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NEXTGEAR JG ホワイトの実機レビュー - リニューアルしたコスパ重視のゲーミングPC

更新日:
サイズ ミニタワー
CPU 最大Ryzen 7 9800X3D
GPU 最大GeForce RTX 5070 Ti
最大Radeon RX 9070 XT
メモリ 最大 64GB
ストレージ 1TB SSD (最大4TB)
価格 11万円台~
リニューアルしたコスパ重視のゲーミングPC

NEXTGEAR JGは、装いを新たにリニューアルしたコスパ重視のミニタワーゲーミングPCです。

フロントパネルは、従来モデルのクロスのデザインを踏襲しつつ、よりかっこいいデザインになりました。

内部の見えるガラスパネルおよびRGBファンは標準搭載で、筐体カラーはブラックとホワイトの2色から選択することができます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

NEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト)

Ryzen 7 5700X 、GeForce RTX 5060 Ti 16GB、メモリ16GB

 

目次

お忙しい方は、「NEXTGEAR JGの特徴」のみお読みください。

 

NEXTGEAR JG の特徴

どこが変わった?

マウスコンピューターのコスパに優れたミニタワーゲーミングPC「NEXTGEAR JG」が、装いを新たにリニューアルしました。

特に変わったのがフロントパネルで、従来モデルのクロスラインのデザインは踏襲しつつ、メッシュの部分が反転したような構造になり、これによりフロントからの吸気がしやすくなっています。

内部の見えるガラスパネル、RGBファンは従来モデルからそのまま引き継がれています。

従来モデル
リニューアルした新モデル

 

また、ブランドカラーであるスパークマゼンタが左右にあしらわれており、これがアクセントとなっています。中央のロゴ「NG」の文字は、うっすらと浮き上がるエンボス加工になりました。

←従来モデル 新モデル→
左右にはアクセントとなるスパークマゼンタ
フロントのロゴはエンボス加工

 

選びやすくなったホワイトカラー

NEXTGEAR JGシリーズは、ブラックとホワイトの2色で展開されています。従来モデルでは、コストがかかるためか、ホワイトがブラックよりもやや高かったのですが、新モデルではブラックとホワイトどちらも同価格になり、選びやすくなっています。

価格も、GeForce RTX 3050を搭載したエントリークラスが11万円台、RTX 5060を搭載したミドルクラスが13万円台、RTX 5070を搭載したハイミドルクラスが19万円台からと、コスパが非常に高いです。CPUはAMD Ryzenを搭載したモデルが中心で、人気のゲーミングCPU、Ryzen 7 7800X3DやRadeon RX 9000シリーズを搭載したモデルもあります。

今回お借りしたのは、人気の高いRyzen 7 5700XにGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したNEXTGEAR JG-A7G6T(ホワイト)です。

ブラックとホワイトが同価格に

 

標準搭載のガラスサイドパネルとRGBファン

NEXTGEAR JGシリーズでは、全モデル標準でガラスサイドパネルとRGBファンが搭載されています。

コスパ重視のモデルにしてはガラスパネルが分厚く、透過率も高いので、内部のパーツやRGBファンが鮮明に見えます。点灯するパーツはフロントファン×3、トップファン×2、リアファン×1と多いです。

また、RGBファンの点灯パターンはトップパネルにある「LEDボタン」を押すことで一括で切り替えることができて非常に便利です。

透過率の高いガラスパネル
トップパネルの「LEDボタン」で点灯パターンを切り替えることができる

 

メッシュパネルと最大6つのファンで冷却性能も優秀

NEXTGEAR JGシリーズは、フロントパネルとトップパネルが通気性の良いメッシュ仕様になっており、さらに最大6つのファンで内部を効率よく冷却することにより、ミニタワーでも優れた冷却性能を実現しています。

GeForce RTX 5070 Tiといったハイクラスのグラフィックスを搭載しても、熱を気にすることなく、長時間安心してゲームをプレイすることができるでしょう。

