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マウス G-Tune P5-I7G60BK-A(ゲーミングノートPC)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12650H
グラフィックス GeForce RTX 4060
メモリ 16GB~64GB
ストレージ PCIe SSD
(HDD追加可)
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 1920x1080 144Hz
質量 約2.1kg
バッテリー 約5時間
価格[税込] 17万円台~
色域広めで、ミドルクラス性能

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、ミドルスペック構成で、色域も比較的広いゲーミングノートPCです。

グラフィックスには、RTX 4060を搭載し、多くのゲームを高めの画質設定で快適にプレイすることができます。

CPUの世代は1つ古いものの、その分、価格も安くなっています。

また、ディスプレイの色域は、当サイトの計測ではsRGBカバー率93.5%となっており、色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができます。

最大で64GBメモリに、SSD + HDDの構成を選択することができるのも特徴です。

公式販売サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12650H、GeForce RTX 4060、32GBメモリ、1TB SSD NEW!

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「G-Tune P5-I7G60BK-Aの特徴」のみお読みください。

 

G-Tune P5-I7G60BK-Aの特徴

ミドルクラス性能のゲーミングノートPC

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、15.6型のスタンダード・ゲーミングノートPCです。

GeForce RTX 4060 Laptopと、144Hz液晶を搭載し、多くのゲームを快適にプレイすることができます。当サイトのチェックでは、FORSPOKENや、サイバーパンク2077といった重い部類のゲームでも、高めの画質設定で60 fps以上でプレイすることができました。エントリークラスよりも一つ上のゲーミング性能を備えています。

CPUは、第12世代Core i7-12650Hで、最近のゲーミングノートPCの中ではそれほど高い性能ではありませんが、ゲームのフレームレートが大きく下がることもありませんでした。

多くのゲームを快適にプレイすることができる

 

色域広めの液晶を搭載

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、画面比16:9、FHD解像度の15.6型液晶を搭載しています。

144Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、残像も一般ノートPCよりも抑えられているので、動きの速いゲームを滑らかな映像でプレイすることができます。

また、当サイト計測で、sRGBカバー率93.5%と色域も広めでした。色鮮やかな映像でゲームを楽しむことができますし、sRGB 100%にこだわらなければ、写真・動画の編集などの作業にも使用することができると思います。

ただし、青色がやや強めに発色していたので、できればキャリブレーションをして使ったほうがいいと思います。

色域広めの15.6型液晶

 

メモリのカスタマイズが可能

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、購入時にメモリをカスタマイズすることができます。

ゲーム専用であれば、16GBメモリでもいいと思いますが、クリエイター向けソフトを使う予定であれば、32GBメモリを選んでもいいと思います。

なお、G-Tune P5-I7G60BK-Aには、デフォルトで32GBメモリ、1TB SSDを搭載したモデルがあります。16GBメモリのモデルを32GBメモリにカスタマイズするよりも、少しお得なので、32GBメモリがよければ最初からこちらのモデルを選択するといいです。

メモリのカスタマイズ画面

 

メモリはスロットメモリです。そのため、購入後に自分で換装することもできます(メモリの換装は自己責任にはなります)。使っていてメモリ不足だと感じる場合は、後からでもメモリ換装で対応できるので、安心です。

メモリスロット

 

SSD + HDDのストレージ構成を選べる

G-Tune P5-I7G60BK-Aでは、ゆとりのあるストレージ構成を選択することができます。

最大で、4TB PCIe SSDに加えて、1TB HDDを追加することが可能です。色々なゲームをインストールしておきたい方や、写真・動画ファイルをたくさん保存しておいて作業したい方などは、ストレージをカスタマイズして購入するといいです。

ストレージのカスタマイズ画面

 

ただし、購入時のカスタマイズでセカンドドライブに選択できるのは、HDDのみとなっています。読み書きの速度や、耐衝撃性を考えると、2.5インチSSDを選択できるとよかったです。

なお、今回はシングルストレージの構成モデルをチェックしていますが、内部の2.5インチドライブ用のスペースには、マウンターとコネクターも付属していました。1TB SSDでも安いものだと1万円もしないで購入できるので、後から2.5インチSSDを増設してもいいかもしれません(ただし、自己責任です)。

2.5インチドライブ用のスペース

 

