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MSI GT70 2PC-1260JPの実機レビュー(PR)

更新日:2014年7月29日

GeForce GTX 870M搭載

MSI GT70 2PC-1260JPは、17.3型の大画面液晶に、GeForce GTX 870Mを搭載したゲーミングノートパソコンです。

画面が大きく、ハイクラスのグラフィックスを搭載し、ノートPCにしてはスピーカーも良く、快適にゲームができると思います。

SteelSeries製のキーボードを搭載し、キー入力もしやすいです。

多種類の映像出力ポート、金メッキのオーディオジャック、Killer LAN、色分けでできるキーボードバックライトなどを搭載し、細部にまでこだわったハイスペックな製品となっています。

※レビュー機はメーカーからの借用製品です

目次

GT70 2PC-1260JPの基本スペック

GT70 2PC-1260JPの基本スペックをチェックします。特徴的な部分は赤字にしています。※2014年7月27日時点の情報です。時期が経つと選択できるパーツは異なる可能性があります。詳細はメーカーサイトでお確かめ下さい。

CPU
第4世代インテルCPU Core i7-4800MQです。
 
グラフィックカード
NVIDIAの GeForce GTX 870M(3GB)を搭載しています。Optimus対応です。
液晶ディスプレイ
17.3型ワイドの非光沢液晶です。解像度は1920×1080のフルHDです。
メモリ
8GBです。
 
HDD
1TB(7200rpm)のHDDを搭載しています。
 
光学ドライブ
ブルーレイディスクドライブを搭載しています。

特徴1 - ハイクラスのGeForce GTX 870M搭載

本製品は、ノートパソコン用グラフィックスの中ではハイクラスのGeForce GTX 870Mを搭載しています。

ベンチマーク結果は次の通りです。なお、グラフィックスドライバーバージョンは、執筆時点で最新の「337.88」です。結果は、いずれも高いスコアで、グラフィック設定を高めにしても快適にプレイできるゲームが多いです。

ゲームベンチマーク
製品名 MSI GT70 2PC-1260JP
基本スペック Core i7-4800MQ
GeForce GTX 870M(3GB)
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
キャラクター編
標準品質 ★ 13657 (非常に快適)
最高 7635 (非常に快適)
ファンタシースターオンライン2 ver.2 描画:3 19848 (快適)
描画:5 13502 (快適)
バイオハザード6 RANK S (8273)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 12015
ドラゴンクエストX 標準 10028 (すごく快適)
最高 8976 (とても快適)
GRID Autosport ウルトラロー 153 fps
ミディアム 100 fps
ウルトラ 57 fps
トゥームレイダー LOW 169 fps
HIGH 84 fps
ULTIMATE 39 fps
バットマン: アーカム・ビギンズ 111 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」の設定にしています。
※fpsの掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません。
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア は、約7000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 ver.2は、約2700スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※バイオハザード6は、約9000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには最低でも平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、最低でも平均120fpsは欲しいです。

 

なお、GPU-Zで確認したGeForce GTX 870Mの情報は次の通りです。


GeForce GTX 870Mのグラフィックカードのスペック

特徴2 - ダブルストレージ搭載可能

本製品は1TBのハードディスクを搭載していますが、2.5インチハードディスクをもう1台増設可能です。SSD+HDDの構成にしたり、1台をバックアップ領域にしたりすることが可能です。

ただし、底面カバーを外してのメモリ/HDD/SSDなどの増設・換装はメーカー保証外となりますのでご注意ください。

特徴3 - キーボードバックライト

本製品は、キーボードバックライトも搭載しています。




 

キーボードバックライトの設定は、キーカスタマイズアプリケーション「SteelSeries Engine」から行います。このSteelSeries Engineからは、バックライトの設定の他にも、ホットキーの割り当て、細かいマクロの作成、デバイスプロファイルの設定を、簡単に行うことができます。

