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G TUNE DGシリーズの実機レビュー - 機能性・冷却性・静音性に優れたミニタワー

更新日:
サイズ ミニタワー
CPU 最大Ryzen 7 9800X3D
GPU 最大GeForce RTX 5070 Ti
最大Radeon RX 9070 XT
メモリ 最大 64GB
ストレージ 最大4TB + 8TB
価格 17万円台~
機能性・冷却性・静音性に優れたミニタワー

G TUNE DGシリーズは、機能性・冷却性・静音性に優れた新筐体のミニタワーゲーミングPCです。

筐体カラーはブラックとホワイトの2色から選択することができ、赤いLEDが点灯するフロントパネルに標準搭載のガラスパネル、開閉式のインターフェースにヘッドホンホルダー、取っ手を引くことで取り外すことのできるサイドパネルと、デザインだけでなく機能性も抜群です。

電源ユニットをフロントに配置し、奥行きを長くすることで、底面全体から吸気し、少ないケースファンで冷却性・静音性にも優れた筐体です。

搭載できるパーツも幅広く、保証もしっかりしているので、多くのユーザーにおすすめできるゲーミングPCです。

メーカーサイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

G TUNE DG-A7G6T

Ryzen 7 9700X 、GeForce RTX 5060 Ti 16GB、メモリ32GB

 

目次

お忙しい方は、「G TUNE DGシリーズの特徴」のみお読みください。

 

G TUNE DGシリーズ の特徴

人気ミニタワー「G TUNE DG」シリーズがリニューアル!

マウスコンピューターの人気ミニタワー「G TUNE DG」シリーズが筐体デザインを刷新しリニューアルしました。

カラーは重厚な見た目のブラックと、かわいい見た目のホワイトの2色で展開されています。

フロントパネル周辺にはG TUNEのブランドカラーであるレッドLEDが施され、筐体の隙間から光が漏れるような、おしゃれなライティングです。

左サイドパネルには全モデル標準で強化ガラスパネルが採用され、購入時のカスタマイズでは、レッドLEDケースファンを搭載することができ、内部を照らすこともできます。RGBライティングには対応していませんが、G TUNEらしい個性あるデザインが特徴となっています。

従来モデルのG-Tune DGシリーズ
新筐体:重厚な見た目のブラック
新筐体:かわいい見た目のホワイト
フロントパネル周辺のレッドLEDがおしゃれ
全モデル標準でガラスサイドパネルを装備
+5,500円で赤色LEDケースファンに変更することも(上面×2、背面×1)

 

なお、ブラックとホワイトで販売ページが異なるものの、どちらの色も同じ価格で選びやすくなっています。ただ、セール対象となるのはブラックが多い印象です。

CPUには人気のRyzenシリーズが中心で、グラフィックスには最新世代のRadeon RX 9000シリーズやGeForce RTX 5000シリーズなど、豊富なラインナップから選択することができます。

ブラックのラインナップ(価格は執筆時点)
ホワイトのラインナップ(価格は執筆時点)

 

利便性に優れたインターフェース

リニューアルされた新筐体では、デザイン面だけではなく、利便性も大幅に強化されています。

トップパネルのインターフェースには、ホコリの侵入を防ぐスライド式のカバーが採用されています。電源横のLEDボタンは、押すことで、ロゴ部分以外のLEDを一括でオフにすることができます。

また、トップパネルには広々としたトレーがあり、XBOXコントローラーのような大きいデバイスもすっぽり入ります。

筐体左側面には開閉式のヘッドホンホルダーが内蔵されており、ヘッドセットやケーブル類なども引っ掛けることができます。

そのほか、サイドパネルは取っ手を引くことで外すことができ、内部へのアクセスが簡単で、メンテナンス性にも優れています。

さらに、最近ではすっかり見かけなくなりましたが、購入時のカスタマイズで追加することで、光学ドライブを内蔵することもできます。

ホコリの侵入を防ぐ開閉式のインターフェース
XBOXコントローラーも置ける広々としたトレー
筐体側面にはヘッドホンホルダーが内蔵
サイドパネルは取っ手を引くことで外すことができる
光学ドライブも内蔵可能

 

電源ユニットをフロントに配置した内部構造

最近では、電源ユニットを別区画に配置したケースが主流ですが、G TUNE DGシリーズでは、電源ユニットをフロントに配置した内部構造になっています。

その分、ミニタワーにしては奥行きが長くなっています。また、底面が広くなっているため、底面全体から吸気を行うことができます。その後、内部の熱をケース背面と上部から排出しています。