ただその分、動作音は高めなので、ファンコントロールツールを使って静音化してもいいです。

メッシュパネルと最大6つのファンで内部を効率よく冷却

 

拡張性もあり

NEXTGEAR JGシリーズは、標準で1TBのM.2 SSDを搭載していますが、購入時のカスタマイズ画面から最大4TBまで増やすことができます。

また、右側面ケース内部に2.5インチSSDを2台設置できるスペースがあるので、こちらに後で増設も可能です。なお、搭載されるマザーボードにもよりますが、空きのM.2 スロットがある場合はこちらにも増設可能です。

カスタマイズ画面から最大4TBまで増やすことが可能
右側面ケース内部に2.5インチSSDを2台設置できるスペースあり
搭載されるマザーボードによっては空きのM.2スロットも

 

充実したサポートサービス

マウスコンピューターの製品は、サポートサービスが充実しており、標準で1ヶ月の初期不良に1年間のセンドバック修理保証、24時間365日対応の電話サポートが付いています。

また、標準で3年保証が付いているのも嬉しいです。もし他社と価格を比較する際は、このあたりも考慮するといいと思います。

さらにオプションで様々なサポートサービスを追加でき、パソコンに詳しくない方でも安心して購入することができます。詳しくはこちらをご覧ください。

充実した保障とサポート

 

パフォーマンスのチェック

CPU

CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。

Ryzen 7 5700Xは、旧世代のCPUですが、8コア16スレッド、TDP:65Wで動作するコスパの高いミドルクラスのCPUです。マルチコア、シングルコアのスコアはまずまずで、フルHDでゲームプレイするなら十分な性能です。

CINEBENCH 2024
Ryzen 7 5700X
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 7 265K 1854
Core i7-14700KF 1833 [PL1:253W]
1617 [PL1:125W]
Core i7-14700F 1400 [PL1:125W]
1259 [PL1:65W]
Ryzen 7 9800X3D 1272
Ryzen 7 7800X3D 1031
Ryzen 7 8700G 1023
Core i5-14400F 859 [PL1:65W]
Ryzen 7 5700X 766
Ryzen 5 4500 545
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 7 265K 136
Ryzen 7 9800X3D 131
Core i7-14700KF 126
Core i7-14700F 122
Ryzen 7 7800X3D 110
Ryzen 7 8700G 108
Core i5-14400F 105
Ryzen 7 5700X 94
Ryzen 5 4500 70
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリークラスのGeForce RTX 3050から最新のRTX 5000シリーズ、さらにはRadeon RX 9000シリーズ搭載したモデルがあり、今回はミドルクラスの中でも人気の高い、GeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したモデルで計測しています。3DMarkのスコアは下記の通りです。従来のRTX 4060 Ti 8GBと比較すると、約15~20%スコアがアップしています。

3DMark Steel Nomad
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 9275
RTX 5080 8552
RTX 5070 Ti 6798
RTX 4080 SUPER 6621
RTX 4080 6524
RTX 5070 4991
RTX 4070 Ti 4960
RTX 4070 SUPER 4531
RTX 4070 3813
RTX 5060 Ti 16GB 3647
RTX 4060 Ti 8GB 2943
RTX 4060 2249
RTX 3050 1318
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
3DMark Time Spy
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 5080 32224
RTX 4080 SUPER 28391
RTX 4080 28098
RTX 5070 Ti 27255
RTX 4070 Ti SUPER 23289
RTX 4070 Ti 22597
RTX 5070 22507
RTX 4070 SUPER 20785
RTX 4070 17192
RTX 5060 Ti 16GB 15835
RTX 4060 Ti 8GB 13375
RTX 4060 9637
RTX 3050 6140
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 5060 Ti 16GBの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、標準で1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5971
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
HDD 170
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

本製品は、Ryzen 7 5700X にGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したミドルクラスです。16GBのビデオメモリを搭載しているため、最新のゲームも高い設定で快適にプレイが可能です。また、DLSSやフレーム生成を活用することで、フレームレートの底上げも可能なので、フルHD解像度であれば、ほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。

