マウス G-Tune H7-MKBの実機レビュー

更新日:2019年7月16日

製品名称がNEXTGEAR-NOTE i7941からG-Tune H7-MKBに変わりました。

そのため、この記事でも製品名を更新しています。

CPU Core i7-9750H
GPU GeForce RTX2070
Optimus 対応
メモリ 8~32GB
ストレージ PCIe SSD / SATA SSD
/ HDD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.6kg
バッテリー 約5.0時間
価格[税別] 22万円台~

RTX 2070+メカニカルキーボードを搭載

G-Tune H7-MKBは、高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」に、17.3型の大画面液晶を搭載したゲーミングノートPCです。

狭額ベゼルを採用し、17.3型の画面でもボディはそれほど大きくありません。

キーボードには、全キー同時押しにも対応するメカニカルキーボードを搭載し、さらに144Hz駆動対応の液晶を搭載。アクションやシューティングゲームなどをプレイするゲーマーにおすすめです。

比較的広い色域の液晶パネルを搭載しているので、クリエイティブな作業もこなせます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce RTX 2070 (8GB)、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「G-Tune H7-MKBの特徴」のみお読みください。

 

このページをご覧の方だけに

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G-Tune H7-MKBの特徴

17.3型でも割とコンパクト

G-Tune H7-MKBは、17.3という大きいサイズのゲーミングPCですが、ディスプレイにナローベゼルを採用していることもあり、高性能なグラフィックスを搭載した17.3型のゲーミングPCの割には、コンパクトです。普通のベゼル幅の15.6型ゲーミングノートと大差ないサイズです。

17.3型でも割とコンパクト

 

RTX 2070搭載でリアルタイムレイトレーシングとDLSSに対応

ノート用グラフィックスとしては高い性能の「GeForce RTX 2070」を搭載し、「リアルタイムレイトレーシング」と「DLSS」に対応しています。ここでは、実際に「バトルフィールドV」をプレイしてみましたが、リアルタイムレイトレーシング(DXR)を有効にしても高いフレームレートが出ていました。

ゲームベンチマーク(平均フレームレート)
GeForce GTX 1660Ti
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR オフ
140 fps
110 fps
最高 104 fps
1920x1080
DXR オン
105 fps (108 fps)
63 fps (75 fps)
最高 58 fps (68 fps)
※ DXRはリアルタイムレイトレーシングのことです
※ 括弧内はDLSS有効時のフレームレートです

 

144Hz液晶が快適

G-Tune H7-MKBは、144Hz駆動の液晶を搭載しています。特に動きの激しいアクションゲームやシューティングゲームでは大きく効果を発揮します。

実際にバトルフィールドVのマルチプレイである「コンクエスト」をプレイしてみましたが、画面がヌルヌル動き、素早い照準の動きも滑らかでとても見やすくなります。また、上の表の通り、平均フレームレートは低設定で平均140 fps出るので、144Hz駆動の効果を最大限発揮した映像でゲームができます。

その他シューティングである「オーバーウォッチ」や「PUBG」、「Apex Legends」などにもおすすめです。

もちろん、通常の作業でもマウスのカーソルが滑らかに動くので、とても快適です。

バトルフィールドVをプレイ

 

メカニカルキーボード搭載

G-Tune H7-MKBは、ノートPCには珍しい、メカニカルキーボードを搭載しています。

タイピング感は、青軸や茶軸の様なメカニカルキースイッチを押したようなカチカチ感はなく、デスクトップ用のゲーミングキーボードで言うところの黒軸と似ており、キーを押した時の重さも同程度です。通常のメカニカルキーボードほどキーストロークが長くない点を重さでカバーして、しっかりした打ち心地を確保しているように思います。

下記の動画は、旧モデルであるNEXTGEAR-NOTE i7920の打鍵音ですが、筐体は同じなので、参考にしてみてください。

ノートPCには珍しいメカニカルキーボードを搭載
(旧モデルの動画)

 

