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マウスコンピューター DAIV Z4-I7I01SR-Aの実機レビュー
CPU | Core i7-1360P |
---|---|
グラフィックス | インテル Iris Xe |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
ストレージ | 500GB ~ 4TB SSD |
液晶サイズ | 14型 |
液晶種類 | 1920x1200 非光沢 |
質量 | 約975g |
バッテリー | 約11時間 (53Wh) |
価格[税込] | 19万円台~ |
DAIV Z4-I7I01SR-Aは、1kgを切る質量で、外出先へ持ち運びしやすいクリエイター向けノートPCです。
他のモバイルノートPCと異なるのは、大容量メモリ、大容量ストレージを搭載することができる点です。多くのメモリを消費するクリエイター向けソフトが動かしやすいです。
ディスプレイは、sRGB比100%の色域なので、ウェブ掲載用の画像などを編集するクリエイターに適しています。
オプションでLTE モジュールを選択することができ、どこでもインターネットに接続可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1360P、16GBメモリ、500GB SSD
本製品を安く買う方法
その2シークレットモデルを購入する
メーカーさんから、特別価格で購入できるシークレットモデルを紹介してもらいました。このページからであれば、DAIV Z4-I7I01SR-Aを「199,800円 → 189,800円」で購入することができます。ただし、セール品のほうが安い場合もあるので、価格を比較してからご購入下さい。
その3当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する
当サイト経由で、税込み130,000円以上の構成でマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
目次
お忙しい方は、「DAIV Z4-I7I01SR-Aの特徴」のみお読みください。
DAIV Z4-I7I01SR-Aの特徴
1kg以下で持ち運びに便利
DAIV Z4-I7I01SR-Aは、クリエイター向けノートPCとしては非常に軽い製品です。外部GPUは搭載していないので、動画編集などグラフィックスに負荷のかかる作業は苦手ですが、画像編集やRAW現像くらいの負荷であれば、問題ないでしょう。外出先で、そのような用途に使う方におすすめです。
メモリ交換が可能
1kgを切るようなノートPCは、オンボードメモリであることがほとんどですが、本製品はスロット式のメモリなので、後から交換することが可能です。クリエイター向けソフトは、かなりメモリを消費するので、使っているうちにメモリが足りないことに気づくことも少なくありません。本製品なら、底面カバーを開ければ、最大64GBまでメモリ容量を上げることができます。
なお、最初から使用メモリが想定できる場合は、購入時に必要な容量にカスタマイズするといいでしょう。
最大4TBのSSDが選択可能
動画編集などをする場合、ストレージをかなり多く消費します。しかし、一般的なモバイルノートPCは、512GBなどの容量が一般的で、これだと容量不足になるケースがあります。一方、DAIV Z4-I7I01SR-Aは、カスタマイズ画面で、最大で4TBのSSDを選択することが可能です。しかも、2TBなら、26,400円で追加することができるので安いです。
フルサイズのSDカードスロットを搭載
一眼カメラなどで画像や動画を撮影する場合、SDカードでPCへデータを取り込むことが多いと思いますが、本製品はフルサイズのSDカードスロットを搭載しているので、アダプターなどを用いなくても、データを直接読み込むことができます。
ただし、アクセス速度がやや遅いです。画像の取り込みならそれほど気にならないかもしれませんが、動画の取り込みの場合、やや遅く感じるかもしれません。
LTEモジュールも選択可能
DAIV Z4-I7I01SR-Aは、LTEモジュールを選択し、搭載することも可能です。別途SIMカードを用意してPCに挿入すれば、どこにいてもインターネットに接続することができます。
クラウドストレージなどを利用して、画像などを保存している方は便利でしょう。また、どこにいてもメールをチェックしたり、Webページを見たり、YouTube動画を見たりすることができます。
sRGB比 100%の色域
DAIV Z4-I7I01SR-Aのディスプレイは、sRGB比 100%の色域です。ブロガーやWebデザイナーなど、ウェブページ用の画像の編集や、デザイン制作、ライティングなどをする方にちょうどいいでしょう。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | Web閲覧やOffice作業のような作業は快適です。ディスプレイも画面比16:10で、通常よりも縦方向の比率が高いのでWebページなどが見やすいです。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | マイク、スピーカー、Webカメラを備えており、スペックも十分なので、問題なくオンライン会議を行えます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 色域が広めのディスプレイなので、動画の映像が綺麗です。スピーカーも、若干こもった感じはありますが、ノートPCとしてはまずまずの音質です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 前述の通り、sRGB比100%のディスプレイを搭載しているので、ウェブページ掲載用の画像編集などに適しています。 |
