MSI PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)の実機レビュー

更新日:2019年5月27日
CPU Core i7-8565U
GPU GTX 1650 Max-Q
メモリ 16GB(最大32GB)
ストレージ M.2 SSD (+M.2 SSD)
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 最大16時間
価格[税別] 16万円台~

GTX 1650 Max-Q搭載、1.6kgのクリエイター向けノート

MSI PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)は、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しながら1.6kgと軽いクリエイター向けノート。

外部グラフィックスを搭載することで、GPU支援に対応しているソフトは処理が高速化されます。特に動画編集ソフトは効果が大きいです。

ただし、CPUはHシリーズではなく、UシリーズのCoreプロセッサーです。

外出先で、クリエイティブな仕事をしたい方におすすめです。

公式サイトはこちら(MSI)
MSIのゲーミングノートを買うならarkがおすすめ

MSIでは直販サイトがありません。MSIのゲーミングノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、メモリやストレージのカスタマイズが可能です。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8565U、16GBメモリ、GeForce GTX 1650 Max-Q、512GB M.2 SSD

目次

お忙しい方は、「PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)の特徴」のみお読みください。

PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)の特徴

GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しながら薄型・軽量

PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)は、GeForce GTX 1650 Max-Qのミドルクラスのグラフィックスを搭載しながら、約1.6kgと軽く、約15.9mmと薄いクリエイター向けノートPCです。GeForce GTXシリーズの外部グラフィックスを搭載した一般的なノートPCは、質量は良くても1.8kg程度ですが、本製品は非常に軽くなっています。

GeForce GTXシリーズを搭載しているのに軽い
本体も薄い

 

いくつかの色空間のプリセットが用意

PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)は、いくつかの色空間のプリセットが用意されており、目的に応じて画面の色味を変更することが可能です。

True Color テクノロジー

 

色域については、本体に貼られたシールには「Close to 100% sRGB」と書かれています。なお、当サイトでの計測では、sRGBカバー率が92.2%、sRGB比が98%でした。

Close to 100% sRGB

 

CPUはUシリーズのCoreプロセッサー

GeForce GTXシリーズのグラフィックスを搭載したノートPCは、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載していることがほとんどですが、本製品は持ち運びに便利な軽量・薄型を目指した製品ということもあり、UシリーズのCoreプロセッサーを搭載しています。そのため、CPUパワーが必要なクリエイターソフトには不向きの場合もあるため、ご注意下さい。

UシリーズのCore i7-8565Uを搭載

 

アークなら、ストレージを最大2つまで搭載可能

パソコンSHOPアーク(Ark)なら、M.2 SATA SSDを1つ追加してダブルストレージ構成にすることが可能です。

最大2つまでM.2 SSDを搭載可能

 

底面のシールを破ると保証対象外になるので注意

MSIのノートPC本体の底面には「FACTORY SEAL」と書かれたシールが、1つのネジの上に貼られています。底面カバーを外すためにこのシールを破ると保証が受けられなくなりますのでご注意下さい。なお、このシールを破かずに綺麗にはがすことはできません。

底面カバーを空けて、後からパーツを交換することは難しいため、メモリやストレージは、カスタマイズして、できるだけ多めに搭載しておいたほうがいいと思います。

 

クリエイター向けソフトの使用感

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proは、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しているため、比較的快適に動作します。

挿入したテキストを移動したときなど、ややカクっと動くときもありますが、Lumetriカラーによる色補正は、ほぼタイムラグなしでプレビュー画面に反映できていました。

最も負荷のかかる書き出しについては、CPUがUシリーズであるものの、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しているおかげで、比較的高速でした。

もう少し液晶の色域が広ければ良かったですが、YouTube用など、そこまで厳密な色の正確さは求めなければ、大丈夫です。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-8750H/32GB
RTX 2060
45秒
Core i7-8750H/32GB
GTX 1050
78秒
Core i7-8565U/16GB
GTX 1650 Max-Q
86秒 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U/16GB
GeForce MX250
144秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※ NVIDIAドライバーが良くなったのか、PremiereProが改善されたのか分かりませんが、最近、書き出し時間が大分短くなったので、上で掲載しているPCは、2019年4月17日に全て計測しなおしました。