標準で3年のメーカー保証

これは、マウスコンピューターの特徴となりますが、G-Tune P5-I7G60BK-Aには、標準で3年のメーカー保証が付いています。他社のノートPCを量販店などで購入すると、メーカー保証は1年の場合が多いですが、G-Tune P5-I7G60BK-Aは、より長く安心して使用することができます。また、24時間365日の電話サポートも標準で付いています。手厚いサポートを受けることができるので、PCに不慣れな方にもおすすめです。

サポートサービスメニュー(一部)

 

ゲーム以外の用途にも使いやすいデザイン

G-Tune P5-I7G60BK-Aのボディは、一般のノートPCに近いデザインとなっています。ライティングバーによる派手なイルミネーションもありません。

ゲーミングノートPCらしい派手さを求める方には物足りないかもしれませんが、スペック高めの作業用として、ゲーム以外の用途にも使いやすいです。また、家族や周りの人にゲーミングノートPCであることをあまりばれたくない方にもいいと思います。

一般ノートPCに近いデザイン

 

G-Tune Pシリーズの比較

マウスコンピューターのG-Tune Pシリーズには、本機器のほかに、G-Tune P6-I7G50BK-Aや、G-Tune P6-I7G60BK-Aという機種もあります。ここでは、これらの2機種との簡単な比較を行います。

G-Tune P6-I7G50BK-Aは、RTX 4050を搭載し、ゲーミング性能は、本機器(G-Tune P5-I7G60BK-A)よりも少し下がります。カジュアルゲーマーであれば、こちらでも十分だと思います。また、画面比16:10の16型液晶を搭載しているので、ゲーム以外の一般的な作業などにも使いやすいです。

G-Tune P6-I7G60BK-Aは、CPUに第13世代Core i7-13700Hを搭載しており、処理性能はこちらが上です。重めの作業を行うなど、処理性能にこだわるならこちらがいいです。ただし、液晶の色域が狭いので、クリエイター向けソフトでの作業を行うのであれば、外部モニターをつないだほうがいいです。

本機器(G-Tune P5-I7G60BK-A)は、上記のG-Tune P6の2機種と比べると、少し軽く、扱いやすいです。また、色域が広めの液晶を搭載しているので、写真・動画の編集などにも使うことができます。16型の液晶にこだわらなければ、使いやすいと思います。

セールなどによって価格も変動するので、購入するタイミングと、用途によって、G-Tune Pシリーズと比較してみるといいです。

G-Tune Pシリーズの比較
  [本機器]
G-Tune P5-I7G60BK-A
G-Tune P6-I7G50BK-A G-Tune P6-I7G60BK-A
CPU Core i7-12650H Core i7-13700H
GPU RTX 4060
(105W)
RTX 4050
(140W)
RTX 4060
(140W)
メモリ 16GB / 32GB / 64GB
(DDR5-4800)
16GB / 32GB / 64GB
(DDR4-3200)
SSD 最大 M.2 SSD + HDD 最大 M.2 SSD x2
ディスプレイ 15.6型 16:9
1920x1080
144Hz
sRGBカバー率93.5%
16型 16:10
1920x1200
165Hz
sRGBカバー率66.4%
USB-A USB3.1
USB3.0
USB2.0
USB3.0 x2
USB2.0
USB-C USB3.1
(画面出力)
USB3.1
(データ転送のみ)
その他
インターフェース
HDMI
Mini DisplayPort
LAN
HDMI
Mini DisplayPort
LAN
SDカード
バッテリー 53.35Wh 62.32Wh
質量 約2.1kg 約2.34kg
価格[税込] 17万円台~ 19万円台~ 22万円台~
※2023年10月31日現在の価格(セール時はもっと安いです)

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
比較的見やすい15.6型液晶を搭載しています。処理性能も十分で、快適に作業することができます。
オンライン会議 マイク、カメラ、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議が行えます。
動画鑑賞 色鮮やかな画面で快適に動画鑑賞が行えます。ただし、スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域が広めの液晶を搭載しています。RTX 4060を搭載し、AIを使った処理も速いです。sRGB 100%を厳密に求めるのでなければ、この用途にも使うことができます。
動画編集 RTX 4060を搭載しており、4K動画の編集や書き出しも比較的快適に行えます。液晶の色域も広めです。
ゲーム RTX 4060と、144Hz液晶を搭載しており、多くのゲームを比較的快適に楽しむことができます。