実際に本機でPUBGやAPEXをプレイしてみたところ、最初はややキーの押し加減が硬く感じて戸惑いましたが、慣れればメカニカルのゲーミングキーボードと相違ない操作感で、とてもプレイしやすいです。個人差はありますが、長時間プレイしても指が疲れることもありませんでした。

特徴的なキートップの形状

 

キーキャップを取り外した時の画像です。キーキャップはプラスチック製で軽く、とても薄いです。

キーキャップの裏側
キーキャップは軽くとても薄い

 

フルカラーLEDとキーボードとライトバー

本製品は、フルカラーLEDを採用したキーボードバックライトを搭載しています。明るさは4段階で調整でき、パターンで点灯させるだけでなく、キー1つ1つの配色を決めたり、文字列を流すこともできます。また、PCの正面にもLEDが点灯するライトバーがあり、こちらは色が変わっていくカラフルパターンのほか、RGBで調整した好きなLEDカラーを点灯させることができます。

フルカラーLEDキーボードバックライト搭載
正面のライトバー

 

「Gaming mode」でCPU性能向上

G-Tune H7-MKBは、電源ボタン横に配置されているスイッチを押すと「Gaming Mode」というモードに切り替えることができます。もう1度押すと「Office Mode」というモードに戻ります。「Gaming Mode」にすると、Core i7-9750Hの消費電力を45Wから70Wへと切り替え、演算速度を向上させることができます。

ワンタッチで「Gaming Mode」に切り替え
スイッチを押すと画面左上にモードが表示される

 

下表は、Office ModeとGaming Modeのときで、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード処理を実行したときの時間などを計測したものです。結果を見ると、Gaming Modeにしたときは、騒音値や消費電力が高くなってしまうものの、エンコード時間がかなり短くなっています。

演算速度は、Gaming Modeの本機他の同等構成のPC >> Office Modeの本機 といった感じです。

エンコードや動画編集やゲームなど負荷のかかる作業をするときは、Gaming Modeにし、Officeなどを使うときはOffice Modeにするとよいでしょう。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
~ CPUに非常に負荷のかかる処理 ~
  Office Mode Gaming Mode
エンコード
時間
22分01秒 14分46秒
騒音値 31dB 46dB
消費電力 56W 97W
CPU温度
エンコード時間の比較
Core i7-9750H
[Gaming Mode]
14分46秒
Core i7-9750H
[他社PC]
15分58秒
Core i7-9750H
[Office Mode]
21分06秒

 

充実したサポート

マウスコンピューターは、標準で24時間365日の電話サポートが付き、保証も最大3年まで延ばすことが可能です。専用ダイヤルや即日修理にも対応した安心パックサービスもあります。PCにはあまり詳しくない方は、マウスコンピューターのような国内メーカーで購入するのが無難だと思います。

充実したサポート内容

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

重い部類のゲームでも、最高設定で60 fpsをほぼ超えています。また、設定を下げれば、100 fpsを超える平均フレームレートが出ます。本機は144Hz液晶ですので滑らかな映像でゲームができると思います。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 12170 / 121 fps
標準品質 10336 / 103 fps
高品質 7848 / 78 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 78 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 65 fps
GTX 1660Ti 62 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX 1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 105 fps
92 fps
最高 88 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 78 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 65 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 41 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
1920x1080 125 fps
95 fps
ウルトラ 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 59 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 50 fps
RTX 2060 47 fps
GTX 1660Ti 45 fps
GTX 1060 33 fps
GTX 1650 29 fps
GTX 1050Ti 23 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 16408 / 143 fps
高(ノート) 15241 / 129 fps
最高品質 13807 / 105 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 105 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX 1650 63 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
1920x1080 標準(ノート) 17000 / 127 fps
高(ノート) 15650 / 116 fps
最高品質 14270 / 101 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 101 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 92 fps
GTX 1660Ti 92 fps
RTX 2060 90 fps
GTX 1060 70 fps
GTX 1650 61 fps
GTX 1050Ti 49 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 100 fps
高品質 88 fps
最高品質 80 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 80 fps [レビュー機で計測]
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 78 fps
RTX 2070 Max-Q 77 fps
GTX 1650 51 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 138 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 2070 138 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 105 fps
GTX 1660Ti 105 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20708(すごく快適)
※約5500で60fps