動画編集 | △~○ | 外部グラフィックスを搭載していないため、4K解像度や長尺の動画の編集には不向きですが、FHDの10分程度の動画編集であれば、多少遅く感じる部分はあるにしても、出来ると思います。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないので、ゲーム向きの製品ではありません。特に動きの速いFPSゲームは難しいです。ただ、軽いゲームであれば、グラフィック設定を落とすことでできるゲームもあります。 |
ディスプレイのチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aのディスプレイのチェックです。
画面比16:10、解像度1920x1200、sRGB比100%の14型液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では342cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aのキーボードのチェックです。
キーピッチは、横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.2mmです。キーストロークが短めですが、実際にタイピングしてみると、そこまで気にはなりません。ただ、キートップがフラットなので、もう少し湾曲していればよかったと感じます。キーピッチは十分あり、特別小さいキーもありません。トータルで考えると普通の打ち心地のノートPCです。
タッチパッドの操作性は普通です。
キーボードバックライトを搭載しており、明るさも2段階で変更することができます。
パフォーマンスのチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aのパフォーマンスをチェックします。
CPU
CPUは、PBP(プロセッサー・ベース・パワー)が28WのCore i7-1360Pです。高負荷時のCPU電力を計測すると、20W程度となっており、若干抑えられていました。
そのため、以下のCINEBENCH R23のスコアを見ても、Core i7-1360Pにしては少し低めのスコアです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域幅は広かったです。スロット式メモリなので、メモリの換装も可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵のもの使用します。3DMark Night Raidのグラフィックスコアは以下の通りで、Core i7にDDR5-4800のメモリを搭載している割には思ったほどのスコアは出ませんでした。ただ、CPU内蔵グラフィックスとしては、低くはないスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4 SSDの割にはそこまで速くありません。ただ、他の高速SSDを選択することも可能です。また、容量については最大4TBのSSDを選択することが可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカード挿入後は、結構出っ張りがあるので、このままカバンに入れると、カードが折れるかもしれないので気をつけましょう。
また、アクセス速度はあまり速くありません。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
100枚のRAWデータを一度に書き出したときの時間を下に掲載しています。他の高性能CPUと比べると遅いですが、待てない時間ではありません。また、1枚1枚書き出すような方は、全然待たされません。現像処理自体は、それほどストレスなく行えます。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ここでは、処理に時間のかかるニューラルフィルターの実行時間を計測しました。外部GPUを搭載していないので、スーパーズームのような処理は時間がかかっています。
ただ、一般的によく使われるフィルターなどの処理は、ほぼ待たされません。Photoshopを十分使える性能です。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分41秒 |
FHDの10分くらいの動画の書き出しであれば、そこまで待たされません。また、FHD動画のカット編集くらいなら、そこまでストレスなく行えます。
ただ、長編の動画や、4K動画の編集、複数の動画をタイムラインに並列に並べた編集などをするなら、外部グラフィックスを搭載したPCがおすすめです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aは、USB3.1 Type-Cポートと、Thunderbolt 4ポートを備えています。
どちらのポートもPowerDeliveryに対応しているので、外出先でも充電しやすく便利です。映像出力にも対応しているので、自宅ではカラーマネージメントモニターなどに接続して使用することもできます。