 

ディスプレイのチェック

G-Tune P5-I7G60BK-Aのディスプレイのチェックです。

パネルは、「NV156FHM-N4K」でした。

画面比16:9、FHD解像度(1920x1080)の標準的な15.6型液晶です。144Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、動きの速いゲームを滑らかに表示することができます。非光沢で、フリッカーも発生していません。色域が広めなので、色鮮やかな表示が可能です。最大輝度は、当サイトの計測では285cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率93.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色がやや強めに発色していることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を下げてもフリッカーは確認されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144フレームを更新する144Hzの液晶で3フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりも残像が抑えられていることが分かります。動きの速いゲームもある程度快適にプレイすることができる液晶だと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

G-Tune P5-I7G60BK-Aのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストローク:約1.8mmです。やや深めのキーストロークで、しっかり押し込むことができます。キートップはフラットです。

主要なキーのサイズはほぼ揃っており、キー配置にも目立ったクセはありません。普通の打ちやすさのキーボードだと思います。ただ、矢印キーは独立していますが、サイズが小さいです。

テンキーは、やや変則的な配置の3列テンキーですが、テンキーなしの場合よりも数字の入力がしやすいです。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。1ゾーン設定対応のRGB LEDです。全キー同じ色ではありますが、色を変更することができます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

続いて、パフォーマンスをチェックします。

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、「Control Center」アプリのパワーセッティングの項目で、動作モードを変更することができます。

今回は、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測した結果を掲載します。

CONTROL CENTER

 

CPU

CPUには、第12世代Core i7-12650H(PBP:45W、Pコア数:6、Eコア数:4)を搭載しています。世代が1つ古いCPUですが、その分価格が安くなっています。

ベンチマークの結果は以下のとおりです。最新世代のCore i5-13500Hよりも低いスコアではあるものの、このくらいの性能であれば、FHD/RTX4060環境であれば、ゲーム時にフレームレートが大きく下がることもないでしょう。

なお、「パフォーマンスモード」時の方が、マルチコアスコアが高いです。少しでも処理を高速化したいときは、「パフォーマンスモード」にするといいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12650H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i7-12800HX 17492
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12915 [パフォーマンスモード]
11060 [バランスモード]
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1819 [バランスモード]
1818 [パフォーマンスモード]
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i7-12800HX 1760
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域は広かったです。スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
53.32GB/s
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックス性能のチェックです。

GeForce RTX 4060 Laptopを搭載しており、メーカーにより設定されている最大グラフィックスパワーは105Wでした。標準的な数値です。

GeForce RTX 4060 Laptopの最大グラフィックスパワー

 

3DMark Time Spyのベンチマークの結果は以下のとおりです。

最大グラフィックスパワー130WのGeForce RTX 3070 Laptopを超える高めのスコアが出ています。

なお、動作モードを「パフォーマンスモード」にすると、スコアがアップしています。ゲームや動画編集などを行う場合は、「パフォーマンスモード」で使用してもいいでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20159
RTX 4080 175W 18661
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10665
RTX 4060 140W 10590
RTX 4060 105W 10417 [パフォーマンスモード]
8983 [バランスモード]
RTX 3070 130W 10327
RTX 4060 75W 9069
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 140W 8670
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 3060 95W 7519
RTX 4050 45W 6456
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。

GeForce RTX 4060 Laptop

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、十分な速度でした。カスタマイズでは、大容量で、速度がもっと速いSSDを選択することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5262
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

