マウス DAIV 5P(2021年5月モデル)の実機レビュー

更新日:2021年5月9日

後継機種が発売されました。

後継機種のレビューはこちらをご覧ください。

↓↓↓↓↓↓

マウス DAIV 5P(第11世代Coreモデル)の実機レビュー

CPU Core i7-10750H
GPU GeForce GTX 1650Ti
メモリ 16GB ~ 32GB
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.53kg
バッテリー 約18.5時間
価格[税込] 15万円台~
超軽量クリエイター向けノート

DAIV 5Pは、非常に軽いクリエイター向けノートPCです。

HシリーズのCore i7に、外部グラフィックスを搭載しながら、約1.53kgの軽さです。頻繁に外出先に持ち運んで作業をする方におすすめの製品です。

ストレージもM.2 SSDを最大2基搭載可能で、動画ファイルなどを保存する方も、十分な容量を確保できるでしょう。

ただし、メモリはシングルチャネルとなります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti、512GB NVMe SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「 DAIV 5Pの特徴」のみお読みください。

 

DAIV 5Pの特徴

外に持ち出しやすい軽量クリエイター向けノート

DAIV 5Pの特徴は、GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載していながら、約1.53kgと軽いことです。同じもしくは性能が近い外部グラフィックを搭載したXPS 15やThinkPad X1 Extremeといった高級機種よりも軽くなっています。動画編集もできるスペックのノートPCを、頻繁に持ち出したい方におすすめです。

ただし、メモリがシングルチャネルであるため、ソフトや処理によってはあまり速くないケースもあります。もし、処理性能にこだわるのであれば、GeForce RTX 3060を搭載し、メモリもデュアルチャネルのDAIV 5Nなども検討しましょう。

DAIV 5Pの位置づけ

 

長いバッテリー駆動時間

DAIV 5Pは、91.24Whの大容量バッテリーを搭載しているのも特徴です。高い性能のCPUおよび外部グラフィックスを搭載しているため、消費電力は高くなりますが、大容量バッテリーを搭載することで、モバイルノートPC並みのバッテリー駆動時間を実現しています。

バッテリー容量

 

2基のストレージを搭載可能

DAIV 5Pは、2基のストレージを搭載することができます。購入時のカスタマイズ画面では、1TBx2のストレージを選択可能です。

また、自己責任となりますが、1基のみ搭載しておき、後からM.2 SSDを自分で増設してもいいと思います。

ダブルストレージ構成が可能

 

メモリはシングルチャネル

DAIV 5Pは、最大で32GBのメモリを搭載可能です。

ただし、搭載できるメモリは1枚のみでシングルチャネルとなります。また、DDR4-3200ではなく、速度が落ちるDDR4-2666となっています。後述しますが、メモリがシングルチャネルのせいで時間がかかってしまう処理もあります。

メモリはシングルチャネル

 

クリエイター向けソフトの使用感

以下、クリエイター向けソフトを使ったときの使用感や各種処理時間を掲載します。

DAIV 5Pでは、下図のようなCONTROL CENTER 3.0で動作モードを変更できます。ここでは高いパフォーマンスを出せる「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

Control Center

 

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom Classic

Lightroom Classicは、露出量の変更、変形、スポット修正、プロファイル補正など実行してみましたが、ほぼタイムラグ無く中央の画面に反映されていました。

ただし、メモリがシングルチャネルであるため、下のグラフのように書き出しが遅いです。せっかくHシリーズの高い性能のCore i7-10750を搭載しているのに勿体ないです。

ディスプレイの色域は、当サイトの計測でsRGBカバー率90.9%でした。悪くはありませんが、出来ればもう少し色域も広ければ良かったです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
Core i7-10750H
16GBx1メモリ
135秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※レビュー機以外はすべてデュアルチャネルメモリ

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

GeForce GTX 1650Tiを搭載していることで、AIを使った新機能のニューラルフィルターや、スーパー解像度などの重い処理も、比較的速く終わります。

AIを使わないフィルター処理なら、ほとんど待つことなく実行できるでしょう。

上でも記載しましたが、色域はもう少し広ければ良かったです。

Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約5秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約18秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約8秒
スーパー解像度 約15秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約5秒
被写体を選択 約4秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集

 

