耐久性」
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、「手動」モードでは、SPLを35Wに設定して計測しています。
「AIエンジン」モードでは、CPU電力は約20Wで動作し、CPU温度は65℃付近と問題ない温度です。
「手動」モードでは、上で掲載した設定値通りのCPU電力になっており、持続可能なCPU電力で動いているときのCPU温度は、93℃付近と高い温度でした。
- AIエンジン
- 手動


FF15ベンチ実行時の温度
「AIエンジン」モードでは、CPU電力は約20Wで動作し、CPU温度は66℃付近と問題ない温度です。
「手動」モードでは、CPU電力は最終的に35Wで動作し、CPU温度は80℃台前半とやや高めですが、こちらも問題ない温度です。
基本的には「AIエンジン」モードで使用し、パフォーマンスが欲しいときは「手動」モードに切り替えるのが製品の寿命的にもいいと思います。
- AIエンジン
- 手動


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はファンが動作していても静かです。ゲーム中はそれなりにファンの動作音がしますが、「AIエンジン」モードではそれほど気にならない動作音です。「手動」モードでは、外部グラフィックスを搭載したゲーミングノートPC並の動作音なので、気になる方はヘッドホンをした方がいいでしょう。
騒音値 | |
アイドル時 | 約30dB |
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FF15ベンチ時 (AIエンジン) | 約38dB |
FF15ベンチ時 (手動) | 約44dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(軽量品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
Claw A8 BZ2EMは、2基のファンとシェアヒートパイプを搭載し、吸気口・排気口を可能な限り大型化することで、効率的な冷却を実現した「ハイパーフロー強冷クーラー」を採用しています。
エアフローは背面から吸気し、上部から排気します。ゲーム中は、「AIエンジン」モードでは背面がほんのり暖かくなりますが、「手動」モードでは、結構熱くなります。ただ、グリップを握った状態では触れることはないので、不快感はありません。


※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。
騒音値 | |
アイドル時 | 約9W |
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FF15ベンチ時 (AIエンジン) | 約39W |
FF15ベンチ時 (手動) | 約61W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
アイドル時:アイドル時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
外観のチェック
外観のチェックです。
国内モデルではホワイトのカラーのみとなっています。爽やかな見た目で、皮脂も目立ちにくいです。


本体サイズは299.5×126.2×24mmとなっています。ポータブルゲーミングPCとしては、個人的にはちょうど良いサイズ感だと思います。


インターフェースは上部に集中しています。オーディオコンボジャック、microSDカードリーダーに、映像出力、PowerDelivery対応のUSB4 Type-Cが2ポート備わっています。周辺機器を接続したい時はUSB-Cハブを使用することで拡張できます。


液晶画面の両サイドに2Wのスピーカーが内蔵されています。最大音量は大きめです。ポータブルゲーミングPCに搭載されるスピーカーにしては、聞き取りやすく、音圧もあります。最大音量にしても音割れはありません。

ACアダプターの容量は65Wです。小型なので持ち運びがしやすいです。

Claw A8 BZ2EMは、キックスタンドが内蔵されていないので、本体を立てて使用する時は別途スタンドが必要になります。本体に厚みがあるので、タブレット用のスタンドよりはキーボードをディスプレイできる様なスタンドの方が向いていると思います。

まとめ
以上が、MSI Claw A8 BZ2EMのレビューです。
Ryzen Z2シリーズの「Ryzen Z2 Extreme」を搭載したポータブルゲーミングPCで、内蔵グラフィックスの性能が高いです。
負荷が重いゲームでは、画質設定や解像度を落とし、さらにAMD FSRやフレーム生成を活用することで平均60 fpsを超えるタイトルも多いです。負荷の軽いタイトルでは、設定を落とすことで1920×1200解像度でも高いフレームレートで快適にプレイ可能です。
ディスプレイは8インチ、WUXGA、120Hz、タッチ対応、100% sRGBの高性能液晶を搭載し、手に持ってプレイする携帯ゲーム機としては大画面で迫力もあります。
外観も、ホワイトボディを採用したポップなデザインで、多くのユーザーに刺さるでしょう。
コントローラーまたはタッチ操作で完結できる設計になっていますが、マウスとキーボードを接続すれば、普通のPCとしても使用できます。
PCゲームを持ち運びたいという方におすすめの製品です。

三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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