SteelSeries Engine

自由なキーボードバックライトカラーを設定可能


FN、F1~F12キー以外のすべてのキーをホットキーとしてカスタマイズが可能


細かいマクロ作成も可能

その他の特徴

その他にも次のような特徴があります。

最大4画面表示(Matrix Display)

本製品は、D-sub15ピン、Mini DisplayPort、HDMIを搭載しており、本機の液晶と合わせて、最大4画面表示が可能です。現実的に、ノートの液晶と合わせて4画面で使用する方は少ないと思いますが、この3つのポートを搭載しているのは良いと思います。

Killer LAN

Killer LAN(有線と無線)を搭載しています。CPUの代わりにネットワーク関連の処理を肩代わりすることで、ネットワークの遅延を少なくし、CPU負荷をやや下げる効果があります。また、アプリケーション毎の帯域幅や、優先順位を変更することも可能です。

金メッキのオーディオジャック

金メッキのオーディオジャックを搭載しており、錆を防ぐことができます。LINEアウト端子もあるので、アンプ内蔵PCスピーカーを接続するときなどに便利です。

プレイ動画の録画&配信(XSplit Gamecaster)

XSplit Gamecasterという付属ソフトを使用することにより、ゲームのライブ配信や、録画を行うことができます。

※6か月間の無料ランセンスが付属。それ以降は有料。

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

視野角はよくありません。


視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、寒色系の画面であることが分かります。主にゲームで使用するノートPCだと思うので、寒色系でも特に気にはならないと思います。



※見方の詳細については、miyahan.com様、DOS/V Power Report様のページをご確認ください

 

色域は広めです。


ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素はシンプルな形状ですが、ノングレアの処理面に凹凸が目立ちます。この影響で、ややギラつきを感じます。


キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

SteelSeries製のゲーミング専用キーボードを搭載しています。

キーピッチは実測で横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約2mmです。キートップはやや湾曲しており指がフィットしやすくなっています。また、ゲーム中に、Windowsキーを押してしまうのを防ぐため、Windowsキーが右手側に配置されています。

キー自体は押しやすいですが、「?」や「。」などのキーの横幅が細く、ブラインドタッチをするときに慣れないと打ち間違えやすいです。また、「Delete」キーが遠いところにあるため、こちらもブラインドタッチで押しにくいです。


キーボード全体図


キーの拡大図1


キーの拡大図2

 

タッチパッドの操作性は普通です。デザインはかっこいいです。また、タッチパッドの左上にあるボタンを押すだけでタッチパッドを無効にすることができ、ゲーム中に手が触れて誤操作してしまうのを防ぐことができます。


タッチパッド

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

ストレージがSSDではないものの、その他は高い処理性能です。ベンチマーク結果を下に掲載します。

PassMark Performance Test 8.0

3DMark


※ FIRE STRIKE:高性能GPU向け、SKY DIVER:ミドルレンジGPU向け、
CLOUD GATE:一般ノート向け、ICE STORM:タブレットやスマホ等のモバイル向け

PCMark 8

動画のエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 5 によるエンコード時間
  Core i7-4800MQ
x264でエンコード 13分12秒
クイック・シンク・ビデオでエンコード 7分32秒
CUDAでエンコード 8分07秒
AVCHDの動画(ファイルサイズ:1.54GB、再生時間:約13分、解像度:1920x1080)を、
iPhone 4で視聴可能なMPEG-4 AVC(解像度:1280x720)へ変換

ストレージのベンチマーク

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターの対応カードと速度のチェックです。

スロットは本体の右側面にあります。挿入後のSDカードの出っ張りはほとんどありません。


SDカード挿入後の外観

 

カードリーダー/ライターのCrystalDiskMarkのベンチマーク結果は下図の通りで、高速です。

ただし、UHS-II対応のカードを接続したところ、UHS-I対応カードよりも速度が落ちたので、UHS-IIには対応していないようです。


 

 

 


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