当サイトでの動作結果は次の通りで、30W以上のPD充電器なら使用することができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hz、RGBで表示できていました。
質量のチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約975g」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じで、かなり軽いノートPCです。なお、LTEモジュールを追加した場合は、もう少し重くなると思います。
ACアダプターの重さは普通です。外出先に持って行くとは、別途軽いPD充電器を用意するのもいいと思います。
質量 | |
PC本体 | 981g |
ACアダプター+電源ケーブル | 233g |
バッテリー駆動時間のチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は53Whと、最近のモバイルノートPCとしては、普通の容量です。
バッテリー駆動時間は下表の通りです。動画再生程度の軽い負荷なら(2)くらいのバッテリー駆動時間になると思います。常に何か作業をしているなら(3)くらいのバッテリー駆動時間になると思います。
他の14型のモバイルノートと比べた場合は、普通のバッテリー駆動時間だと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約11時間 |
(2) 動画再生時 | 11時間22分 |
(3) CPU7%、iGPU8%の負荷 | 4時間28分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。70%まで充電できているので、まずまずの充電速度だと思います。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、約200万画素のFHDカメラが搭載されています。解像度が高く細部まで綺麗な映像・画像を撮影することができますが、やや赤みが強い印象でした。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質は、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
処理開始後、2分間くらいのターボブースト期間は、25~37WくらいのCPU電力が出ており、割りと高いパフォーマンスが出ています。その後は、約20WのCPU電力で推移しており、PBPの28Wは出ておらず、パフォーマンスはやや下がります。
CPU温度については、ターボブースト終了後は、70℃前後で推移しており、問題ありません。
静音性のチェック
静音性のチェックです。
アイドル時でもやや動作音は聞こえます。負荷をかけたときは、一般的なノートPCよりも、わずかですが高めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷がかかっても、表面温度はそれほど熱くなりません。快適に使用できると思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
外観のチェック
DAIV Z4-I7I01SR-Aの外観のチェックです。
マグネシウム合金を採用した薄型のボディで、良い質感です。
天板には、DAIVのロゴが入っています。
ボディの高さは約16.4mmとなっており薄型です。
側面のポート類はご覧のようになっています。主要なポートは揃っています。
ヒンジは下図の角度まで回転します。デスクで1人で使う分には、十分開きます。
底面はシンプルなデザインです。
底面カバーを外したときの画像が以下です。ファンが1つ、ヒートパイプが1つです。28WのCPUを十分冷すには、ファンが2つ欲しいところでしたが、それだとPC本体が重くなるので、ここは致し方ないところです。
メモリはスロット式で、交換することができます。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。空きスロットはありません。
LTEモジュールを接続するスロットがあり、近くにはアンテナもあります。
ACアダプターは、65Wで、サイズは普通の大きさです。
まとめ
以上が、DAIV Z4-I7I01SR-Aのレビューです。
1kg以下の軽いノートPCで、大容量メモリ、大容量ストレージを選択することができるクリエイター向けの製品となっています。特に、1kg以下のノートPCで、メモリを交換することができる製品は珍しいです。メモリ不足に感じたときに、後からでもメモリ容量を増やすことが可能です。
ディスプレイは、画面比16:10の1920x1200で、sRGB比100%となっており、ウェブ用の画像編集やデザイン制作に適しています。
また、LTEモジュールを選択することができるのもメリットです。どこにいても、ウェブページで調べ物をしたり、クラウドストレージを参照したりすることが可能です。
頻繁に外にパソコンを持ち歩く、ブロガーや、Webデザイナー、サイト運営者などに適していると思います。
1kgを切るクリエイター向けノートPC
DAIV Z4-I7I01SR-A
特徴
- 1kgを切る質量
- 大容量メモリ、ストレージが選択可能
- LTEモジュールを追加可能
こんなあなたに
- ブロガー、Webデザイナー、サイト運営者
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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