少ないケースファンで内部を効率良く冷却しているため、高負荷時でも動作音が抑えられるというメリットもあります。実際、ゲーム中の動作音はゲーミングPCにしては比較的静かでした。

冷却性能、静音性に関しては、後述するパーツの温度のチェック静音性のチェックをご覧ください。

G TUNE DGシリーズのエアフロー構造

 

拡張性もあり

G TUNE DGシリーズは、標準で1TBまたは2TBのM.2 SSDを搭載しており、購入時のカスタマイズでは最大4TBまで増やすことができます。追加のSSDも最大8TBまで選択できます。

また、仕様表では、3.5/2.5インチ共用シャドウベイが1つとなっていますが、右側面内部を見てみると、2.5インチSSDを2台設置できるスペースがあるので、ここにも後で増設することが可能だと思います。なお、パーツの増設は保証対象外なので、自己責任でお願いします。

底面の3.5/2.5インチ共用シャドウベイ
右側面ケース内部にも2.5インチSSDを2台設置できるスペースあり

 

充実したサポートサービス

マウスコンピューターの製品は、サポートサービスが充実しており、標準で1ヶ月の初期不良に1年間のセンドバック修理保証、24時間365日対応の電話サポートが付いています。

また、標準で3年保証が付いているのも嬉しいです。もし他社と価格を比較する際は、このあたりも考慮するといいと思います。

さらにオプションで様々なサポートサービスを追加でき、パソコンに詳しくない方でも安心して購入することができます。詳しくはこちらをご覧ください。

充実した保障とサポート

 

パフォーマンスのチェック

CPU

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。

今回、CPUには8コア16スレッド、TDP:65Wで動作するRyzen 7 9700Xを搭載しています。マルチコア、シングルコアともに高いスコアで、高負荷なゲームやクリエイターソフトも快適に動作する性能です。

人気のゲーミングCPU、Ryzen 7 9800X3Dと悩むところですが、ゲーム性能重視なら3D V-Cache搭載のRyzen 7 9800X3D、コスパの面や省電力性を重視するならRyzen 7 9700Xの方がいいでしょう。

CINEBENCH 2024
Ryzen 7 9700X
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 7 265K 1854
Core i7-14700KF 1833 [PL1:253W]
1617 [PL1:125W]
Core i7-14700F 1400 [PL1:125W]
1259 [PL1:65W]
Ryzen 7 9800X3D 1272
Ryzen 7 9700X 1115
Ryzen 7 7800X3D 1031
Ryzen 7 8700G 1023
Core i5-14400F 859 [PL1:65W]
Ryzen 7 5700X 766
Ryzen 5 4500 545
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 7 265K 136
Ryzen 7 9700X 133
Ryzen 7 9800X3D 131
Core i7-14700KF 126
Core i7-14700F 122
Ryzen 7 7800X3D 110
Ryzen 7 8700G 108
Core i5-14400F 105
Ryzen 7 5700X 94
Ryzen 5 4500 70
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスには、最新のGeForce RTX 5000シリーズ、Radeon RX 9000シリーズと、幅広いラインナップから選択することができます。今回はミドルクラスの中でも人気の高い、GeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したモデルで計測しています。3DMarkのスコアは下記の通りです。従来のRTX 4060 Ti 8GBと比較すると、約17%スコアがアップしています。

3DMark Steel Nomad
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9275
RTX 5080 8552
RTX 5070 Ti 6798
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 5070 4991
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3813
RTX 5060 Ti 16GB 3543
RTX 5060 3169
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2249
RTX 3050 1318
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
3DMark Time Spy
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 5080 32224
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 5070 Ti 27255
RTX 4070 Ti SUPER 23289
RTX 4070 Ti 22597
RTX 5070 22507
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17192
RTX 5060 Ti 16GB 15634
RTX 5060 13607
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 9637
RTX 3050 6140
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 5060 Ti 16GBの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、標準で1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5924
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

本製品は、Ryzen 7 9700X にGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したミドルクラスのゲーミングPCです。16GBのビデオメモリを搭載しているため、最新のゲームも高い設定で快適にプレイが可能です。FHDまたはWQHD解像度環境でプレイするには十分な性能でしょう。DLSSやフレーム生成を活用することで、フレームレートの底上げも可能です。4K解像度では画質設定を落とす必要がありますが、PUBGやAPEXなどの軽めのゲームであれば、高い設定でもプレイが可能です。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1080 104 fps 136 fps
89 fps 113 fps
ウルトラ 80 fps 102 fps
2560x1440 100 fps 125 fps
77 fps 98 fps
ウルトラ 66 fps 87 fps
3840x2160 80 fps 103 fps
52 fps 71 fps
ウルトラ 44 fps 62 fps