中程度の重さのオンラインゲームや軽めのeスポーツタイトルでは、高めの設定でも高いフレームレートでプレイできます。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
サイレントヒルf
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 92 fps
2560x1440 72 fps
※DLSS : クオリティ

DLSSをクオリティに設定することで、最高設定でも快適にプレイできました。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER
解像度 品質 平均fps
1920x1080 60 fps(最大)
最高 60 fps(最大)
2560x1440 60 fps(最大)
最高 50 fps
※DLSS : クオリティ、ボルシャヤ・パスト中継基地で計測

1920x1080解像度であれば、DLSSをバランスに設定することで最高設定でも快適にプレイが可能です。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均fps
1920x1080 92 fps
ノーマル 72 fps
63 fps
2560x1440 76 fps
ノーマル 58 fps
47 fps
DLSS : バランス、フレーム生成 : 2xで計測

1920x1080解像度、DLSSをバランス、フレーム生成有効でノーマル設定であれば快適に遊べるでしょう。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1080 83 fps 102 fps
80 fps 113 fps
ウルトラ 75 fps 133 fps
2560x1440 82 fps 124 fps
73 fps 98 fps
ウルトラ 65 fps 87 fps

1920x1080解像度であれば、フレーム生成がオフでもウルトラ設定でプレイ可能です。フレーム生成を有効にすることで、高いフレームレートで快適にプレイすることが可能です。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成 OFF フレーム生成 4x
1920x1080 ウルトラ 133 fps 365 fps
レイトレ:オーバードライブ 53 fps 177 fps
2560x1440 ウルトラ 96 fps 230 fps
レイトレ:オーバードライブ 42 fps 132 fps

レイトレーシング:オーバードライブだと厳しいですが、ウルトラ設定であれば2560x1440解像度でも高いフレームレートで快適にプレイが可能です。さらに、マルチフレーム生成を有効にすることで大幅にフレームレートを向上させることができます。

アイコン
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 152 fps
2560x1440 114 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 145 fps
2560x1440 106 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 212 fps
中設定 175 fps
最高設定 60 fps
2560x1440 低設定 200 fps
中設定 152 fps
最高設定 41 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
330 fps
2560x1440 320 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高高設定 278 fps
2560x1440 209 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 292 fps
2560x1440 194 fps

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理速度を計測したときの結果を掲載します。CPU性能がそれほど高くないので、処理時間はどのソフトもまずまずの結果でした。画像や動画編集など、クリエイティブな作業もしたい方は、Ryzen 7 7700以上のCPUを搭載したモデルの方が、快適だと思います。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
グラフィックプロセッサー : 書き出し時にGPUを使用
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
18秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
32秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
34秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
36秒
Ryzen 7 5700X/16GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti
47秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
48秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core Ultra 7 265K/32GB
GeForce RTX 5070 Ti
2分21秒
Ryzen 7 9800X3D/64GB
GeForce RTX 5080
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分29秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080 SUPER
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti SUPER
2分31秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti 8GB
2分34秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 SUPER
2分34秒
Core i7-14700KF/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分38秒
Core Ultra 7 265K/64GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分42秒
Ryzen 7 8700G/32GB
RTX 4070 Ti SUPER
2分55秒
Ryzen 7 5700X/16GB
GeForce RTX 5060 Ti 16GB
2分55秒
Core i7-14700F/16GB
GeForce RTX 4070
3分00秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060 Ti 8GB
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4060
3分03秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
3分30秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 8 によるエンコード時間
TMPGEncのイメージ画像
ソフトウェアエンコード(x264)
Core Ultra 7 265K 1分49秒
Ryzen 7 9800X3D 2分25秒
Ryzen 7 5700X 2分55秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmark
OptiXで実行した時のスコア
RTX 4090 12494
RTX 5080 9125
RTX 4080 SUPER 8849
RTX 5070 7477
RTX 4070 Ti SUPER 6927
RTX 4070 SUPER 6463
RTX 5070 6311
RTX 4070 5165
RTX 4060 Ti 8GB 4427
RTX 5060 Ti 16GB 4311
RTX 4060 3262
SPECviewperf 2020