 

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom

Lightroomの快適度は普通です。Lightroomはインテル UHD グラフィックスでも十分な処理がほとんどで、CPUの依存度が高いソフトです。本製品はUシリーズのCoreプロセッサーであるため、Hシリーズのものと比べると、下表の通り、やや現像に時間がかかります。ただ、下表は100枚を一度に現像した時間ですが、1枚1枚現像して、書き出すスタイルの方は、書き出し時間はほぼ気にならないでしょう。

写真を1枚選択後、スライダーを動かして現像をしてみると、トーンカーブのようにワンテンポ遅れて表示される場合もありますが、ほとんどの処理は、ほぼタイムラグなく変更結果が表示されます。

液晶については、Web記事用の写真などなら問題ですが、印刷物用の写真用途だと、色域が物足りないかなと思います。

また、SDカードスロットがmicro SDのみ対応となっています。一眼レフで写真を撮影し、そのままSDカードをPCに挿して読み込むことができないため、ご注意下さい。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
136秒 [レビュー機で計測]
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

Photoshopは快適に動作します。

いくつかフィルターをかけてみましたが、ほぼタイムラグなしに反映されます。作業に支障をきたすことはないです(なお、3D系の処理は未テスト)。

「被写体を選択」という人工知能を用いた範囲選択も、3秒程度で終わります。

ただ、こちらも同じく液晶の色域はもう少し広ければ良かったです。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

UシリーズのCoreプロセッサーであるため、x265によるソフトウェアエンコードはそれほど速くはないです。HシリーズのCoreプロセッサーの2倍の時間がかかっています。

ただ、x265によるエンコードはCPU使用率がほぼ100%になりますが、薄型ボディであるにも関わらずサーマルスロットリングは発生していませんでした。

またGeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しているため、NVENCも使えます。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 32分50秒
QSVでエンコード (※2) 3分16秒
NVENCでエンコード (※3) 1分40秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H 16分40秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i7-8565U 32分50秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

最大輝度は、当サイトの計測では280cd/m2とそこまで高くありません。その他の項目は下のタブをクリックして下さい。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。今回「sRGB」のプリセットを選択し計測しましたが、ズレの無い真っすぐなガンマ補正曲線でした。尚、他のプリセットを選択すると、青色が強調されたり、逆に弱く発色したりするような色設定になっていました。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はノートPCとしてはやや広めです。前述しましたが、当サイトでの計測では、sRGBカバー率が92.2%、sRGB比が98%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは19x19mm、キーストロークは約1.2mmとなっており、普通の打ち心地です。ただ、Enterキーの右隣に、PgUpなどのキーがあるのは、好まない方もいると思います。

タッチパッドの面積は非常に広く操作しやすいです。クリックボタンの押し心地は普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

バックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、Core i7-8565Uを搭載しています。ノートPCとしては普通の性能ですが、クリエイターPCとして考えるとやや性能不足になるケースもあります。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8565U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-8950HK 1231
Core i7-9750H
1212
Core i7-8750H 1133
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U
505 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U 542
Core i3-8145U 340
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しています。GeForce GTX 1050Tiよりもスコアが高く、まずまずの性能です。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GeForce GTX 1650 Max-Q
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2060 5789
GTX 1660Ti 5667
GTX 1060 3633
GTX 1650 Max-Q 2630 [レビュー機で計測]
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
Intel UHD 620 390
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※いずれもノートPCで計測したスコアです

 

グラフィックスの仕様です。

GPU-Z

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDまたはSATA SSDを選択可能で高速です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3447 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • CINEBENCH
    R20
  • Passmark
  • その他
    3D Mark
  • SPECviewperf
    13
  • SDカード
CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8565U
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-8565U
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
GeForce GTX 1650 Max-Q
SPECviewperf 13
~ グラフィック性能(プロフェッショナル)の評価 ~
GeForce GTX 1650 Max-Q
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