 

本製品のGeForce RTX 2070のスペックは次の通りです。デスクトップ用のRTX 2070と比較すると、GPU Clockはやや低めであるため性能は落ちます。ご注意下さい。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイの詳細なチェックです。

視野角は広く、色域も広いです。最大輝度は、323cd/m2と高めです。詳細は以下のタブをクリックしてください。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、ほぼ1:1の直線に近くなっています。自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域は、ノートパソコンとしては比較的広めです。メーカー仕様値ではsRGB比95%となっていますが、当サイトの計測では、sRGBカバー率は98.2%、sRGB比は100.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約70msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、普通もしくはやや少ない遅延だと思います。なお、割と計測結果にムラがあるので参考程度にして下さい。今回は3回計測して平均値を出しています。

 

残像

残像も少ないです。普通のノートPCは60Hz液晶で2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は144Hzとリフレッシュレートが高いにも関わらず、1フレーム前までしか残像が表示されていません。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。
搭載されているキーボードは、キーピッチ18mm、キーストローク2mmです。キーピッチは普通ですが、キーストロークは、ノートPCとしてはやや深めです。さらに、キーの押下圧は60g±10gと重めに設定されており、適度な反発力があります。キートップはほぼフラットで、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーです。打鍵感も気持ち良いです。

全キー同時押しに対応しているので、ゲーム中複雑なキーの組み合わせでも、認識されないということがありません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

ただし、「\」のキーが左側に配置されているせいで、左Shiftキーの横幅が、一般的なキーボードよりも短くなっています。左にあるShiftキーを使う方は、慣れないと押し間違えやすいと思います。

左Shiftキーが一般的なキーボードより短い

 

その代わり、Backspaceキーの隣の「\」のキーが無いため、Backspaceキーは押しやすいです。「ろ」の位置は1段下に配置されているため、かな文字入力している方は打ち間違えやすいかもしれません。

「\」の位置と「ろ」の位置が一般的なキーボードとは異なる

 

タッチパッドは大型で、サイズは127.6×70.1mmもあります。横に大きいので操作領域が広く、普段の作業は快適になります。指の動かしやすさは普通です。ただし、クリックボタンがやや固め(力が必要)です。

また、タッチパッドが大型であるせいで、タイピングやゲームの際、左の手のひらがタッチパッドに触れて誤操作を招きます。誤操作が気になる場合、タッチパッドの左上を素早く2回タッチして、タッチパッドを無効すると良いでしょう。

ワンタッチでタッチパッドを無効化

 

前述した通り、明るさを4段階で調整できるLEDキーボードバックライトを搭載しています。


LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラーや明るさは、プリインストールされている「GAMING CENTER」から調整できます。発光パターンがブレスやレインボー、スパークなど、16種類とかなり豊富にあり、キー1つ1つの配色を決めたり、キーボード上に好きなアルファベットを流すこともできます。

正面のライトバーも、RGBで調整した好きなLEDカラーを点灯させることができます。

カラーバックライト設定
マクロ設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、最新の第9世代Coreプロセッサー「Core i7-9750H」を搭載しています。ゲーミングノートとして十分な性能です。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2650 [レビュー機で計測]
同上 2640 [他のPCで計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ゲーミングノートの中では、高い性能のGeForce RTX 2070を搭載しています。なお、デスクトップPCのRTX 2070よりはやや性能が落ちるためご注意下さい。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GeForce RTX 2070
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10230
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2070 7495 [レビュー機で計測]
デスクトップ用RTX 2060 7417
デスクトップ用GTX 1660Ti 6064
ノート用RTX 2060 5821
ノート用GTX 1660Ti 5626
ノート用GTX 1070 5521
ノート用GTX 1060 3633
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。HDDを追加し、ダブルストレージにすることも可能です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
512GB M.2 NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1736 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • Passmark
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070
PassMark Performance Test 9.0
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-9750H
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~