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proは比較的快適に動きます。

4K動画をカット編集、テロップ入れ、トランジションの追加、Lumetriカラーによるカラー補正、グリーンバックを使ったクロマキー合成などを行ってみましたが、それほど重くはありませんでした。ただ、処理によってはCPU使用率が高くなり、動作音がうるさくなるのが気になりました。

書き出しについては、MacBook Pro 16インチより高速で、まずまずの速さです。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3070
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
GTX 1650Ti
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
Core i5-1135G7 20分00秒
Core i7-1160G7 21分19秒
Core i7-1065G7 27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

x265によるソフトウェアエンコードは比較的速かったです。

GeForce GTXのグラフィックスを搭載しているため、NVENCにも対応しています。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Core i7-10870H 10分11秒
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10750H 16分12秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

DaVinci Resolve Studio 17(動画編集ソフト)

DaVinci Resolve

4K/30fpsの動画の書き出しは、下表の通りで、まずまずの速さです。

ただ、DaVinci Resolveについては、4K/30fpsの動画をカット編集して、プレビューしたところ、カクつきがありました。4K動画の編集はちょっとストレスを感じます。

FHD動画の編集もやや重く感じたので、DaVinci Resolveを使うなら、もう少しスペックの高いPCがおすすめです。

DaVinci Resolve Studio 17による書き出し時間
Core i7-10870H
GeForce RTX 2060
4分54秒
Core i7-10875H
GeForce GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-10750H
GTX 1650Ti
8分31秒
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択

 

PowerDirector 365(動画編集ソフト)

PowerDirector 365

以前、他のPCで確認したところ、PowerDirector 365はメモリがシングルチャネルだと書き出しが遅くなります。

 また、PowerDirector 365は、外部グラフィックスを搭載しても、そこまで書き出し時間が短くなりません。

そのため、PowerDirector 365を使うなら、外部グラフィックスは搭載していなくてもいいので、メモリがデュアルチャネルの製品を購入したほうがいいと思います。

PowerDirector 365による書き出し時間
Ryzen 7 4800H 22分36秒
Core i7-10870H
RTX 3070
23分06秒
Core i7-10750H 28分00秒
Core i7-1165G7 29分48秒
Core i7-10750H
GTX 1650Ti
46分00秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ調整」+「彩度の調整」およびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、4K、30 fpsで書き出したときの時間
※ 高速ビデオレンダリング技術を選択

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「BOE NV156FHM-N61」でした。

色域はやや広めですが、sRGBカバー率100%はありません。フリッカーもあります。最大輝度は、当サイトの計測では270cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広めです。当サイトの計測で、sRGBカバー率は90.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が強く発色していることが分かります。実際に画面を見ても、やや青白く感じる画面です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

画面輝度を99%以下にすると、フリッカー(ちらつき)が発生していました。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.4mmとなっています。キーとキーの隙間が少ないため、ややタイプミスしやすいです。

HOMEやPGUPなどが端にあり、ENTERキーが端にありません。ただし、BACKSPACEキー、ENTERキーのサイズは十分あるため、ENTERキーなどが端にないからと言って、しっかりとブラインドタッチが出来る人なら、そこまでタイプミスすることはないと思います。

タッチパッドおよびクリックボタンの操作性は普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトを搭載していますが、やや暗く、文字はやや見にくいです。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。今回は、デフォルトの「エンターテイメント」モードと、高いパフォーマンスを出せる「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

Control Center

 

CPU

今回は、Core i7-10750Hを搭載しており、高い性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-10750H 6839
6673 [エンターテイメント]
6576 [パフォーマンス]
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-11375H 6476
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4000
Core i7-1065G7 3965
Core i3-1115G4 2643
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1557
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5980HX 1466
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
1230 [パフォーマンス]
1221 [エンターテイメント]
Core i3-1115G4 1275
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-1065G7 1126
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリは、DDR4-2666のシングルチャネルです。速度はご覧の通り遅いです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(16GBx1)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
DDR4-2666
シングルチャネル
最大 約21.3GB/s
12.89GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはエントリークラスのGeForce GTX 1650Tiを搭載しています。「パフォーマンス」モードなら十分な性能が出ていますが、「エンターテイメント」モードだとGTX 1650よりも低いスコアです。グラフィックスに負荷のかかる処理をするときは、「パフォーマンス」モードにしたほうがいいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~


他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11357
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
  3619 [パフォーマンス]
  2131 [エンターテイメント]
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、NVMe SSDを搭載しており、速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2114
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