2560x1440解像度でも高い設定で快適にプレイが可能です。さらに、フレーム生成を有効にすることで、高いフレームレートでプレイも可能です。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均fps
1920x1080 160 fps
ノーマル 103 fps
82 fps
2560x1440 118 fps
ノーマル 80 fps
67 fps
3840x2160 87 fps
ノーマル 50 fps
44 fps
DLSS : バランス、フレーム生成 : 2xで計測

2560x1440解像度、DLSSをバランス、フレーム生成有効でノーマル設定であれば快適に遊べるでしょう。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成 OFF フレーム生成 4x
1920x1080 ウルトラ 143 fps 360 fps
レイトレ:オーバードライブ 53 fps 175 fps
2560x1440 ウルトラ 94 fps 228 fps
レイトレ:オーバードライブ 43 fps 131 fps
3840x2160 ウルトラ 44 fps 125 fps
レイトレ:オーバードライブ 28 fps 86 fps

レイトレーシング:オーバードライブだと厳しいですが、ウルトラ設定であれば2560x1440解像度でも高いフレームレートで快適にプレイが可能です。さらに、マルチフレーム生成を有効にすることで大幅にフレームレートを向上させることができます。

アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 153 fps
2560x1440 112 fps
3840x2160 63 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 152 fps
2560x1440 106 fps
3840x2160 54 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 255 fps
高設定 98 fps
最高設定 65 fps
2560x1440 低設定 207 fps
高設定 74 fps
最高設定 45 fps
3840x2160 低設定 106 fps
高設定 41 fps
最高設定 26 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
253 fps
2560x1440 249 fps
3840x2160 228 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高設定 276 fps
2560x1440 212 fps
3840x2160 129 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 274 fps
2560x1440 190 fps
3840x2160 102 fps
※トレーニングモードで計測

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。CPU性能が高いので、いずれのソフトも処理時間はそこそこ速いです。画像や動画編集など、クリエイティブな作業もしたい方は、Ryzen 7 9700XのCPUはおすすめです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
18秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Ryzen 7 9700X/32GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
32秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
34秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
36秒
Ryzen 7 5700X/16GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti
47秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
48秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
2分21秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分31秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
2分34秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分34秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
Core Ultra 7 265K/64GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分42秒
Ryzen 7 9700X/32GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
2分44秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分55秒
Ryzen 7 5700X/16GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
2分55秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
3分30秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
RTX 4090 12494
RTX 5080 9125
RTX 4080 SUPER 8849
RTX 5070 7477
RTX 4070 Ti SUPER 6927
RTX 4070 SUPER 6463
RTX 5070 6311
RTX 4070 5165
RTX 4060 Ti 8GB 4427
RTX 5060 Ti 16GB 4301
RTX 4060 3262
SPECviewperf 2020

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Ryzen 7 9700XのTDPは65Wで、CPUクーラーは標準で水冷となっています。

CPU電力は88Wと、高い電力で動作し、CPU温度は80℃前半と、問題ない温度です。

CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ゲーム時のCPUおよびGPU温度を計測しました。

CPU温度は70℃台後半と問題ない温度です。GPU温度も60℃台後半と低い温度です。
標準で水冷クーラーを搭載しているのと、ケースのエアフロー効率が高いため、温度が高くなり過ぎず、長時間のゲームも安心です。

CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。

本製品はトップファン×2、リアファン×1と、少ないケースファンの構成なので、ゲーミングPCとしては動作音は比較的静かです。普段の作業からゲームまで集中できるでしょう。

騒音値
アイドル時 動画編集時 ゲーム時
約30dB 約30dB 約35dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の4K動画をプレビュー再生した時
ゲーム時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。LEDは有効にして計測しています。

高性能なパーツを搭載しているため、消費電力は高めです。

消費電力
アイドル時 動画編集時 ゲーム時
約55W 約75W 約280W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

カラーはブラックとホワイト。「G TUNE」のロゴとレッドLEDが施されたフロントパネルがかっこいいです。

 

フロントパネルのLEDは隙間から光が漏れるようなおしゃれなライティングです。

筐体側面には開閉式のヘッドホンホルダーが内蔵されており、ヘッドセットなどを掛けておくことができます。

 

