DAIV 5Dシリーズ の実機レビュー

更新日:2020年9月16日
CPU Ryzen 7 3700X
Ryzen 5 3600
Ryzen 5 3500
GPU GeForce GTX 1660Ti
メモリ 最大 64GB
ストレージ HDD / PCIe SSD /
SATA SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢
質量 最大約2.63kg
バッテリー 約1.5時間
価格[税込] 12万円台~
デスクトップ用Ryzenを搭載したクリエイター向けノートPC

DAIV 5Dシリーズは、デスクトップ用のRyzenプロセッサーを搭載した、高い処理性能が特徴的な、クリエイター用ノートPCです。

Ryzenプロセッサーを搭載することで、コストパフォーマンスも高くなっており、高い性能でありながら、価格はお手頃です。

GPUとして、GTX 1660Tiを搭載しており、動画編集や、ライトな3DCG作成など、幅広いクリエイティブワークにも使用できるでしょう。

 

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 3700X、GeForce GTX 1660Ti、16GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「DAIV 5Dシリーズの特徴」のみお読みください。

 

DAIV 5Dシリーズの特徴

高性能のデスクトップ用CPU搭載

DAIV 5Dシリーズの最大の特徴は、高処理性能のデスクトップ用Ryzenプロセッサーを搭載していることです。非常に高い性能でも入手しやすい価格で、コストパフォーマンスにも優れています。

DAIV 5D-R7はRyzen 7 3700X搭載、DAIV 5D-R5はRyzen 5 3500もしくはRyzen 5 3600搭載となります。

DAIV 5D-R7の搭載するRyzen 7 3700Xは、デスクトップ用プロセッサーの中でも、かなり高めの処理性能です。どうせこの製品を購入するなら、他のノートPCでは出せない性能のRyzen 7 3700Xを搭載したDAIV 5D-R7がおすすめです。

デスクトップ用プロセッサー搭載
CINEBENCH R20(マルチコア)
Ryzen 7 3700X 4754
Ryzen 7 4800H
[ノート用]
4269
Ryzen 5 3600 3436
Core i7-10750H
[ノート用]
2965
Ryzen 5 3500 2584
Core i7-10510U
[ノート用]
1459
 :本製品で選択できるプロセッサー

 

トリプルストレージ構成も可能

DAIV 5Dシリーズは、デフォルトでPCIe SSDを搭載しています。カスタマイズをすれば、2.5インチのSSDもしくはHDDを追加することも可能です。

さらに、空きのM.2 スロットがあるので、底面カバーを外せる方は、自分でM.2 SSDを増設し、合計3つのストレージを搭載することが可能です。

トリプルストレージ構成も可能

 

NTSC比 約72%の広色域液晶

DAIV 5Dシリーズの色域を当サイトにて計測したところ、sRGBカバー率は91.1%でした。そこまで広い色域ではありませんが、ウェブ用の画像・動画編集ならなんとかなる色域です。

ただ、欲を言えば、もう少し広めの色域が良かったです。

NTSC比 約72%の広色域液晶搭載

 

最大3画面の4K出力が可能

上述のように、ディスプレイの色域が物足りない場合、外部ディスプレイを接続して使うのもいいでしょう。

DAIV 5Dシリーズでは、背面にUSB-C、HDMI、Mini DisplayPortを備えており、それぞれ4K解像度での映像出力が可能です。本体の液晶も含めると、最大4画面での運用ができます。背面に画像出力用のポートがまとめられているので、ケーブルが作業の邪魔になることもありません。

背面に3つの映像出力ポートを搭載

 

電源確保必須の宅内用ノート

DAIV 5Dシリーズは、デスクトップ用プロセッサーを搭載しているため、バッテリー駆動時間が約1.5時間とかなり短いです。バッテリーはUPS程度に考えておいて、基本的には常時電源を接続して使用する必要があるでしょう。

質量も最大約2.63kgと、ノートPCとしては重めで、持ち運びにはあまり適しません。

バッテリー駆動時間が短いので、電源はほぼ必須

 

ライバル機種の紹介

DAIV 5Dシリーズのコスパ(費用対性能)が非常に高いことを示すために、最後にGeForce GTX 1660Tiを搭載する、同じ価格帯のノートPCと簡単に比較します。

ゲーミングPCとなりますが、比較したのは非常にコスパの高いレノボのLegion Legion 550Piと、DELLのG3 15 (3500)です。

コスパの高いライバル機種よりもやや価格が高めではありますが、プロセッサーの性能差を考えると、DAIV 5Dシリーズも十分コスパが高いと思います。

また、下表にはありませんが、Ryzen 5 3500搭載のDAIV 5D-R5は、109,800円なので、おそらくGTX 1660Ti搭載機としては、最安ではないかと思います。

GTX 1660Ti搭載機の比較
  [本機器]
DAIV
5D-R7
レノボ
Legion
550Pi
DELL
G3 15
(3500)
CPU Ryzen 7 3700X Core i7-10750H Core i7-10750H
GPU GeForce GTX 1660Ti
メモリ 16GB 16GB 16GB
ストレージ 512GB SSD 512GB SSD 512GB SSD
液晶種類 FHD FHD 144Hz FHD 120Hz
価格[税別] 139,800円 126,426円 134,283円
※8月21日時点の価格