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。なお、Ryzen 7 5700XのTDPは65Wで、本製品のCPUクーラーは空冷となっています。

CPU電力は77W付近と、高い電力で動作し、CPU温度は70℃付近と、問題ない温度です。

CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度

続いて、ゲーム時のCPUおよびGPU温度を計測しました。

CPU温度は70℃台後半と問題ない温度です。GPU温度は60℃台後半と低い温度です。
ケースのエアフロー効率が高いため、温度が高くなり過ぎず、長時間のゲームも安心です。

CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェックです。

本製品はフロントファン×3、トップファン×2、リアファン×1と、計6つのケースファンを搭載しており、ケースのメッシュ部分も多く設けられているため、動作音は高いです。アイドル時でも気になる方は気になる動作音です。ゲームなど高負荷時になると、かなりうるさく感じるので、ヘッドホンをつけるか、またはファンコントロールツールなどを使ってファンの回転量を調整して、静音化してもいいでしょう。

騒音値
アイドル時 エンコード時 FF15ベンチ時
約40dB 約58dB 約55~58dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
エンコード時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x264)
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

[追記]

なお、UEFI画面からCPUファンとケースファンをサイレントモードにしても動作音には変わりなかったので、「Fan Control」というフリーツールからケースファンのみ、回転数を最大まで下げた時の動作音も計測してみました。※なお、メーカー提供以外の方法で、BIOSアップデート等したモデルは、保証適用外となってしまうのでご注意ください。

アイドル時はそれほど変わりませんが、高負荷時はかなり静音化されます。ケースファンの回転数を色々調整してみたところ、最もうるさく感じたのはフロントの3連ファンなので、これだけを調整するたけでも動作音は解消されると思います。

CPU温度も70℃台後半、GPU温度は60℃台後半と、デフォルト設定の時とほとんど変わりません。ミドルクラス構成に対して、ケースファンの回転数がやや過剰な気がします。ケース自体のエアフロー効率はかなり良いので、ケースファンの回転数を下げても問題ないでしょう。

ゲーミングノートの「Control Center」のように、動作モードの変更やファンセッティングができるようになると良さそうです。

UEFI画面
UEFI画面から「Silent mdoe」にしても変化なし
Fan Controlツールからケースファンのみ回転数を下げてみる
"CPU"ファンはデフォルトのまま、"ケース"ファンのみ回転数を下げる
騒音値
アイドル時 エンコード時 FF15ベンチ時
約39dB 約45dB 約45dB
"ケース"ファンの回転数を下げるだけでかなり静音化
ゲーム時CPU温度&GPU温度
CPU温度とGPU温度も問題なし

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。ファンのLEDは有効にして計測しています。

高性能なパーツを搭載しているため、どちらも消費電力は高めです。

消費電力
アイドル時 エンコード時 FF15ベンチ時
約54W 約150W 約300W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

今回お借りしたのは人気のホワイトカラーです。周辺機器を白で統一したい方にもおすすめです。

 

トップパネルは通気性の良いメッシュ仕様になっており、防塵フィルターはマグネット吸着式で掃除が楽です。取り外してそのまま水洗いも可能です。

 

トップパネルのインターフェースです。

左から、電源ボタン、LEDボタン、USB 3.2 Type-Aが2ポート、ヘッドホン、USB3.2 Type-Cが1ポートあります。アクセスしやすい構造です。

 

正面と背面です。「NEXTGEAR JG-A7G6T」ではご覧のようなインターフェースになっています。
フロントパネルはクロスの部分がメッシュ仕様になっており、3連ファンが新鮮な空気を内部に取り入れます。

 

フロントパネルには、アクセントとしてブランドカラーであるスパークマゼンタがあしらわれています。中央のロゴ「NG」の文字は、うっすらと浮き上がるエンボス加工になりました。