FORSPOKENのような重めのゲームでも、高めのグラフィックス設定で60 fps以上のフレームレートが出ました。それほど重くないゲームであれば、144Hz液晶の性能を十分に生かしたプレイが可能です。一般のゲーマーにちょうどいいゲーミング性能だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 139 fps
74 fps
最高 51 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 85 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 52 fps
RTX 4060 105W 51 fps
RTX 4060 140W 48 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 28 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 137 fps
113 fps
ウルトラ 92 fps
レイトレ:ウルトラ 59 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 166 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4060 105W 92 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 241 fps
最高 117 fps
エクストリーム 101 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 137 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 110 fps
RTX 4060 140W 101 fps
RTX 4060 105W 101 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 軽量品質 178 fps
標準品質 147 fps
高品質 102 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 112 fps
RTX 4060 140W 103 fps
RTX 4060 105W 102 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低画質 260 fps
高画質 162 fps
最高画質 124 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 138 fps
RTX 4060 105W 124 fps
RTX 4060 140W 118 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 109 fps
RTX 4050 140W 86 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最低 169 fps
158 fps
ウルトラ 109 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 144 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060 105W 109 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 98 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均 fps
1920x1080 最低 オフ 188 fps
オフ 156 fps
最高 オフ 140 fps
クオリティ 158 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 173 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 145 fps
RTX 4060 105W 140 fps
RTX 4060 140W 137 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 112 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 標準品質 193 fps
高品質 179 fps
最高品質 152 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 185 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 166 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 156 fps
RTX 4060 105W 152 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン4]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 156 fps 
中設定 98 fps
最高設定 45 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
234 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 247 fps
高設定 169 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 523 fps
高設定 433 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 非常に低い 300 fps
中型 245 fps
ウルトラ 183 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 23451
(すごく快適)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomで100枚のRAWデータを一度に書き出してみましたが、書き出し速度は比較的速かったです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX
RTX 4060 (90W)
57秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12650H
RTX 4060 (105W)
65秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

AI技術を使ったニューラルフィルターを実行した結果が次の通りです。GeForce RTX 4060を搭載しており、AIを使った処理を比較的短時間で行うことができます。

  本製品 参考
Core i7-1360P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約55秒 約4分16秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分52秒 約2分41秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce RTX 4060搭載なので、4K動画の書き出しも速いです。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分10秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13980HX
RTX 4060 (90W)
3分37秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (105W)
3分40秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-13700HX
RTX 4060 (140W)
3分53秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。一般ノートPCよりは速いです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-13980HX 5分04秒
Core i9-13900HX 5分09秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i7-13700H 6分39秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12650H 8分53秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptop GPUで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

G-Tune P5-I7G60BK-Aは、背面にUSB-Cポートを1つ備えています。動作をチェックした結果は、以下のとおりでした。

画面出力に対応していますが、Power Deliveryには非対応です。

USB Type-C機器の動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
100W Anker PowerPort III ×
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hzで出力できますが、色の形式がYCbCr420になっており、色情報が間引かれているので色にやや違和感を感じる場合があります。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.10kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。外部グラフィックスを搭載した15.6型のゲーミングノートPCとしてはやや軽めの質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.118kg
ACアダプター+電源ケーブル 606g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は53.35Whでした。普通の容量です。

バッテリー容量

 

G-Tune P5-I7G60BK-Aのバッテリー駆動時間はご覧の通りです。外部GPUを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)ぐらいの時間の駆動が可能ですが、やや負荷のかかる作業をすると、(3)ぐらいの駆動時間になります。

なお、バッテリー駆動ではフレームレートが制限されるので、ゲームを行う時は付属のACアダプターをつないで使用した方がいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約5時間
(2) 動画再生時 5時間19分
(3) CPU8%、iGPU9%、dGPU7%の負荷 1時間49分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
69%(約36Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、カメラを隠す物理的なシャッターは搭載していません。IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約100万画素の720pカメラです。ノートPCのWebカメラとしては普通の性能です。比較的自然な色味の画像で、オンラインミーティングなどにも普通に使用することができます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は45W前後で推移しています。PBP(プロセッサーベースパワー):45WのCPUなので、ほぼ定格での動作となります。CPU温度は60℃前後と低めに保たれています。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力がアップし60W前後で動作しています。CPU電力が上がりますが、CPU温度は70℃前後で落ち着いており、こちらも心配のない温度です。

どちらのモードでも、CPU温度を心配せずに使用することができます。ゲームなど高めの負荷がかかる時は、パフォーマンスがアップする「パフォーマンスモード」で使用するといいでしょう。

  • バランスモード
  • パフォーマンスモード
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

 

FF15ベンチ実行時の温度

FF15ベンチマーク実行時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。

「パフォーマンスモード」の方が若干温度が高いものの、それでもCPU温度、GPU温度ともに概ね70℃台以下で推移しており、問題のない温度を保っています。CPU、GPUのどちらとも、「パフォーマンスモード」時の方が高いパフォーマンスが出ているので、ゲーム時は「パフォーマンスモード」がいいと思います。