サイバーパンク2077のような重いゲームは難しいですが、フォートナイトやAPEXなどの軽めのゲームなら、高めのグラフィック品質設定でも高いフレームレートができます。ファイナルファンタジー15もグラフィック品質を落とせば、割と高めのフレームレートが出ます。

ゲーミングノートではないため、高リフレッシュレートの液晶ではありませんが、たまに軽いゲームをするくらいなら十分使えると思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 32 fps
24 fps
ウルトラ 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 56 fps
48 fps
最大 19 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 62 fps
39 fps
ウルトラ 32 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 65 fps
標準品質 53 fps
高品質 38 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 72 fps
59 fps
最高 47 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 98 fps
高(ノート) 81 fps
最高品質 67 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 128 fps
高設定 73 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 155 fps
高設定 127 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 133 fps
高設定 85 fps
最高設定 67 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 97 fps
中型 90 fps
ウルトラ 75 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 17161(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

90Wの高い出力の充電器なら、Power Deliveryで充電できました。Thunderbolt、DisplayPort出力には非対応です。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器 × ×
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
Philips 258B6QUEB/11 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、RGBでの表示ができていますが、リフレッシュレートは30Hzでした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.53kg」と記載されており、実測値もほぼ同じでした。15インチクラスのノートPCとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.531kg
ACアダプター 500g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 5Pのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、前述の通り91.24Whです。

性能の高いCPUに、外部グラフィックスを搭載していますが、バッテリー駆動時間は長めです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約18.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 10時間24分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 3時間31分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

CPU温度は問題ありません。

  • エンターテイメント時
  • パフォーマンス時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。

こちらも、CPUおよびGPU温度は問題ない温度です。ゲームだけでなく、動画編集時も温度は問題ないでしょう。

  • エンターテイメント時
  • パフォーマンス時
CPU温度
GPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。ただ、「パフォーマンス」モードにし高めの負荷をかけると騒音値は高めになり、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

薄型のボディですが、表面温度はそれほど高くありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時は外部GPUが動作しないので、消費電力は低いです。動画編集などを行うと、それなりに消費電力は高くなります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

DAIV 5Pの外観のチェックです。

シルバーのカラーで、非常に薄いボディです。

 

天板はフラットでシンプルなデザインです。

 

外部グラフィックスを搭載している割には薄いボディです。

 

スピーカーは、ノートPC基準で10点満点で採点すると、4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

100万画素のウェブカメラを搭載しています。顔認証にも対応しています。

 

側面には、USB3.0 x2、USB2.0、USB3.0 Type-C、LANポート、micro SDカードリーダー、ヘッドホン/マイクなどを備えています。電源ポートは珍しく右側面にあります。

 

液晶が開く最大の角度です。視野角のいいパネルなので、このくらい開けば十分でしょう。

 

底面はシンプルなデザインです。

 

底面カバーを外したときの画像です。冷却ファンは2つ搭載されており、CPUとGPUを冷却します。

 

メモリは1つのみです。

 

M.2スロットは2つあります。

 

ACアダプターの容量は90Wと、外部グラフィックスを搭載したモデルの割には小さめです。

 

まとめ

以上が、DAIV 5Pのレビューです。

Core i7-10750H + GeForce GTX 1650Tiというスペックでありながら、約1.53kgと非常に軽いクリエイター向けノートPCです。
バッテリー容量も多く、やや高めの負荷の作業も、バッテリー駆動状態でこなせます。

M.2 SSDも合計2基搭載可能で、動画ファイルやRAWデータをたくさん保存する方も、安心でしょう。

ただし、メモリスロットが1つしかない点が非常にもったいないです。Lightroomの書き出しや、Power Directorの書き出しなど、処理がかなり遅くなってしまうケースがあります。

それでも、外部グラフィックスを搭載して、約1.53kgという軽さのノートPCはなかなかないので、持ち運びのしやすさを最優先に考える方には適した製品です。

 

超軽量クリエイター向けノート

DAIV 5P

特徴

  • GTX 1650Tiを搭載しながら約1.53kgと軽量
  • 薄型のボディ
  • メモリは1スロットのみ

こんなあなたに

  • 頻繁にPCを持ち運び、動画編集などをする方
  • たまにゲームをしたい方
公式サイトはこちら

 

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