 

フロントパネルは簡単に取り外すことができます。

 

ガラスパネルは厚くて透過率が高く、内部のRGBパーツが鮮明に見えます。

パネル下には「NEXTGEAR」の文字が印字されています。

 

右サイドパネルはフラットです。

 

底面からも吸気できるようになっており、こちらの防塵フィルターも掃除がしやすくなっています。

 

底面からも吸気ができるよう、インシュレーターは高めです。

 

サイドパネルを取り外すには、背面のネジを緩める必要があります。

 

ケース内部のチェック

ケース内部はご覧のようになっています。 電源ユニットが別の区画に配置されているため、ケーブルがごちゃごちゃしておらず、すっきりしています。

なお、以下に搭載されていたパーツを紹介しますが、必ずしもこのパーツが搭載されるとは限りませんので、ご了承ください。ここでは「NEXTGEAR JG-A7G6T」の内部を紹介しています。

 

マザーボード

マザーボードはASRockのB550Mが搭載されていました。 メモリは4スロットです。

 

CPUクーラー

Ryzen 7 5700Xを搭載する「NEXTGEAR JG-A7G6T」 では、AMD純正のリテールクーラーが搭載されていました。空冷でも十分冷えるCPUなので、問題ないでしょう。

カスタマイズで水冷クーラーを選択することも可能です。

 

M.2 SSD

グラボの上にM.2 SSDがあります。メーカーは不明です。右下には空きのM.2スロットがあるので、後で増設も可能です。

 

グラフィックカード

GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載モデルのグラフィックカードです。 MSIの「GeForce RTX 5060 Ti 16G SHADOW 2X PLUS」が採用されています。

2連ファンのサイズでも、カードを支えるサポートバーが標準で搭載されています。自重による歪みだけでなく、発送時のズレ・脱落まで防止してくれるので安心です。

 

ケースファン

トップのRGBファンです。カスタマイズで水冷クーラーを選択した場合、ラジエーターはここに設置されます。

 

フロントのRGBファンからは、別区画の電源ユニットまで風が当たるようになっています。

 

右側面ケース内部

反対側のケース内部です。ケーブル類はこちらで綺麗にまとめられています。2.5インチSSDを2台設置できるスペースがあり、電源ユニットはこちらからアクセスします。

 

斜めから見たケース内部

斜めから見た内部はご覧のようになっています。

 

まとめ

以上が、NEXTGEAR JGシリーズ(ホワイト)のレビューです。

特にフロントパネルが刷新され、メッシュ仕様になったクロスライン、アクセントのスパークマゼンタ、エンボス加工のロゴと、よりかっこいいデザインになっています。

ガラスパネルは透過率が高く、内部のパーツやRGBファンも鮮明に見えます。

CPUには最大でRyzen 7 9800X3D、GPUにはエントリークラスのGeForce RTX 3050から、RTX 5000シリーズ、Radeon RX 9000シリーズを搭載したモデルがあり、価格も安く、コストパフォーマンスにも優れています。最小構成であれば、11万円台からと非常にリーズナブルな価格で購入することができます。

今回、人気のミドルクラス、Ryzen 7 5700XにGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載したモデルでレビューしましたが、負荷が非常に重いモンスターハンターワイルズも、フルHD解像度であれば、最高設定、フレーム生成なしで快適にプレイできる性能です。

メッシュ部分が多く、標準で6基のケースファンが搭載されていることもあり、冷却性能も優秀です。その分、動作音はうるさいですが、ファンコントロールツールを使えば静音化も可能です。

低コストでかっこいいゲーミングPCが欲しい方におすすめです。

 

リニューアルしたコスパ重視のゲーミングPC

マウスコンピューター NEXTGEAR JG ホワイト

特徴

  • リニューアルしてかっこよくなった新ケース
  • 白いボディとRGBライティング
  • 優れたコストパフォーマンス

こんなあなたに

  • デザイン・コスパに優れたゲーミングPCが欲しい方

 

 

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