  • バランスモード
  • パフォーマンスモード

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。

「バランスモード」でも、ゲーム時は高めの騒音値となります。「パフォーマンスモード」でゲームをすると、さらに騒音値が上がり、同じような構成のゲーミングノートPCと比べても高い騒音値になるため、うるさく感じます。音が気になる場合は、ヘッドホンを付けた方がいいと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2~3番目:FF15ベンチマーク時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、ゲームに手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高めの負荷がかかると、キーボード部の中央部分の温度が上がります。それでも、WASDキーの辺りはそれほど高い温度になっていませんし、パームレスト部の温度もほとんど変化していません。ゲーム時でも不快感なくプレイすることができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

HシリーズのCPUと、外部グラフィックスを搭載しているので、ゲーム時は消費電力が上がります。ゲーミングノートPCとしては標準的な消費電力だと思います。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

G-Tune P5-I7G60BK-Aの外観のチェックです。

ゲーミングノートPCとしては落ち着いたデザインで、一見すると普通のノートPCのようにも見えます。LEDバーなどによるライティングもありません。ゲーム以外の用途にも使う方や、家族にゲーミングノートPCということがばれたくない方にもよさそうです。

 

天板には、G-Tuneのロゴが入っています。

 

高さは25.4mmです。ゲーミングノートPCとしては普通の厚みだと思います。

 

側面・背面のポート類はご覧のようになっています。USB3.0 Type-A、USB2.0 Type-A、USB3.1 Type-C(データ転送、画面出力に対応)、HDMI、Mini DisplayPort、LANポート、マイク入力、ヘッドホン出力を備えています。

DC-in、USB3.1 Type-C、HDMI、Mini DisplayPortが背面にまとめられています。最大で3台の外部ディスプレイに接続することができますが、ケーブルが邪魔にならないようになっています。

 

液晶は下図の角度まで開きます。

 

底面には、吸気口が設けられています。また、吸気しやすくするために、高めの足が付いています。

 

底面を外すと、G-Tune P5-I7G60BK-Aの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンで、背面と側面の4か所から排気することで、CPUとGPUを冷却します。

 

メモリスロットが2つあります。メモリの換装は可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。

 

右側に2.5インチドライブ用のスペースがあり、マウンターとコネクターも付属しています。2.5インチのHDD / SSDを増設することができます。

 

ACアダプターは、180Wです。

 

まとめ

以上が、G-Tune P5-I7G60BK-Aのレビューです。

GeForce RTX 4060 Laptop(105W)を搭載し、多くのゲームを高めの画質で快適にプレイすることができます。エントリークラスよりも一つ上のゲーミング性能のノートPCが欲しい方に適しています。

CPUは、第12世代Core i7-12650Hですが、FHD/RTX4060の環境であれば、ゲーム時のフレームレートにおいて足を引っ張るようなこともありませんでした。そこまで重くないゲームであれば、高めの画質設定でも、100 fpsを超えるハイリフレッシュレートでのプレイが可能です。

液晶は、標準的なFHD液晶ですが、144Hz駆動に対応しており、残像も比較的抑えられていたので、動きの速いゲームでも滑らかな映像でプレイを楽しむことができます。また、当サイト計測でsRGBカバー率93.5%と、色域も広めだったので、ゲームだけでなく、画像・映像の編集などに用途にもある程度使用できそうです。

ボディも約2.1kgとそれほど重くありません。扱いやすいですし、持ち運びも比較的しやすいです。たまに、友人宅で集まって一緒にゲームをプレイするといった使い方もしやすいと思います。

最大で、64GBメモリ、SSD + HDDの構成も選択することができますし、メモリやストレージのセルフカスタマイズもしやすいです。

ゲーム時の動作音がややうるさいですが、ヘッドホンを装着すれば問題ないでしょう。

 

スタンダードな15.6型ゲーミングノートPC

G-Tune P5-I7G60BK-A

特徴

  • ミドルクラスのゲーミングノートPC
  • 色域広めの15.6型FHD液晶を搭載
  • 最大64GBメモリ、SSD+HDDの構成が可能

こんなあなたに

  • エントリーよりも上のゲーミング性能が欲しい方
  • 画像・映像編集などにも使いたい方
G-Tune P5-I7G60BK-A

 

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