 

クリエイター向けソフトの使用感

以下、クリエイター向けソフトを使ったときの使用感や各種処理時間を掲載します。

なお、本製品は動作モードを変更できますが、今回は、一部を除き、デフォルトの「エンターテイメント」モードと「パフォーマンス」モードで試しています。

動作モード

 

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom

DAIV 5DでLightroomを使ってみましたが、非常に快適です。

彩度の変更、トーンカーブの変更など各種現像処理を実行してみましたが、タイムラグ無くすぐに反映されていました。CPUやグラフィックスの負荷も低く、スペックはかなり余裕があります。

また、最も時間のかかる現像がかなり速いです(下表)。

ただし、ディスプレイの色域が、狭くはありませんが広くもないです。sRGBカバー率は91.1%、sRGB比は100.1%でした。Webへ掲載するためのRAW現像なら使えると思いますが、印刷用としては色域不足です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Ryzen 7 3700X
16GBメモリ
45秒 [パフォーマンス]
47秒 [エンターテイメント]
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
74秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

Photoshopも非常に快適に動作します。

「ぼかし」、「変形」、「広角補正」、「ゆがみ」などの各種フィルターを適用してみましたが直ぐに反映されます。また、「被写体を選択」、「オブジェクト選択ツール」、「コンテンツに応じた塗りつぶし」といった人工知能( Adobe Sensei)を用いた処理も、1~2秒で終わります。

液晶についてはLightroom Classicでのコメントと同様です。

 

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proも快適です。

4K動画について、カット編集、テロップ入れ、トランジションの追加、Lumetriカラーによるカラー補正、クロマキー合成などを行ってみましたが、非常に快適に作業できました。

4K動画をカラー補正し、分析に長時間かかるワープスタビライザーで手振れ補正しつつ、さらに別の4K動画のワイプを挿入し、プレビューしてみたところ、カクつくことなくプレビュー出来ていました。このとき、CPU使用率は35%、GPU使用率は17%で、どちらも余裕がありました。

また、最終書き出しも非常に速いです。GeForce RTX 2070 SUPER搭載PCには及ばなかったものの、CPUが速いため、GeForce RTX 2060搭載PCよりも高速でした。MacBook Pro 16インチと比較すると、半分程度の書き出し時間でした。

ただし、スピーカー音があまりよくないので、外部スピーカーを繋げないと音声の調整が難しいかもしれません。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Ryzen 7 3700X/16GB
GeForce GTX 1660Ti
4分24秒 [パフォーマンス]
4分28秒 [エンターテイメント]
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分50秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒 (MacBook Air)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

デスクトップ用のRyzenプロセッサーを搭載しているだけあって、CPUで処理するx265のエンコードは非常に速いです。NVENCも使え、こちらも高速です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンターテイメント パフォーマンス
x265でエンコード (※1) 10分16秒 9分42秒
QSVでエンコード (※2)
NVENCでエンコード (※3) 55秒 54秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 7 3700X 9分42秒 [パフォーマンス]
10分16秒 [エンターテイメント]
Core i7-10875H 10分02秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分11秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
x265でエンコード時間中のCPUクロック
エンターテイメント
パフォーマンス

 

Blender(3DCGソフト)

Blender

Blenderの動作の快適度はやや限定的です。
簡単なものであれば、Cyclesでのレンダープレビューも実用的な時間で表示することができます。ただし、複雑なものになると、レンダープレビューで視点移動を行うと、ある程度見られるようになるまで時間がかかります。レンダーにEeveeを使用する場合は、複雑なものでも十分スムーズでした。

最新のBlender 2.9からは、レンダーにCyclesを選択する場合、GTXシリーズのグラフィックスでもOptiXを使用したレンダリングが可能となりました。ただし、以前テストしたRTX2060では、OptiXでのレンダリングはCUDAでのレンダリングよりも2倍以上高速になる場合があったのに対して、GTX 1660TiではOptiXでのレンダリングでも、CUDAと比較してそこまで高速にはなりませんでした。

RTX 2060とGTX 1660Tiは、ゲームのベンチマークでは近いスコアですが、Blenderにおいては、RTXシリーズのGPUを搭載したPCの方が、レンダープレビューの表示や、レンダリングにかかる時間が短くて済み、おすすめです。

OptiXで実行したベンチマークの結果を他のPCのベンチマークの結果と比較したのが下のグラフです。全体のうち39%程度のランキングとなっており、平均以上ではあります。

なお、実際のレンダリングでは、CPUとGPUを併用することができます。そこで、高性能CPUを搭載しているDAIV 5Dであれば、実際のレンダリングが高速になるのかも比較してみました。結果は、CPU + GPUでの処理で、実際のレンダリングは確かに高速になります。ただし、内容により、レンダリング時間がある程度短くなることもありますが、そこまで大幅な短縮とはならないこともありました。そのため、Blenderに関しては、CPU性能よりも、RTX系のGPUを搭載する方が費用対効果が高いようです。