SDカードの速度は遅いです。

最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

グラフィック設定を低めにすれば、なんとか60 fps前後出ているゲームが多いです。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 5316 / 53 fps
標準品質 4041 / 40 fps
高品質 3004 / 30 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質、16GBメモリ)
RTX 2070 80 fps
RTX 2060 64 fps
GTX 1060 41 fps
GTX 1650 Max-Q 30 fps [レビュー機で計測]
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 59 fps
38 fps
最高 29 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 87 fps
RTX 2060 70 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 Max-Q 29 fps [レビュー機で計測]
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 63 fps
36 fps
ウルトラ 20 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 59 fps
RTX 2060 49 fps
GTX 1060 33 fps
GTX 1650 Max-Q 20 fps [レビュー機で計測]
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 11983 / 84 fps
高(ノート) 10132 / 68 fps
最高品質 7141 / 48 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 103 fps
RTX 2060 94 fps
GTX 1060 70 fps
GTX 1650 Max-Q 48 fps [レビュー機で計測]
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 54 fps
高品質 46 fps
最高品質 43 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 83 fps
RTX 2060 81 fps
GTX 1650 Max-Q 43 fps [レビュー機で計測]

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

前述の通り、GeForce GTXシリーズを搭載したノートPCとしては軽いです。ACアダプターも333gと、外部グラフィックスを搭載している割には軽いと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.675kg
ACアダプター 333g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

フリーソフトで確認したところでは、本機のバッテリー容量は約80Whでした(ソフトからの確認なので多少誤差があるかもしれません)。かなり大きめのバッテリー容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。外部グラフィックスを搭載しているものの、比較的長めの駆動時間でした。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 最大16時間
(2) 動画再生時 ※2 9時間30分
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 4時間56分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でも音はします。ただ、負荷をかけたときの動作音は低めだと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:Adobe Premiere Proで、4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時は80℃を超えてやや高めかなと思うときもありますが、問題ない範囲です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時のCPU温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しており普通~やや高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高めの負荷をかけると手がやや暖かく感じてきますが、不快というほどでもありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

外部グラフィックスを搭載しているため、一般向けノートよりは高い消費電力ですが、ゲーミングノートと比べると低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)の外観のチェックです。

黒に近い濃いブルーのカラーです。

 

天板です。ロゴ部分は光りません。

 

スピーカーは底面にあります。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

排気口は画面の下にあります。

 

天板です。エッジがダイヤモンドカットされており、青く輝いていて綺麗です。

 

液晶周りもブルーに輝いています。

 

側面にあるポート類です。カードスロットがmicroSDのみ対応である点がやや残念です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。2つのファンが見えます。

 

ACアダプターは小型です。容量は90W(19V、4.74A)です。

 

まとめ

以上が、PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)のレビューです。

GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しながら、軽量・薄型のクリエイター向けノートです。約1.6kgと軽く、約15.9mmと薄く持ち運びに便利です。

GTXシリーズの外部グラフィックスを搭載することで、動画編集、3D制作などがやや快適です。グラフィック設定を低めにすれば、ゲームもできます。

CPUはUシリーズと普通の性能です。当然、本格的に動画編集や3D制作をする場合や、ソフトによっては性能不足になる可能性があります。ただし、気軽に持ち運べる質量のノートPCとしては高性能で、今まで外出先での編集作業を諦めていた人でも、本製品ならそれが叶うのではないかと思います。

GeForce GTXシリーズを搭載しても軽量・薄型

PS63 Modern 8SC(PS63 8SC-035JP)

特徴

  • GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載
  • 約1.6kgと軽量、約15.9mmと薄型
  • CPUはUシリーズのCoreプロセッサー

こんなあなたに

  • 外出先でもライトに動画編集や3D制作を行いたい方
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特徴

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