トップパネルには広めの排気口と、コントローラーも置けるくらいの大きさのトレーがあります。

 

トップパネルのインターフェース部分は開閉式で、使用しない時は閉めておくことで、ホコリの侵入を防いでくれます。

左から、電源ボタン、LEDボタン、USB 3.2 Type-Aが2ポート、ヘッドホン、USB3.2 Type-Cが1ポートあります。LEDボタンを押すことで、LEDを一括でオフにすることができて便利です。

 

正面と背面です。「G TUNE DG-A7G6T」ではご覧のようなインターフェースになっています。

 

左サイドパネルはスモークがかかった強化ガラスパネルが採用されています。取っ手を引くことで外すことができますが、個体差なのか、結構硬かったです。

 

右サイドパネルはフラットです。こちらは、背面のネジを1箇所外しておくことで、開くことができます。

 

筐体の奥行きが長く、底面全体から吸気できるようになっており、防塵フィルターも長いです。

 

底面から吸気がしやすいよう、インシュレーターは高めです。

 

内部のフロント側には電源ユニットを隠す目隠しがありますが、3点のネジを外して取り外すことができます。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。 電源ユニットがフロントに配置された構造になっています。その分内部が広くなっており、吸気ファンは装備されていませんが、内部の熱を上面と背面から排出するエアフロー構造となっています。

なお、以下に搭載されていたパーツを紹介しますが、必ずしもこのパーツが搭載されるとは限りませんので、ご了承ください。ここでは「G TUNE DG-A7G6T」の内部を紹介しています。

 

マザーボード

マザーボードはASRockのA620AMが搭載されていました。 メモリは2スロットです。

 

CPUクーラー

Ryzen 7 9700Xを搭載する「G TUNE DG-A7G6T」 では、標準で水冷クーラーが搭載されています。ラジエーターサイズは240mmで、トップに設置されています。カスタマイズはできません。

 

M.2 SSD

グラボの上にM.2 SSDがあります。メーカーは不明です。空きのM.2スロットはありません。

 

グラフィックカード

GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載モデルのグラフィックカードです。 MSIの「GeForce RTX 5060 Ti 16G SHADOW 2X PLUS」が採用されています。

2連ファンのサイズでも、カードを支えるサポートバーが標準で搭載されています。自重による歪みだけでなく、発送時のズレ・脱落まで防止してくれるので安心です。

 

電源ユニット

電源ユニットはフロントに設置されています。メーカーはFSPで容量は750Wでした。

 

底面

奥行きが長いのに加え、底面いっぱいに吸気口が設けられているため、少ないケースファンで高い冷却性能を実現しています。

 

右側面ケース内部

反対側のケース内部です。ケーブル類はこちらでまとめられています。光学ドライブを設置するスペース、2.5インチSSDを2台設置できるスペースがあり、拡張が可能です。なお、パーツの増設はメーカー保証対象外です。

 

斜めから見たケース内部

斜めから見た内部はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、新筐体のG TUNE DGシリーズ(G TUNE DG-A7G6T)のレビューです。

重厚な見た目のブラックと、かわいい見た目のホワイトの2色から選択することができ、ブランドカラーであるレッドLEDが施されたフロントパネル、標準装備のガラスサイドパネルと、G TUNEらしいかっこいいデザインになりました。

RGBライティングには対応していませんが、カスタマイズでレッドLEDのケースファンに変更することもできます。

開閉式のインターフェース、広々としたトレー、ヘッドホンホルダー、取っ手を引くことで外すことのできるサイドパネル、光学ドライブも内蔵できたりと、機能性も抜群です。

内部は電源ユニットをフロントに配置した構造で、底面全体から吸気することで、少ないケースファンでも高い冷却性能を発揮し、静音性にも優れています。

今回、Ryzen 7 9700XにGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したモデルでレビューしましたが、負荷の重いゲームもWQHD解像度、高い設定で快適にプレイできる性能です。軽いゲームであれば、4K解像度でのプレイも可能です。

高コスパモデルのNEXTGEAR JGシリーズと比べると価格はやや高めですが、機能性・冷却性・静音性に優れたケースを求めるなら、本製品のほうがいでしょう。

 

機能性・冷却性・静音性に優れたミニタワー

マウスコンピューター G TUNE DGシリーズ

特徴

  • 機能性・冷却性・静音性に優れた新ケース
  • ブラック・ホワイトの2色から選択可能
  • 充実したサポートサービス

こんなあなたに

  • バランスのいいゲーミングPCが欲しい方

メーカーサイト

 

 

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