GeForce RTX 2070
CrystalDiskMark 6(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
81秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8750H
32GBメモリ
99秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070
45秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1650
90秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 14分46秒
NVENCでエンコード (※2) 1分03秒
QSVでエンコード (※3) 3分01秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 14分46秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.6kg」とあります。当サイトで計測した質量は次の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.557kg
ACアダプター 864g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。普通の容量だと思います。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。長い駆動時間ではありません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約5.0時間
(2) 動画再生時 3時間37分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間12分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ動作音はしません。ゲーム時の動作音は、やや高めの騒音値になります。ヘッドホンの着用をおすすめします。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

CPU温度はエンコード時がやや高めです。GPU温度に関しては普通です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃台後半で推移しており高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。70℃後半まで上昇しますが、問題ない温度だと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

パームレスト部分の温度は低めで、WASDキーもそれほど高くなく、不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

液晶画面が大きく、高性能CPU、GPUを搭載しているため、消費電力は高めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

外観のチェック

G-Tune H7-MKBの外観のチェックです。

シンプルな外観ですが、ナローベゼルを採用することでスッキリとした見た目で、LEDメカニカルキーボードがゲーミングPCらしさを出しています。


 

天板です。

 

天板はヘアライン調になっています。

 

電源ボタンです。電源ボタン横に配置されているスイッチを押すと「Office Mode」と「Gaming Mode」を切り替えることができます。ゲームをするときは、常にGaming Modeにしたほうがいいと思います。

 

スピーカーは底面にあり、ややこもった感じがして、最大音量も小さめですが、音質は一般的なノートPCと同等でしょう。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。


側面のインターフェースです。
背面にHDMI、Mini DisplayPort x2を備えており、当機のディスプレイも含めると最大4画面での運用が可能です。ディスプレイ出力ポートが背面に集まっているので、外部ディスプレイを使用するときもケーブルが邪魔になりません。

加えて、背面にUSB Type-Cポート、右側面にUSB 3.0 x2、SDカードリーダー、左側面にUSB 2.0、LAN端子、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えており、ポート類は豊富です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。冷却ファンは2つ搭載されています。ヒートパイプは共有のものも含めて5本です。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。この上にも、空きのM.2スロットがあります。増設もできると思います。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていませんが、2.5インチハードディスクのスペースです。

 

ACアダプターは薄型です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。230Wです。

 

まとめ

以上が、G-Tune H7-MKBのレビューです。

とても特徴の多いゲーミングPCですが、最新CPU「Core i7-9750H」に、高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」、全キー押し対応のメカニカルキーボードを搭載していることが大きな魅力です。

他にも144Hz駆動液晶、画面に集中しやすいナローベゼル、コンパクトかつ軽量である点など多くのメリットがあります。ナローベゼルによりコンパクトであるため、15型のゲーミングPCを探している方でも、一考する価値があるモデルだと思います。

高性能なグラフィックスを搭載しているので、負荷の高いゲームや、リアルタイムレイトレーシング対応のバトルフィールドVなど、最高設定でのプレイが可能です。グラフィック品質設定を低めにすれば、高リフレッシュレートの恩恵も受けられると思います。

また、当サイトの計測では、sRGBカバー率が98.2%と比較的高く、ゲーミングだけでなく、写真や動画編集などのクリエイティブな作業もこなせます。

これほど詰め込まれたゲーミングPCにしては、価格も極力抑えられていると思います。

何でも出来る17.3型大画面ゲーミングノートPC

マウス G-Tune H7-MKB

特徴

  • GeForce RTX 2070を搭載
  • 全キー押し対応のメカニカルキーボードを搭載
  • 17.3型大画面+144Hz駆動の液晶

こんなあなたに

  • 高い性能のゲーミングノートPCが欲しい方
  • メカニカルキーボードを搭載したノートを探している方
  • 価格22万円台[税別]~
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