Blender Benchmark
OptiXでの実行したときのランキング
(パフォーマンスモードで実行)

 

また、Blender以外の3DCGソフトをお使いの方のために、SPECviewperfのベンチマークスコアも計測しました。参考にしていただければと思います。

SPECviewperf 13

 

ディスプレイのチェック

DAIV 5Dのディスプレイのチェックです。

標準的な品質のディスプレイだと思います。最大輝度は、当サイトの計測では287cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は標準的です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は91.1%、sRGB比は100.1%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、輝度を下げても調光によるフリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 5Dシリーズのキーボードのチェックです。

キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.8mmと十分です。比較的押しやすいキーではありますが、「Backspace」など一部のキーが小さいのは残念です。また、テンキーは3列しかなく、「+」や「-」の位置が独特なので使いにくいです。

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

なお、1ゾーン設定対応のRGB LEDも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 5Dのパフォーマンスのチェックです。

CPU

前述のように、Ryzen 7 3700Xであれば、ノートパソコンとしては非常に高い性能です。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 3700X(エンターテイメント)
Ryzen 7 3700X(パフォーマンス)
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 7 3700X 4754 [パフォーマンス]
4555 [エンターテイメント]
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Core i9-10885H 3516
Ryzen 5 3600 3436
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Ryzen 5 3500 2584
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G1 1424
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

旧モデルのDAIV 5DではGeForce MX250を搭載していたので、グラフィックス性能も大幅にアップしています。写真・画像の編集作業だけではなく、YouTubeなどの動画編集や、ライトな3DCGといった作業にも適しています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1660Ti(エンターテイメント)
GeForce GTX 1660Ti(パフォーマンス)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
RTX 2080 9456
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5708 [エンターテイメント]
5704 [パフォーマンス]
GTX 1660Ti Max-Q 5030
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3523
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1660Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成ではPCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。また、2.5インチのSATA SSDやHDDも追加で選択することができます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2152
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。クリエイター向けノートPCという位置づけの製品なので、フルサイズのSDカードスロットがあれば良かったです。速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大275MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 5Dのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は62Whと比較的多いです。

バッテリー容量

 

しかし、デスクトップ用プロセッサーを搭載し、またOptimusにも対応していないため、バッテリー駆動時間はかなり短いです。ACアダプターは必須と思ったほうがいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約 1.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 1時間39分
(4) PCMark 8 Work 1時間26分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。今回は、「エンターテイメント」モードでテストしています。

静音性のチェック

DAIV 5Dの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時もやや動作音がします。高負荷時は、やや高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:Premiere Proの書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。

デスクトップ用プロセッサーを搭載しているためやや高めの温度で、90度前後で推移しています。

x265でエンコード中のCPU温度
「エンターテイメント」モード
「パフォーマンス」モード

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

PC本体が分厚いため、表面温度はそれほど熱くなりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

デスクトップ用プロセッサーに、外部グラフィックスを搭載しているため、高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

CPU負荷が100%になるエンコード中の電力の推移は次のようになっています。「エンターテイメント」モードでは62W前後、「パフォーマンス」モードでは75W前後で推移していました。

電力
「エンターテイメント」モード
「パフォーマンス」モード

 

外観のチェック

DAIV 5Dの外観のチェックです。

ブラックの無難なカラーです。

 

天板もブラックです。

 

スピーカー音はそれほど良くありません。ノートPC基準で、10点満点で採点すると3~4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

最近のノートパソコンにしては厚みがあります。

 

インターフェースはご覧の通り豊富です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーは割と簡単に外せます。かなりの数のヒートパイプで冷却しています。

 

メモリは換装できそうです。

 

M.2 スロットは2つあります。

 

ACアダプターは180Wです。230W以上はあるのかと思いましたが、そこまで大容量ではありませんでした。

 

まとめ

DAIV 5Dシリーズは、デスクトップ用Ryzenプロセッサーを搭載した、クリエイター用ノートPCです。

外部グラフィックスにはGTX 1660Tiを搭載し、動画編集や、ライトな3DCG作成など、幅広いクリエイティブな作業に対応できるでしょう。

価格が意外に安く、コストパフォーマンスにも優れた機種です。

ただし、ディスプレイの色域がそれほど広くないため、印刷用コンテンツを作成する方は、カラーマネージメントモニターを外付けしたほうがいいでしょう。

また、かなり重いので、外出先への持ち運びにもあまり適しません。バッテリーもあまり持たないので、ADアダプターも必須と考えたほうがいいです。

デスクトップ用Ryzenを搭載したクリエイター向けノートPC

DAIV 5Dシリーズ

特徴

  • デスクトップ用Ryzen 7 3700Xを搭載可能
  • GTX 1660Ti搭載
  • 価格が比較的安くコスパが高い

こんなあなたに

  • 高い性能のPCを安く買いたい方
  • 主に据え置きで使う方
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